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第三章 神樹の真実
神樹 6
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「う、うぅぅ・・・」
「・・・・・・」
戦闘後、負傷したセルシュ少年とレンドール少年はロベリアから聖魔術で治療を受けている。セルシュ少年は肋骨にヒビが入り、全身打撲状態だ。結構な勢いで吹き飛ばされていたが、身体強化を施していたお陰で大事には至っていない。他方、レンドール少年は転倒した際に顔面を強打しての鼻血と多少の裂傷程度だ。
セルシュ少年は地面に横たわりながら痛みを耐えるように唸っており、レンドール少年は胡座をかきながら仏頂面で治療を待っている。ロベリアの実力から考えると、2人の治療には数十分は掛かるだろう。
「不様ですね。指揮官の命令を無視して魔物に攻撃を仕掛け、挙げ句の果てに一匹も討伐できずに負傷して救助される・・・これが騎士を目指す者の姿とは・・・」
マーガレット嬢は治療中の2人に対し、呆れ果てた様子で苦言を呈した。その言葉に、一番反応を見せたのはレンドール少年だった。
「う、うるさいっ!!これは全て指揮官であるあいつのせいだ!!あいつがまともな指示をしないから俺は自分で判断せざるを得なかっただけだ!」
レンドール少年は唾を吐く勢いで俺を指差しながら糾弾してきたが、その様に治療をしているロベリアと様子を見守っているライトは冷めた眼差しを向け、正面に立つマーガレット嬢はこれ見よがしに大きなため息を吐いた。
「そんな言い逃れが通用するとでも?今日の演習が終われば報告書を提出するんだぞ?そこには当然お前達2人が指示を無視した事と、その結果負傷したことも記載する。いくらそんな主張をしたところで、余計学院からの評価を落とすだけだ。素直に反省と謝罪をしたらどうだ?」
「違う!違う!違う!あいつの指示が悪いのであって、俺が反省する謂れは無い!僕とセルシュをきちんと援護する指示をしなかった指揮官が悪い!!」
「・・・助力は必要ないと固辞したのは自分だろ?自分の失敗を人のせいにするな!」
「うるさい!報告書に記載するなら、如何に今回の指揮官が無能であるかを記載すべきだろ!!」
全く話の通じないレンドール少年の様子に、マーガレット嬢は頭を抱える。マリアから性格が歪んでいるという報告を受けていたが、あまりにも悪い方に歪んでしまってる。自分の非を認めず、責任転嫁するような人材は騎士団に必要ない。
(騎士とはあくまで集団の中の一人に過ぎない。集団行動が必須となる中で勝手な行動を許容する上官など存在しない。それで他の騎士が負傷、最悪死亡すれば団長の責任になる。そんな騎士を野放しにするわけがない)
このまま放置するのは彼らの為にならないと感じた俺は、治療が済んだ2人の前に進み出る。ロベリアはかなり魔力を消費したようで、肩で息をしながら地面に座り込んでいる。彼女の回復も考えると、ついでに少し説教する時間もありそうだ。
「レンドール、セルシュ。お前達2人は以降の戦闘行為を禁止する。魔物の解体でもしていろ」
「は?」
「な?」
多少の威圧も込めて低い声で指示を出すと、そんな俺の言葉に唖然としながら2人はこちらを見つめていた。
「聞こえなかったのか?お前達には以降、魔物の解体のみすることを命じる」
「な、何言ってる!?僕が前衛で戦わなかったら、魔物の討伐なんて出来ないだろ?!」
「そ、そうだ!僕の魔術がなければ満足に戦うことなんて出来ないだろう!?お前はこの班を危険に晒すつもりか!?」
俺の指示に不満たらたらな様子の二人は、威圧にも負けずに唇を尖らせて反論してきた。その言葉は、自分達が居なければ討伐など出来ないはずだという発言だが、その勘違いは正さないといけない。
「お前達こそ何を言ってる?お前ら2人が戦闘に参加しないところで何も問題ない。寧ろ指示を無視する班員は邪魔なだけだ。これで効率良く討伐が出来る」
「なっ、なっ、なっ!」
「き、貴様!平民のくせにフログレンス家嫡男である僕に向かって不敬だぞ!」
2人は怒りも露わにしており、セルシュ少年は声も出ないほどで、レンドール少年は場違いにも家名を持ち出してきている。
「おいおい、魔物相手に家名を名乗ると相手が怯むとでも思ってるのか?この森の中において必要なのは相互の連携だ。自分の役割をきちんと理解し、必要な時に実行に移して班としての目標を達成する。それが騎士の努めだろ?」
「違う!騎士ならあらゆる状況において勝利出来なければならない!たとえ単独でも、どんな魔物も討伐出来なければならないんだ!!」
それがレンドール少年の目指す騎士の姿なのかは分からないが、大衆娯楽にある英雄物語の見過ぎだ。
「あのなぁ、人には向き不向きがある。騎士と言えど剣士は魔術を扱えないし、魔術師は身体強化が出来ない。だからそれぞれの長所を組み合わせて戦術を練ることで、単独では倒しえない強大な魔物の討伐も可能とするのが騎士団だ。お前の考えは騎士団の在り方を否定するものだぞ?」
「何を言う!第一騎士団団長、パラディン序列第一位のアルバート・フィグラム様は、単身で魔物の群れを屠る『赤い死神』と呼ばれる豪傑だぞ!あの方こそ全ての騎士が目指すべき頂点だろ!!」
「・・・・・・」
突然自分の名前を叫ばれた俺は、内心で頭を抱えた。よりにもよってレンドール少年が目指している騎士の姿は俺らしい。この国の騎士の頂点に立っている俺は、確かに力を求める者にとって一番分かりやすい存在だろう。ただ、俺の実力は少々特殊が過ぎるため、目指そうと思って目指せる場所にはいない。
(何せ俺は神樹の実を食べているらしいからな。志は嬉しいが、どうしたものか・・・)
どうやって諭そうか頭を悩ませていると、マーガレット嬢が口を開いた。
「レンドール。あの方を目標にするのは勝手だが、そもそもその様な実力も無い状態で行動だけ真似られても迷惑なだけだ!もっと現実を見ろ!!」
「う、うるさい!僕だって経験を積めば一人で魔物の群れくらい討伐できるようになるんだ!お前達はそのサポートをしていれば良いんだ!!」
「ちょ、ちょっと待てよ!お前の無謀な行動に僕を巻き込むなよ!さっきの魔術だって、狙いが甘くて僕を巻き添えにしただろうが!!」
マーガレット嬢とレンドール少年の言い合いに、治療が済んだセルシュ少年が声を挟んできた。実際、レンドール少年の魔術の影響で行動が阻害され、魔物に吹き飛ばされている。憤りを覚えるのも当然だろう。
「うるさい!盾役のお前が僕の動きに合わせていれば問題なかったんだ!剣士なんて魔物の動きを止めるだけの肉の壁だろ!!」
「何言ってやがる!魔術師なんて後方から魔術を打ってるだけの砲台で、魔物に接近されたら為す術もない木偶の坊のくせに!」
「何だと!!」
「何だよ!!」
段々と子供じみた口喧嘩に発展していく様子に、俺は盛大にため息を吐いたが、それに気付くこと無く2人の言い争いは加熱していった。実際問題として、2人はまだ子供だ。精神的に成熟していないので癇癪を起こしてしまうのは理解できるが、時と場所を考えるべきだ。
「そこまでにしろ!ここを何処だと思っている!?そんなに騒いでいたら、魔物が集まってくるだろうが!」
「うるさい!平民のお前が偉そうな口を利くな!」
「そうだ!平民のくせにちょっと実力があるからって、良い気になるな!!」
俺の苦言に2人は息を合わせるように反論してきた。仲が良いんだか悪いんだか。行動選択に失敗して痛い目を見たはずにも関わらず、自分の行動を全く省みていない。改めて子供に教育することの大変さが身に染みるのだった。
「・・・・・・」
戦闘後、負傷したセルシュ少年とレンドール少年はロベリアから聖魔術で治療を受けている。セルシュ少年は肋骨にヒビが入り、全身打撲状態だ。結構な勢いで吹き飛ばされていたが、身体強化を施していたお陰で大事には至っていない。他方、レンドール少年は転倒した際に顔面を強打しての鼻血と多少の裂傷程度だ。
セルシュ少年は地面に横たわりながら痛みを耐えるように唸っており、レンドール少年は胡座をかきながら仏頂面で治療を待っている。ロベリアの実力から考えると、2人の治療には数十分は掛かるだろう。
「不様ですね。指揮官の命令を無視して魔物に攻撃を仕掛け、挙げ句の果てに一匹も討伐できずに負傷して救助される・・・これが騎士を目指す者の姿とは・・・」
マーガレット嬢は治療中の2人に対し、呆れ果てた様子で苦言を呈した。その言葉に、一番反応を見せたのはレンドール少年だった。
「う、うるさいっ!!これは全て指揮官であるあいつのせいだ!!あいつがまともな指示をしないから俺は自分で判断せざるを得なかっただけだ!」
レンドール少年は唾を吐く勢いで俺を指差しながら糾弾してきたが、その様に治療をしているロベリアと様子を見守っているライトは冷めた眼差しを向け、正面に立つマーガレット嬢はこれ見よがしに大きなため息を吐いた。
「そんな言い逃れが通用するとでも?今日の演習が終われば報告書を提出するんだぞ?そこには当然お前達2人が指示を無視した事と、その結果負傷したことも記載する。いくらそんな主張をしたところで、余計学院からの評価を落とすだけだ。素直に反省と謝罪をしたらどうだ?」
「違う!違う!違う!あいつの指示が悪いのであって、俺が反省する謂れは無い!僕とセルシュをきちんと援護する指示をしなかった指揮官が悪い!!」
「・・・助力は必要ないと固辞したのは自分だろ?自分の失敗を人のせいにするな!」
「うるさい!報告書に記載するなら、如何に今回の指揮官が無能であるかを記載すべきだろ!!」
全く話の通じないレンドール少年の様子に、マーガレット嬢は頭を抱える。マリアから性格が歪んでいるという報告を受けていたが、あまりにも悪い方に歪んでしまってる。自分の非を認めず、責任転嫁するような人材は騎士団に必要ない。
(騎士とはあくまで集団の中の一人に過ぎない。集団行動が必須となる中で勝手な行動を許容する上官など存在しない。それで他の騎士が負傷、最悪死亡すれば団長の責任になる。そんな騎士を野放しにするわけがない)
このまま放置するのは彼らの為にならないと感じた俺は、治療が済んだ2人の前に進み出る。ロベリアはかなり魔力を消費したようで、肩で息をしながら地面に座り込んでいる。彼女の回復も考えると、ついでに少し説教する時間もありそうだ。
「レンドール、セルシュ。お前達2人は以降の戦闘行為を禁止する。魔物の解体でもしていろ」
「は?」
「な?」
多少の威圧も込めて低い声で指示を出すと、そんな俺の言葉に唖然としながら2人はこちらを見つめていた。
「聞こえなかったのか?お前達には以降、魔物の解体のみすることを命じる」
「な、何言ってる!?僕が前衛で戦わなかったら、魔物の討伐なんて出来ないだろ?!」
「そ、そうだ!僕の魔術がなければ満足に戦うことなんて出来ないだろう!?お前はこの班を危険に晒すつもりか!?」
俺の指示に不満たらたらな様子の二人は、威圧にも負けずに唇を尖らせて反論してきた。その言葉は、自分達が居なければ討伐など出来ないはずだという発言だが、その勘違いは正さないといけない。
「お前達こそ何を言ってる?お前ら2人が戦闘に参加しないところで何も問題ない。寧ろ指示を無視する班員は邪魔なだけだ。これで効率良く討伐が出来る」
「なっ、なっ、なっ!」
「き、貴様!平民のくせにフログレンス家嫡男である僕に向かって不敬だぞ!」
2人は怒りも露わにしており、セルシュ少年は声も出ないほどで、レンドール少年は場違いにも家名を持ち出してきている。
「おいおい、魔物相手に家名を名乗ると相手が怯むとでも思ってるのか?この森の中において必要なのは相互の連携だ。自分の役割をきちんと理解し、必要な時に実行に移して班としての目標を達成する。それが騎士の努めだろ?」
「違う!騎士ならあらゆる状況において勝利出来なければならない!たとえ単独でも、どんな魔物も討伐出来なければならないんだ!!」
それがレンドール少年の目指す騎士の姿なのかは分からないが、大衆娯楽にある英雄物語の見過ぎだ。
「あのなぁ、人には向き不向きがある。騎士と言えど剣士は魔術を扱えないし、魔術師は身体強化が出来ない。だからそれぞれの長所を組み合わせて戦術を練ることで、単独では倒しえない強大な魔物の討伐も可能とするのが騎士団だ。お前の考えは騎士団の在り方を否定するものだぞ?」
「何を言う!第一騎士団団長、パラディン序列第一位のアルバート・フィグラム様は、単身で魔物の群れを屠る『赤い死神』と呼ばれる豪傑だぞ!あの方こそ全ての騎士が目指すべき頂点だろ!!」
「・・・・・・」
突然自分の名前を叫ばれた俺は、内心で頭を抱えた。よりにもよってレンドール少年が目指している騎士の姿は俺らしい。この国の騎士の頂点に立っている俺は、確かに力を求める者にとって一番分かりやすい存在だろう。ただ、俺の実力は少々特殊が過ぎるため、目指そうと思って目指せる場所にはいない。
(何せ俺は神樹の実を食べているらしいからな。志は嬉しいが、どうしたものか・・・)
どうやって諭そうか頭を悩ませていると、マーガレット嬢が口を開いた。
「レンドール。あの方を目標にするのは勝手だが、そもそもその様な実力も無い状態で行動だけ真似られても迷惑なだけだ!もっと現実を見ろ!!」
「う、うるさい!僕だって経験を積めば一人で魔物の群れくらい討伐できるようになるんだ!お前達はそのサポートをしていれば良いんだ!!」
「ちょ、ちょっと待てよ!お前の無謀な行動に僕を巻き込むなよ!さっきの魔術だって、狙いが甘くて僕を巻き添えにしただろうが!!」
マーガレット嬢とレンドール少年の言い合いに、治療が済んだセルシュ少年が声を挟んできた。実際、レンドール少年の魔術の影響で行動が阻害され、魔物に吹き飛ばされている。憤りを覚えるのも当然だろう。
「うるさい!盾役のお前が僕の動きに合わせていれば問題なかったんだ!剣士なんて魔物の動きを止めるだけの肉の壁だろ!!」
「何言ってやがる!魔術師なんて後方から魔術を打ってるだけの砲台で、魔物に接近されたら為す術もない木偶の坊のくせに!」
「何だと!!」
「何だよ!!」
段々と子供じみた口喧嘩に発展していく様子に、俺は盛大にため息を吐いたが、それに気付くこと無く2人の言い争いは加熱していった。実際問題として、2人はまだ子供だ。精神的に成熟していないので癇癪を起こしてしまうのは理解できるが、時と場所を考えるべきだ。
「そこまでにしろ!ここを何処だと思っている!?そんなに騒いでいたら、魔物が集まってくるだろうが!」
「うるさい!平民のお前が偉そうな口を利くな!」
「そうだ!平民のくせにちょっと実力があるからって、良い気になるな!!」
俺の苦言に2人は息を合わせるように反論してきた。仲が良いんだか悪いんだか。行動選択に失敗して痛い目を見たはずにも関わらず、自分の行動を全く省みていない。改めて子供に教育することの大変さが身に染みるのだった。
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