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第三章 神樹の真実
神樹 4
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夕刻ーーー
「じゃあ、生徒達の現状を報告してくれ」
俺は救護室を訪れると、連絡要員兼生徒達の状況確認役でもあるマリアから報告を聞く。
相変わらずの妖艶な雰囲気を纏わせているマリアだが、男子生徒からは勿論、意外なことに女子生徒にも人気があるらしい。
男子人気は見た目からのものだろうが、女子人気は色々と恋愛相談に乗っていた結果からのようだ。
確かにマリアの見た目は恋愛経験豊富な大人の女性といった雰囲気を醸し出しているので、つい頼ってしまいたくなるような存在なのだろう。
「最近の生徒達の様子だけど、大きな精神的変化はまだ見られないわね。ただ、剣武コースのレンドール君に近しい人達は、少し性格が歪んでしまっているわね」
「・・・どういう方向に歪んだんだ?」
マリアの言葉に、俺は眉間にしわを寄せながら頭を傾げた。
「より力に執着するようになったと表現したら良いかしら。先の殿下達の襲撃事件の行動について厳重注意処分になった事が原因ね。ただ、一番の要因はあなたへの嫉妬心でしょうね」
「それはまぁ想定通りではあるが、他の生徒達の俺への感情はどうなっている?」
生徒達の意識改革の手法の第一段階として、全生徒に俺という存在を意識させることを目的としていた。だからこそ入学式での発言や、その後の騒動についても力を誇示するような立ち回りに終始していたのだ。
「反応は様々ね。妬み嫉みに僻みに怒り・・・総じて負の感情を抱かせていると思うけど、あなたの実力は理解しているようで、遠巻きに陰口を叩くか関わらないようにしてるってところね」
「つまり、大半の生徒は俺へ何かしらの感情を向ける程度には注目していると考えても良いか?」
「そうね。それで間違いないと思うわ」
「まぁ、予定通りだな」
俺がそう評価すると、マリアは足を組み直して上半身を近付けてきた。短いスカートのため、一瞬下着が見えそうになってしまっているが、特に気にせず話に耳を傾ける。
「ところで明日からの授業ですが、王家から監査官が派遣されることになりました」
「監査官?」
聞きなれない肩書きに、俺は首をかしげて聞き返した。
「簡単に言えば、教師の授業内容を査定する役職を新たに創設したということらしいわ」
「なるほど。確か騎士団は毎年卒業生の質が低下していると、学院に苦情を送ったこともあると聞いている。それを建前とした剣士と魔術師のいがみ合いを子供に押し付けないように見張るって訳か」
「学院側は導入に相当抵抗したのよ。特に副学院長なんて血管でも破裂するんじゃないかってくらい鼻息が荒かったわ」
職員会議の様子を思い出したのか、マリアは呆れたようにため息を吐いていた。学院が抵抗しても結果として導入したということは、相当王家の圧力があったのだろう。
(いや、この場合は王家というより第二王女からだろうな)
学院の視察に来ていた時のクリスティーナの教師に対する様子を思い出し、彼女が強硬に導入に動いたのだろうということが伺い知れた。第二王子派閥が邪魔したかもしれないが、大義名分がしっかりしていれば反対材料も少なかっただろう。
「まぁ、これで教師の方の動きは押さえられるか・・・表面的には」
「生徒達への影響を排すると考えれば、それで十分でしょうね」
学院の意識改革については一定の目処が立ちそうだと考え、少し肩の荷が下りた気がした。何せ俺にはやるべき事が山のようにあるのだから。
「それと、陛下からの連絡です。帝国の件に関してはもう少々時間を要する。結論が出るまでは今の任務に集中して欲しい、とのことです」
「そうか・・・了解した」
マリアは組んでいた足を直して姿勢を正すと、真剣な表情で国王の言葉を伝えてきた。俺としては早々に結論を出して欲しい内容ではあるが、政治的な思惑のせいで即決できないことも理解しているので、不承不承といった返答になってしまった。
「ところで、アル君は少し変わりましたね」
一通りの報告が終わると、マリアは面白そうなものを見つけたような表情で俺に向かってそう指摘した。
「変わった、か?」
怪訝にそう問い返すと、マリアは微笑を浮かべて口を開いく。
「ええ。以前のアル君なら女性が積極的に迫ってきたり、女としての武器を使って誘惑するような行為に対して毛嫌いしていたでしょう?」
「・・・別に今も変わってないと思うぞ?」
マリアの指摘に少し考えるも、そういった女性に対しての忌避感があるのは今も変わらないはずだと返答した。
「ふふふ。今までのあなただったら、私がこれ見よがしに足を組み替えたりすれば、露骨に嫌そうな顔をしていたのに、さっきは全く嫌悪した雰囲気は無かったわよ?それに、食堂でロベリアちゃんに抱きつかれていても、それについて特に悪感情は無さそうだったしね!」
「・・・・・・」
食堂の事を見られていたようだが、俺にはマリアが言うような感情の変化があったという自覚は全く無かったため、しばらく自問自答してみたのだが、答えが出ることはなかった。
「きっと、アル君の中で女性に対する感情に変化があったのでしょうね。何が切っ掛けだったのかしら?」
マリアはずかずかと俺の心情について切り込んでくる。思い浮かぶとすれば、例の魔物と対峙した際にエリーゼさんが俺を助けてくれた事ぐらいだが・・・
「その顔、やっぱり何かあったのね!女性に対して前向きな感情になったのは良いけど、クリスティーナ殿下を悲しませるようなことだけはしないでよ?」
俺の様子に何かを悟ったようなマリアは、王女の対応について釘を差してきた。彼女はクリスティーナから俺の様子について監視するように指示されているのだろう、面倒事は勘弁してとでも言いたそうだ。
「今のところ俺自身、特定の誰かを異性として好いているわけじゃない。余計な不安だと思うぞ?」
「いやいや、むしろ不安しか無いわよ!女性とのアレコレに忌避感が無くなったのなら、これからの時間の過ごし方次第で、あなたは誰かを好きになる可能性があるって事じゃない!!」
マリアの焦りを浮かべた表情に、俺はいまいち理解を示せないでいた。正直、今までの人生で女性を好きになった事が無い為、好きになるという感情が理解できないのだ。
精々、友人として大切に思う感情とそう大差ないと思っている。だとすれば、俺はクリスティーナの事はまぁまぁ好きだと思うし、なんならロベリアやマーガレット、エリーゼさんの事も好きだと思うのだが、何が違うのだろうか。
「その、私は友情と愛情の違いが分かっていませんって表情を見ると、先に愛情を理解させたのも勝ちの、アル君争奪戦でも起きそうで心配よ?」
「それはないだろう?俺は女性が苦手だって態度でも示してたんだからな」
「甘いわね~。女の感を舐めない方が良いわよ?あなたの変化はきっとすぐに気付かれるわ!何より、明日には王女殿下に報告がいくわ!」
「いや、そんな胸を張って面倒を引き起こすような事を宣言するなよ!」
俺の苦言に、彼女はどこ吹く風とでも言うように話を続ける。
「まあ、最近は神樹と帝国の関係で忙しいようだし、直接的な行動を起こす余裕はないでしょうね。あったとして、殿下の扇情的な姿絵が大量に送られてくる程度かしら?」
「・・・それは勘弁して欲しいぞ。もし誰かに見られたら、俺は不敬罪で処刑ものだ・・・」
「殿下はあなたが絡むと、時々とんでもない行動力を発揮することがあるから・・・気を付けてね?」
まるで他人事のマリアは、自分とは関係ないところでやって欲しいと言わんばかりの表情を浮かべていた。
そうして俺はマリアに指摘された事について頭を抱えつつも、自分の新たな感情と向き合うことになってしまった。
「じゃあ、生徒達の現状を報告してくれ」
俺は救護室を訪れると、連絡要員兼生徒達の状況確認役でもあるマリアから報告を聞く。
相変わらずの妖艶な雰囲気を纏わせているマリアだが、男子生徒からは勿論、意外なことに女子生徒にも人気があるらしい。
男子人気は見た目からのものだろうが、女子人気は色々と恋愛相談に乗っていた結果からのようだ。
確かにマリアの見た目は恋愛経験豊富な大人の女性といった雰囲気を醸し出しているので、つい頼ってしまいたくなるような存在なのだろう。
「最近の生徒達の様子だけど、大きな精神的変化はまだ見られないわね。ただ、剣武コースのレンドール君に近しい人達は、少し性格が歪んでしまっているわね」
「・・・どういう方向に歪んだんだ?」
マリアの言葉に、俺は眉間にしわを寄せながら頭を傾げた。
「より力に執着するようになったと表現したら良いかしら。先の殿下達の襲撃事件の行動について厳重注意処分になった事が原因ね。ただ、一番の要因はあなたへの嫉妬心でしょうね」
「それはまぁ想定通りではあるが、他の生徒達の俺への感情はどうなっている?」
生徒達の意識改革の手法の第一段階として、全生徒に俺という存在を意識させることを目的としていた。だからこそ入学式での発言や、その後の騒動についても力を誇示するような立ち回りに終始していたのだ。
「反応は様々ね。妬み嫉みに僻みに怒り・・・総じて負の感情を抱かせていると思うけど、あなたの実力は理解しているようで、遠巻きに陰口を叩くか関わらないようにしてるってところね」
「つまり、大半の生徒は俺へ何かしらの感情を向ける程度には注目していると考えても良いか?」
「そうね。それで間違いないと思うわ」
「まぁ、予定通りだな」
俺がそう評価すると、マリアは足を組み直して上半身を近付けてきた。短いスカートのため、一瞬下着が見えそうになってしまっているが、特に気にせず話に耳を傾ける。
「ところで明日からの授業ですが、王家から監査官が派遣されることになりました」
「監査官?」
聞きなれない肩書きに、俺は首をかしげて聞き返した。
「簡単に言えば、教師の授業内容を査定する役職を新たに創設したということらしいわ」
「なるほど。確か騎士団は毎年卒業生の質が低下していると、学院に苦情を送ったこともあると聞いている。それを建前とした剣士と魔術師のいがみ合いを子供に押し付けないように見張るって訳か」
「学院側は導入に相当抵抗したのよ。特に副学院長なんて血管でも破裂するんじゃないかってくらい鼻息が荒かったわ」
職員会議の様子を思い出したのか、マリアは呆れたようにため息を吐いていた。学院が抵抗しても結果として導入したということは、相当王家の圧力があったのだろう。
(いや、この場合は王家というより第二王女からだろうな)
学院の視察に来ていた時のクリスティーナの教師に対する様子を思い出し、彼女が強硬に導入に動いたのだろうということが伺い知れた。第二王子派閥が邪魔したかもしれないが、大義名分がしっかりしていれば反対材料も少なかっただろう。
「まぁ、これで教師の方の動きは押さえられるか・・・表面的には」
「生徒達への影響を排すると考えれば、それで十分でしょうね」
学院の意識改革については一定の目処が立ちそうだと考え、少し肩の荷が下りた気がした。何せ俺にはやるべき事が山のようにあるのだから。
「それと、陛下からの連絡です。帝国の件に関してはもう少々時間を要する。結論が出るまでは今の任務に集中して欲しい、とのことです」
「そうか・・・了解した」
マリアは組んでいた足を直して姿勢を正すと、真剣な表情で国王の言葉を伝えてきた。俺としては早々に結論を出して欲しい内容ではあるが、政治的な思惑のせいで即決できないことも理解しているので、不承不承といった返答になってしまった。
「ところで、アル君は少し変わりましたね」
一通りの報告が終わると、マリアは面白そうなものを見つけたような表情で俺に向かってそう指摘した。
「変わった、か?」
怪訝にそう問い返すと、マリアは微笑を浮かべて口を開いく。
「ええ。以前のアル君なら女性が積極的に迫ってきたり、女としての武器を使って誘惑するような行為に対して毛嫌いしていたでしょう?」
「・・・別に今も変わってないと思うぞ?」
マリアの指摘に少し考えるも、そういった女性に対しての忌避感があるのは今も変わらないはずだと返答した。
「ふふふ。今までのあなただったら、私がこれ見よがしに足を組み替えたりすれば、露骨に嫌そうな顔をしていたのに、さっきは全く嫌悪した雰囲気は無かったわよ?それに、食堂でロベリアちゃんに抱きつかれていても、それについて特に悪感情は無さそうだったしね!」
「・・・・・・」
食堂の事を見られていたようだが、俺にはマリアが言うような感情の変化があったという自覚は全く無かったため、しばらく自問自答してみたのだが、答えが出ることはなかった。
「きっと、アル君の中で女性に対する感情に変化があったのでしょうね。何が切っ掛けだったのかしら?」
マリアはずかずかと俺の心情について切り込んでくる。思い浮かぶとすれば、例の魔物と対峙した際にエリーゼさんが俺を助けてくれた事ぐらいだが・・・
「その顔、やっぱり何かあったのね!女性に対して前向きな感情になったのは良いけど、クリスティーナ殿下を悲しませるようなことだけはしないでよ?」
俺の様子に何かを悟ったようなマリアは、王女の対応について釘を差してきた。彼女はクリスティーナから俺の様子について監視するように指示されているのだろう、面倒事は勘弁してとでも言いたそうだ。
「今のところ俺自身、特定の誰かを異性として好いているわけじゃない。余計な不安だと思うぞ?」
「いやいや、むしろ不安しか無いわよ!女性とのアレコレに忌避感が無くなったのなら、これからの時間の過ごし方次第で、あなたは誰かを好きになる可能性があるって事じゃない!!」
マリアの焦りを浮かべた表情に、俺はいまいち理解を示せないでいた。正直、今までの人生で女性を好きになった事が無い為、好きになるという感情が理解できないのだ。
精々、友人として大切に思う感情とそう大差ないと思っている。だとすれば、俺はクリスティーナの事はまぁまぁ好きだと思うし、なんならロベリアやマーガレット、エリーゼさんの事も好きだと思うのだが、何が違うのだろうか。
「その、私は友情と愛情の違いが分かっていませんって表情を見ると、先に愛情を理解させたのも勝ちの、アル君争奪戦でも起きそうで心配よ?」
「それはないだろう?俺は女性が苦手だって態度でも示してたんだからな」
「甘いわね~。女の感を舐めない方が良いわよ?あなたの変化はきっとすぐに気付かれるわ!何より、明日には王女殿下に報告がいくわ!」
「いや、そんな胸を張って面倒を引き起こすような事を宣言するなよ!」
俺の苦言に、彼女はどこ吹く風とでも言うように話を続ける。
「まあ、最近は神樹と帝国の関係で忙しいようだし、直接的な行動を起こす余裕はないでしょうね。あったとして、殿下の扇情的な姿絵が大量に送られてくる程度かしら?」
「・・・それは勘弁して欲しいぞ。もし誰かに見られたら、俺は不敬罪で処刑ものだ・・・」
「殿下はあなたが絡むと、時々とんでもない行動力を発揮することがあるから・・・気を付けてね?」
まるで他人事のマリアは、自分とは関係ないところでやって欲しいと言わんばかりの表情を浮かべていた。
そうして俺はマリアに指摘された事について頭を抱えつつも、自分の新たな感情と向き合うことになってしまった。
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