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第三章 神樹の真実
神樹 3
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夏の暑さも和らぎ、最近の朝晩は秋らしく涼しい陽気になってきた。帝国偵察の任務を終え、報告書を提出して学院へ戻ったのは、夏季休暇が終わる前日だった。
レックとダニエルが帝国に残った事には驚かれたが、だからこそ半年以内には迎えに戻りたいと国王には直訴しておいたので、よほどの事がない限りは大丈夫だろう。
そんな状況でも、学院改革の任務に戻ることに多少の疲れを感じるが、例の強大な魔物に対抗する術を見出だす必要性を感じていることもあり、学院の図書室を利用したいとも考えていた。
(必要なのは理論の構築と検証だが、どれだけ時間が掛かるか分からないな・・・)
先の見えない研究をしなければならない事にため息が出るが、最悪あの魔物が王国まで襲来しないとも限らないし、再度帝国へ向かう際にまた出くわすかもしれない。何なら、俺が撃退したことで恨みを買っている可能性すらあるのだ。
(少なからずあの魔物から本能ではなく、知性に近いものを感じたからな。意趣返しに来ても驚かない)
そんな事を考えながら、昼食を摂ろうと学院の食堂へ足を踏み入れると、既に多くの生徒達で賑わいを見せていた。さすがに今日で夏期休暇は終わりなので、全員寮に戻って来ているのだろう。
「さて、どこか空いている席は・・・」
日替わり定食をトレーに乗せ、空いている席を探すように食堂を見渡すと、やけに男子が集まっている一画があることに気づいた。
(ん?あれは?)
人だかりの隙間から、一瞬見えた人物はマーガレット嬢だった。瞬きほどの一瞬だったが、彼女とバッチリ目が合ってしまう。すると彼女は人混みを掻き分け、喜色を浮かべながら俺の方へ足早に駆け寄ってきた。
「ア、アル。久し振りだな」
「あ、ああ、久し振り」
彼女は俺の持っているトレーに接触しそうなほど近づいて、少し顔を赤らめて挨拶をしてきた。授業開始は明日からのため、私服の彼女は灰色のボトムパンツに白いワイシャツの上からベージュ色のカーディガンを羽織っているというラフな服装だ。
長い金髪はいつものポニーテールではなく、両サイドを編み込んだ髪を後ろでまとめている。総じて、とても大人びた雰囲気がマーガレット嬢から感じるが、一番の違和感は別にあった。
「そ、その、一緒に食事をしないか?」
「え?まぁ良いけど・・・あっちの人達は?」
彼女からの申し出に、俺は怪訝な表情を浮かべながらこちらを睨み付けてくる男子達を指差した。
「彼らとは別に何でもないよ。少し挨拶をしていただけだ」
「そ、そうか。なら・・・あっちにするか」
彼女は嫌悪感を浮かべた視線で彼らを一瞥した。その表情から何となく彼女の感情や彼らの思惑が察せられたが、不用意な事は発言しない方が良いだろう口を閉ざした。
そして壁際の空いている席に視線を向けて促すと、彼女は小さく頷き、群がっている男子達を押し退け、座っていたテーブルから昼食の乗ったトレーを持って移動した。
「ア、アル・・・夏期休暇は何をしていたんだ?」
マーガレット嬢は微笑を浮かべながらサンドウィッチを頬張る俺に問い掛けてきた。しかも少し前傾姿勢になりながら、腕を組んで胸元を強調している。席に着い時にキツいからとボタンを一つ外したシャツからは、豊満な膨らみが覗いている。
(夏期休暇中に急に大きくなったのか?って、そんな訳ないか。動きの邪魔になるから押さえていたんだろうな。大きな胸と雰囲気の変化も相まって、男子達が寄ってきたと・・・)
彼女は元々整った顔立ちをしているし、家柄や実力も申し分ない。さらにそこに男性を惹き付ける柔らかな膨らみが追加された結果、彼女とお近づきになろうとする者達が殺到したのだろう。
入学当初から人気はあっただろうが、俺との一件や平民であるライトと行動を共にしていたために、表だってアプローチを掛けてくる者達が少なかったのだろう。
(切っ掛け一つでこうも積極的に動くとは、女好きの師匠と考え方は一緒だな)
昔、「男は下半身で考えるものだ!」と、付き合っていた女性に刺され、血を流しながら倒れ伏す師匠が笑みを浮かべながら俺に言ってのけた言葉を思い出した。確かにマーガレット嬢は女性として魅力的な外見に加え、侯爵家のご令嬢だ。お近づきになりたい男はあとを絶たないだろう。
「ア、アル?」
彼女を見つめながら色々と考え込んでいた俺に対して、戸惑った表情を浮かべて名前を呼んできた。俺が何も返答しないことに不安を覚えたのだろう。
「悪い。ちょっと考え事してた。夏期休暇は・・・まぁ、ちょっと生活費稼ぎで忙しかったかな」
さすがに本当の事を伝える訳にはいかないので、平民としてありそうな当たり障りの無い返答をしておいた。
「そ、そうか。アルは孤児院出身だから、金銭的に色々と大変なのだな。も、もし良ければうちの家の方で割りの良い仕事を紹介しようか?」
「それはありがたいが、遠慮しておくよ」
「な、何故だ!?」
俺の返答に、彼女は目を見開いて悲しげな表情を浮かべていた。
「いや、下手に平民の俺が侯爵家に関わると、面倒な未来しか想像できないからな。自由で気ままな方が良い」
「・・・・・・」
本当の事は言えないのでやんわり断りを伝えると、彼女はひどく落ち込んだ様子になってしまった。夏期休暇前とは違い、先程から表情の変化が激しい。
彼女の俺に対する想いには気付いているが、立場的にも年齢的にも心情的にもそれに応えるわけにはいかない。かといって任務の事もあり、突き放して険悪な関係になっても考えものなので、鈍感を装って気付かないふりが今の状況では最良だろう。
「ま、まぁ、本当に困ったら頼らせてもらうよ」
「そ、そうか!その時は是非頼ってくれ!・・・ところで、今日の私の服装なのだが、その・・・どうだろうか?」
彼女は喜色を浮かべたかと思うと、急に上目遣いになって恥ずかしそうに聞いてきた。
「そうだな。普段は学院の制服だから、私服は新鮮だな」
「その・・・こういった服装の方が良いと思うか?」
「あ~・・・シャツのボタンは上まで閉めた方が良いと思うぞ」
「っ!し、失礼。見苦しいものを見せたな・・・」
俺に言って欲しいだろう言葉を完全に無視して告げた言葉に、彼女は赤面してボタンを閉めた。あまり俺に好意を寄せられても困るが、ここでフォローしておかないと女性に恥をかかすことにもなるので、内心でため息を吐きながらも口を開いた。
「いや、目の保養になるが、仮にもマーガレットは侯爵令嬢なんだから、不特定多数の目がある場所で肌を晒すのは良くないだろ?」
「そ、そうだな。(つまり、2人っきりの密室なら歓迎というわけか。ふふふ・・・)」
俺の言葉に理解を示したように頷くマーガレット嬢は、小声で何か不穏な言葉を呟いていたが、それを追求する前に俺達のもとに2人の人物が姿を見せた。
「アル君!マーガレットさん!久し振り!!」
「マーガレット様!アルさん!お久しぶりです!」
ロベリアとライトは昼食のトレーを持ち、笑みを浮かべながら俺とマーガレット嬢が居る席に同席してきた。ロベリアは俺の隣へ、ライトは対面のマーガレット嬢の隣に腰かけた。
「2人とも久し振りだな。夏期休暇はどうだった?」
マーガレット嬢は席に着いた2人に軽い調子で問いかけていた。その様子は、先程までコロコロと表情を変えていた彼女から一変し、落ち着いた雰囲気を纏っていた。
「私は孤児院でお手伝いをしながら聖魔術の練習をしていました。子供達って結構怪我してきちゃうんですよ」
「ボクは実家のパン屋の手伝いですね。身体強化が使えるようになったので、力が必要な作業も楽になりました」
2人は夏期休暇の出来事を語っていたが、その最中、隣に座ったロベリアが妙に近づいてくるのだ。肩と肩が触れ合うというか、胸を押し付けてくる。しかも不自然にならないよう、俺に話し掛ける瞬間を狙って距離を詰めてくるのだ。
夏期休暇前は食生活が豊かになった影響か、身体の肉付きが良くなり過ぎていたが、孤児院での食事の為か、少しスレンダーになっていた。ただ、出るところはそのまま出ているので、単にスタイルが良くなっている。
(いや、一番の変化はそこじゃないな・・・俺より低かった身長が、同じくらいになっている!!)
俺は押し付けられる胸よりも遥かに衝撃的な現実に、内心で悔しげに臍を噛んだ。
そんな俺とロベリアの様子にマーガレット嬢は頬を引きつらせていたと知ったのは、食事後にライトから「話したい事がある」と、こっそり教えてもらった時だった。
ちなみにその際、俺がロベリアとマーガレット嬢に二股を掛けている疑惑が浮上したのだが、全力で否定したのは言うまでもないだろう。
レックとダニエルが帝国に残った事には驚かれたが、だからこそ半年以内には迎えに戻りたいと国王には直訴しておいたので、よほどの事がない限りは大丈夫だろう。
そんな状況でも、学院改革の任務に戻ることに多少の疲れを感じるが、例の強大な魔物に対抗する術を見出だす必要性を感じていることもあり、学院の図書室を利用したいとも考えていた。
(必要なのは理論の構築と検証だが、どれだけ時間が掛かるか分からないな・・・)
先の見えない研究をしなければならない事にため息が出るが、最悪あの魔物が王国まで襲来しないとも限らないし、再度帝国へ向かう際にまた出くわすかもしれない。何なら、俺が撃退したことで恨みを買っている可能性すらあるのだ。
(少なからずあの魔物から本能ではなく、知性に近いものを感じたからな。意趣返しに来ても驚かない)
そんな事を考えながら、昼食を摂ろうと学院の食堂へ足を踏み入れると、既に多くの生徒達で賑わいを見せていた。さすがに今日で夏期休暇は終わりなので、全員寮に戻って来ているのだろう。
「さて、どこか空いている席は・・・」
日替わり定食をトレーに乗せ、空いている席を探すように食堂を見渡すと、やけに男子が集まっている一画があることに気づいた。
(ん?あれは?)
人だかりの隙間から、一瞬見えた人物はマーガレット嬢だった。瞬きほどの一瞬だったが、彼女とバッチリ目が合ってしまう。すると彼女は人混みを掻き分け、喜色を浮かべながら俺の方へ足早に駆け寄ってきた。
「ア、アル。久し振りだな」
「あ、ああ、久し振り」
彼女は俺の持っているトレーに接触しそうなほど近づいて、少し顔を赤らめて挨拶をしてきた。授業開始は明日からのため、私服の彼女は灰色のボトムパンツに白いワイシャツの上からベージュ色のカーディガンを羽織っているというラフな服装だ。
長い金髪はいつものポニーテールではなく、両サイドを編み込んだ髪を後ろでまとめている。総じて、とても大人びた雰囲気がマーガレット嬢から感じるが、一番の違和感は別にあった。
「そ、その、一緒に食事をしないか?」
「え?まぁ良いけど・・・あっちの人達は?」
彼女からの申し出に、俺は怪訝な表情を浮かべながらこちらを睨み付けてくる男子達を指差した。
「彼らとは別に何でもないよ。少し挨拶をしていただけだ」
「そ、そうか。なら・・・あっちにするか」
彼女は嫌悪感を浮かべた視線で彼らを一瞥した。その表情から何となく彼女の感情や彼らの思惑が察せられたが、不用意な事は発言しない方が良いだろう口を閉ざした。
そして壁際の空いている席に視線を向けて促すと、彼女は小さく頷き、群がっている男子達を押し退け、座っていたテーブルから昼食の乗ったトレーを持って移動した。
「ア、アル・・・夏期休暇は何をしていたんだ?」
マーガレット嬢は微笑を浮かべながらサンドウィッチを頬張る俺に問い掛けてきた。しかも少し前傾姿勢になりながら、腕を組んで胸元を強調している。席に着い時にキツいからとボタンを一つ外したシャツからは、豊満な膨らみが覗いている。
(夏期休暇中に急に大きくなったのか?って、そんな訳ないか。動きの邪魔になるから押さえていたんだろうな。大きな胸と雰囲気の変化も相まって、男子達が寄ってきたと・・・)
彼女は元々整った顔立ちをしているし、家柄や実力も申し分ない。さらにそこに男性を惹き付ける柔らかな膨らみが追加された結果、彼女とお近づきになろうとする者達が殺到したのだろう。
入学当初から人気はあっただろうが、俺との一件や平民であるライトと行動を共にしていたために、表だってアプローチを掛けてくる者達が少なかったのだろう。
(切っ掛け一つでこうも積極的に動くとは、女好きの師匠と考え方は一緒だな)
昔、「男は下半身で考えるものだ!」と、付き合っていた女性に刺され、血を流しながら倒れ伏す師匠が笑みを浮かべながら俺に言ってのけた言葉を思い出した。確かにマーガレット嬢は女性として魅力的な外見に加え、侯爵家のご令嬢だ。お近づきになりたい男はあとを絶たないだろう。
「ア、アル?」
彼女を見つめながら色々と考え込んでいた俺に対して、戸惑った表情を浮かべて名前を呼んできた。俺が何も返答しないことに不安を覚えたのだろう。
「悪い。ちょっと考え事してた。夏期休暇は・・・まぁ、ちょっと生活費稼ぎで忙しかったかな」
さすがに本当の事を伝える訳にはいかないので、平民としてありそうな当たり障りの無い返答をしておいた。
「そ、そうか。アルは孤児院出身だから、金銭的に色々と大変なのだな。も、もし良ければうちの家の方で割りの良い仕事を紹介しようか?」
「それはありがたいが、遠慮しておくよ」
「な、何故だ!?」
俺の返答に、彼女は目を見開いて悲しげな表情を浮かべていた。
「いや、下手に平民の俺が侯爵家に関わると、面倒な未来しか想像できないからな。自由で気ままな方が良い」
「・・・・・・」
本当の事は言えないのでやんわり断りを伝えると、彼女はひどく落ち込んだ様子になってしまった。夏期休暇前とは違い、先程から表情の変化が激しい。
彼女の俺に対する想いには気付いているが、立場的にも年齢的にも心情的にもそれに応えるわけにはいかない。かといって任務の事もあり、突き放して険悪な関係になっても考えものなので、鈍感を装って気付かないふりが今の状況では最良だろう。
「ま、まぁ、本当に困ったら頼らせてもらうよ」
「そ、そうか!その時は是非頼ってくれ!・・・ところで、今日の私の服装なのだが、その・・・どうだろうか?」
彼女は喜色を浮かべたかと思うと、急に上目遣いになって恥ずかしそうに聞いてきた。
「そうだな。普段は学院の制服だから、私服は新鮮だな」
「その・・・こういった服装の方が良いと思うか?」
「あ~・・・シャツのボタンは上まで閉めた方が良いと思うぞ」
「っ!し、失礼。見苦しいものを見せたな・・・」
俺に言って欲しいだろう言葉を完全に無視して告げた言葉に、彼女は赤面してボタンを閉めた。あまり俺に好意を寄せられても困るが、ここでフォローしておかないと女性に恥をかかすことにもなるので、内心でため息を吐きながらも口を開いた。
「いや、目の保養になるが、仮にもマーガレットは侯爵令嬢なんだから、不特定多数の目がある場所で肌を晒すのは良くないだろ?」
「そ、そうだな。(つまり、2人っきりの密室なら歓迎というわけか。ふふふ・・・)」
俺の言葉に理解を示したように頷くマーガレット嬢は、小声で何か不穏な言葉を呟いていたが、それを追求する前に俺達のもとに2人の人物が姿を見せた。
「アル君!マーガレットさん!久し振り!!」
「マーガレット様!アルさん!お久しぶりです!」
ロベリアとライトは昼食のトレーを持ち、笑みを浮かべながら俺とマーガレット嬢が居る席に同席してきた。ロベリアは俺の隣へ、ライトは対面のマーガレット嬢の隣に腰かけた。
「2人とも久し振りだな。夏期休暇はどうだった?」
マーガレット嬢は席に着いた2人に軽い調子で問いかけていた。その様子は、先程までコロコロと表情を変えていた彼女から一変し、落ち着いた雰囲気を纏っていた。
「私は孤児院でお手伝いをしながら聖魔術の練習をしていました。子供達って結構怪我してきちゃうんですよ」
「ボクは実家のパン屋の手伝いですね。身体強化が使えるようになったので、力が必要な作業も楽になりました」
2人は夏期休暇の出来事を語っていたが、その最中、隣に座ったロベリアが妙に近づいてくるのだ。肩と肩が触れ合うというか、胸を押し付けてくる。しかも不自然にならないよう、俺に話し掛ける瞬間を狙って距離を詰めてくるのだ。
夏期休暇前は食生活が豊かになった影響か、身体の肉付きが良くなり過ぎていたが、孤児院での食事の為か、少しスレンダーになっていた。ただ、出るところはそのまま出ているので、単にスタイルが良くなっている。
(いや、一番の変化はそこじゃないな・・・俺より低かった身長が、同じくらいになっている!!)
俺は押し付けられる胸よりも遥かに衝撃的な現実に、内心で悔しげに臍を噛んだ。
そんな俺とロベリアの様子にマーガレット嬢は頬を引きつらせていたと知ったのは、食事後にライトから「話したい事がある」と、こっそり教えてもらった時だった。
ちなみにその際、俺がロベリアとマーガレット嬢に二股を掛けている疑惑が浮上したのだが、全力で否定したのは言うまでもないだろう。
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