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第二章 王女襲来
力の一端 7
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異形の怪物へと変貌したグレイ教諭を討伐し終えた俺は、王女の元へと歩み寄ると、そこには既に目を覚ましていたロベリアを始め、マーガレット嬢にライト、セルシュ少年も意識を取り戻したようで、俺の方というか、未だ溶岩が燻る俺の魔術に視線を向けていた。
その視線から読み取れる感情は様々で、マーガレットやライトは羨望の眼差しを、ロベリアは少し不安げな眼差しを、そしてセルシュ少年は畏怖の感情が籠った眼差しだった。
「お疲れ様です、アル様」
「王女殿下、お怪我はありませんでしたでしょうか?」
優しい表情で労いの言葉をかけてくる王女に、俺は臣下としての立場から、身体を気遣う言葉を掛けた。
「お気遣いありがとうございます。私は大丈夫でなのですが、レンドール様が・・・」
優しい微笑から一転し、王女は深刻な表情を浮かべながら地面に横たわっているレンドール少年に視線を向けた。俺もそれにつられて確認すると、彼は真っ白な顔をしながら口元からは涎を垂らし、時おり身体が痙攣しているようだった。
「これはいったい・・・」
眉間にシワを寄せながら確認する俺の言葉に、マーガレット嬢が口を開いた。
「実は、レンドールはグレイ先生から毒の攻撃を受けてしまったのだ。解毒薬は先生が持っているようだったが、グレイ先生はどうなったのだ?」
どうやらマーガレット嬢を始め、クラスメイト達はグレイ教諭の事の成り行きを知らないようだ。彼らは実際にグレイ教諭が変貌した存在が死ぬ瞬間を目にしているはずだが、変貌した姿では、グレイ教諭と結び付かなかったらしい。
ただ、ロベリアだけは不安な感情を覗かせる表情をこちらに向けており、俺が人を殺したと分かっているようだった。
(さて、どう説明したものか・・・)
この状況で、俺がグレイ教諭を殺したと言えば、危惧されるのはその後の生徒達の俺に対する対応の変化だ。精神的に未熟な彼らは、さすがに人殺しに対して良い感情を抱くのは難しい。ともすれば、今後の学院潜入任務の継続が不可能になってしまう。
今ならロベリアに口止めをしておけば任務の続行は可能だろうが、その場合はグレイ教諭について何と説明すれば良いかだ。
「グレイ先生はお亡くなりになりました。あの異形の怪物の手によって」
「っ!そうですか。しかし、これも自業自得でしょう。学院の教師が王女殿下を殺めようと画策したのですから」
「ああ、そうだな」
王女の説明に、マーガレット嬢とセルシュ少年は納得した顔をしていたが、ロベリアは作り笑顔を貼り付けたような顔をして口を開くことはなく、王女の言葉に従うという様子を見せている。
「あ、あの、レンドールさんも心配ですけど、あのグリフォン・・・まだ生きていますよね?ボ、ボク達はどうすれば・・・」
不安な表情を浮かべながら、ライトが地面に横たわるレンドール少年と、まだ微かに息をしているグリフォンを交互に見ながら質問してきた。
「それでは、私とマーガレット様、セルシュ様でグリフォンに止めを。レンドール様は・・・アル様、お任せ出来ますか?」
「了解しました」
王女の命令に俺は軽く頷くと、ロベリアが意を決した表情で口を開いた。
「あ、あの!レンドール君の治療なら、聖魔術が使える私が・・・」
「ロベリア様。レンドール様の容態は、あまり芳しくないのです。申し訳ないのですが、貴女の実力では彼を救えないでしょう」
「えっ?で、でも、アル君は聖魔術を使えないのでは?」
困惑するロベリアの疑問に王女は苦笑いを浮かべ、その質問には答えずに指示を出す。
「ロベリア様とライト様は、治療された後のレンドール様の介抱をお願いしますね」
「え、あ、はい。分かり、ました・・・」
疑問はあったのだろうが、王女の質問を受け付けない雰囲気に、これ以上話を続けることは出来ないと察したのだろう。ロベリアはぎこちなく首を縦に振ったのだった。
~~~ ロベリア・カルタス 視点~~~
何がなんだか分からないけど、とにかく大変なことが起きた。今回の騒動で印象に残ったのは、そんな言葉だった。
いつもの実地演習に、今回は学院を視察中の2人の殿下が同行するというだけで緊張が隠せなかったのに、そこで起きた学院教師の王族殺害未遂事件。
とてつもなく強い魔物であるグリフォンが襲いかかってくるし、ぼんやりと耳に聞こえてきたのは、学年主任の先生が怪しい薬を使って自分を怪物のように変身してまで王女殿下を殺そうとしたことだ。
しかも、レンドール君は先生に毒を盛られて瀕死の重体となっていて、もう何もかもがメチャクチャな実地演習だった。
そんな中、アル君だけはまるで別の次元から今回の物事を見ているように冷静だったし、ビックリしたのは、叫び声だけで気を失ってしまうようなとんでもない魔物であるはずのグリフォンを、アル君が瀕死に追い込んだという話を後で王女殿下から聞いたことだ。
更に、王女殿下のご命令だったが、怪物に変貌したグレイ先生を、アル君は躊躇無く殺していた。驚きはしたが、よく考えれば悪いことをした人が罰を受けるのは当然だし、それが王女殿下の殺害未遂となれば、別に死罪は普通の事なんだと思う。
しかも、私から見れば薬の影響で人外の強さを手にしたはずのグレイ先生を、まるで学院の実習の授業で的を破壊するような気軽さで倒してしまったのは、先生が薬を使ってもなお、隔絶した実力差があったということだ。
その上更に私を驚かせたのは、アル君が聖魔術を使用し、毒で瀕死だったレンドール君を完治させてしまったことだ。
アル君はレンドール君の容態を見ると、「この程度なら大丈夫だな」と呟き、あっという間に治療を施していたが、この3ヶ月、一生懸命聖魔術を学んだ私には分かった。目の前で行使しているアル君の聖魔術は、とんでもなく高度な技術であると。
(今まで学院で学んだどの魔法陣よりも、もっと複雑でもっと精緻なものだった。初めて会った時からアル君は凄いとは思っていたけど、何かもう・・・私の想像を遥かに超えて凄すぎるよ・・・)
事も無げに瀕死のレンドール君を治療する彼の横顔を見ていると、私はとんでもない人と知り合うことが出来たんだと改めて思った。
(私と同じ平民で孤児院の出身なのに、アル君の成績は勉強も実技も首席。見た目は年下に見えるくらい幼くて可愛いのに、言動は大人顔負けで、落ち着いた雰囲気が心地良い。それに、王女殿下からもその実力を頼りにされているなんて・・・アル君と将来一緒になったら、幸せな人生が過ごせるのかな?)
これまでの私の人生は、決して幸福なものではなかった。孤児院の院長先生の話によれば、私が1歳位の時に孤児院の前に捨てられていたらしい。おそらくは家庭の金銭的な事情か何かで手放さざるをえなかったのではないかということだった。
5歳になる頃には、孤児院の手伝いや居住区周辺の清掃の仕事などを行っていたが、生活は厳しく、食事も満足に食べられなかったので、この学院で1日3食も食事を摂れることに驚愕したものだ。
最近は食べ過ぎてしまっている影響か、身体の色々なところにお肉が付き始め、せっかく入学時に測って作ってもらった制服が、最近では胸や腰周り、お尻の辺りが少しきつく感じるようになってしまっていた。
(アル君はどんな女性と仲良くなりたいんだろう?太ってたらダメかな?今度聞いてみよう)
私の考える恋物語の基本は、幼い頃に孤児院の先生が読み聞かせてくれた絵本だ。男の子と女の子が仲良くなって、最後は幸せに暮らしましたという言葉で終わっているので、とりあえず今よりも仲良くなれば良いのかなと、これからの事をぼんやりと考えていた。
アル君さえいれば何があっても安心。そんな安心感の元、私はついさっきまで大事件が起こっていた魔物はびこる森の中、楽観的な考えを浮かべながら、アル君が治療したレンドール君の介抱をしていると、王子殿下が息を切らせ、焦りの表情を浮かべながら私達の元に駆け込んできたのだった。
その視線から読み取れる感情は様々で、マーガレットやライトは羨望の眼差しを、ロベリアは少し不安げな眼差しを、そしてセルシュ少年は畏怖の感情が籠った眼差しだった。
「お疲れ様です、アル様」
「王女殿下、お怪我はありませんでしたでしょうか?」
優しい表情で労いの言葉をかけてくる王女に、俺は臣下としての立場から、身体を気遣う言葉を掛けた。
「お気遣いありがとうございます。私は大丈夫でなのですが、レンドール様が・・・」
優しい微笑から一転し、王女は深刻な表情を浮かべながら地面に横たわっているレンドール少年に視線を向けた。俺もそれにつられて確認すると、彼は真っ白な顔をしながら口元からは涎を垂らし、時おり身体が痙攣しているようだった。
「これはいったい・・・」
眉間にシワを寄せながら確認する俺の言葉に、マーガレット嬢が口を開いた。
「実は、レンドールはグレイ先生から毒の攻撃を受けてしまったのだ。解毒薬は先生が持っているようだったが、グレイ先生はどうなったのだ?」
どうやらマーガレット嬢を始め、クラスメイト達はグレイ教諭の事の成り行きを知らないようだ。彼らは実際にグレイ教諭が変貌した存在が死ぬ瞬間を目にしているはずだが、変貌した姿では、グレイ教諭と結び付かなかったらしい。
ただ、ロベリアだけは不安な感情を覗かせる表情をこちらに向けており、俺が人を殺したと分かっているようだった。
(さて、どう説明したものか・・・)
この状況で、俺がグレイ教諭を殺したと言えば、危惧されるのはその後の生徒達の俺に対する対応の変化だ。精神的に未熟な彼らは、さすがに人殺しに対して良い感情を抱くのは難しい。ともすれば、今後の学院潜入任務の継続が不可能になってしまう。
今ならロベリアに口止めをしておけば任務の続行は可能だろうが、その場合はグレイ教諭について何と説明すれば良いかだ。
「グレイ先生はお亡くなりになりました。あの異形の怪物の手によって」
「っ!そうですか。しかし、これも自業自得でしょう。学院の教師が王女殿下を殺めようと画策したのですから」
「ああ、そうだな」
王女の説明に、マーガレット嬢とセルシュ少年は納得した顔をしていたが、ロベリアは作り笑顔を貼り付けたような顔をして口を開くことはなく、王女の言葉に従うという様子を見せている。
「あ、あの、レンドールさんも心配ですけど、あのグリフォン・・・まだ生きていますよね?ボ、ボク達はどうすれば・・・」
不安な表情を浮かべながら、ライトが地面に横たわるレンドール少年と、まだ微かに息をしているグリフォンを交互に見ながら質問してきた。
「それでは、私とマーガレット様、セルシュ様でグリフォンに止めを。レンドール様は・・・アル様、お任せ出来ますか?」
「了解しました」
王女の命令に俺は軽く頷くと、ロベリアが意を決した表情で口を開いた。
「あ、あの!レンドール君の治療なら、聖魔術が使える私が・・・」
「ロベリア様。レンドール様の容態は、あまり芳しくないのです。申し訳ないのですが、貴女の実力では彼を救えないでしょう」
「えっ?で、でも、アル君は聖魔術を使えないのでは?」
困惑するロベリアの疑問に王女は苦笑いを浮かべ、その質問には答えずに指示を出す。
「ロベリア様とライト様は、治療された後のレンドール様の介抱をお願いしますね」
「え、あ、はい。分かり、ました・・・」
疑問はあったのだろうが、王女の質問を受け付けない雰囲気に、これ以上話を続けることは出来ないと察したのだろう。ロベリアはぎこちなく首を縦に振ったのだった。
~~~ ロベリア・カルタス 視点~~~
何がなんだか分からないけど、とにかく大変なことが起きた。今回の騒動で印象に残ったのは、そんな言葉だった。
いつもの実地演習に、今回は学院を視察中の2人の殿下が同行するというだけで緊張が隠せなかったのに、そこで起きた学院教師の王族殺害未遂事件。
とてつもなく強い魔物であるグリフォンが襲いかかってくるし、ぼんやりと耳に聞こえてきたのは、学年主任の先生が怪しい薬を使って自分を怪物のように変身してまで王女殿下を殺そうとしたことだ。
しかも、レンドール君は先生に毒を盛られて瀕死の重体となっていて、もう何もかもがメチャクチャな実地演習だった。
そんな中、アル君だけはまるで別の次元から今回の物事を見ているように冷静だったし、ビックリしたのは、叫び声だけで気を失ってしまうようなとんでもない魔物であるはずのグリフォンを、アル君が瀕死に追い込んだという話を後で王女殿下から聞いたことだ。
更に、王女殿下のご命令だったが、怪物に変貌したグレイ先生を、アル君は躊躇無く殺していた。驚きはしたが、よく考えれば悪いことをした人が罰を受けるのは当然だし、それが王女殿下の殺害未遂となれば、別に死罪は普通の事なんだと思う。
しかも、私から見れば薬の影響で人外の強さを手にしたはずのグレイ先生を、まるで学院の実習の授業で的を破壊するような気軽さで倒してしまったのは、先生が薬を使ってもなお、隔絶した実力差があったということだ。
その上更に私を驚かせたのは、アル君が聖魔術を使用し、毒で瀕死だったレンドール君を完治させてしまったことだ。
アル君はレンドール君の容態を見ると、「この程度なら大丈夫だな」と呟き、あっという間に治療を施していたが、この3ヶ月、一生懸命聖魔術を学んだ私には分かった。目の前で行使しているアル君の聖魔術は、とんでもなく高度な技術であると。
(今まで学院で学んだどの魔法陣よりも、もっと複雑でもっと精緻なものだった。初めて会った時からアル君は凄いとは思っていたけど、何かもう・・・私の想像を遥かに超えて凄すぎるよ・・・)
事も無げに瀕死のレンドール君を治療する彼の横顔を見ていると、私はとんでもない人と知り合うことが出来たんだと改めて思った。
(私と同じ平民で孤児院の出身なのに、アル君の成績は勉強も実技も首席。見た目は年下に見えるくらい幼くて可愛いのに、言動は大人顔負けで、落ち着いた雰囲気が心地良い。それに、王女殿下からもその実力を頼りにされているなんて・・・アル君と将来一緒になったら、幸せな人生が過ごせるのかな?)
これまでの私の人生は、決して幸福なものではなかった。孤児院の院長先生の話によれば、私が1歳位の時に孤児院の前に捨てられていたらしい。おそらくは家庭の金銭的な事情か何かで手放さざるをえなかったのではないかということだった。
5歳になる頃には、孤児院の手伝いや居住区周辺の清掃の仕事などを行っていたが、生活は厳しく、食事も満足に食べられなかったので、この学院で1日3食も食事を摂れることに驚愕したものだ。
最近は食べ過ぎてしまっている影響か、身体の色々なところにお肉が付き始め、せっかく入学時に測って作ってもらった制服が、最近では胸や腰周り、お尻の辺りが少しきつく感じるようになってしまっていた。
(アル君はどんな女性と仲良くなりたいんだろう?太ってたらダメかな?今度聞いてみよう)
私の考える恋物語の基本は、幼い頃に孤児院の先生が読み聞かせてくれた絵本だ。男の子と女の子が仲良くなって、最後は幸せに暮らしましたという言葉で終わっているので、とりあえず今よりも仲良くなれば良いのかなと、これからの事をぼんやりと考えていた。
アル君さえいれば何があっても安心。そんな安心感の元、私はついさっきまで大事件が起こっていた魔物はびこる森の中、楽観的な考えを浮かべながら、アル君が治療したレンドール君の介抱をしていると、王子殿下が息を切らせ、焦りの表情を浮かべながら私達の元に駆け込んできたのだった。
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