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第二章 王女襲来
力の一端 5
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~~~ マーガレット・ゼファー 視点~~~
グリフォンとは、討伐難度が9に設定されている、個人の力では決して立ち打ちできようもない魔物だ。
体長は10メートルほどで、暗い茶色の体毛に覆われており、四足獣でありながら巨大な翼をはためかせ、自由自在に空を飛行することが出来る。
本来この魔物を安全に討伐するには、一体のグリフォンに対して正規の騎士団員が最低30名は必要だと聞いている。
「・・・あぁ、無理だ・・・」
私達の上空を旋回しながらこちらを見据えてくる相手に、生物としての格の違いを感じる、圧倒的な存在感を放つその魔物の姿を前に、私は地面に両膝を着いて死を覚悟した。それは他の班員も同様のようで、ロベリアやライト、そしてセルシュも恐怖に支配され、地面に蹲り、震えてしまっていた。
「皆さん!諦めてはいけません!!将来騎士を目指すのなら、顔を上げ、前を見なさい!少しでも生存の可能性があれば、最後まで抗いなさい!!」
絶望的とも言えるこの状況下にあって、王女殿下は気丈に私達を鼓舞してくれるのだが、残念ながらその声に応えられるものは誰ひとりとして居なかった。
「はははっ!無駄ですよ王女殿下。私はこの場にいる誰も逃がすつもりなど無い。気付きませんか?これほどの騒ぎにあって、他の生徒達の悲鳴が聞こえてこないことに」
「っ!そう・・・ここまでは想定の範囲内ということね」
グレイ先生の言葉に、王女殿下は忌々しげな表情を浮かべていた。これまで微笑みを絶やさなかった王女殿下のその表情に、良くない状況なのだろうと悟った。
「お察しの通り!この班だけは、他の班から目的地を大幅に離していたのですよ!最悪の状況になっても、目撃者が増えないようにするためにね」
「・・・あなた達の目的を聞いても?」
「これが物語の中の話であれば、冥土の土産に聞かせるべき状況ですが・・・私はそこまで愚かではない。誰か一人でもこの状況で生き残る事があれば、我々の首を締める結果になってしまいましからね」
「さすがに、そこまで甘くは無いですか。これだけの騒動を引き起こした愚か者であれば、頭の中もお花畑だと思ったのですけどね」
この状況にあって、王女殿下は先生を挑発して見せていた。その言葉に先生は、額に青筋を浮かべながら口を開く。
「最後まで苛立たせてくれますね!あなたは改革だなんだと、本当に目障りな人だった!!」
先生の怒号に合わせるように、上空のグリフォンが急降下してきた。まるで操られているかのように。その気配だけで、ライトとセルシュは口から泡を吹き、ロベリアも短い悲鳴をあげて気絶してしまった。
「魔法陣展開・融合・供給・照準・発動!!」
滑空してくるグリフォンに対し、王女殿下は上空に手を掲げると、巨大な氷の塊を魔術で作り出してぶつけたのだが、グリフォンの体表に激突した魔術は、まるで小石のように弾かれ、まったく効果がないようだった。
「無駄ですよ!あなた程度の魔術では、傷一つ付けられない!!」
その様子に、先生は王女殿下の行動を嘲笑うかのように吐き捨てていた。
「魔方陣展開・融合・継続供給・発動!」
自身の魔術では歯が立たないことを目の当たりにしても、王女殿下の行動は止まらなかった。今度は氷でできた巨大なドーム状の障壁を作り出し、後方にいる私ごと守るよう魔術を発動された。
『ギュルルルルルル!!!』
人間の恐怖心を煽るような雄叫びをあげながら、グリフォンは王女殿下の作り出した障壁に、その鋭い鉤爪を激突させた。
「くっ!」
激突した瞬間、氷の障壁はひび割れたのだが、すぐさま破壊された場所が修復していった。どうやら魔力を注ぎ続けることで障壁を維持しているようなのだが、王女殿下からは苦しそうな呻き声が漏れ、額からも一筋の汗が流れていた。おそらくはとんでもなく魔力を消費しているのだろう。
(難度9の魔物の攻撃を受け止めただけでも驚くべき事だが、防戦一方ではいずれ殿下の魔力が・・・)
王女殿下が苦戦を強いられる中、私はどうすることも出来ずに、その光景をただ眺めているしかなかった。既に次元が違う戦いに、戦闘の意思さえ持てなかったのだ。
『グギャァァァ!!』
障壁が破れないことに苛立ったのか、グリフォンが距離をとると、今度はその巨大な翼をはためかせ、強力な風魔術で障壁を切り裂こうとしてきた。
「くぅぅぅ・・・」
王女殿下は片膝を着きながらも懸命に障壁を維持していたが、おそらくは魔力の限界が近づいてきたのだろう。
「はははっ!王家で歴代最高の魔力保持者と謳われた王女殿下も、相手がグリフォンでは手も足も出ませんか!」
先生は高みの見物を決め込むように、腕を組みながら笑い声をあげている。嫌らしい、醜い笑い声だったが、私はそれに怒りを覚える余裕すらなかった。
しかしーーー
「ふっ!余裕でいられるのも今の内です。すぐに思い知るでしょう。あなた達が今回の作戦を立案したその時点で、失敗は既に決まっていたと」
「くははははっ!気でも狂いましたか?この状況で、どうやって我々が失敗をするというのですか?この魔物を使えば、あなたも王子も、そして目障りなあの平民も簡単に殺すことが出来るというのに!」
大粒の汗を浮かべながら、王女殿下は不敵に笑って見せていたが、私には強がりにしか見えなかった。それは先生も同様のようで、嘲りを込めた視線を向けながら高らかに笑っていた。
「・・・そうですか。目的は私とお兄様、そしてアル様ということですか・・・」
「はっ!今さらそれを知ったところで、既に決着は着いているがな!!」
この状況にあっても、王女殿下は先生の言葉から情報を精査されていたようだったが、先生の言うとおり、この状況では知ったところで何もできない。
そうして、いよいよ王女殿下の魔力が底をついてきたのか、障壁の修復が追い付かなくなる。私はせめてもの勤めと考え剣を構えると、グリフォンから王女殿下を守るように立ち塞がった。
「マーガレット様?」
「王女殿下。私では何の役にも立ちませんが、せめて最後は騎士としての矜持を懸けて、殿下をお守りいたします!」
私の行動に王女殿下は驚きの表情を浮かべたが、次の瞬間には笑みを溢していた。
「貴女のように、騎士として気高い意思の持ち主がこの学院にいることに安堵しました。そして理解しました。この学院の病巣は、生徒ではなく教師にあるのだと」
「・・・殿下?」
王女殿下の言葉の意味が分からず疑問を感じたが、そんなことを考える余裕はなくなってしまった。何故ならガラスが割れるような硬質な破裂音と共に、王女殿下の氷の障壁が破壊されてしまったのだった。
『グギャァァァ!!』
障壁が破壊できたことを喜ぶような雄叫びをあげ、グリフォンがその巨大な口を開きながら迫ってきた。どうやら私達のことを補食するようだ。
「はははっ!これで先ず二人だっ!」
私達の死を確信した先生の声に、私は剣を構えながらも、死への恐怖で震えが止まらなかった。
(あぁ・・・アル・・・)
本能的にも死を悟り、目を閉じたその瞬間だったーーー
「ーーーさせないよ」
『グギャーーー』
胸の奥が温かくなる声が耳に届き、グリフォンの短い悲鳴のような声と、地面に激突する轟音が響いた。
「もう、遅いですよアル様!」
「すみません。少々遅れました」
目を開けると、頬を膨らませて苦言を呈する王女殿下の姿と、その視線の先には全身血塗れになりながら、何故か魔術師のはずのアルが身体強化特有の赤い輝きを身に纏い、王女殿下に対して苦笑いを浮かべる姿があった。
(いったい、何がどうなって・・・)
混乱する状況に頭が追いつかなかったのだが、死の恐怖から開放された安心感からか、次の瞬間、私の意識は闇に飲まれてしまったのだった。
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体長は10メートルほどで、暗い茶色の体毛に覆われており、四足獣でありながら巨大な翼をはためかせ、自由自在に空を飛行することが出来る。
本来この魔物を安全に討伐するには、一体のグリフォンに対して正規の騎士団員が最低30名は必要だと聞いている。
「・・・あぁ、無理だ・・・」
私達の上空を旋回しながらこちらを見据えてくる相手に、生物としての格の違いを感じる、圧倒的な存在感を放つその魔物の姿を前に、私は地面に両膝を着いて死を覚悟した。それは他の班員も同様のようで、ロベリアやライト、そしてセルシュも恐怖に支配され、地面に蹲り、震えてしまっていた。
「皆さん!諦めてはいけません!!将来騎士を目指すのなら、顔を上げ、前を見なさい!少しでも生存の可能性があれば、最後まで抗いなさい!!」
絶望的とも言えるこの状況下にあって、王女殿下は気丈に私達を鼓舞してくれるのだが、残念ながらその声に応えられるものは誰ひとりとして居なかった。
「はははっ!無駄ですよ王女殿下。私はこの場にいる誰も逃がすつもりなど無い。気付きませんか?これほどの騒ぎにあって、他の生徒達の悲鳴が聞こえてこないことに」
「っ!そう・・・ここまでは想定の範囲内ということね」
グレイ先生の言葉に、王女殿下は忌々しげな表情を浮かべていた。これまで微笑みを絶やさなかった王女殿下のその表情に、良くない状況なのだろうと悟った。
「お察しの通り!この班だけは、他の班から目的地を大幅に離していたのですよ!最悪の状況になっても、目撃者が増えないようにするためにね」
「・・・あなた達の目的を聞いても?」
「これが物語の中の話であれば、冥土の土産に聞かせるべき状況ですが・・・私はそこまで愚かではない。誰か一人でもこの状況で生き残る事があれば、我々の首を締める結果になってしまいましからね」
「さすがに、そこまで甘くは無いですか。これだけの騒動を引き起こした愚か者であれば、頭の中もお花畑だと思ったのですけどね」
この状況にあって、王女殿下は先生を挑発して見せていた。その言葉に先生は、額に青筋を浮かべながら口を開く。
「最後まで苛立たせてくれますね!あなたは改革だなんだと、本当に目障りな人だった!!」
先生の怒号に合わせるように、上空のグリフォンが急降下してきた。まるで操られているかのように。その気配だけで、ライトとセルシュは口から泡を吹き、ロベリアも短い悲鳴をあげて気絶してしまった。
「魔法陣展開・融合・供給・照準・発動!!」
滑空してくるグリフォンに対し、王女殿下は上空に手を掲げると、巨大な氷の塊を魔術で作り出してぶつけたのだが、グリフォンの体表に激突した魔術は、まるで小石のように弾かれ、まったく効果がないようだった。
「無駄ですよ!あなた程度の魔術では、傷一つ付けられない!!」
その様子に、先生は王女殿下の行動を嘲笑うかのように吐き捨てていた。
「魔方陣展開・融合・継続供給・発動!」
自身の魔術では歯が立たないことを目の当たりにしても、王女殿下の行動は止まらなかった。今度は氷でできた巨大なドーム状の障壁を作り出し、後方にいる私ごと守るよう魔術を発動された。
『ギュルルルルルル!!!』
人間の恐怖心を煽るような雄叫びをあげながら、グリフォンは王女殿下の作り出した障壁に、その鋭い鉤爪を激突させた。
「くっ!」
激突した瞬間、氷の障壁はひび割れたのだが、すぐさま破壊された場所が修復していった。どうやら魔力を注ぎ続けることで障壁を維持しているようなのだが、王女殿下からは苦しそうな呻き声が漏れ、額からも一筋の汗が流れていた。おそらくはとんでもなく魔力を消費しているのだろう。
(難度9の魔物の攻撃を受け止めただけでも驚くべき事だが、防戦一方ではいずれ殿下の魔力が・・・)
王女殿下が苦戦を強いられる中、私はどうすることも出来ずに、その光景をただ眺めているしかなかった。既に次元が違う戦いに、戦闘の意思さえ持てなかったのだ。
『グギャァァァ!!』
障壁が破れないことに苛立ったのか、グリフォンが距離をとると、今度はその巨大な翼をはためかせ、強力な風魔術で障壁を切り裂こうとしてきた。
「くぅぅぅ・・・」
王女殿下は片膝を着きながらも懸命に障壁を維持していたが、おそらくは魔力の限界が近づいてきたのだろう。
「はははっ!王家で歴代最高の魔力保持者と謳われた王女殿下も、相手がグリフォンでは手も足も出ませんか!」
先生は高みの見物を決め込むように、腕を組みながら笑い声をあげている。嫌らしい、醜い笑い声だったが、私はそれに怒りを覚える余裕すらなかった。
しかしーーー
「ふっ!余裕でいられるのも今の内です。すぐに思い知るでしょう。あなた達が今回の作戦を立案したその時点で、失敗は既に決まっていたと」
「くははははっ!気でも狂いましたか?この状況で、どうやって我々が失敗をするというのですか?この魔物を使えば、あなたも王子も、そして目障りなあの平民も簡単に殺すことが出来るというのに!」
大粒の汗を浮かべながら、王女殿下は不敵に笑って見せていたが、私には強がりにしか見えなかった。それは先生も同様のようで、嘲りを込めた視線を向けながら高らかに笑っていた。
「・・・そうですか。目的は私とお兄様、そしてアル様ということですか・・・」
「はっ!今さらそれを知ったところで、既に決着は着いているがな!!」
この状況にあっても、王女殿下は先生の言葉から情報を精査されていたようだったが、先生の言うとおり、この状況では知ったところで何もできない。
そうして、いよいよ王女殿下の魔力が底をついてきたのか、障壁の修復が追い付かなくなる。私はせめてもの勤めと考え剣を構えると、グリフォンから王女殿下を守るように立ち塞がった。
「マーガレット様?」
「王女殿下。私では何の役にも立ちませんが、せめて最後は騎士としての矜持を懸けて、殿下をお守りいたします!」
私の行動に王女殿下は驚きの表情を浮かべたが、次の瞬間には笑みを溢していた。
「貴女のように、騎士として気高い意思の持ち主がこの学院にいることに安堵しました。そして理解しました。この学院の病巣は、生徒ではなく教師にあるのだと」
「・・・殿下?」
王女殿下の言葉の意味が分からず疑問を感じたが、そんなことを考える余裕はなくなってしまった。何故ならガラスが割れるような硬質な破裂音と共に、王女殿下の氷の障壁が破壊されてしまったのだった。
『グギャァァァ!!』
障壁が破壊できたことを喜ぶような雄叫びをあげ、グリフォンがその巨大な口を開きながら迫ってきた。どうやら私達のことを補食するようだ。
「はははっ!これで先ず二人だっ!」
私達の死を確信した先生の声に、私は剣を構えながらも、死への恐怖で震えが止まらなかった。
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本能的にも死を悟り、目を閉じたその瞬間だったーーー
「ーーーさせないよ」
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「もう、遅いですよアル様!」
「すみません。少々遅れました」
目を開けると、頬を膨らませて苦言を呈する王女殿下の姿と、その視線の先には全身血塗れになりながら、何故か魔術師のはずのアルが身体強化特有の赤い輝きを身に纏い、王女殿下に対して苦笑いを浮かべる姿があった。
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