倭国乱る――トヨの国、ヒメの剣
日本の古代、弥生時代の末期。ヤマトの国の辺境、ハルニレの村に住む少年マヒコは、いつか誉れある戦士になることを夢みている。しかし彼は老巫女に未来を占ってもらうことで現在の無力な自分を慰め、励ますことしかできずにいた。マヒコは村はずれの草原で柄に金の円環が象嵌された鉄剣を拾い、遊んで過ごすようになった。ある日、空がにわかに暗くなると皆既日食が始まり、マヒコは太陽が自らの中に飛び込んでくる奇妙な幻覚を見る。一本の剣を手にしたことで、少年はヤマトの覇権をめぐる争いの渦中に巻き込まれていく……。
「魏志倭人伝」に記される卑弥呼の死、倭の相伐と邪馬台国の擾乱、魏による干渉、13歳の台与の即位による平定に着想を得た古代史ロマンです。全10章構成にて完結。
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第一章 ハルニレ
第二章 ツルギ
第三章 トヨ
第四章 ヤマト
第五章 アキシノ
第六章 イクサ
第七章 ヒメミコ
第八章 クナ
第九章 サバキ
第十章 クカタチ
主な参考文献
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※区切りの良いところまで翻訳するたびに投稿していくので、ぜんぶで何項目になるかわかりません。
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(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。