2 / 3
2.
しおりを挟む
半月が経過する頃、お店に新たな来客があった。
今度は性格の悪そうな、厳つい貴族だ。
人を疑う鋭い目つき、神経質そうな輪郭。三十歳前後かな。
彼は騎士たちを三人連れて店内に入り込み、私に横柄に告げる。
「終焉の魔女が死んだと聞いたが、本当か」
私はニコリと営業スマイルで応える。
「おばあちゃんなら、先月亡くなりましたよ?
お客さんはどんな用件なんですか?」
貴族の男性がニヤリと口角を上げて微笑んだ。
「そうか、あの目障りな女が死んだか。
おい娘、お前の名前と年齢を言え」
私はむっとしながらも、営業スマイルを保って応える。
「マルティナです。十五歳ですよ」
貴族の男性が、嗜虐心あふれる笑みを浮かべた。
「そうか。終焉の魔女と同じ容貌ということは、奴の孫だな?
成人済みなら丁度いい、お前を私の妾にしてやろう」
私は営業スマイルを投げ捨てて声を上げる。
「――は?! なにを言ってるのかな、この人は?!」
いきなり愛人になれとか、意味が分からないんだけど?!
「私はこの地の領主、ルーウェン・グロースハイム侯爵だ。
お前はまさか、領主に逆らうつもりではあるまいな?」
「領主だからって、なんでも思い通りになると思わないで!」
グロースハイム侯爵が、楽しそうにニヤリと口角を上げた。
「わかっていないようだな。
領地に住む民は領主の所有物だ。
お前に拒否権など存在しない。
――連れていけ!」
周囲の騎士たちが、私の両腕を捕まえて店の外に無理やり連れだしていく。
別の騎士たちはグロースハイム侯爵に命令され、店内をぐちゃぐちゃに荒らし始めた。
「やめて! お店をめちゃくちゃにしないで!」
私の声は彼らに届かない――いや、届いているけど、彼らも苦悩しながら命令に従っているようだった。
君主の命令には絶対服従、逆らうことは許されないってことなのかな。
私を捕まえている騎士の一人が、小声で「申し訳ないが、耐えて欲しい」と伝えてきた。
彼らに悪気がないとしても、こんなの許せる訳がない!
――だけど、今の私には力がない。
私は騎士や兵士たちがお店を壊していくのを呆然と見つめながら、馬車に押し込まれた。
最後にグロースハイム侯爵が「火を放て!」と声を上げ、私のお店は燃え上がっていた。
周囲に他の建物がないからって、やりたい放題してくれるじゃない!
……ああ、おばあちゃんから受け継いだお店が燃えていく。
グロースハイム侯爵は燃えるお店を見て満足したように頷いた後「撤収だ!」と叫んで馬車に乗りこんできた。
私は彼から精一杯距離を取り、馬車の片隅に身を寄せた。
「ククク……怯えているのか?
屋敷に戻れば、思う存分なぶり倒してくれる。
アルヴィーラに味わわされた屈辱の分、たっぷりとな」
おばあちゃんが、この人の恨みを買っていたというの?
納得できない依頼は受けない人だったからなぁ、おばあちゃん。
たとえ騎士がついていようと、『終焉の魔女アルヴィーラ』なら、簡単に追い返してしまっただろう。
たぶん、それが侯爵のプライドを傷つけたんだ。
私は馬車の中で身を固め、グロースハイム侯爵を睨み付けていた。
「ククク……いい目だ。
お前が屈服して、泣いて許しを請うのが楽しみだよ」
――この人、嗜虐癖がある?! 趣味悪いな?!
私はおぞけを我慢して、馬車の中で襲われないように警戒し続けた。
馬車は真っ直ぐ、グロースハイム侯爵の屋敷を目指して進んでいった。
****
道中で私に与えられた水と食料は最低限だった。
グロースハイム侯爵の屋敷に着く頃には、私は疲労と空腹で今にも倒れそうになっていた。
侯爵が騎士たちに告げる。
「その娘を部屋に放り込んで見張っておけ!」
騎士たちに両肩を担ぎ上げられた私は、半ば引きずられるように屋敷の中に入っていった。
私は騎士たちにソファの上に寝かされた。
おそらく部屋の外に、騎士たちが見張りについている。
だけど部屋の中には誰も居ない。
なんとかソファから立ち上がって窓辺に行くと、飛び降りて逃げるのは無理な高さだった。
「……これからどうしたらいいんだろう」
魔法を使って飛び降りようにも、もうヘロヘロで力が出ない。
だけど夜になれば、私はグロースハイム侯爵によって私自身がめちゃくちゃにされてしまうだろう。
それを思うと、悪寒が背筋を走って自分の身体を抱きしめた。
――侯爵なんかに心と体を穢されるくらいなら、自爆魔法を使ってしまおうか。
命と引き換えに大爆発を起こす、最後の魔法。これなら、力が出ない今でも使えるはずだ。
……ライナーから、残金をもらえなかったな。
あんな燃え尽きた私のお店を見たら、ライナーはびっくりするだろう。
不思議と『ライナーにまた会いたいな』という思いが胸に宿っていた。
ライナーに最後に会えなかったのが、残念だな。
私はゆっくりと、目をつぶって自爆魔法の詠唱を始めた――
不意に、窓を叩く音がした。
驚いて詠唱を中断して目を空ける――窓の外に、ライナーが居る?!
彼がジェスチャーで『窓を開けろ』と伝えて来たので、フラフラの身体で必死に窓の鍵を開けた。
ライナーは部屋の中にするりと入りこむと、爽やかな笑顔で私に告げる。
「どうやら、間に合ったみたいだな」
私は呆然とライナーの顔を見つめた。
「……どうして、ここに?」
「お前の店に残金の支払いに行ったら、すっかり燃え尽きていたからな。
村人から事情を聴いて、急いでこの場所に迎えに来た。
――魔法を使って逃げ出そうとは思わなかったのか?」
私はフッと自嘲の笑みを浮かべて応える。
「今の私の魔法では、侯爵以外の騎士たちも巻き込んでしまうもの。
彼らも侯爵の命令に従っていただけで、悪気があったわけじゃない。
お店を壊したのは許せないけど、命を奪う理由にはならないわ」
「そうか、マルティナは優しいのだな。
――お前の薬も、優しい薬だった。
あの魔法薬のおかげで、母上は病を克服した。
あれは、母上の命を奪う薬ではなかったのだな」
私はニコリと微笑んで応える。
「オーダーは『苦しみを取り除き、安らかになる薬』だもの。
病を終わらせ、人を安らかにするだけの薬よ。
これでもおばあちゃんの弟子なのよ?
これぐらいできても、不思議ではないでしょう?」
ライナーが私の手を取り、両手で強く握ってきた。
「ありがとう……父上や母上、弟たち。そして誰より私が、お前に感謝している」
彼の手から、強い感謝の心が伝わって流れ込んでくる。だけど――
「わかった! わかったから少し手を緩めて! ちょっと痛いわよ?!」
ライナーが慌てて「おっと、すまん」と手を離してくれた。
「ともかく、ここから脱出しよう。
グロースハイム侯爵に見つかると面倒だ。
窓から飛び降りるぞ」
私が黙って頷くと、ライナーは私を横抱きに抱え上げ、窓から外に飛び降りた。
――お姫様抱っこって奴?! ちょっと恥ずかしいぞ?!
ふわりと魔法で着地をしたライナーが、着地と同時に高速で庭を駆け抜けていく。
見咎める騎士たちの「何者だ!」という誰何の声を振り切り、ライナーは侯爵邸の壁を軽々と飛び越え、繋いでいた馬にまたがり、侯爵邸を離れた。
今度は性格の悪そうな、厳つい貴族だ。
人を疑う鋭い目つき、神経質そうな輪郭。三十歳前後かな。
彼は騎士たちを三人連れて店内に入り込み、私に横柄に告げる。
「終焉の魔女が死んだと聞いたが、本当か」
私はニコリと営業スマイルで応える。
「おばあちゃんなら、先月亡くなりましたよ?
お客さんはどんな用件なんですか?」
貴族の男性がニヤリと口角を上げて微笑んだ。
「そうか、あの目障りな女が死んだか。
おい娘、お前の名前と年齢を言え」
私はむっとしながらも、営業スマイルを保って応える。
「マルティナです。十五歳ですよ」
貴族の男性が、嗜虐心あふれる笑みを浮かべた。
「そうか。終焉の魔女と同じ容貌ということは、奴の孫だな?
成人済みなら丁度いい、お前を私の妾にしてやろう」
私は営業スマイルを投げ捨てて声を上げる。
「――は?! なにを言ってるのかな、この人は?!」
いきなり愛人になれとか、意味が分からないんだけど?!
「私はこの地の領主、ルーウェン・グロースハイム侯爵だ。
お前はまさか、領主に逆らうつもりではあるまいな?」
「領主だからって、なんでも思い通りになると思わないで!」
グロースハイム侯爵が、楽しそうにニヤリと口角を上げた。
「わかっていないようだな。
領地に住む民は領主の所有物だ。
お前に拒否権など存在しない。
――連れていけ!」
周囲の騎士たちが、私の両腕を捕まえて店の外に無理やり連れだしていく。
別の騎士たちはグロースハイム侯爵に命令され、店内をぐちゃぐちゃに荒らし始めた。
「やめて! お店をめちゃくちゃにしないで!」
私の声は彼らに届かない――いや、届いているけど、彼らも苦悩しながら命令に従っているようだった。
君主の命令には絶対服従、逆らうことは許されないってことなのかな。
私を捕まえている騎士の一人が、小声で「申し訳ないが、耐えて欲しい」と伝えてきた。
彼らに悪気がないとしても、こんなの許せる訳がない!
――だけど、今の私には力がない。
私は騎士や兵士たちがお店を壊していくのを呆然と見つめながら、馬車に押し込まれた。
最後にグロースハイム侯爵が「火を放て!」と声を上げ、私のお店は燃え上がっていた。
周囲に他の建物がないからって、やりたい放題してくれるじゃない!
……ああ、おばあちゃんから受け継いだお店が燃えていく。
グロースハイム侯爵は燃えるお店を見て満足したように頷いた後「撤収だ!」と叫んで馬車に乗りこんできた。
私は彼から精一杯距離を取り、馬車の片隅に身を寄せた。
「ククク……怯えているのか?
屋敷に戻れば、思う存分なぶり倒してくれる。
アルヴィーラに味わわされた屈辱の分、たっぷりとな」
おばあちゃんが、この人の恨みを買っていたというの?
納得できない依頼は受けない人だったからなぁ、おばあちゃん。
たとえ騎士がついていようと、『終焉の魔女アルヴィーラ』なら、簡単に追い返してしまっただろう。
たぶん、それが侯爵のプライドを傷つけたんだ。
私は馬車の中で身を固め、グロースハイム侯爵を睨み付けていた。
「ククク……いい目だ。
お前が屈服して、泣いて許しを請うのが楽しみだよ」
――この人、嗜虐癖がある?! 趣味悪いな?!
私はおぞけを我慢して、馬車の中で襲われないように警戒し続けた。
馬車は真っ直ぐ、グロースハイム侯爵の屋敷を目指して進んでいった。
****
道中で私に与えられた水と食料は最低限だった。
グロースハイム侯爵の屋敷に着く頃には、私は疲労と空腹で今にも倒れそうになっていた。
侯爵が騎士たちに告げる。
「その娘を部屋に放り込んで見張っておけ!」
騎士たちに両肩を担ぎ上げられた私は、半ば引きずられるように屋敷の中に入っていった。
私は騎士たちにソファの上に寝かされた。
おそらく部屋の外に、騎士たちが見張りについている。
だけど部屋の中には誰も居ない。
なんとかソファから立ち上がって窓辺に行くと、飛び降りて逃げるのは無理な高さだった。
「……これからどうしたらいいんだろう」
魔法を使って飛び降りようにも、もうヘロヘロで力が出ない。
だけど夜になれば、私はグロースハイム侯爵によって私自身がめちゃくちゃにされてしまうだろう。
それを思うと、悪寒が背筋を走って自分の身体を抱きしめた。
――侯爵なんかに心と体を穢されるくらいなら、自爆魔法を使ってしまおうか。
命と引き換えに大爆発を起こす、最後の魔法。これなら、力が出ない今でも使えるはずだ。
……ライナーから、残金をもらえなかったな。
あんな燃え尽きた私のお店を見たら、ライナーはびっくりするだろう。
不思議と『ライナーにまた会いたいな』という思いが胸に宿っていた。
ライナーに最後に会えなかったのが、残念だな。
私はゆっくりと、目をつぶって自爆魔法の詠唱を始めた――
不意に、窓を叩く音がした。
驚いて詠唱を中断して目を空ける――窓の外に、ライナーが居る?!
彼がジェスチャーで『窓を開けろ』と伝えて来たので、フラフラの身体で必死に窓の鍵を開けた。
ライナーは部屋の中にするりと入りこむと、爽やかな笑顔で私に告げる。
「どうやら、間に合ったみたいだな」
私は呆然とライナーの顔を見つめた。
「……どうして、ここに?」
「お前の店に残金の支払いに行ったら、すっかり燃え尽きていたからな。
村人から事情を聴いて、急いでこの場所に迎えに来た。
――魔法を使って逃げ出そうとは思わなかったのか?」
私はフッと自嘲の笑みを浮かべて応える。
「今の私の魔法では、侯爵以外の騎士たちも巻き込んでしまうもの。
彼らも侯爵の命令に従っていただけで、悪気があったわけじゃない。
お店を壊したのは許せないけど、命を奪う理由にはならないわ」
「そうか、マルティナは優しいのだな。
――お前の薬も、優しい薬だった。
あの魔法薬のおかげで、母上は病を克服した。
あれは、母上の命を奪う薬ではなかったのだな」
私はニコリと微笑んで応える。
「オーダーは『苦しみを取り除き、安らかになる薬』だもの。
病を終わらせ、人を安らかにするだけの薬よ。
これでもおばあちゃんの弟子なのよ?
これぐらいできても、不思議ではないでしょう?」
ライナーが私の手を取り、両手で強く握ってきた。
「ありがとう……父上や母上、弟たち。そして誰より私が、お前に感謝している」
彼の手から、強い感謝の心が伝わって流れ込んでくる。だけど――
「わかった! わかったから少し手を緩めて! ちょっと痛いわよ?!」
ライナーが慌てて「おっと、すまん」と手を離してくれた。
「ともかく、ここから脱出しよう。
グロースハイム侯爵に見つかると面倒だ。
窓から飛び降りるぞ」
私が黙って頷くと、ライナーは私を横抱きに抱え上げ、窓から外に飛び降りた。
――お姫様抱っこって奴?! ちょっと恥ずかしいぞ?!
ふわりと魔法で着地をしたライナーが、着地と同時に高速で庭を駆け抜けていく。
見咎める騎士たちの「何者だ!」という誰何の声を振り切り、ライナーは侯爵邸の壁を軽々と飛び越え、繋いでいた馬にまたがり、侯爵邸を離れた。
5
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は処刑されました
菜花
ファンタジー
王家の命で王太子と婚約したペネロペ。しかしそれは不幸な婚約と言う他なく、最終的にペネロペは冤罪で処刑される。彼女の処刑後の話と、転生後の話。カクヨム様でも投稿しています。
聖女に選ばれなかったら、裏のある王子と婚約することになりました。嫌なんですけど。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「エミュシカ、君は選ばれなかった」
ほぼ確定だったはずの聖女に選ばれず、王太子の婚約者になってしまった。王太子には愛する人がいて、おまけに裏表が激しい。エミュシカだけに聞こえるように「君を愛することはないだろう」と囁いた。なるほど……?
ドアマットヒロインはごめん被るので、元凶を蹴落とすことにした
月白ヤトヒコ
ファンタジー
お母様が亡くなった。
それから程なくして――――
お父様が屋敷に見知らぬ母子を連れて来た。
「はじめまして! あなたが、あたしのおねえちゃんになるの?」
にっこりとわたくしを見やるその瞳と髪は、お父様とそっくりな色をしている。
「わ~、おねえちゃんキレイなブローチしてるのね! いいなぁ」
そう、新しい妹? が、言った瞬間・・・
頭の中を、凄まじい情報が巡った。
これ、なんでも奪って行く異母妹と家族に虐げられるドアマット主人公の話じゃね?
ドアマットヒロイン……物語の主人公としての、奪われる人生の、最初の一手。
だから、わたしは・・・よし、とりあえず馬鹿なことを言い出したこのアホをぶん殴っておこう。
ドアマットヒロインはごめん被るので、これからビシバシ躾けてやるか。
ついでに、「政略に使うための駒として娘を必要とし、そのついでに母親を、娘の世話係としてただで扱き使える女として連れて来たものかと」
そう言って、ヒロインのクズ親父と異母妹の母親との間に亀裂を入れることにする。
フハハハハハハハ! これで、異母妹の母親とこの男が仲良くわたしを虐げることはないだろう。ドアマットフラグを一つ折ってやったわっ!
うん? ドアマットヒロインを拾って溺愛するヒーローはどうなったかって?
そんなの知らん。
設定はふわっと。
悪役令嬢は蚊帳の外です。
豆狸
ファンタジー
「グローリア。ここにいるシャンデは隣国ツヴァイリングの王女だ。隣国国王の愛妾殿の娘として生まれたが、王妃によって攫われ我がシュティーア王国の貧民街に捨てられた。侯爵令嬢でなくなった貴様には、これまでのシャンデに対する暴言への不敬罪が……」
「いえ、違います」
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
婚約破棄され、聖女を騙った罪で国外追放されました。家族も同罪だから家も取り潰すと言われたので、領民と一緒に国から出ていきます。
SHEILA
ファンタジー
ベイリンガル侯爵家唯一の姫として生まれたエレノア・ベイリンガルは、前世の記憶を持つ転生者で、侯爵領はエレノアの転生知識チートで、とんでもないことになっていた。
そんなエレノアには、本人も家族も嫌々ながら、国から強制的に婚約を結ばされた婚約者がいた。
国内で領地を持つすべての貴族が王城に集まる「豊穣の宴」の席で、エレノアは婚約者である第一王子のゲイルに、異世界から転移してきた聖女との真実の愛を見つけたからと、婚約破棄を言い渡される。
ゲイルはエレノアを聖女を騙る詐欺師だと糾弾し、エレノアには国外追放を、ベイリンガル侯爵家にはお家取り潰しを言い渡した。
お読みいただき、ありがとうございます。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる