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第4章:温かい家庭
96.愛しい子供たち
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春の柔らかな日差しが、侯爵邸の庭に降り注いでいた。
温かな風が、庭に咲く花の香りを届けてくる。
「お父様、お母様ー!」
小さい歩幅で一生懸命走ってくる愛娘を、ジュリアスが優しく抱き上げた。
「どうしたんですか、マリー」
夫のジュリアスは、穏やかな笑顔で愛娘――マリーを見つめている。
可愛い盛りの娘を相手に、その笑顔からは愛情がほとばしっているかのようだった。
この分だと、お父様と同じくらいの親馬鹿になってしまうかも?
マリーが、手に持った小さな花をジュリアスに差し出した。
「はい、お花!」
「ええ、綺麗ですね。
ですがマリーの方が、もっと素敵ですよ」
あ、これはもう既にお父様以上かもしれない。
その穏やかな瞳の奥で、愛情の炎が燃え盛っている。
今年で五歳を迎えるマリーを、ジュリアスはそれはそれは溺愛していた。
私は苦笑を浮かべながら、小さく息をつく。
「――ジュリアス、あなたも『娘を嫁に出したがらない父親』になるんじゃないでしょうね?」
彼はフッと笑って応える。
「何を馬鹿なことを言ってるんですか。
そんなこと、ある訳がないでしょう。
――ただし、相手の男は俺がきちんと査定しますがね」
あ、これは『査定した結果、認めてはやらない』というパターンだな?
ジュリアスが笑顔でマリーに告げる。
「マリー、大人になったら誰と結婚したいですか?」
彼女は、お日様のような笑顔で応える。
「んー、お父様!」
という、毎日繰り返される問答をした。
ジュリアスはマリーを優しく抱きしめていた。
ああ……ジュリアスの笑顔がとろけてる……。
あの人、あんな顔もできるんだなぁ。
私にすら見せたことがない顔だぞ?
私たちは婚姻四年目に長男を、そして五年目に長女を授かった。
娘の命名はお父様やウルリケも参戦してきて、とっても難航した。
だけど私が直感で『マリオンで!』と告げると、みんなは寂しそうに自分の案を引っ込めた。
マリオン・フォン・ファルケンシュタイン。愛称は『マリー』だ。
イングヴェイも『いい名前だと思うよ』と言ってくれた。
父親譲りのモスグリーンの髪の毛に、エメラルドのような瞳をしている。
顔立ちは、みんなが『私そっくりだ』と言うので、きっとそうなのだろう。
「母上、父上は何を馬鹿なことをしているのですか?
親子で婚姻はできませんよね?」
私のそばにいる男の子、サイモンが私に尋ねてきた。
サイモン・フォン・ファルケンシュタイン。マリーは彼を『サイ兄様』と呼ぶ。
私に似た淡い金髪と鈍色の瞳をした、自慢の息子である。
この子には、どことなくジュリアスの面影を感じていた。
私はサイモンにニコリと微笑んで告げる。
「そうよ? 親子で婚姻はできないわね。
ジュリアスはマリーのことになると、ちょっとおかしくなっちゃうの」
「そっかー、お父様は親馬鹿なんだね。
いつもはあんなに頭がいいのに」
と、サイモンは納得しているようだった。
六歳にしては、中々に利発な子だ。
子供が生まれてからの私は、週の半分以上を侯爵邸で過ごしている。
筆頭宮廷魔導士なんだけど、私の決裁が必要な書類は、それほど多くない。
陛下が私に助言を求める時は、自ら侯爵邸にやってくることすらあった。
雑用もあるのだけど、それはジュリアスが引き受けてくれている。
『俺がやっておきますので、あなたは子供たちをお願いします』と言って、私から仕事を奪っていく。
実質的に、筆頭宮廷魔導士の仕事を取りまとめているようなものだ。
こうしてジュリアスは、それなりの派閥を持つようになった。
お父様の現役時代も、似たようなものだったらしい。
当時はカストナー侯爵が、雑事を担当していたとか。
「これで親子そろって、『王宮嫌いの筆頭宮廷魔導士』と呼ばれちゃうのかな」
独り言をつぶやいて、苦笑を浮かべた。
何か重大なことが発生すれば当然、私も王宮に赴くけど。
幸い東方国家群は、安定を続けていた。
西方国家群は『対帝国』で結束し、ペルペテュエル帝国の南進を食い止めている。
そんな状況で、我が国との不可侵条約を破棄しようとする、無謀な国は居なかった。
たまにシュネーヴァイス山脈を超えた帝国の侵攻もあった。
それらは北方守護軍がなんなく追い返している。
帝国が開発した新兵器は、それなりに脅威だった。
だけど実戦で三倍以上の戦力差を覆せるほど、決定的な力もなかった。
南方国家群とは相変わらず、友好的で平和な関係を続けている。
レブナント王国は、平穏を享受していた。
陛下はそろそろ王位を退いて、フランツ殿下に国を任せるつもりらしい。
陛下ももうお年だ。
王の重責は、実年齢以上に老いを刻み込む。
様々な経験を積んできた今のフランツ殿下なら、きっと若き王として立派にやって行けるだろう。
侍従が庭にやってきて告げる。
「奥様、クラウディア王太子妃がおみえになります」
「そう、到着したらこちらにお通しして」
私の返答を受け、侍従は下がっていった。
****
「久しぶりね、ヒルダ」
「ええ、クラウも無事でよかったわ」
年齢を重ねても、変わらず儚く美しいクラウとの再会を喜んだ。
「クラウは、とても二児の母とは思えないわね。
いつまでも若々しくて、あの頃のままよ」
彼女は意外そうな顔で応える。
「あら、ヒルダこそ昔と変わってないわよ?
何かズルでもしてるんじゃないの?」
ズルって、別に何もしてないけどなぁ?
クラウがニコリと微笑んで告げる。
「あなたは童顔だから、そのせいかもしれないわね。
十代の頃から、ヒルダは何も変わってないわ」
そうかなぁ?
マリーと添い寝してるとき、あの子の肌と自分の肌をつい比べちゃうんだけど。
さすがに五歳の玉の肌は、物が違う。
肌の張りも艶も、けた違いだった。
私は日々衰えていく自分の肌を自覚してしまって、密かに落ち込んでるんだけど。
どんなに若く見えようと、年齢は残酷に肌に現れるよね……。
庭のガゼボに座り、二人きりのお茶会を楽しむ。
学生時代はこの場所に、さらに三人並んでたんだよなぁ。
遠くで子供たち二人と戯れるジュリアスの姿を見やりながら、クラウに語りかける。
「ルイズやエマ、リッドは元気にしてるのかしら」
「元気だったわよ?
みんな『ヒルダによろしく』って言ってたわ」
私はきょとんとしてクラウを見つめた。
「会ったの? いつ?」
「西方国家群視察から帰国して、すぐだったかしら。
みんなが偶然、近くに来ていたからお茶会を開いたのよ」
そっか~、その時期か~。
私が東方国家群に出張に行ってるタイミングだ。
間が悪いなぁ。
せっかくまた、五人で集まれるかもしれなかったのに。
時々は個別に会って、お茶を飲むこともある。
だけどやっぱり、また五人でそろってお茶を飲みたいなぁ。
そんな機会は、学生時代を最後に途絶えていた。
自分たちの家庭を持ってしまうと、領地が遠い私たちは、中々時間を作ることができない。
それぞれの子供たちがもう少し大きくなれば、また集まることもできるのかな。
私はクラウに告げる。
「残念ね、次の機会を待つことにするわ。
――それより、西方国家の様子はどうだったの?」
「帝国を相手にするのが、やっぱりかなりキツイみたいね。
『レブナントから援軍を出せないか』って、密かに打診されてるわ」
八年前、私の魔法で帝国の東部南進ルートをふさいだことがある。
今でもそこは、軍が通過できる場所ではないらしい。
だけど帝国は諦めなかった。
逆に軍事力を西側に集め、西方国家群に牙をむいた。
『古き神々の叡智』を基にした帝国の新兵器も健在だ。
その新兵器に、西方国家群は苦しんでいるようだ。
だけど帝国は内乱も続いている。
国内の統制に苦しむ帝国は、西方国家群に全力を注げるわけじゃない。
それでなんとか均衡を保ち続けている、ということらしい。
だけど争乱の日々は国力を消耗していく。
陛下は『西方国家群の限界が近い』と読み、フランツ殿下とクラウを視察に送り出したのだ。
西方国家群が瓦解すれば、帝国がレブナントまで進行してくる。
それはなるだけ、避けたい事態だ。
私はじゃれあう夫と子供たちの姿を遠目で見ながら、この平和を守り切る方法を考えていた。
温かな風が、庭に咲く花の香りを届けてくる。
「お父様、お母様ー!」
小さい歩幅で一生懸命走ってくる愛娘を、ジュリアスが優しく抱き上げた。
「どうしたんですか、マリー」
夫のジュリアスは、穏やかな笑顔で愛娘――マリーを見つめている。
可愛い盛りの娘を相手に、その笑顔からは愛情がほとばしっているかのようだった。
この分だと、お父様と同じくらいの親馬鹿になってしまうかも?
マリーが、手に持った小さな花をジュリアスに差し出した。
「はい、お花!」
「ええ、綺麗ですね。
ですがマリーの方が、もっと素敵ですよ」
あ、これはもう既にお父様以上かもしれない。
その穏やかな瞳の奥で、愛情の炎が燃え盛っている。
今年で五歳を迎えるマリーを、ジュリアスはそれはそれは溺愛していた。
私は苦笑を浮かべながら、小さく息をつく。
「――ジュリアス、あなたも『娘を嫁に出したがらない父親』になるんじゃないでしょうね?」
彼はフッと笑って応える。
「何を馬鹿なことを言ってるんですか。
そんなこと、ある訳がないでしょう。
――ただし、相手の男は俺がきちんと査定しますがね」
あ、これは『査定した結果、認めてはやらない』というパターンだな?
ジュリアスが笑顔でマリーに告げる。
「マリー、大人になったら誰と結婚したいですか?」
彼女は、お日様のような笑顔で応える。
「んー、お父様!」
という、毎日繰り返される問答をした。
ジュリアスはマリーを優しく抱きしめていた。
ああ……ジュリアスの笑顔がとろけてる……。
あの人、あんな顔もできるんだなぁ。
私にすら見せたことがない顔だぞ?
私たちは婚姻四年目に長男を、そして五年目に長女を授かった。
娘の命名はお父様やウルリケも参戦してきて、とっても難航した。
だけど私が直感で『マリオンで!』と告げると、みんなは寂しそうに自分の案を引っ込めた。
マリオン・フォン・ファルケンシュタイン。愛称は『マリー』だ。
イングヴェイも『いい名前だと思うよ』と言ってくれた。
父親譲りのモスグリーンの髪の毛に、エメラルドのような瞳をしている。
顔立ちは、みんなが『私そっくりだ』と言うので、きっとそうなのだろう。
「母上、父上は何を馬鹿なことをしているのですか?
親子で婚姻はできませんよね?」
私のそばにいる男の子、サイモンが私に尋ねてきた。
サイモン・フォン・ファルケンシュタイン。マリーは彼を『サイ兄様』と呼ぶ。
私に似た淡い金髪と鈍色の瞳をした、自慢の息子である。
この子には、どことなくジュリアスの面影を感じていた。
私はサイモンにニコリと微笑んで告げる。
「そうよ? 親子で婚姻はできないわね。
ジュリアスはマリーのことになると、ちょっとおかしくなっちゃうの」
「そっかー、お父様は親馬鹿なんだね。
いつもはあんなに頭がいいのに」
と、サイモンは納得しているようだった。
六歳にしては、中々に利発な子だ。
子供が生まれてからの私は、週の半分以上を侯爵邸で過ごしている。
筆頭宮廷魔導士なんだけど、私の決裁が必要な書類は、それほど多くない。
陛下が私に助言を求める時は、自ら侯爵邸にやってくることすらあった。
雑用もあるのだけど、それはジュリアスが引き受けてくれている。
『俺がやっておきますので、あなたは子供たちをお願いします』と言って、私から仕事を奪っていく。
実質的に、筆頭宮廷魔導士の仕事を取りまとめているようなものだ。
こうしてジュリアスは、それなりの派閥を持つようになった。
お父様の現役時代も、似たようなものだったらしい。
当時はカストナー侯爵が、雑事を担当していたとか。
「これで親子そろって、『王宮嫌いの筆頭宮廷魔導士』と呼ばれちゃうのかな」
独り言をつぶやいて、苦笑を浮かべた。
何か重大なことが発生すれば当然、私も王宮に赴くけど。
幸い東方国家群は、安定を続けていた。
西方国家群は『対帝国』で結束し、ペルペテュエル帝国の南進を食い止めている。
そんな状況で、我が国との不可侵条約を破棄しようとする、無謀な国は居なかった。
たまにシュネーヴァイス山脈を超えた帝国の侵攻もあった。
それらは北方守護軍がなんなく追い返している。
帝国が開発した新兵器は、それなりに脅威だった。
だけど実戦で三倍以上の戦力差を覆せるほど、決定的な力もなかった。
南方国家群とは相変わらず、友好的で平和な関係を続けている。
レブナント王国は、平穏を享受していた。
陛下はそろそろ王位を退いて、フランツ殿下に国を任せるつもりらしい。
陛下ももうお年だ。
王の重責は、実年齢以上に老いを刻み込む。
様々な経験を積んできた今のフランツ殿下なら、きっと若き王として立派にやって行けるだろう。
侍従が庭にやってきて告げる。
「奥様、クラウディア王太子妃がおみえになります」
「そう、到着したらこちらにお通しして」
私の返答を受け、侍従は下がっていった。
****
「久しぶりね、ヒルダ」
「ええ、クラウも無事でよかったわ」
年齢を重ねても、変わらず儚く美しいクラウとの再会を喜んだ。
「クラウは、とても二児の母とは思えないわね。
いつまでも若々しくて、あの頃のままよ」
彼女は意外そうな顔で応える。
「あら、ヒルダこそ昔と変わってないわよ?
何かズルでもしてるんじゃないの?」
ズルって、別に何もしてないけどなぁ?
クラウがニコリと微笑んで告げる。
「あなたは童顔だから、そのせいかもしれないわね。
十代の頃から、ヒルダは何も変わってないわ」
そうかなぁ?
マリーと添い寝してるとき、あの子の肌と自分の肌をつい比べちゃうんだけど。
さすがに五歳の玉の肌は、物が違う。
肌の張りも艶も、けた違いだった。
私は日々衰えていく自分の肌を自覚してしまって、密かに落ち込んでるんだけど。
どんなに若く見えようと、年齢は残酷に肌に現れるよね……。
庭のガゼボに座り、二人きりのお茶会を楽しむ。
学生時代はこの場所に、さらに三人並んでたんだよなぁ。
遠くで子供たち二人と戯れるジュリアスの姿を見やりながら、クラウに語りかける。
「ルイズやエマ、リッドは元気にしてるのかしら」
「元気だったわよ?
みんな『ヒルダによろしく』って言ってたわ」
私はきょとんとしてクラウを見つめた。
「会ったの? いつ?」
「西方国家群視察から帰国して、すぐだったかしら。
みんなが偶然、近くに来ていたからお茶会を開いたのよ」
そっか~、その時期か~。
私が東方国家群に出張に行ってるタイミングだ。
間が悪いなぁ。
せっかくまた、五人で集まれるかもしれなかったのに。
時々は個別に会って、お茶を飲むこともある。
だけどやっぱり、また五人でそろってお茶を飲みたいなぁ。
そんな機会は、学生時代を最後に途絶えていた。
自分たちの家庭を持ってしまうと、領地が遠い私たちは、中々時間を作ることができない。
それぞれの子供たちがもう少し大きくなれば、また集まることもできるのかな。
私はクラウに告げる。
「残念ね、次の機会を待つことにするわ。
――それより、西方国家の様子はどうだったの?」
「帝国を相手にするのが、やっぱりかなりキツイみたいね。
『レブナントから援軍を出せないか』って、密かに打診されてるわ」
八年前、私の魔法で帝国の東部南進ルートをふさいだことがある。
今でもそこは、軍が通過できる場所ではないらしい。
だけど帝国は諦めなかった。
逆に軍事力を西側に集め、西方国家群に牙をむいた。
『古き神々の叡智』を基にした帝国の新兵器も健在だ。
その新兵器に、西方国家群は苦しんでいるようだ。
だけど帝国は内乱も続いている。
国内の統制に苦しむ帝国は、西方国家群に全力を注げるわけじゃない。
それでなんとか均衡を保ち続けている、ということらしい。
だけど争乱の日々は国力を消耗していく。
陛下は『西方国家群の限界が近い』と読み、フランツ殿下とクラウを視察に送り出したのだ。
西方国家群が瓦解すれば、帝国がレブナントまで進行してくる。
それはなるだけ、避けたい事態だ。
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