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第4章:温かい家庭
94.東方国家群元首団
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静まり返った軍議室で、エシュヴィア公王が私に語りかける。
「君がどういう人間なのか、私はそれなりにわかっているつもりだ。
むやみに力を振り回す人間ではないこともな。
だが君はそれ以上に、力を使うことをためらっているように感じる。
それはなぜだろうか。聞かせてくれないか」
『なぜ』か。この気持ちを、言葉にするのは難しい。
私は少し考えてから、エシュヴィア公王を真っ直ぐ見つめて応える。
帝国兵だって、私たちと同じ人間だ。
家族もいるし、愛する人々が居る。
その兵を愛する人々も、たくさん居るはずだ。
そんな命を『虫けらを潰すように消し去ってしまう力』を恐れるのは、当たり前の話だ。
一万人もの命が一瞬でこの世から消え去ってしまうほどの力。
これは神が振るう力、『人間には過ぎたもの』だ。
「――人が振るって良い力では、決してありません」
私は淡々と、でも真摯に言葉を紡いでいった。
次にアウレウス王が私に尋ねる。
「だが君が動かなければ、最低でも東方国家数万人の命が失われる。
それでもなお、力を使うのをためらうのかね?」
私はアウレウス王を見据えて応える。
敵の命より味方の命の方が尊い――そんな考え方は、私にはできない。
どちらも同じ命、等しく価値のあるものだ。
私がこの力を振るってしまえば、戦争は『互いが命を賭けて生存を競う戦い』ではなくなる。
それは相手を一方的に蹂躙するだけの、ただの殺戮となってしまう。
そこには戦士の矜持も、栄誉も存在しない。
「――そんな真似は、私にはできないのです」
元首たちの眼差しを真っ向から受け止める。
それでも、私の気持ちは揺るがなかった。
陛下が私の横で、微笑みながら元首たちに告げる。
「……彼女がどんな人間なのか、これで諸君にも理解してもらえたのではないかな?
その上で『どうしたら彼女に力を貸してもらえるか』、共に考えてもらえないか」
私だって、東方国家群を救いたい気持ちはある。
それを元首たちも理解してくれたようで、ふたたび軍議室がざわつきだした。
新しい議題をもとに、秘密会合の時間は過ぎていった。
****
シュネーヴァイス山脈の裾に広がる、アウルヴィーゼ平原。
その平原は、帝国領と東方国家群の間にまたがっていた。
砂時計のような形状をした平原は、『くびれ』の部分の左右を、切り立った崖に挟まれている。
崖はそのまま、東西のシュネーヴァイス山脈に繋がっていた。
『くびれ』の一番狭い所には東方国家群の砦が置かれ、南北の通行をせき止めている。
普段は帝国領を睨んで絶えず見張りが立つ砦は、今は無人となっていた。
諜報部の予測では来年の雪解け以降、この砦の向こうから帝国軍が攻め入ってくる。
この砦を破壊された時が、東方国家群の終焉とも言える。
まさに『最後の砦』だ。
私の足は今、その地を踏んでいる。
背後には東方国家群元首団。
それぞれが護衛の兵士を連れて来ているので、ちょっとした連合軍だ。
隣に居る陛下は、ワクワクとした笑みを隠しきれていない。
私は顔をしかめて陛下に問う。
「……ほんとにやるんですか?」
陛下がニコニコと私に応える。
「君だって、一度は納得しただろう?」
私は深いため息をついた。
確かに納得はしたけども……国家機密ってなんだろう。
陛下と一緒に居るお父様も、とても楽しそうだ。
「さぁ、お歴々もお待ちかねだよ?
ぱぱーっと見せておくれ」
「お父様まで……」
でも、仕方ないか。
やらないと東方国家の人たちが困るもんね。
私は意を決して、イングヴェイに祈りを捧げる。
手元に集まってきた魔力が、懐かしい金色の剣を形作る。
……イングヴェイが言った通り、前より楽な感じがする。
別の祈りを捧げ、魔法を足に込めて空を駆けあがっていく。
空中で静止し、空の上から東西のシュネーヴァイス山脈に剣を振り下ろす。
金色の光が山を切り裂き、切り崩していった。
それを何度も繰り返す。
――三十分後。
アウルヴィーゼ平原は、東西がつながったシュネーヴァイス山脈で、完全に南北を分断されていた。
かつて『くびれ』があった部分は、標高数百メートルほどの山が出来上がっていた。
あーとーはー!
その山裾の地面に対して、金色の剣を東西に走らせる。
大きな光の爆発が収まると、そこには幅百メートルはあろうかという裂け目ができていた。
谷底には光が届かず、見えない。
裂け目を作った時に、『くびれ』にできた山は一緒に剣で切り裂かれ、切り立った崖に姿を変えていた。
『くびれ』の南北に裂け目を作り終えた私は、また別の祈りを捧げる。
崖をがっちり強固に固めたあと、『存在をずらし』た。
これで、人間の手では傷ひとつつけることができなくなった。
これならもう、この崖を上ることすら難しいだろう。
これは『構造物の存在を、人の世界から”半分だけ”神の世界にずらす』という魔法だ。
存在の本体が『世界のはざま』に押し込められ、人の世界の側には『屈折した姿』だけが現れる。
いわば、恒久的な『蜃気楼』だ。
『世界のはざま』には時間の流れがないらしく、風化もしないのだとか。
これも、泉の畔《ほとり》で覚えた魔法だ。
かなり高度な魔法で、使える古代魔導士は少なかったみたい。
私は人の世界と神の世界、両方をこの目で見て来ているので、それで使えてしまうのかもしれない。
私はあたりの様子を上空から眺め、小さく息をついた。
「――ふぅ。こんな感じでいいかな?」
作戦名『人間に魔法を撃てないなら、地形に向かって撃っちゃおうぜ★』である。
帝国が攻めてくるルートを完全に高い崖で塞いでしまうのだ。
さらにその前後に深い谷を作ることで、簡単に崖を攻略できないようにする。
これだけ念入りに手を施しておけば、帝国軍はこの道をつかえないはずだ。
どうあっても人間に向かって権能を使いたがらない私に対し、元首たちが提案したアイデアだった。
私は空から駆け降りて、陛下とお父様の元へ戻っていく。
東方国家群の元首や兵士たちは、私の古代魔法を呆然と見物していた。
その目は、私の手ですっかり姿を変えた地形に向けられている。
「お父様、こんな感じで大丈夫でしょうか」
私の問いかけに、お父様は大きくうなずいた。
「これなら、まともな兵力を送ることはできないね。
完全に塞がれた、と言っていいだろう」
陛下は子供のような目で「素晴らしい!」とはしゃいでいる。
こういう子供っぽいところは、フランツ殿下と似てるなぁ。
アウレウス王が近づいてきて、私に告げる。
「君が『人間に対して使いたくない』と頑《かたく》なに言っていた意味を痛感したよ。
確かにこんな力を振るわれたら、人間の軍隊なんてひとたまりもない。
戦士としての矜持も尊厳もなく、ただゴミのように命が消し飛ぶだろう。
――君が良識ある人間だったことを、神に感謝したい」
私は微笑で応える。
「ご理解いただけたようで、幸いです」
エシュヴィア公王も近づいてきて、興奮した声で告げる。
「これが『古き神々の叡智』、か。
目の当たりにできて、感無量だよ。ありがとう」
私は引きつった笑みで応える。
「楽しんで頂けたようで、何よりです」
そう、この『東方国家群元首団』は『作戦が巧く行くのか、見届けたい』という名目でついてきた。
その実は『せっかくの古代魔法、俺たちにも見せてくれ!』という見物客である。
国家元首ともなれば、相応に魔導をたしなんでいる。
古代魔法についても、大なり小なり知っている。
失われた古代魔法を、間近で見る機会を逃すわけがなかった。
もちろん、背後に控える護衛の兵士たちには、古代魔法の事は知らされていない。
彼らの目には『なんか凄い魔法を連発する女』としか、映っていないだろう。
元首たちはもちろん、彼ら兵士たちにも緘口令が敷かれる約束だ。
だけど今回のことが噂に乗るのは、避けられないかもしれない。
陛下が元首団に振り返り、号令をかける。
「さぁ! 作戦は無事完了した! 帰るとしよう!」
私はその背後で、深いため息をついていた。
「君がどういう人間なのか、私はそれなりにわかっているつもりだ。
むやみに力を振り回す人間ではないこともな。
だが君はそれ以上に、力を使うことをためらっているように感じる。
それはなぜだろうか。聞かせてくれないか」
『なぜ』か。この気持ちを、言葉にするのは難しい。
私は少し考えてから、エシュヴィア公王を真っ直ぐ見つめて応える。
帝国兵だって、私たちと同じ人間だ。
家族もいるし、愛する人々が居る。
その兵を愛する人々も、たくさん居るはずだ。
そんな命を『虫けらを潰すように消し去ってしまう力』を恐れるのは、当たり前の話だ。
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これは神が振るう力、『人間には過ぎたもの』だ。
「――人が振るって良い力では、決してありません」
私は淡々と、でも真摯に言葉を紡いでいった。
次にアウレウス王が私に尋ねる。
「だが君が動かなければ、最低でも東方国家数万人の命が失われる。
それでもなお、力を使うのをためらうのかね?」
私はアウレウス王を見据えて応える。
敵の命より味方の命の方が尊い――そんな考え方は、私にはできない。
どちらも同じ命、等しく価値のあるものだ。
私がこの力を振るってしまえば、戦争は『互いが命を賭けて生存を競う戦い』ではなくなる。
それは相手を一方的に蹂躙するだけの、ただの殺戮となってしまう。
そこには戦士の矜持も、栄誉も存在しない。
「――そんな真似は、私にはできないのです」
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それでも、私の気持ちは揺るがなかった。
陛下が私の横で、微笑みながら元首たちに告げる。
「……彼女がどんな人間なのか、これで諸君にも理解してもらえたのではないかな?
その上で『どうしたら彼女に力を貸してもらえるか』、共に考えてもらえないか」
私だって、東方国家群を救いたい気持ちはある。
それを元首たちも理解してくれたようで、ふたたび軍議室がざわつきだした。
新しい議題をもとに、秘密会合の時間は過ぎていった。
****
シュネーヴァイス山脈の裾に広がる、アウルヴィーゼ平原。
その平原は、帝国領と東方国家群の間にまたがっていた。
砂時計のような形状をした平原は、『くびれ』の部分の左右を、切り立った崖に挟まれている。
崖はそのまま、東西のシュネーヴァイス山脈に繋がっていた。
『くびれ』の一番狭い所には東方国家群の砦が置かれ、南北の通行をせき止めている。
普段は帝国領を睨んで絶えず見張りが立つ砦は、今は無人となっていた。
諜報部の予測では来年の雪解け以降、この砦の向こうから帝国軍が攻め入ってくる。
この砦を破壊された時が、東方国家群の終焉とも言える。
まさに『最後の砦』だ。
私の足は今、その地を踏んでいる。
背後には東方国家群元首団。
それぞれが護衛の兵士を連れて来ているので、ちょっとした連合軍だ。
隣に居る陛下は、ワクワクとした笑みを隠しきれていない。
私は顔をしかめて陛下に問う。
「……ほんとにやるんですか?」
陛下がニコニコと私に応える。
「君だって、一度は納得しただろう?」
私は深いため息をついた。
確かに納得はしたけども……国家機密ってなんだろう。
陛下と一緒に居るお父様も、とても楽しそうだ。
「さぁ、お歴々もお待ちかねだよ?
ぱぱーっと見せておくれ」
「お父様まで……」
でも、仕方ないか。
やらないと東方国家の人たちが困るもんね。
私は意を決して、イングヴェイに祈りを捧げる。
手元に集まってきた魔力が、懐かしい金色の剣を形作る。
……イングヴェイが言った通り、前より楽な感じがする。
別の祈りを捧げ、魔法を足に込めて空を駆けあがっていく。
空中で静止し、空の上から東西のシュネーヴァイス山脈に剣を振り下ろす。
金色の光が山を切り裂き、切り崩していった。
それを何度も繰り返す。
――三十分後。
アウルヴィーゼ平原は、東西がつながったシュネーヴァイス山脈で、完全に南北を分断されていた。
かつて『くびれ』があった部分は、標高数百メートルほどの山が出来上がっていた。
あーとーはー!
その山裾の地面に対して、金色の剣を東西に走らせる。
大きな光の爆発が収まると、そこには幅百メートルはあろうかという裂け目ができていた。
谷底には光が届かず、見えない。
裂け目を作った時に、『くびれ』にできた山は一緒に剣で切り裂かれ、切り立った崖に姿を変えていた。
『くびれ』の南北に裂け目を作り終えた私は、また別の祈りを捧げる。
崖をがっちり強固に固めたあと、『存在をずらし』た。
これで、人間の手では傷ひとつつけることができなくなった。
これならもう、この崖を上ることすら難しいだろう。
これは『構造物の存在を、人の世界から”半分だけ”神の世界にずらす』という魔法だ。
存在の本体が『世界のはざま』に押し込められ、人の世界の側には『屈折した姿』だけが現れる。
いわば、恒久的な『蜃気楼』だ。
『世界のはざま』には時間の流れがないらしく、風化もしないのだとか。
これも、泉の畔《ほとり》で覚えた魔法だ。
かなり高度な魔法で、使える古代魔導士は少なかったみたい。
私は人の世界と神の世界、両方をこの目で見て来ているので、それで使えてしまうのかもしれない。
私はあたりの様子を上空から眺め、小さく息をついた。
「――ふぅ。こんな感じでいいかな?」
作戦名『人間に魔法を撃てないなら、地形に向かって撃っちゃおうぜ★』である。
帝国が攻めてくるルートを完全に高い崖で塞いでしまうのだ。
さらにその前後に深い谷を作ることで、簡単に崖を攻略できないようにする。
これだけ念入りに手を施しておけば、帝国軍はこの道をつかえないはずだ。
どうあっても人間に向かって権能を使いたがらない私に対し、元首たちが提案したアイデアだった。
私は空から駆け降りて、陛下とお父様の元へ戻っていく。
東方国家群の元首や兵士たちは、私の古代魔法を呆然と見物していた。
その目は、私の手ですっかり姿を変えた地形に向けられている。
「お父様、こんな感じで大丈夫でしょうか」
私の問いかけに、お父様は大きくうなずいた。
「これなら、まともな兵力を送ることはできないね。
完全に塞がれた、と言っていいだろう」
陛下は子供のような目で「素晴らしい!」とはしゃいでいる。
こういう子供っぽいところは、フランツ殿下と似てるなぁ。
アウレウス王が近づいてきて、私に告げる。
「君が『人間に対して使いたくない』と頑《かたく》なに言っていた意味を痛感したよ。
確かにこんな力を振るわれたら、人間の軍隊なんてひとたまりもない。
戦士としての矜持も尊厳もなく、ただゴミのように命が消し飛ぶだろう。
――君が良識ある人間だったことを、神に感謝したい」
私は微笑で応える。
「ご理解いただけたようで、幸いです」
エシュヴィア公王も近づいてきて、興奮した声で告げる。
「これが『古き神々の叡智』、か。
目の当たりにできて、感無量だよ。ありがとう」
私は引きつった笑みで応える。
「楽しんで頂けたようで、何よりです」
そう、この『東方国家群元首団』は『作戦が巧く行くのか、見届けたい』という名目でついてきた。
その実は『せっかくの古代魔法、俺たちにも見せてくれ!』という見物客である。
国家元首ともなれば、相応に魔導をたしなんでいる。
古代魔法についても、大なり小なり知っている。
失われた古代魔法を、間近で見る機会を逃すわけがなかった。
もちろん、背後に控える護衛の兵士たちには、古代魔法の事は知らされていない。
彼らの目には『なんか凄い魔法を連発する女』としか、映っていないだろう。
元首たちはもちろん、彼ら兵士たちにも緘口令が敷かれる約束だ。
だけど今回のことが噂に乗るのは、避けられないかもしれない。
陛下が元首団に振り返り、号令をかける。
「さぁ! 作戦は無事完了した! 帰るとしよう!」
私はその背後で、深いため息をついていた。
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