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第1章:精霊眼の少女
9.はじめてのお茶会(1)
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「お嬢様、おはようございます」
ウルリケの声で、私の目がぱちりと開いた。
ベッドの上で体を起こし、ゆっくりと伸びをする。
ん~! のんびりした朝を過ごすのも慣れてきたぞ!
多忙な日々は終わりを迎え、心にもだいぶ余裕が出てきた。
ウルリケが私の顔を手で挟み込んで覗き込んでくる。
「……すっかりクマも消えましたね」
そりゃあ、この一週間はきっちり眠ってるし。
それでクマが消えてくれなきゃ、困っちゃう。
私がそう言うと、ウルリケはどこか遠い目をしながら床を見つめた。
「若さっていいですよね……」
どうやら、肌のダメージは年齢と共に治りにくくなるらしい。
年を取ってから気付いても、後悔先に立たずである。
――これからは気を付けようっと!
今日は午後からお茶会が開かれる。
つまり私の社交デビュー! ということだ。
普段の授業は丸一日、お休みになっている。
お父様は誰を招待したのか、最後まで教えてくれなかった。
『古い友人とその娘たちだよ』としか教えてくれない。
悪だくみをする顔で、毎日かわされてしまった。
私が『相手の情報がわからなければ対策のしようがない』と訴えてもどこ吹く風。
『対策なんて必要ないよ』と、優しく頭を撫でられた。
どうしても不安だったので、私なりに『対策』を取ることにした。
これが役に立つかは、やってみなければわからないところだ。
ウルリケたちが忙しそうに私を着飾らせていく。
私はお人形のように、なされるがまま。
軽い昼食を取った後、最後の仕上げで化粧を施された。
準備が終わって一息ついた頃、最初のお客様が到着したみたいだった。
侍女の一人が部屋の入り口で告げる。
「お嬢様、旦那様がお呼びでいらっしゃいます」
――よし、本番だ!
私はウルリケを連れて、一階の玄関ホールを目指して歩きだした。
****
玄関ホールでは、お父様が背の高い男性と握手していた。
お父様よりは低いけど、普通の男性よりは高い。
年齢はたぶん、三十代から四十代くらい。
お父様の友人にしては、随分と若い気がする。
がっしりとした体つきは、なんだか軍人さんのような印象を受ける。
細い口ひげを生やした細面は整っていて、貴族の気品で溢れていた。
男性がお父様に告げる。
「久しいな、ヴォルフガング。いつ以来だ?」
「家督を譲って以来だから……かれこれ五年振りといったところか。
貴公は変わらず若々しいな、シュテファン」
「ハハハ! 実際に若いだろう。まだ五十手前だぞ?」
五十手前?! 若作りし過ぎじゃない?!
笑いあうお父様がこちらに振り返り、手招きをした。
「おいでヒルダ。挨拶をしなさい」
「はい、お父様」
私はシュテファン様の前に行き、淑女の礼を取る。
連日連夜、ウルリケに厳しく採点してもらい、最近ようやく『合格です』と言ってもらえた。
ウルリケのお墨付きなので、たぶん大丈夫なはず?
「初めまして、シュテファン様。
グランツ伯爵家が娘、ヒルデガルトと申します。
以後、お見知りおきください」
シュテファン様が「ほぅ」と感心するような声を出した。
手を胸に当てる略式の礼で、私に応える。
「シュテファン・フォン・ヴィンケルマンだ。
今後ともよろしく」
……今、なんと?
私は淑女の礼で固まったまま、お父様を横目で睨んだ。
「お父様?」
「なんだい? ヒルダ」
「なぜ西方辺境を守護するヴィンケルマン公爵がお見えになっているのですか?」
お父様の両眉が楽しそうに跳ね上がった。
まるで『面白いものを見た』とでも言いたげな笑みだ。
私はお父様を睨み付けながら告げる。
「ヴィンケルマン公爵のご令嬢で、わたくしと近い年頃なのはクラウディア様だけ。
魔導学院の寄宿生であるクラウディア様もお呼びになったのですか?
この日のために、多忙なお二人を招待したと、そうおっしゃるの?」
私は油の切れたブリキ人形のように、ギギギと首を動かしてお父様を睨み付けた。
顔には鍛錬で身に付けた淑女の微笑み。
でもオーラで『どういうことなの?!』と威嚇した。
お父様は我慢しきれなくなったのか、ついに笑いだしてしまった。
「ハハハ! よく知っていたね!
その通りだとも。
――ほら、クラウディア嬢がやってくるよ」
笑い! ごとじゃ! ない!
ヴィンケルマン公爵家はファルケンシュタイン公爵家と家格で一、二を争う名門貴族。
そりゃあ前ファルケンシュタイン公爵であるお父様なら、友人でも不思議じゃないけど。
私は一か月前まで孤児だった、今日が社交デビューの新人なんだけど?!
言ってみれば下っ端も下っ端!
木っ端や塵芥なんだけど?!
初手から名門公爵家のお姫様?!
お父様、手加減という言葉を少しは覚えてくれないかな?!
スパルタ、ここに極まれりである。
お父様を微笑みながら睨み付けていると、近づいてくる気配がした。
――あっとそうだ! クラウディア様!
私は慌てて姿勢を正して、気配の方に向き直る。
その瞬間、私は美しさに心を奪われていた。
これは、まさにお姫様だ。
長い銀髪をまっすぐに下ろした、銀の瞳の小さな少女。
小柄な私よりさらに小柄なクラウディア様。
上品だけれど質素なシルクのドレスに身を包み、気品に満ちた儚い微笑みは、不思議と場の空気を支配するオーラをまとっていた。
『西方の妖精』とは聞いていたけれど、これは本当に妖精だ……。
その切れ長の目が私を捉える。
私は慌てて、できるかぎり深く淑女の礼を取った。
「お初にお目にかかります、クラウディア様。
グランツ伯爵家が娘、ヒルデガルトと申します。
『西方の妖精』と名高いクラウディア様に会える僥倖、まことに光栄に存じます」
緊張でスカートを持つ手が震える。
自分がガチガチに緊張してるのを自覚しちゃう。
クラウディア様はしばらく、そんな私を眺めたあと、静かに淑女の礼を返してくれた。
「ヴィンケルマン公爵家、クラウディアですわ」
声も、鈴を転がすような美声……。
私が余りのお姫様オーラに圧倒されていると、クラウディア様がニコリと微笑んだ。
「今日は親しい間柄でのプライベートなお茶会ですもの。
もっとリラックスしましょう?」
そう言って私の手を取り、淑女の礼を解かされる。
うわぁ、近くで見ると破壊力倍増だ。
美形って凄いな。こんな人が実在するだなんて。
気が付くと、さっきよりは緊張が解けている自分に気が付いた。
これなら、言えるかな?
「クラウディア様、質問をよろしいでしょうか」
「ええ、よくってよ?」
「クラウディア様は、本日お見えになる方々をご存じですか?
お父様は教えてくださらなくて」
「まぁ、ヴォルフガング様ったら意地悪ね」
クラウディア様はお父様をちらりと横目で見たあと、私に応える。
「みんな私の友人たちよ。
ルイーゼ・フォン・ブラウンシュヴァイク。
エミリ・フォン・レーカー。
アストリッド・フォン・シャーヴァン。
あとで紹介してあげるわね」
私は再びピシリと全身が凍り付き、ブリキの人形がお父様を睨み付ける。
「お父様?」
「ハハハ! なんだい? ヒルダ」
「まさか本日いらっしゃる方々って――。
北方守護のブラウンシュヴァイク辺境伯。
東方守護のレーカー侯爵。
南方守護のシャーヴァン辺境伯。
……などとは、おっしゃいませんわよね?」
お父様は実に楽しそうに笑っていた。
「ハハハ! よくわかっているね! その通りだよ!」
――笑いごとじゃない!
私はお父様に向き直り、怒りのままに吠え立てる。
「お父様! どういうおつもりなのですか!
我が王国守りの要、四方守護軍の司令官を全員集めるだなんて!
非常識ですわ!
わたくしなどより、優先すべきことがございましょう?!」
軍隊の司令官が不在じゃ、何かあった時に軍隊が動けないじゃないか!
問題を抱えてる今の王国で、迂闊に呼び出していい人たちじゃない!
いくらなんでも、度が過ぎてる!
お父様はニヤニヤと、私の怒気がこもった視線を受け止めていた。
ウルリケの声で、私の目がぱちりと開いた。
ベッドの上で体を起こし、ゆっくりと伸びをする。
ん~! のんびりした朝を過ごすのも慣れてきたぞ!
多忙な日々は終わりを迎え、心にもだいぶ余裕が出てきた。
ウルリケが私の顔を手で挟み込んで覗き込んでくる。
「……すっかりクマも消えましたね」
そりゃあ、この一週間はきっちり眠ってるし。
それでクマが消えてくれなきゃ、困っちゃう。
私がそう言うと、ウルリケはどこか遠い目をしながら床を見つめた。
「若さっていいですよね……」
どうやら、肌のダメージは年齢と共に治りにくくなるらしい。
年を取ってから気付いても、後悔先に立たずである。
――これからは気を付けようっと!
今日は午後からお茶会が開かれる。
つまり私の社交デビュー! ということだ。
普段の授業は丸一日、お休みになっている。
お父様は誰を招待したのか、最後まで教えてくれなかった。
『古い友人とその娘たちだよ』としか教えてくれない。
悪だくみをする顔で、毎日かわされてしまった。
私が『相手の情報がわからなければ対策のしようがない』と訴えてもどこ吹く風。
『対策なんて必要ないよ』と、優しく頭を撫でられた。
どうしても不安だったので、私なりに『対策』を取ることにした。
これが役に立つかは、やってみなければわからないところだ。
ウルリケたちが忙しそうに私を着飾らせていく。
私はお人形のように、なされるがまま。
軽い昼食を取った後、最後の仕上げで化粧を施された。
準備が終わって一息ついた頃、最初のお客様が到着したみたいだった。
侍女の一人が部屋の入り口で告げる。
「お嬢様、旦那様がお呼びでいらっしゃいます」
――よし、本番だ!
私はウルリケを連れて、一階の玄関ホールを目指して歩きだした。
****
玄関ホールでは、お父様が背の高い男性と握手していた。
お父様よりは低いけど、普通の男性よりは高い。
年齢はたぶん、三十代から四十代くらい。
お父様の友人にしては、随分と若い気がする。
がっしりとした体つきは、なんだか軍人さんのような印象を受ける。
細い口ひげを生やした細面は整っていて、貴族の気品で溢れていた。
男性がお父様に告げる。
「久しいな、ヴォルフガング。いつ以来だ?」
「家督を譲って以来だから……かれこれ五年振りといったところか。
貴公は変わらず若々しいな、シュテファン」
「ハハハ! 実際に若いだろう。まだ五十手前だぞ?」
五十手前?! 若作りし過ぎじゃない?!
笑いあうお父様がこちらに振り返り、手招きをした。
「おいでヒルダ。挨拶をしなさい」
「はい、お父様」
私はシュテファン様の前に行き、淑女の礼を取る。
連日連夜、ウルリケに厳しく採点してもらい、最近ようやく『合格です』と言ってもらえた。
ウルリケのお墨付きなので、たぶん大丈夫なはず?
「初めまして、シュテファン様。
グランツ伯爵家が娘、ヒルデガルトと申します。
以後、お見知りおきください」
シュテファン様が「ほぅ」と感心するような声を出した。
手を胸に当てる略式の礼で、私に応える。
「シュテファン・フォン・ヴィンケルマンだ。
今後ともよろしく」
……今、なんと?
私は淑女の礼で固まったまま、お父様を横目で睨んだ。
「お父様?」
「なんだい? ヒルダ」
「なぜ西方辺境を守護するヴィンケルマン公爵がお見えになっているのですか?」
お父様の両眉が楽しそうに跳ね上がった。
まるで『面白いものを見た』とでも言いたげな笑みだ。
私はお父様を睨み付けながら告げる。
「ヴィンケルマン公爵のご令嬢で、わたくしと近い年頃なのはクラウディア様だけ。
魔導学院の寄宿生であるクラウディア様もお呼びになったのですか?
この日のために、多忙なお二人を招待したと、そうおっしゃるの?」
私は油の切れたブリキ人形のように、ギギギと首を動かしてお父様を睨み付けた。
顔には鍛錬で身に付けた淑女の微笑み。
でもオーラで『どういうことなの?!』と威嚇した。
お父様は我慢しきれなくなったのか、ついに笑いだしてしまった。
「ハハハ! よく知っていたね!
その通りだとも。
――ほら、クラウディア嬢がやってくるよ」
笑い! ごとじゃ! ない!
ヴィンケルマン公爵家はファルケンシュタイン公爵家と家格で一、二を争う名門貴族。
そりゃあ前ファルケンシュタイン公爵であるお父様なら、友人でも不思議じゃないけど。
私は一か月前まで孤児だった、今日が社交デビューの新人なんだけど?!
言ってみれば下っ端も下っ端!
木っ端や塵芥なんだけど?!
初手から名門公爵家のお姫様?!
お父様、手加減という言葉を少しは覚えてくれないかな?!
スパルタ、ここに極まれりである。
お父様を微笑みながら睨み付けていると、近づいてくる気配がした。
――あっとそうだ! クラウディア様!
私は慌てて姿勢を正して、気配の方に向き直る。
その瞬間、私は美しさに心を奪われていた。
これは、まさにお姫様だ。
長い銀髪をまっすぐに下ろした、銀の瞳の小さな少女。
小柄な私よりさらに小柄なクラウディア様。
上品だけれど質素なシルクのドレスに身を包み、気品に満ちた儚い微笑みは、不思議と場の空気を支配するオーラをまとっていた。
『西方の妖精』とは聞いていたけれど、これは本当に妖精だ……。
その切れ長の目が私を捉える。
私は慌てて、できるかぎり深く淑女の礼を取った。
「お初にお目にかかります、クラウディア様。
グランツ伯爵家が娘、ヒルデガルトと申します。
『西方の妖精』と名高いクラウディア様に会える僥倖、まことに光栄に存じます」
緊張でスカートを持つ手が震える。
自分がガチガチに緊張してるのを自覚しちゃう。
クラウディア様はしばらく、そんな私を眺めたあと、静かに淑女の礼を返してくれた。
「ヴィンケルマン公爵家、クラウディアですわ」
声も、鈴を転がすような美声……。
私が余りのお姫様オーラに圧倒されていると、クラウディア様がニコリと微笑んだ。
「今日は親しい間柄でのプライベートなお茶会ですもの。
もっとリラックスしましょう?」
そう言って私の手を取り、淑女の礼を解かされる。
うわぁ、近くで見ると破壊力倍増だ。
美形って凄いな。こんな人が実在するだなんて。
気が付くと、さっきよりは緊張が解けている自分に気が付いた。
これなら、言えるかな?
「クラウディア様、質問をよろしいでしょうか」
「ええ、よくってよ?」
「クラウディア様は、本日お見えになる方々をご存じですか?
お父様は教えてくださらなくて」
「まぁ、ヴォルフガング様ったら意地悪ね」
クラウディア様はお父様をちらりと横目で見たあと、私に応える。
「みんな私の友人たちよ。
ルイーゼ・フォン・ブラウンシュヴァイク。
エミリ・フォン・レーカー。
アストリッド・フォン・シャーヴァン。
あとで紹介してあげるわね」
私は再びピシリと全身が凍り付き、ブリキの人形がお父様を睨み付ける。
「お父様?」
「ハハハ! なんだい? ヒルダ」
「まさか本日いらっしゃる方々って――。
北方守護のブラウンシュヴァイク辺境伯。
東方守護のレーカー侯爵。
南方守護のシャーヴァン辺境伯。
……などとは、おっしゃいませんわよね?」
お父様は実に楽しそうに笑っていた。
「ハハハ! よくわかっているね! その通りだよ!」
――笑いごとじゃない!
私はお父様に向き直り、怒りのままに吠え立てる。
「お父様! どういうおつもりなのですか!
我が王国守りの要、四方守護軍の司令官を全員集めるだなんて!
非常識ですわ!
わたくしなどより、優先すべきことがございましょう?!」
軍隊の司令官が不在じゃ、何かあった時に軍隊が動けないじゃないか!
問題を抱えてる今の王国で、迂闊に呼び出していい人たちじゃない!
いくらなんでも、度が過ぎてる!
お父様はニヤニヤと、私の怒気がこもった視線を受け止めていた。
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