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第1章:精霊眼の少女
7.はじめての魔術授業(1)
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私がこの屋敷に来てから、一週間が経過した。
朝は太陽が昇る前に置きて予習をした。
午前三時間、午後三時間の授業を受ける。
それが終わると、寝るまで復習を繰り返した。
ウルリケがそばに控えてる時間帯は、彼女に所作の指導をしてもらった。
夜遅くになり、ウルリケが下がってからは、一人で教科書を読みこんで動作を繰り返した。
その甲斐あってか、ウルリケから『甘く見れば及第点ですね』と言ってもらえるようになっていた。
「お嬢様、クマが酷いです」
ウルリケが私の目の下に軟膏を塗りつけながら告げた。
軟膏をしまいながら彼女が告げる。
「貴族令嬢は美容にも配慮しなければなりません。
このようなものを作ってはいけません」
「時間がないんですもの! 四月の入学までですわ!」
ウルリケは私の言葉に首を横に振った。
「入学した時にクマが消えて居る必要があります。
クマを消す期間を設けますので、期限はもっと手前になります」
さらに密度を増やさないといけないじゃないかー!
私はがっくりと肩を落として小さく息をついた。
だけど、そんな時間も惜しい。
私は早速、日課になって居る朝の予習を始めた。
私の多忙な日々は、こうして過ぎていった。
****
新年を迎えて数日後、ヴォルフガングの書斎。
彼は執務椅子に座りながら、ワインの味を楽しんでいた。
ヴォルフガングが背後に控える侍従に告げる。
「お前の目から見て、我が娘はどう映る?」
「はい、大変な勉強家でいらっしゃいます。
昼夜問わず、勤勉に勉学に励んでおられます。
すでに伯爵令嬢として恥ずかしくないものを身に付けておいでかと」
侍従の心からの賛辞だった。
わずか一か月で、孤児の少女が伯爵令嬢水準の所作を身に付けた。
尋常な出来事ではない。
その成長速度は目を瞠り、唸らざるを得なかった。
ヴォルフガングはうなずきつつも、苦笑を浮かべた。
「だが使用人より早く起床し、使用人より遅く就寝する。
このような生活では体を壊すだけだろう。
勤勉すぎるのも考え物だな」
ヒルデガルトの目の下は、日に日に重いクマで覆われていった。
顔色もかなり悪い。
本人も、無理を通している自覚くらいはあるだろう。
それでも泣き言一つ言わず、必死に食らいついていた。
責務をよく理解し、努力を怠らない。
実にヴォルフガング好みの人材だ。
――だがあの子は、『匙加減』というものをどこかに置き忘れてきたらしい。
周囲がやりすぎないよう、目を光らせる必要がある。
「そうは思わないか」
ヴォルフガングの問いかけに、侍従が応える。
「はい、おっしゃる通りでございます。
ウルリケからも自制するように伝えさせているのですが。
ご本人が納得されないようでして」
ヒルデガルトは傍仕えのウルリケによく懐いていた。
身近な頼れる年上の同性。
姉のように慕っているようだった。
そのウルリケの言葉でも、ヒルデガルトは止まらなかった。
ヴォルフガングは少しの間、考えを巡らせた。
――計画を早めるか。
ワインを飲み干すと便箋を取り出し、ペンを走らせた。
****
一月も半ばを過ぎた頃、お父様から朝食の席でとんでもない発言があった。
「お茶会を開くよ」
ニコニコと人の良い微笑みで、そう告げられた。
私は戸惑いながら応える。
「お茶会、ですか」
「そう、お茶会だ。来週の週末に開くからね」
なんでも親しい友人と、その子供たちを招いたそうだ。
子供たちは全員が女子。私と同じ年頃らしい。
『小さなお茶会』とは言うけれど、そんなことをしてる時間なんてないのに。
私は困惑したままお父様に尋ねる。
「お父様、お茶会は社交場ですわよね?
以前、『社交場には近寄らなくていい』とおっしゃりませんでしたか」
「お前が余りにも強情だからね。
睡眠時間を削れないようにしただけだよ」
そういうとお父様は、自分の目の下を指さした。
……そりゃあ、自分でも酷いクマだと思うけどさ。
「でもお父様! わたくしには時間がありません!」
与えられた時間を既に一か月消化してしまった。
残りは三か月弱だ。
その間に、必要な教養と所作を身に付けないといけない。
私の必死の声に、お父様は笑顔で応えた。
「そんなことはないさ。
お前は予定よりずっと早く目標の水準に達しているよ」
今日からは午前を教養と所作の授業、午後を魔術の授業に切り替えると言われた。
そして「夜はきちんと寝るように。いいね?」と念押しまでされてしまった。
新しく魔術の勉強も始まるのに、寝てる時間なんてないよ!
私が不満を我慢できずに顔に出していると、お父様が楽しそうに笑い声をあげた。
「ハハハ! もう学院に通わせても問題ない水準なんだよ?
お前に付けた教師たちも、『お前は飲み込みが早くて教えすぎてしまう』と笑っていたよ」
だって、不安だから勉強に打ち込むしかないんだもん。
いくら勉強しても『足りない』という焦りが消えなかった。
だからどんな授業も必死に食らいついて、教えてもらう以上のことを覚えようとした。
無理をしてる自覚はある。
ウルリケの心配そうな表情を見れば、悪いことをしてるなって思う。
だけど私は、前に進み続けることしか知らなかった。
前に進めた実感だけが、焦燥感を薄れさせてくれる。
毎日、渋るウルリケに『お願い、ウルリケ!』と頼み込んで、勉強に付き合ってもらった。
いくら専属侍従とはいえ、職務の範疇を超えるお願いだと思う。
それに付き合ってもらってるのだから、とても申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
暗い気分で落ち込んでいると、お父様が再び明るく笑った。
「お前は心配性だね!
もう『私の娘だ』と、胸を張って言えるくらいだというのに。
来週になれば、お前にも実感が湧くだろう」
お父様、私は不安で胸が押しつぶされそうだよ……。
****
午前の授業が終わり、昼食を食べた後、ついに『魔術』の授業が始まった。
教師はお父様本人が務めてくれる。
自他ともに認める大魔導士が教師って、贅沢過ぎない?
私たちは庭に置いた丸机を挟んで座っていた。
机の上には火がついた燭台が一つ。
昼間なのに、なんで燭台なんて使うんだろう?
お父様が微笑んで告げる。
「まず、基本的な魔力制御から始めて行こう。
指先から魔力を伸ばして、火に触れるんだ。
成功すると火が揺らめく。こんなふうにね――」
お父様が指先を燭台の火に向けた。
すぐに蝋燭に灯った火がゆらゆらと揺れ始める。
風は感じないのに、なんだか不思議な光景だ。
「――とまぁ、こんな感じだね。
最初は魔力を動かす感覚がわからないから、時間がかかる。
焦らず、根気強くやってごらん」
「はい、お父様」
早速真似をして、火に向かって指先を向けた。
うーん、さっきのお父様の指先からは、何も見えなかった。
魔力って、目に見えない力なのかな?
そんなものを操る感覚……確かに、さっぱりわからない。
それでも指先に意識を集中していった。
――ふと、指先に何かが見えた気がした。
目を凝らすと、うっすらと半透明の膜が指先を覆ってる。
もしかして、これが魔力?
じゃあ、これって動かせるのかな。
膜が動くイメージをしてみると、その通りに膜が形を変えた。
つまり、これが魔力なのか。
じゃあ、これを火に向かって伸ばせばいい訳だ。
イメージすると、魔力はするすると火に向かって伸びていった。
魔力が火に触れると、蝋燭の火がゆらゆらと揺らめいた。
「ほぅ……」
お父様が驚いたような声を出した。
つまり、成功したんだな。
うーん、なんだかもっと色んなことができるような気がする。
魔力で火を包めるかな……できた!
じゃあ、このまま持ち上げたら――浮かんだ!
私は夢中になって、初めての『魔術』を楽しんでいた。
火を大きくできるかな……できた! だけど、魔力が減っちゃった。
減った分は慎重に指先から注ぎ足していく。
大きくなった火の形を変えられるかな……できた!
花になり、猫になり、そして人形に変わった。
人形なら、ダンスが踊れないかな?
習った社交ダンスを人形が踊るイメージをすると、火の人形はその通りに動き出した。
動かすほどに魔力は減っていく。その都度、私は魔力を注ぎ足した。
空中で踊る火の人形が、フッと消えてしまった。
「――あれ?」
気が付くと、私の指先には魔力がなかった。
魔力が途切れたから、火が消えちゃったのか。
なんだか、どっと疲れを感じて椅子の背もたれに体重を預けた。
「楽しかったー」
「ヒルダ」
お父様の厳しい声に、ハッと我に返る。
――これ、魔術の『授業』だった!
好き勝手に遊び過ぎた! これは怒られる……。
私は急いで姿勢を正して座り、首をすくめた。
厳しい顔のお父様が、私を静かに見つめていた。
朝は太陽が昇る前に置きて予習をした。
午前三時間、午後三時間の授業を受ける。
それが終わると、寝るまで復習を繰り返した。
ウルリケがそばに控えてる時間帯は、彼女に所作の指導をしてもらった。
夜遅くになり、ウルリケが下がってからは、一人で教科書を読みこんで動作を繰り返した。
その甲斐あってか、ウルリケから『甘く見れば及第点ですね』と言ってもらえるようになっていた。
「お嬢様、クマが酷いです」
ウルリケが私の目の下に軟膏を塗りつけながら告げた。
軟膏をしまいながら彼女が告げる。
「貴族令嬢は美容にも配慮しなければなりません。
このようなものを作ってはいけません」
「時間がないんですもの! 四月の入学までですわ!」
ウルリケは私の言葉に首を横に振った。
「入学した時にクマが消えて居る必要があります。
クマを消す期間を設けますので、期限はもっと手前になります」
さらに密度を増やさないといけないじゃないかー!
私はがっくりと肩を落として小さく息をついた。
だけど、そんな時間も惜しい。
私は早速、日課になって居る朝の予習を始めた。
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彼は執務椅子に座りながら、ワインの味を楽しんでいた。
ヴォルフガングが背後に控える侍従に告げる。
「お前の目から見て、我が娘はどう映る?」
「はい、大変な勉強家でいらっしゃいます。
昼夜問わず、勤勉に勉学に励んでおられます。
すでに伯爵令嬢として恥ずかしくないものを身に付けておいでかと」
侍従の心からの賛辞だった。
わずか一か月で、孤児の少女が伯爵令嬢水準の所作を身に付けた。
尋常な出来事ではない。
その成長速度は目を瞠り、唸らざるを得なかった。
ヴォルフガングはうなずきつつも、苦笑を浮かべた。
「だが使用人より早く起床し、使用人より遅く就寝する。
このような生活では体を壊すだけだろう。
勤勉すぎるのも考え物だな」
ヒルデガルトの目の下は、日に日に重いクマで覆われていった。
顔色もかなり悪い。
本人も、無理を通している自覚くらいはあるだろう。
それでも泣き言一つ言わず、必死に食らいついていた。
責務をよく理解し、努力を怠らない。
実にヴォルフガング好みの人材だ。
――だがあの子は、『匙加減』というものをどこかに置き忘れてきたらしい。
周囲がやりすぎないよう、目を光らせる必要がある。
「そうは思わないか」
ヴォルフガングの問いかけに、侍従が応える。
「はい、おっしゃる通りでございます。
ウルリケからも自制するように伝えさせているのですが。
ご本人が納得されないようでして」
ヒルデガルトは傍仕えのウルリケによく懐いていた。
身近な頼れる年上の同性。
姉のように慕っているようだった。
そのウルリケの言葉でも、ヒルデガルトは止まらなかった。
ヴォルフガングは少しの間、考えを巡らせた。
――計画を早めるか。
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一月も半ばを過ぎた頃、お父様から朝食の席でとんでもない発言があった。
「お茶会を開くよ」
ニコニコと人の良い微笑みで、そう告げられた。
私は戸惑いながら応える。
「お茶会、ですか」
「そう、お茶会だ。来週の週末に開くからね」
なんでも親しい友人と、その子供たちを招いたそうだ。
子供たちは全員が女子。私と同じ年頃らしい。
『小さなお茶会』とは言うけれど、そんなことをしてる時間なんてないのに。
私は困惑したままお父様に尋ねる。
「お父様、お茶会は社交場ですわよね?
以前、『社交場には近寄らなくていい』とおっしゃりませんでしたか」
「お前が余りにも強情だからね。
睡眠時間を削れないようにしただけだよ」
そういうとお父様は、自分の目の下を指さした。
……そりゃあ、自分でも酷いクマだと思うけどさ。
「でもお父様! わたくしには時間がありません!」
与えられた時間を既に一か月消化してしまった。
残りは三か月弱だ。
その間に、必要な教養と所作を身に付けないといけない。
私の必死の声に、お父様は笑顔で応えた。
「そんなことはないさ。
お前は予定よりずっと早く目標の水準に達しているよ」
今日からは午前を教養と所作の授業、午後を魔術の授業に切り替えると言われた。
そして「夜はきちんと寝るように。いいね?」と念押しまでされてしまった。
新しく魔術の勉強も始まるのに、寝てる時間なんてないよ!
私が不満を我慢できずに顔に出していると、お父様が楽しそうに笑い声をあげた。
「ハハハ! もう学院に通わせても問題ない水準なんだよ?
お前に付けた教師たちも、『お前は飲み込みが早くて教えすぎてしまう』と笑っていたよ」
だって、不安だから勉強に打ち込むしかないんだもん。
いくら勉強しても『足りない』という焦りが消えなかった。
だからどんな授業も必死に食らいついて、教えてもらう以上のことを覚えようとした。
無理をしてる自覚はある。
ウルリケの心配そうな表情を見れば、悪いことをしてるなって思う。
だけど私は、前に進み続けることしか知らなかった。
前に進めた実感だけが、焦燥感を薄れさせてくれる。
毎日、渋るウルリケに『お願い、ウルリケ!』と頼み込んで、勉強に付き合ってもらった。
いくら専属侍従とはいえ、職務の範疇を超えるお願いだと思う。
それに付き合ってもらってるのだから、とても申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
暗い気分で落ち込んでいると、お父様が再び明るく笑った。
「お前は心配性だね!
もう『私の娘だ』と、胸を張って言えるくらいだというのに。
来週になれば、お前にも実感が湧くだろう」
お父様、私は不安で胸が押しつぶされそうだよ……。
****
午前の授業が終わり、昼食を食べた後、ついに『魔術』の授業が始まった。
教師はお父様本人が務めてくれる。
自他ともに認める大魔導士が教師って、贅沢過ぎない?
私たちは庭に置いた丸机を挟んで座っていた。
机の上には火がついた燭台が一つ。
昼間なのに、なんで燭台なんて使うんだろう?
お父様が微笑んで告げる。
「まず、基本的な魔力制御から始めて行こう。
指先から魔力を伸ばして、火に触れるんだ。
成功すると火が揺らめく。こんなふうにね――」
お父様が指先を燭台の火に向けた。
すぐに蝋燭に灯った火がゆらゆらと揺れ始める。
風は感じないのに、なんだか不思議な光景だ。
「――とまぁ、こんな感じだね。
最初は魔力を動かす感覚がわからないから、時間がかかる。
焦らず、根気強くやってごらん」
「はい、お父様」
早速真似をして、火に向かって指先を向けた。
うーん、さっきのお父様の指先からは、何も見えなかった。
魔力って、目に見えない力なのかな?
そんなものを操る感覚……確かに、さっぱりわからない。
それでも指先に意識を集中していった。
――ふと、指先に何かが見えた気がした。
目を凝らすと、うっすらと半透明の膜が指先を覆ってる。
もしかして、これが魔力?
じゃあ、これって動かせるのかな。
膜が動くイメージをしてみると、その通りに膜が形を変えた。
つまり、これが魔力なのか。
じゃあ、これを火に向かって伸ばせばいい訳だ。
イメージすると、魔力はするすると火に向かって伸びていった。
魔力が火に触れると、蝋燭の火がゆらゆらと揺らめいた。
「ほぅ……」
お父様が驚いたような声を出した。
つまり、成功したんだな。
うーん、なんだかもっと色んなことができるような気がする。
魔力で火を包めるかな……できた!
じゃあ、このまま持ち上げたら――浮かんだ!
私は夢中になって、初めての『魔術』を楽しんでいた。
火を大きくできるかな……できた! だけど、魔力が減っちゃった。
減った分は慎重に指先から注ぎ足していく。
大きくなった火の形を変えられるかな……できた!
花になり、猫になり、そして人形に変わった。
人形なら、ダンスが踊れないかな?
習った社交ダンスを人形が踊るイメージをすると、火の人形はその通りに動き出した。
動かすほどに魔力は減っていく。その都度、私は魔力を注ぎ足した。
空中で踊る火の人形が、フッと消えてしまった。
「――あれ?」
気が付くと、私の指先には魔力がなかった。
魔力が途切れたから、火が消えちゃったのか。
なんだか、どっと疲れを感じて椅子の背もたれに体重を預けた。
「楽しかったー」
「ヒルダ」
お父様の厳しい声に、ハッと我に返る。
――これ、魔術の『授業』だった!
好き勝手に遊び過ぎた! これは怒られる……。
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