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第2章
39.南国の果実
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地図の上、キュステンブルク王国にある駒は三つ。おそらく一つが一軍、一万の兵力を意味するのだろう。
北方にある三国――ブリッツベルク王国、ヒンメルトーア王国、ガイストハーフェン王国にも駒が置いてある。
さらに西方――ジルバーハイン王国。
そして南方――フロストギッフェル王国。
それぞれに二つから四つの駒が置いてあった。
つまり、包囲網が敷かれている。
俺は大きく息をついてから、シュルツ侯爵に告げる。
「つまり俺に、この包囲網を何とかしろと?」
シュルツ侯爵がニコリと微笑んだ。
「君は実に理解が早い。
今年は異常気象で、冬だというのに雪が降らなかった。
行軍路を妨げる物がなく、いつ襲われても不思議ではない状況だ。
アイゼンハイン王国が我が軍に敗北した話や、君が平和条約を結んだ時の話は噂が流れている。
それを恐れた国は手を出さず、危険視した国は手を組んでつぶしに来ている――つまりは、そういうことだね」
「レーヴェンムート侯爵の判断は?」
「お手上げだそうだよ。こうも囲まれては、君たちが居ても国土が荒らされるのを防ぎようがないってね」
まぁそうだろう。あまりに包囲網が重厚すぎる。
まともに考えれば、侵攻を許さざるを得ない。
この国の軍人ならそう考えるかもしれん。しかし――
俺は地図を見ながら、セイランオウに告げる。
「なぁセイランオウ、あんたならこの局面をどう覆す?」
セイランオウが唸りながら応えてくる。
『この盤面でか……余はこの地を知らぬ。
それでも打てる手など、無いようにしか思えぬ』
――そう、地の利だ。
俺は地図を見ながら指をさして告げる。
「陛下、レーヴェンムート侯爵に伝えろ。兵は全て南部に向けてフロストギッフェル王国軍を迎え撃て。
その間に俺たちが西方、ジルバーハイン王国軍を叩き潰す」
国王の戸惑いの声が聞こえる。
「だがそれでは、北方がガラ空きではないか!」
「あんたら、北方国家に侵攻したことないだろ?
いくら雪が降ってなかろうが、今は二月で、今が寒さの本番だ。
こんな季節の北方三国は、冷え込みが厳しくて、兵たちを進軍させられる状況じゃない。
寒さで足止めを食っているうちに、動きだしそうな南方を抑え、西方を叩く。
ジルバーハイン王国軍を叩き潰しても二月上旬以内に終わる。
そこからゆっくり、北方の三国を潰していく」
「寒さに負けず、侵攻してきたらどうするのだ?!」
「凍えながら、通常の行軍速度なんて出せやしないさ。
最悪でも国境付近で迎え撃てるはずだ。
俺たちが間に合えば、敵軍が何万だろうと問題にならん。
――あとは陛下、あんたが決めろ」
国王が地図を見つめながら唸っていた。
「うーむ……それで、南部のフロストギッフェル王国軍は、我が軍だけで勝てるのか?」
「あそこは大して強い国じゃない。三万の兵力があれば、拮抗させることはできる。
無理に追い返す必要はないさ。
俺たちが南部に到着するまで、時間稼ぎをしていればいい。
西方や北方の戦況が伝われば、フロストギッフェル王国軍の士気も下がる。
俺たちが追い払わなくても、勝手に撤退するかもな」
「……その作戦、どの程度の自信がある?」
「今のキュステンブルク王国は活気に満ちて、兵士たちも士気が高いはずだ。
南部を支えるのは、充分可能だろう。
北方の寒さも、俺は身をもって知っている。
あの寒さで進軍すれば、いたずらに兵を損なうだけだ。
それを地元の人間が知らん訳もない」
国王が再び唸り始めた。
窮地を脱して、気が抜けてたのか? 決断力がどこかに行ったな。
俺は呆れて国王に告げる。
「おいおい、しっかりしてくれよ陛下。
あんたが決めなきゃ、俺たちは動けない。
俺は二週間以内に全部済ませなきゃならねーんだ。
迷ってる時間はない。さっさと決めてくれ」
国王が驚いて俺の顔を見て告げる。
「なぜ、二週間なのだ」
「セイランオウの滞在時間、その猶予がそんぐらいだ。
それ以上はセイラン国の政治情勢に関わってくる」
「……セイランオウを、先に帰せば良いではないか」
俺は小さく息をついて応える。
「このおっさん、俺の戦いを見てみたいんだと。
途中で分かれるのは危険だ。工作部隊に出くわすと、セイランオウの命が危ない。
セイランオウの護衛を伴って大軍で移動するのも、速度が殺される。
護衛は必要最低限、最短時間で敵を潰して回る。
だが南部からオリネアまでは、三日もあれば戻れる。
そこは誤差で考えて構わないだろう」
国王が再び地図を見て、頷いて告げる。
「――わかった、シャッテンヴァイデ伯爵。
貴公の作戦に全てを託そう!」
「よし! 任された!」
俺はニヤリと国王に微笑み、がっちりと握手を交わした。
****
国王たちの話が終わり、俺たちは馬車に戻って部隊編成を指揮していた。
王宮で二週間分の食料を受け取り、調理する使用人と護衛の兵士十人。馬車一台で済ませられる範囲だ。
残った護衛はオリネアに戻し、俺の指示書を持たせた。クラウスならこれを見て、うまく立ち回ってくれるだろう。
俺の部隊編成を見ていたセイランオウが、楽しそうに俺に告げる。
『たったこれだけの兵で、あれだけの軍を相手どるつもりか』
「あんたの目は節穴か?
俺とテッシンとアヤメ、これだけそろって勝てない相手は居ねぇよ。
だがなるだけアヤメには力を使わせたくない。
俺も、ハクロウゲッカは使いたくないと思ってる。
四か国の軍隊相手に、最大でも四回で済ませたいところだな」
『ククク……その口ぶり、”四回使ったら負けだ”とでも言わんばかりよな』
俺は肩をすくめながら応える。
「そりゃあそうだろ? 戦えば負けない力で全滅させて回れば、勝って当然だ。
だがそれじゃ、人を殺し過ぎだな。
アヤメや俺を恐れる人間が国内に多く生まれる。
これからがやりにくくなるから、そこは控えめにいくさ」
部隊の準備が整い、俺たちは馬車に乗りこんだ。
馬車が勢いよく走り出し、西方――ジルバーハイン王国の国境へ向かっていく。
俺は後ろの馬車から持ってきておいた南国の果実を、セイランオウに渡した。
「バナナという野菜だ。熟れると果物のように甘くなる、面白い植物だ。
南方の島国原産らしく、それも貴重な品だ。
試しに食べてみてくれ」
セイランオウが興味津々でバナナを手に取り、匂いを嗅いでいた。
アヤメが不満気に俺に告げる。
「ちょっとー! 私の分はないの?!」
「分けてもらえば良いだろ。一房に何本も実が付いてるんだから。
――セイランオウ、こうして食うんだ」
俺はセイランオウの手からバナナの房を受け取り、実を二本もいで、一本をアヤメに渡した。
俺たちが皮をむいて食べる様子を見て、セイランオウが通訳やテッシンたちにも実を分け、皮をむいて食べ始めた。
『……甘いな。だが芋のような味も感じる。確と面白い植物よ』
「原産国じゃ、芋のように主食として扱われてるらしいからな。
加熱して食うと、本当に芋のような味がすると聞く。
だが熟れるとその通り、やたらと甘くなる。
こちらに流通してくるのは、熟れるている物ばかりだ。
滋養も高く、王族に好まれるらしい」
セイランオウの目が、興味津々でバナナを見ていた。
『これを、青嵐国に持ち込めるか』
「構わねーよ? 少し値が張るし量を確保するのは難しいが、木箱数個ぐらいなら毎月送れるだろう。
たぶんあんたの気に入るんじゃねーかと思って、今回の食料に入れてある。
陛下に無理を言って譲ってもらったから、それほど多くはねーがな」
セイランオウがバナナを食べ終わると、感慨深そうに俺に告げる。
『そちの”商才”、相変わらず見事よ。
余の好みを把握し、これから大規模な戦争に赴くという状況で商談をまとめるとはな』
通訳を介し、俺はニヤリと笑って見せる。
「あんたが大陸の名産品を知る機会がなくなっちまったからな。
少しでも多く教えられたらと思っただけだ」
『それだけではない。
綾女が言う通り、見事な戦の采配よ。
季節を見越し、大胆な手を打ってみせる度胸。
余程の確信がなければ、ああは言い切れまい』
「それを評価するのは時期尚早って奴だ。
俺は確信してるが、本当に北方三か国の軍を足止めできるかは、まだ決まっていない。
そのためにも、ジルバーハインで手間取る訳にはいかねぇ。
嬢ちゃんの力で、確実にひねりつぶす」
セイランオウが意味深に笑った。
『ククク……それだけではあるまい。
西で強大な力を見せつけ、その知らせを南方に届けるのが目的であろう?
そちはそうして、南部に展開する自軍を支援するつもりなのだな』
「ほー、さすがはセイランオウってとこか。王様は伊達じゃねーな。
うちの陛下に見習わせたいね」
『一手で二つでも三つでも成果を狙っていく。実に強欲な男よ』
「おほめに預かり光栄なことだ」
楽しそうに笑いだしたセイランオウを見ながら、俺はジルバーハインに対する戦術を練り始めていた。
北方にある三国――ブリッツベルク王国、ヒンメルトーア王国、ガイストハーフェン王国にも駒が置いてある。
さらに西方――ジルバーハイン王国。
そして南方――フロストギッフェル王国。
それぞれに二つから四つの駒が置いてあった。
つまり、包囲網が敷かれている。
俺は大きく息をついてから、シュルツ侯爵に告げる。
「つまり俺に、この包囲網を何とかしろと?」
シュルツ侯爵がニコリと微笑んだ。
「君は実に理解が早い。
今年は異常気象で、冬だというのに雪が降らなかった。
行軍路を妨げる物がなく、いつ襲われても不思議ではない状況だ。
アイゼンハイン王国が我が軍に敗北した話や、君が平和条約を結んだ時の話は噂が流れている。
それを恐れた国は手を出さず、危険視した国は手を組んでつぶしに来ている――つまりは、そういうことだね」
「レーヴェンムート侯爵の判断は?」
「お手上げだそうだよ。こうも囲まれては、君たちが居ても国土が荒らされるのを防ぎようがないってね」
まぁそうだろう。あまりに包囲網が重厚すぎる。
まともに考えれば、侵攻を許さざるを得ない。
この国の軍人ならそう考えるかもしれん。しかし――
俺は地図を見ながら、セイランオウに告げる。
「なぁセイランオウ、あんたならこの局面をどう覆す?」
セイランオウが唸りながら応えてくる。
『この盤面でか……余はこの地を知らぬ。
それでも打てる手など、無いようにしか思えぬ』
――そう、地の利だ。
俺は地図を見ながら指をさして告げる。
「陛下、レーヴェンムート侯爵に伝えろ。兵は全て南部に向けてフロストギッフェル王国軍を迎え撃て。
その間に俺たちが西方、ジルバーハイン王国軍を叩き潰す」
国王の戸惑いの声が聞こえる。
「だがそれでは、北方がガラ空きではないか!」
「あんたら、北方国家に侵攻したことないだろ?
いくら雪が降ってなかろうが、今は二月で、今が寒さの本番だ。
こんな季節の北方三国は、冷え込みが厳しくて、兵たちを進軍させられる状況じゃない。
寒さで足止めを食っているうちに、動きだしそうな南方を抑え、西方を叩く。
ジルバーハイン王国軍を叩き潰しても二月上旬以内に終わる。
そこからゆっくり、北方の三国を潰していく」
「寒さに負けず、侵攻してきたらどうするのだ?!」
「凍えながら、通常の行軍速度なんて出せやしないさ。
最悪でも国境付近で迎え撃てるはずだ。
俺たちが間に合えば、敵軍が何万だろうと問題にならん。
――あとは陛下、あんたが決めろ」
国王が地図を見つめながら唸っていた。
「うーむ……それで、南部のフロストギッフェル王国軍は、我が軍だけで勝てるのか?」
「あそこは大して強い国じゃない。三万の兵力があれば、拮抗させることはできる。
無理に追い返す必要はないさ。
俺たちが南部に到着するまで、時間稼ぎをしていればいい。
西方や北方の戦況が伝われば、フロストギッフェル王国軍の士気も下がる。
俺たちが追い払わなくても、勝手に撤退するかもな」
「……その作戦、どの程度の自信がある?」
「今のキュステンブルク王国は活気に満ちて、兵士たちも士気が高いはずだ。
南部を支えるのは、充分可能だろう。
北方の寒さも、俺は身をもって知っている。
あの寒さで進軍すれば、いたずらに兵を損なうだけだ。
それを地元の人間が知らん訳もない」
国王が再び唸り始めた。
窮地を脱して、気が抜けてたのか? 決断力がどこかに行ったな。
俺は呆れて国王に告げる。
「おいおい、しっかりしてくれよ陛下。
あんたが決めなきゃ、俺たちは動けない。
俺は二週間以内に全部済ませなきゃならねーんだ。
迷ってる時間はない。さっさと決めてくれ」
国王が驚いて俺の顔を見て告げる。
「なぜ、二週間なのだ」
「セイランオウの滞在時間、その猶予がそんぐらいだ。
それ以上はセイラン国の政治情勢に関わってくる」
「……セイランオウを、先に帰せば良いではないか」
俺は小さく息をついて応える。
「このおっさん、俺の戦いを見てみたいんだと。
途中で分かれるのは危険だ。工作部隊に出くわすと、セイランオウの命が危ない。
セイランオウの護衛を伴って大軍で移動するのも、速度が殺される。
護衛は必要最低限、最短時間で敵を潰して回る。
だが南部からオリネアまでは、三日もあれば戻れる。
そこは誤差で考えて構わないだろう」
国王が再び地図を見て、頷いて告げる。
「――わかった、シャッテンヴァイデ伯爵。
貴公の作戦に全てを託そう!」
「よし! 任された!」
俺はニヤリと国王に微笑み、がっちりと握手を交わした。
****
国王たちの話が終わり、俺たちは馬車に戻って部隊編成を指揮していた。
王宮で二週間分の食料を受け取り、調理する使用人と護衛の兵士十人。馬車一台で済ませられる範囲だ。
残った護衛はオリネアに戻し、俺の指示書を持たせた。クラウスならこれを見て、うまく立ち回ってくれるだろう。
俺の部隊編成を見ていたセイランオウが、楽しそうに俺に告げる。
『たったこれだけの兵で、あれだけの軍を相手どるつもりか』
「あんたの目は節穴か?
俺とテッシンとアヤメ、これだけそろって勝てない相手は居ねぇよ。
だがなるだけアヤメには力を使わせたくない。
俺も、ハクロウゲッカは使いたくないと思ってる。
四か国の軍隊相手に、最大でも四回で済ませたいところだな」
『ククク……その口ぶり、”四回使ったら負けだ”とでも言わんばかりよな』
俺は肩をすくめながら応える。
「そりゃあそうだろ? 戦えば負けない力で全滅させて回れば、勝って当然だ。
だがそれじゃ、人を殺し過ぎだな。
アヤメや俺を恐れる人間が国内に多く生まれる。
これからがやりにくくなるから、そこは控えめにいくさ」
部隊の準備が整い、俺たちは馬車に乗りこんだ。
馬車が勢いよく走り出し、西方――ジルバーハイン王国の国境へ向かっていく。
俺は後ろの馬車から持ってきておいた南国の果実を、セイランオウに渡した。
「バナナという野菜だ。熟れると果物のように甘くなる、面白い植物だ。
南方の島国原産らしく、それも貴重な品だ。
試しに食べてみてくれ」
セイランオウが興味津々でバナナを手に取り、匂いを嗅いでいた。
アヤメが不満気に俺に告げる。
「ちょっとー! 私の分はないの?!」
「分けてもらえば良いだろ。一房に何本も実が付いてるんだから。
――セイランオウ、こうして食うんだ」
俺はセイランオウの手からバナナの房を受け取り、実を二本もいで、一本をアヤメに渡した。
俺たちが皮をむいて食べる様子を見て、セイランオウが通訳やテッシンたちにも実を分け、皮をむいて食べ始めた。
『……甘いな。だが芋のような味も感じる。確と面白い植物よ』
「原産国じゃ、芋のように主食として扱われてるらしいからな。
加熱して食うと、本当に芋のような味がすると聞く。
だが熟れるとその通り、やたらと甘くなる。
こちらに流通してくるのは、熟れるている物ばかりだ。
滋養も高く、王族に好まれるらしい」
セイランオウの目が、興味津々でバナナを見ていた。
『これを、青嵐国に持ち込めるか』
「構わねーよ? 少し値が張るし量を確保するのは難しいが、木箱数個ぐらいなら毎月送れるだろう。
たぶんあんたの気に入るんじゃねーかと思って、今回の食料に入れてある。
陛下に無理を言って譲ってもらったから、それほど多くはねーがな」
セイランオウがバナナを食べ終わると、感慨深そうに俺に告げる。
『そちの”商才”、相変わらず見事よ。
余の好みを把握し、これから大規模な戦争に赴くという状況で商談をまとめるとはな』
通訳を介し、俺はニヤリと笑って見せる。
「あんたが大陸の名産品を知る機会がなくなっちまったからな。
少しでも多く教えられたらと思っただけだ」
『それだけではない。
綾女が言う通り、見事な戦の采配よ。
季節を見越し、大胆な手を打ってみせる度胸。
余程の確信がなければ、ああは言い切れまい』
「それを評価するのは時期尚早って奴だ。
俺は確信してるが、本当に北方三か国の軍を足止めできるかは、まだ決まっていない。
そのためにも、ジルバーハインで手間取る訳にはいかねぇ。
嬢ちゃんの力で、確実にひねりつぶす」
セイランオウが意味深に笑った。
『ククク……それだけではあるまい。
西で強大な力を見せつけ、その知らせを南方に届けるのが目的であろう?
そちはそうして、南部に展開する自軍を支援するつもりなのだな』
「ほー、さすがはセイランオウってとこか。王様は伊達じゃねーな。
うちの陛下に見習わせたいね」
『一手で二つでも三つでも成果を狙っていく。実に強欲な男よ』
「おほめに預かり光栄なことだ」
楽しそうに笑いだしたセイランオウを見ながら、俺はジルバーハインに対する戦術を練り始めていた。
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