18 / 31
第3章:さぁ始めよう
18.
しおりを挟む
レストランでの朝食後、土産物コーナーで各自が土産を選んでいた。
香澄は懐事情を考えながら物色していく。
そろそろ離職が終わり、スタジオウズメに再就職するとしても、月末締めの翌月払い。
実に二か月間も収入が途絶える。
生活費のほとんどが浮く『マヨヒガ』の生活とは言え、消耗品は自腹だ。
それを考えると、大きな買い物はしづらかった。
だが思い出に何か、ひとつくらいは欲しい。
――買えるとしたら、ストラップくらいかなぁ。
ストラップを物色している香澄に、背後から晴臣が告げる。
「水無瀬さん、Tシャツなんかはどうかな。
普段使いできるし、それほど高くないよ?」
「Tシャツですか?」
値段を見てみると、二千円くらいのようだ。
厚手の生地で、黒いTシャツの胸に『熱海』のロゴが小さく入っている。
コットン百パーセントなら、こんなものだろう。デザインも悪くない。
――これにするか。
香澄がMサイズのシャツを手に取ると、横から花連が告げる。
「ねぇ、晴臣は何か買わないの?」
「僕かい? 僕は一緒に過ごせた記憶だけで――」
「Tシャツとか良いんじゃない? ほら、この黒くて胸にロゴが入った奴とか!」
花連が香澄が手にしたTシャツと同じデザインのものを指さした。
晴臣は顎に手を当て、少し考えこんでいた。
そのまま手に取ると、草薙に手渡して告げる。
「すまない、代わりに会計して来てくれないかな」
「ああ、構わないよ?」
そのまま草薙はスタスタとレジへ向かってしまった。
――これは、ペアルック?!
手に持ったTシャツは、見てきた中で一番お土産に適している。
だがこれを買ってしまえば、晴臣とのペアルックが確定だ。
葛藤して動けなくなっている香澄に、氷雨が楽しげに微笑んで告げる。
「私も同じ物を買ってあげるから、それを会計してきちゃえばー?」
「――本当に?!」
氷雨はうなずくと、香澄とおそろいのTシャツを選んで手に取った。
香澄は安心して氷雨と一緒にレジに並び、会計を済ませていった。
****
買い物を済ませた香澄たちは、出発の準備をして部屋を見回した。
烏頭目が指さし点検をして告げる。
「忘れ物、ありませんですね?!」
女子たちが返事をすると、全員で部屋をあとにした。
ホテルをチェックアウトし、真っ直ぐ熱海駅へと向かう。
電車に乗ると、またボックスシートに乗りこんでいく。
窓の外を眺める香澄に、晴臣が尋ねる。
「どう? 楽しめた?」
香澄は振り向いて笑顔で応える。
「はい、とっても!」
ふと、氷雨が手に持つデジタルカメラに目が留まった。
「あれ? 氷雨さん、そんなもの持ってました?」
「うん、ずっと持ってたよー?
見てみるー?」
氷雨が撮影した写真をモニターに映していく――添削されて涙目の香澄や、晴臣の横で真っ赤になってうつむく香澄。
その他、いつの間に取ったのかわからない香澄が撮影されていた。
――やけに静かだと思ったら、撮影してたの?!
唖然とする香澄に、氷雨がニンマリと微笑んだ。
「これ、全員に現像して配るからねー」
「配らなくていいですよ?!」
「照れなくていいってー」
「照れてる訳じゃなくてですね?!」
賑やかな熱海旅行は、楽しげな笑い声と共に終わりを告げていった。
****
『喫茶わだつみ』の前に到着すると、草薙が告げる。
「ではここで解散とする。
みんな、おつかれさん」
草薙はタクシーを早々に捕まえ、去っていった。
晴臣が香澄と花連に告げる。
「ちょっと休んでいかない?
特に花連、お腹空いてるでしょ」
「空いてるー! ミルクちょーだーい!」
クスクスと笑って店に入っていく晴臣を追って、香澄も店内に入った。
****
カウンター席でコーヒーを飲みながら、香澄は一息ついていた。
「やっぱりここ、落ち着きますよねぇ~」
カウンターの中から、晴臣が微笑んで応える。
「そういってもらえると嬉しいね。
でもそれじゃあ、温泉が楽しくなかったのかな?」
花連が牛乳を飲み干してから告げる。
「充分楽しんでたじゃん。
晴臣だってずっと見てたんだから、わかってるでしょ?」
香澄があわてて立ち上がり、声を上げる。
「ええ?! マスター、ずっと私を見てたんですか?!」
晴臣がニコリと微笑んで応える。
「うん、ずっと水無瀬さんを見守ってたよ。
トラブルが起こったら大変だし」
――なんだ、そういう意味か。
すとんとカウンター席に座り直し、ため息をついた。
ちびちびとコーヒーを飲む香澄の横で、花連が告げる。
「晴臣ー、いつからあのTシャツ着るのー?」
「今日から着ようかな。せっかくの思い出だし」
香澄が思わず晴臣に尋ねる。
「マスター、二十四時間カウンターに立ってるんじゃ……」
「うん、そうだよ? でもほら、この下に着る分には構わないだろう?」
おそるおそる香澄が尋ねる。
「まさか、もう着てるとか?」
晴臣がニコリと微笑んだ。
「それは想像に任せようかな」
――どっちなの?!
悶々と悩みながらコーヒーを飲み終わった香澄が告げる。
「……コーヒー、ご馳走様でした」
「うん、今日は良く寝ておくんだよ」
香澄は黙って席を立つと、ふらふらと店から出ていった。
****
家に帰った香澄は一息つくと、部屋着に着替えてノートPCを開いた。
――忘れる前に、言われた事を直さないと。
ひとつひとつ、バランスを考えてデザインを整えていく。
チャットツール越しに烏頭目に尋ねながら、ウェイトも調整していった。
烏頭目:良いウェイトは良いポリ割から! なのです!
香澄:ポリ割からなんですか?
烏頭目:筋肉の話と同じなのです!
つまり、変形後の伸縮を踏まえてメッシュを構成するということだろう。
湖八音:今、参考資料を添付します。
チャットツールで送付されたメッシュ画像を見ながら、肘や膝も作り直していく。
曲げてみたスクリーンショットを取り、チャットツールで送付する。
香澄:こんな感じですか。
湖八音:いいですね。よくできてます。
香澄:あの、服から肌がはみ出ちゃうんですけど。
湖八音:それは少し難しい話になりますよ。
黄原:普通は見えないところを削っちゃうんだよ。
香澄:削る、ですか。
黄原:『存在しないポリは貫通しない』っていう、シンプルなソリューションだ。
香澄:はい、わかりました。
烏頭目:ちょっと待つです! バックアップを取って、別ファイルで肌を削るんですよ?!
香澄:あ、そうなんですね。わかりました。
口を出してくる人が増えてきて、随分と賑やかになってきていた。
――それだけ、期待されてるのかな。
胸が温かくなる感触を覚えながら、香澄は作業に没頭していった。
インターホンが鳴り、香澄の意識が作業から戻ってくる。
時計を見ると、もう九時を過ぎていた。
――そういえば、花連ちゃんが帰ってきてないな。
インターホンの画面も見ずに、香澄は玄関へと向かった。
****
ドアを開けると、外には晴臣が笑顔で立っていた。
驚いている香澄に晴臣が告げる。
「晩御飯、食べてないでしょ。
サンドイッチだけど、よかったら」
手渡された紙袋を受け取り、香澄が「ありがとうございます」と応える。
その横を花連が走り抜け、玄関を抜けていった。
唖然とする香澄に晴臣が告げる。
「ごめんね、花連が迷惑をかけて」
「そんな! 私こそ、花連ちゃんには助けられてばかりで」
晴臣は「じゃあ、頑張ってね」と告げて去っていった。
香澄は部屋に戻り、サンドイッチを食べながらノートPCに向き直る。
花連がベッドから香澄に声をかける。
「あれー? あのTシャツ着てないんだー?」
「きーまーせーんー!」
「じゃあ何で買ったのー?」
言い淀みながら香澄が応える。
「それはその……思い出に?」
「なら着ちゃえばいーじゃーん」
「だから! 今日は着ないの!」
花連が帰ってきて賑やかになった部屋で、香澄は微笑んで夜を過ごしていった。
香澄は懐事情を考えながら物色していく。
そろそろ離職が終わり、スタジオウズメに再就職するとしても、月末締めの翌月払い。
実に二か月間も収入が途絶える。
生活費のほとんどが浮く『マヨヒガ』の生活とは言え、消耗品は自腹だ。
それを考えると、大きな買い物はしづらかった。
だが思い出に何か、ひとつくらいは欲しい。
――買えるとしたら、ストラップくらいかなぁ。
ストラップを物色している香澄に、背後から晴臣が告げる。
「水無瀬さん、Tシャツなんかはどうかな。
普段使いできるし、それほど高くないよ?」
「Tシャツですか?」
値段を見てみると、二千円くらいのようだ。
厚手の生地で、黒いTシャツの胸に『熱海』のロゴが小さく入っている。
コットン百パーセントなら、こんなものだろう。デザインも悪くない。
――これにするか。
香澄がMサイズのシャツを手に取ると、横から花連が告げる。
「ねぇ、晴臣は何か買わないの?」
「僕かい? 僕は一緒に過ごせた記憶だけで――」
「Tシャツとか良いんじゃない? ほら、この黒くて胸にロゴが入った奴とか!」
花連が香澄が手にしたTシャツと同じデザインのものを指さした。
晴臣は顎に手を当て、少し考えこんでいた。
そのまま手に取ると、草薙に手渡して告げる。
「すまない、代わりに会計して来てくれないかな」
「ああ、構わないよ?」
そのまま草薙はスタスタとレジへ向かってしまった。
――これは、ペアルック?!
手に持ったTシャツは、見てきた中で一番お土産に適している。
だがこれを買ってしまえば、晴臣とのペアルックが確定だ。
葛藤して動けなくなっている香澄に、氷雨が楽しげに微笑んで告げる。
「私も同じ物を買ってあげるから、それを会計してきちゃえばー?」
「――本当に?!」
氷雨はうなずくと、香澄とおそろいのTシャツを選んで手に取った。
香澄は安心して氷雨と一緒にレジに並び、会計を済ませていった。
****
買い物を済ませた香澄たちは、出発の準備をして部屋を見回した。
烏頭目が指さし点検をして告げる。
「忘れ物、ありませんですね?!」
女子たちが返事をすると、全員で部屋をあとにした。
ホテルをチェックアウトし、真っ直ぐ熱海駅へと向かう。
電車に乗ると、またボックスシートに乗りこんでいく。
窓の外を眺める香澄に、晴臣が尋ねる。
「どう? 楽しめた?」
香澄は振り向いて笑顔で応える。
「はい、とっても!」
ふと、氷雨が手に持つデジタルカメラに目が留まった。
「あれ? 氷雨さん、そんなもの持ってました?」
「うん、ずっと持ってたよー?
見てみるー?」
氷雨が撮影した写真をモニターに映していく――添削されて涙目の香澄や、晴臣の横で真っ赤になってうつむく香澄。
その他、いつの間に取ったのかわからない香澄が撮影されていた。
――やけに静かだと思ったら、撮影してたの?!
唖然とする香澄に、氷雨がニンマリと微笑んだ。
「これ、全員に現像して配るからねー」
「配らなくていいですよ?!」
「照れなくていいってー」
「照れてる訳じゃなくてですね?!」
賑やかな熱海旅行は、楽しげな笑い声と共に終わりを告げていった。
****
『喫茶わだつみ』の前に到着すると、草薙が告げる。
「ではここで解散とする。
みんな、おつかれさん」
草薙はタクシーを早々に捕まえ、去っていった。
晴臣が香澄と花連に告げる。
「ちょっと休んでいかない?
特に花連、お腹空いてるでしょ」
「空いてるー! ミルクちょーだーい!」
クスクスと笑って店に入っていく晴臣を追って、香澄も店内に入った。
****
カウンター席でコーヒーを飲みながら、香澄は一息ついていた。
「やっぱりここ、落ち着きますよねぇ~」
カウンターの中から、晴臣が微笑んで応える。
「そういってもらえると嬉しいね。
でもそれじゃあ、温泉が楽しくなかったのかな?」
花連が牛乳を飲み干してから告げる。
「充分楽しんでたじゃん。
晴臣だってずっと見てたんだから、わかってるでしょ?」
香澄があわてて立ち上がり、声を上げる。
「ええ?! マスター、ずっと私を見てたんですか?!」
晴臣がニコリと微笑んで応える。
「うん、ずっと水無瀬さんを見守ってたよ。
トラブルが起こったら大変だし」
――なんだ、そういう意味か。
すとんとカウンター席に座り直し、ため息をついた。
ちびちびとコーヒーを飲む香澄の横で、花連が告げる。
「晴臣ー、いつからあのTシャツ着るのー?」
「今日から着ようかな。せっかくの思い出だし」
香澄が思わず晴臣に尋ねる。
「マスター、二十四時間カウンターに立ってるんじゃ……」
「うん、そうだよ? でもほら、この下に着る分には構わないだろう?」
おそるおそる香澄が尋ねる。
「まさか、もう着てるとか?」
晴臣がニコリと微笑んだ。
「それは想像に任せようかな」
――どっちなの?!
悶々と悩みながらコーヒーを飲み終わった香澄が告げる。
「……コーヒー、ご馳走様でした」
「うん、今日は良く寝ておくんだよ」
香澄は黙って席を立つと、ふらふらと店から出ていった。
****
家に帰った香澄は一息つくと、部屋着に着替えてノートPCを開いた。
――忘れる前に、言われた事を直さないと。
ひとつひとつ、バランスを考えてデザインを整えていく。
チャットツール越しに烏頭目に尋ねながら、ウェイトも調整していった。
烏頭目:良いウェイトは良いポリ割から! なのです!
香澄:ポリ割からなんですか?
烏頭目:筋肉の話と同じなのです!
つまり、変形後の伸縮を踏まえてメッシュを構成するということだろう。
湖八音:今、参考資料を添付します。
チャットツールで送付されたメッシュ画像を見ながら、肘や膝も作り直していく。
曲げてみたスクリーンショットを取り、チャットツールで送付する。
香澄:こんな感じですか。
湖八音:いいですね。よくできてます。
香澄:あの、服から肌がはみ出ちゃうんですけど。
湖八音:それは少し難しい話になりますよ。
黄原:普通は見えないところを削っちゃうんだよ。
香澄:削る、ですか。
黄原:『存在しないポリは貫通しない』っていう、シンプルなソリューションだ。
香澄:はい、わかりました。
烏頭目:ちょっと待つです! バックアップを取って、別ファイルで肌を削るんですよ?!
香澄:あ、そうなんですね。わかりました。
口を出してくる人が増えてきて、随分と賑やかになってきていた。
――それだけ、期待されてるのかな。
胸が温かくなる感触を覚えながら、香澄は作業に没頭していった。
インターホンが鳴り、香澄の意識が作業から戻ってくる。
時計を見ると、もう九時を過ぎていた。
――そういえば、花連ちゃんが帰ってきてないな。
インターホンの画面も見ずに、香澄は玄関へと向かった。
****
ドアを開けると、外には晴臣が笑顔で立っていた。
驚いている香澄に晴臣が告げる。
「晩御飯、食べてないでしょ。
サンドイッチだけど、よかったら」
手渡された紙袋を受け取り、香澄が「ありがとうございます」と応える。
その横を花連が走り抜け、玄関を抜けていった。
唖然とする香澄に晴臣が告げる。
「ごめんね、花連が迷惑をかけて」
「そんな! 私こそ、花連ちゃんには助けられてばかりで」
晴臣は「じゃあ、頑張ってね」と告げて去っていった。
香澄は部屋に戻り、サンドイッチを食べながらノートPCに向き直る。
花連がベッドから香澄に声をかける。
「あれー? あのTシャツ着てないんだー?」
「きーまーせーんー!」
「じゃあ何で買ったのー?」
言い淀みながら香澄が応える。
「それはその……思い出に?」
「なら着ちゃえばいーじゃーん」
「だから! 今日は着ないの!」
花連が帰ってきて賑やかになった部屋で、香澄は微笑んで夜を過ごしていった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
横浜で空に一番近いカフェ
みつまめ つぼみ
キャラ文芸
大卒二年目のシステムエンジニア千晴が出会ったのは、千年を生きる妖狐。
転職を決意した千晴の転職先は、ランドマークタワー高層にあるカフェだった。
最高の展望で働く千晴は、新しい仕事を通じて自分の人生を考える。
新しい職場は高層カフェ! 接客業は忙しいけど、眺めは最高です!
横浜あやかし喫茶~座敷童が営む店~
みつまめ つぼみ
キャラ文芸
「なんで?」じゃと? 「趣味」じゃ!
失恋と失業に悩む28歳の真理。
横浜港を望む喫茶店で出会うのは、青年マスターと座敷童。
人生の岐路に立たされた真理は座敷童に背中を押され、自分の幸せを見つけていく。
宝石のような時間をどうぞ
みつまめ つぼみ
キャラ文芸
明るく元気な女子高生の朝陽(あさひ)は、バイト先を探す途中、不思議な喫茶店に辿り着く。
その店は、美形のマスターが営む幻の喫茶店、「カフェ・ド・ビジュー・セレニテ」。
訪れるのは、あやかしや幽霊、一風変わった存在。
風変わりな客が訪れる少し変わった空間で、朝陽は今日も特別な時間を届けます。
ガダンの寛ぎお食事処
蒼緋 玲
キャラ文芸
**********************************************
とある屋敷の料理人ガダンは、
元魔術師団の魔術師で現在は
使用人として働いている。
日々の生活の中で欠かせない
三大欲求の一つ『食欲』
時には住人の心に寄り添った食事
時には酒と共に彩りある肴を提供
時には美味しさを求めて自ら買い付けへ
時には住人同士のメニュー論争まで
国有数の料理人として名を馳せても過言では
ないくらい(住人談)、元魔術師の料理人が
織り成す美味なる心の籠もったお届けもの。
その先にある安らぎと癒やしのひとときを
ご提供致します。
今日も今日とて
食堂と厨房の間にあるカウンターで
肘をつき住人の食事風景を楽しみながら眺める
ガダンとその住人のちょっとした日常のお話。
**********************************************
【一日5秒を私にください】
からの、ガダンのご飯物語です。
単独で読めますが原作を読んでいただけると、
登場キャラの人となりもわかって
味に深みが出るかもしれません(宣伝)
外部サイトにも投稿しています。
御神楽《怪奇》探偵事務所
姫宮未調
キャラ文芸
女探偵?・御神楽菖蒲と助手にされた男子高校生・咲良優多のハチャメチャ怪奇コメディ
※変態イケメン執事がもれなくついてきます※
怪奇×ホラー×コメディ×16禁×ラブコメ
主人公は優多(* ̄∇ ̄)ノ
喫茶店オルクスには鬼が潜む
奏多
キャラ文芸
美月が通うようになった喫茶店は、本一冊読み切るまで長居しても怒られない場所。
そこに通うようになったのは、片思いの末にどうしても避けたい人がいるからで……。
そんな折、不可思議なことが起こり始めた美月は、店員の青年に助けられたことで、その秘密を知って行って……。
なろうでも連載、カクヨムでも先行連載。
孤独な銀弾は、冷たい陽だまりに焦がれて
霖しのぐ
キャラ文芸
ある目的を果たすためにだけ生きていた主人公〈空木櫂人/うつぎ・かいと〉は、毎日通うスーパーで顔を合わせる女性〈伊吹澪/いぶき・みお〉のことをなんとなく気にしていた。
ある日の夜、暗がりで男性と揉めていた澪を助けた櫂人は、その礼にと彼女の家に招かれ、彼女のとんでもない秘密を知ってしまう。しかし、櫂人もまた澪には話すことのできない秘密を持っていた。
人を喰らう吸血鬼と、それを討つ処刑人。決して交わってはならない二人が、お互いに正体を隠したまま絆を深め、しだいに惹かれあっていく。
しかし、とうとうその関係も限界を迎える時が来た。追い詰められてしまった中で、気持ちが通じ合った二人が迎える結末とは?
宮廷の九訳士と後宮の生華
狭間夕
キャラ文芸
宮廷の通訳士である英明(インミン)は、文字を扱う仕事をしていることから「暗号の解読」を頼まれることもある。ある日、後宮入りした若い妃に充てられてた手紙が謎の文字で書かれていたことから、これは恋文ではないかと噂になった。真相は単純で、兄が妹に充てただけの悪意のない内容だったが、これをきっかけに静月(ジンユェ)という若い妃のことを知る。通訳士と、後宮の妃。立場は違えど、後宮に生きる華として、二人は陰謀の渦に巻き込まれることになって――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる