50 / 67
152.悪い虫(2)
しおりを挟む
アラン様がトビアスに尋ねる。
「魔術はどの程度、修めているんですか?」
「基本的なものだけですね。
三等級では、大した魔術は使えませんし。
まだ勉強を始めたばかりですから」
スウェード様も、トビアスに語りかける。
「なぁ、北方国家にも魔法はあるのか?
魔導士の家に伝わる『秘術』だ」
「ええ、あるそうですよ。
見たことはありませんが、『そういうものがある』と勉強しましたから」
トビアスは平民、魔法を持ってる訳がないものね。
トビアスがみんなを見回して告げる。
「みなさんは魔法を持った家なのですか?」
サイ兄様が代表して応える。
「アレックスとマーセル殿下以外は、確か持ってるはずだ。
今のみんなが使えるかどうかは、さすがにわからないな」
トビアスが興奮気味に声を上げる。
「うわ! 魔法! いいですよね!
見せてもらうことはできないんですか?!」
魔術が好きな子、なのかなぁ?
お爺様と同じ、魔導フリーク?
アミン様が苦笑して応える。
「魔法は内容自体が機密です。
親しい友人だとしても、おいそれとみせることはありませんよ」
「ですが、ファルケンシュタイン公爵家の『蜃気楼』は有名ですよ?
魔法の一例として、教科書にも載るくらいです」
サイ兄様が困ったように笑った。
「祖父上は現役時代から、人前でバンバン使っていたらしいからな。
あれだけは例外だ」
「では、ファルケンシュタインであるアラン様や、サイモン様、マリオン様は見せてくださいませんか?!」
サイ兄様が小さく息をついた。
「俺は『蜃気楼』をまだ修得していない。
そこまで魔術は得意じゃないんだ。
――アランはどうだ?」
「少しくらいなら、発動と意地ができますね。
マリオン様はどうですか?」
「私はそれなりに発動と意地ができますわよ?」
B定食を食べ終わった私は、ナプキンで口を拭いながら応えた。
パチンと右手を鳴らし、直立不動の『もう一人の自分』を作って見せる。
トビアスの目が見開いていた。
「すごい……これが魔法」
トビアスだけじゃなく、食堂に居る他の生徒たちからも注目されてたみたいだ。
彼らも魔法を見るのは初めてなのかな。
私はもう一度右手を鳴らし、『もう一人の自分』を消した。
周囲のざわめきは、まだ収まらない。
「トビアスは魔術がお好きなようですわね」
「魔術、というより『魔法』に対する憧れは持ってますね。
いつか、自分でも使ってみたいと思ってます」
感動冷めやらぬ、という風に興奮気味にトビアスは語った。
マーセル殿下の目は、ずっとトビアスを鋭く見つめていた。
****
夕食後、共同浴場から上がった私とサニーは、のんびりと髪を乾かしていた。
私はサニーに尋ねる。
「トビアスのこと、どう見た?」
サンドラが少し考えてから応える。
「そうねぇ……かなりの『魔法』フリークかもしれないわ」
私もそれにうなずいて、所感を伝える。
「今のところ、悪い人には見えない感じがするわね」
魔法に憧れる少年、って印象だものね。
「直感判定ではどうなの?
マリーは異性関係以外に関して、鋭いじゃない?」
「その例外事項は、なんか腹が立つわね……。
まぁいいわ。直感だと『要注意』ね。
……あら? 要注意なの?」
私は自分で口にして驚いていた。
食事の間、全然そんな気はしなかったんだけど。
でも、トビアスの顔を思い浮かべて直感に任せたところ、その単語が転がり出た。
サニーも意外だったみたいで、少しうつむいて考え始めた。
「……マリー、髪を乾かし終わったら、シーツにくるまっておきなさい」
「どういう意味?」
「いいから早く」
私は急かされたので、タオルで髪を手早く乾かしていった。
それから外段ベッドの中で、シーツにくるまった。
間もなくして、窓がノックされる音が響いた。
****
昼間と同様に、ローテーブル周りに男子が腰を下ろしている。
マーセル殿下が片手をあげて、私に笑いかけた。
「よっ! 風呂上りとは、またセクシーだな」
「なんで昼間に引き続き、夜も来るのよ……」
「用事があったから、ではダメなのか?」
「夜中に貴族令嬢の部屋に忍び込む理由としては弱いわね」
時刻は午後八時を回ってる。
入浴が終わり、そろそろ就寝を迎える時刻だ。
「まぁそう堅いことを言うな。
――それより、マリオンの直感を聞きたくてな」
サニーが真面目な顔で応える。
「要注意、だそうよ」
それを聞いて、マーセル殿下の顔も引き締まった。
「そうか……要注意か」
そのまま殿下は、深く考えこんでしまった。
私は男子を見回して告げる。
「みんなはどう見たの?」
アラン様とスウェード様は「無害そうに見えた」という意見だった。
ヴァルターは「何とも言えません。ですが逆にそれが怖いです」と告げた。
マーセル殿下が口を開く。
「俺は危うさをうっすらと感じた。
マリオンの直感でも『要注意』と出たなら、やはりあいつは警戒対象だろう。
魔法への情熱が強いのも、危険因子だ」
自分が古代魔法を使える可能性、そんなものを知ったらどんなことになるか。
おそらく、モラルを捨てでもその道を選ぶだろう、というのが殿下の見立てだった。
あるいはもう知っていて、私に近づいた可能性もある。
「――奴が魔術の腕を隠している可能性も踏まえ、くれぐれも気を付けてくれ」
私はゆっくりとうなずいた。
****
男子たちが手早く撤収したあと、私は被って居たシーツをサニーに返した。
「なんだか疲れたわ。
じゃあ、私はもう明日に備えて寝るわね」
私はそう言って、先にベッドに潜り込んだ。
サニーも「わかったわ。おやすみなさい」と言って、明かりを消していた。
そうして私が壁際に寝返りを打った瞬間、背後から当たり前のように体をホールドされていた。
「ちょっとサニー?! この狭さのベッドで、本気で抱き枕にするつもり?!」
「言ったはずよ?
『おはようからおやすみまで』を通り越し、『おやすみ中もずっと一緒』だって」
ただでさえ体格で押さえ込まれるというのに、窮屈なベッドの中だ。
逃げ場なんてなかった。
私はしばらく足掻いてから、寝息を立てているサニーの気配を背なかで感じた。
……これは考えたら負けな奴ね。
こういう時はそう――寝逃げよ。
私は早速、夢の世界の扉を開けた。
「魔術はどの程度、修めているんですか?」
「基本的なものだけですね。
三等級では、大した魔術は使えませんし。
まだ勉強を始めたばかりですから」
スウェード様も、トビアスに語りかける。
「なぁ、北方国家にも魔法はあるのか?
魔導士の家に伝わる『秘術』だ」
「ええ、あるそうですよ。
見たことはありませんが、『そういうものがある』と勉強しましたから」
トビアスは平民、魔法を持ってる訳がないものね。
トビアスがみんなを見回して告げる。
「みなさんは魔法を持った家なのですか?」
サイ兄様が代表して応える。
「アレックスとマーセル殿下以外は、確か持ってるはずだ。
今のみんなが使えるかどうかは、さすがにわからないな」
トビアスが興奮気味に声を上げる。
「うわ! 魔法! いいですよね!
見せてもらうことはできないんですか?!」
魔術が好きな子、なのかなぁ?
お爺様と同じ、魔導フリーク?
アミン様が苦笑して応える。
「魔法は内容自体が機密です。
親しい友人だとしても、おいそれとみせることはありませんよ」
「ですが、ファルケンシュタイン公爵家の『蜃気楼』は有名ですよ?
魔法の一例として、教科書にも載るくらいです」
サイ兄様が困ったように笑った。
「祖父上は現役時代から、人前でバンバン使っていたらしいからな。
あれだけは例外だ」
「では、ファルケンシュタインであるアラン様や、サイモン様、マリオン様は見せてくださいませんか?!」
サイ兄様が小さく息をついた。
「俺は『蜃気楼』をまだ修得していない。
そこまで魔術は得意じゃないんだ。
――アランはどうだ?」
「少しくらいなら、発動と意地ができますね。
マリオン様はどうですか?」
「私はそれなりに発動と意地ができますわよ?」
B定食を食べ終わった私は、ナプキンで口を拭いながら応えた。
パチンと右手を鳴らし、直立不動の『もう一人の自分』を作って見せる。
トビアスの目が見開いていた。
「すごい……これが魔法」
トビアスだけじゃなく、食堂に居る他の生徒たちからも注目されてたみたいだ。
彼らも魔法を見るのは初めてなのかな。
私はもう一度右手を鳴らし、『もう一人の自分』を消した。
周囲のざわめきは、まだ収まらない。
「トビアスは魔術がお好きなようですわね」
「魔術、というより『魔法』に対する憧れは持ってますね。
いつか、自分でも使ってみたいと思ってます」
感動冷めやらぬ、という風に興奮気味にトビアスは語った。
マーセル殿下の目は、ずっとトビアスを鋭く見つめていた。
****
夕食後、共同浴場から上がった私とサニーは、のんびりと髪を乾かしていた。
私はサニーに尋ねる。
「トビアスのこと、どう見た?」
サンドラが少し考えてから応える。
「そうねぇ……かなりの『魔法』フリークかもしれないわ」
私もそれにうなずいて、所感を伝える。
「今のところ、悪い人には見えない感じがするわね」
魔法に憧れる少年、って印象だものね。
「直感判定ではどうなの?
マリーは異性関係以外に関して、鋭いじゃない?」
「その例外事項は、なんか腹が立つわね……。
まぁいいわ。直感だと『要注意』ね。
……あら? 要注意なの?」
私は自分で口にして驚いていた。
食事の間、全然そんな気はしなかったんだけど。
でも、トビアスの顔を思い浮かべて直感に任せたところ、その単語が転がり出た。
サニーも意外だったみたいで、少しうつむいて考え始めた。
「……マリー、髪を乾かし終わったら、シーツにくるまっておきなさい」
「どういう意味?」
「いいから早く」
私は急かされたので、タオルで髪を手早く乾かしていった。
それから外段ベッドの中で、シーツにくるまった。
間もなくして、窓がノックされる音が響いた。
****
昼間と同様に、ローテーブル周りに男子が腰を下ろしている。
マーセル殿下が片手をあげて、私に笑いかけた。
「よっ! 風呂上りとは、またセクシーだな」
「なんで昼間に引き続き、夜も来るのよ……」
「用事があったから、ではダメなのか?」
「夜中に貴族令嬢の部屋に忍び込む理由としては弱いわね」
時刻は午後八時を回ってる。
入浴が終わり、そろそろ就寝を迎える時刻だ。
「まぁそう堅いことを言うな。
――それより、マリオンの直感を聞きたくてな」
サニーが真面目な顔で応える。
「要注意、だそうよ」
それを聞いて、マーセル殿下の顔も引き締まった。
「そうか……要注意か」
そのまま殿下は、深く考えこんでしまった。
私は男子を見回して告げる。
「みんなはどう見たの?」
アラン様とスウェード様は「無害そうに見えた」という意見だった。
ヴァルターは「何とも言えません。ですが逆にそれが怖いです」と告げた。
マーセル殿下が口を開く。
「俺は危うさをうっすらと感じた。
マリオンの直感でも『要注意』と出たなら、やはりあいつは警戒対象だろう。
魔法への情熱が強いのも、危険因子だ」
自分が古代魔法を使える可能性、そんなものを知ったらどんなことになるか。
おそらく、モラルを捨てでもその道を選ぶだろう、というのが殿下の見立てだった。
あるいはもう知っていて、私に近づいた可能性もある。
「――奴が魔術の腕を隠している可能性も踏まえ、くれぐれも気を付けてくれ」
私はゆっくりとうなずいた。
****
男子たちが手早く撤収したあと、私は被って居たシーツをサニーに返した。
「なんだか疲れたわ。
じゃあ、私はもう明日に備えて寝るわね」
私はそう言って、先にベッドに潜り込んだ。
サニーも「わかったわ。おやすみなさい」と言って、明かりを消していた。
そうして私が壁際に寝返りを打った瞬間、背後から当たり前のように体をホールドされていた。
「ちょっとサニー?! この狭さのベッドで、本気で抱き枕にするつもり?!」
「言ったはずよ?
『おはようからおやすみまで』を通り越し、『おやすみ中もずっと一緒』だって」
ただでさえ体格で押さえ込まれるというのに、窮屈なベッドの中だ。
逃げ場なんてなかった。
私はしばらく足掻いてから、寝息を立てているサニーの気配を背なかで感じた。
……これは考えたら負けな奴ね。
こういう時はそう――寝逃げよ。
私は早速、夢の世界の扉を開けた。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる