48 / 67
150.植物園の密談(2)
しおりを挟む
私はふと疑問に思い、マーセル殿下に尋ねる。
「ところで、どうしてオリヴァー殿下に知らせてはいけないんですか?」
顔をあげたマーセル殿下が応える。
「兄上はようやく、野望を振り切ろうとしているところだ」
なのに身近に、こんな強大な力があると知られるのがまずいのだそうだ。
野望が再燃したオリヴァー殿下は、私の人生がどうなろうと神託を利用するだろうと。
それこそ白竜教会すら利用して、大陸制覇を言い出しかねないのだと。
だから絶対に、オリヴァー殿下にだけは知られてはいけないそうだ。
お母様は人間相手に、攻撃的な古代魔法を使いたがらない。
古代魔法で攻め込まれたら、お母様の力は当てにできないらしい。
「――未然に争乱を防ぐのが、俺たち世代の役目だ」
みんなが気勢を上げ、円陣の中央で拳を重ね合った。
私はマーセル殿下に尋ねる。
「もしかして、教室の席順でヴァルターをトビアスとの間に置いたのは、彼を危険視していたからですか?」
殿下がうなずいた。
「ヴァルターとスウェードは観察眼に優れる。
そしてヴァルターが間に居れば、なにかされそうになっても割って入ることが容易だ。
今グランツで最も危険視しておかねばならないのがトビアスだ。
奴に気付かれないよう、警戒をしておいてくれ」
みんながうなずいた。
だけど彼も寄宿生。
三年間、密着されるようなものだ。
その間、ずっと秘密を守り切らないといけない。
人前で神様と会話をするのは、やめておいた方が良さそうだな。
いざという時のために、お母様から≪魔力遮断≫の術式を教わっておこう。
マーセル殿下が厳しい顔で告げる。
「さっきは癒えなかったが、トビアスの目的には三つ目の可能性がある。
――教会が神託の存在を探りに来ている可能性だ。
奴が教会の手先だった場合が、一番マリオンの身が危ない。
マリオンも、うかつに神託を使うなよ?」
「はーい、わかってまーす」
私たちは植物園で解散し、それぞれが寄宿舎へ向けて歩きだした。
****
「つかれたー!」
私はサニーと部屋に戻り、一息ついていた。
ほんと、堅苦しい話だったなぁ。
時計を見ると、午後の二時半。
夕食までは、だいぶ時間がある。
うーん、着替えちゃうか。
サニーも同じ考えだったらしく、さっさと着替えていた。
「マリー、ひとりで制服を脱げるの?」
「当たり前じゃない! この日のために、何度も練習してきたんだから!」
私は背中のホックに向けて腕を伸ばす。
「よっ! ほっ! あれ? えい!」
「……マリー、手伝うわ」
「……ごめん、ありがとう」
私はサニーに手伝ってもらって制服を脱いだあと、部屋着に着替えた。
「おっかしいなー、十回に一回は成功するのよ?」
サニーが笑いながら応える。
「これで、貴族子女がなんでルームシェアなのか、少しは理解できたんじゃない?
ひとりで着替えられない令嬢も、パートナーに手伝ってもらえば着替えられるからよ」
「あ、なるほどー」
私は思わず手を打っていた。
まじまじと自分の服装を眺めて告げる。
「それにしても……この部屋着、ものすごく落ち着かないわね」
下着とほとんど変わらないじゃない……。
私は居心地が悪くて、何度も自分の姿を姿見で確認してしまった。
サニーは気楽な笑顔で応える。
「すぐ慣れるわよ。
どうせ女子にしか見せないんだもの――あら、レナにララじゃない。
どうしたの? またお茶?」
ドアの向こうから部屋着のレナとララが現れて、再びローテーブル周りに座り込んだ。
「時間があるんだもの。お茶くらいしようかと思って」
「堅苦しい話で肩がこっちゃったから、リラックスタイムね」
そういしてまた四人でお茶を楽しんでいると、窓がこんこん、と音を鳴らした。
サニーが「なにかしら?」と窓の外を覗きに行く。
彼女は窓の外を見て、一瞬硬直したあと、ジェスチャーを始めた。
……窓の外に、誰か居るの?
サニーは大きなため息をついたあと、レナとララに尋ねる。
「あなたたちは大丈夫?」
二人はあきれ顔だ。
「別に構わないわ」
サニーは上段のベッドからシーツを剥ぎ取り、私にかぶせた。
「きっちりかぶっておきなさいね」
私は黙ってうなずきつつも、まったく訳がわからない。
そうこうしているうちに、サニーが窓を開けた。
「よぉ! いやー、こういうのはドキドキするな!」
窓から現れたのは――部屋着のマーセル殿下だった。
しかも続々とアラン様、スウェード様、そしてヴァルターが部屋着で現れ、窓を閉めた。
サニーが急いで部屋のドアを閉め、鍵をかけた。
私はシーツを被ったまま硬直していた。
……なんでみんながここに来てるの?
っていうか、レナもララもサニーも、なんで平然としてるの?
女子三人は下着同然の部屋着姿。
いくら気心が知れてるとは言え、私には正気とは思えなかった。
私も、シーツの下は同じ部屋着だ。
言われた通りに中が見えないよう、きっちりシーツを閉じていた。
「みんな、なんで居るの?
サニーたち、なんで平気なの?」
サニーが肩をすくめながら、平然と答える。
「私たちは彼らを異性として見ていないもの。
全裸な訳じゃないし、部屋着程度なら気にならないわ」
慣れちゃうと、こんな境地になるのかな……。
マーセル殿下が悪びれもせずに告げる。
「夕食まで暇だろう?
マリオンの部屋にどうせ四人そろってるだろうし、年少組で遊びに行こうって話になってな」
だけど、本来は二人部屋だ。
女子四人くらいならまだしも、そこに追加で男子四人はスペースが厳しい。
サニーが主導して位置決めをしていき、男子がローテーブル周りに移動した。
女子はベッドや椅子の上に移動している。
私はふと、マーセル殿下が持っている筒状の何かが目にとまった。
「殿下、その手に持っている者は何ですか?」
「これか? これは≪遮音≫の結界を張れる魔導具だ。
本来は機密を話す時のために持たされてるんだが。
別に今使っても、問題ないだろう?」
確かに、私の右目では部屋全体に結界が張られてるのが見えた。
つまり男子たちの声は、外に漏れない。
「用意周到ね……でも、これってばれたら大事になるんじゃないの?」
ララがにっこりと笑った。
「ばれたら一発で停学、問題を起こしたら退学ね」
私は驚いて声を上げる。
「殿下、なにしてるの?!
ていうかアラン様やヴァルターまで、なんで付いてきてるの?!」
アラン様はさやわかな笑顔で告げる。
「女子の部屋に遊びに行くんですよ?
その誘いを断る野暮な年頃の男子はいませんよ」
ヴァルターは淡々と語る。
「大丈夫、何かあったら僕が止めるから」
スウェード様は鼻の穴を大きくして深呼吸していた。
「これが女子の部屋の匂いかー」
レナ画素の後頭部を、平手で思いっきり叩いていた。
私は二段ベッドの下段で、シーツを被って脱力していた。
マーセル殿下が女子を見回して告げる。
「マリオンの部屋着が隠されてるのが納得いかん。
だが噂にたがわぬ、刺激的な服だな。
ヴォルフガングの奴、案外助兵衛なんだな」
サニーがあきれたように応える。
「男子にマリーの部屋着姿を見せる訳がないでしょう?
それにこれは『男子に姿を見せないよう女子を律する服』だもの。
敢えて刺激的にしてあるのよ」
んー、なんとなくそれだけじゃない気がする。
「お爺様の場合、たぶん『その程度で堕落する生徒は不要』と判断されたのよ。
本質はとても厳しい方ですもの」
サニーが高らかに笑った。
「この私の部屋着を見ても理性を保っていられるのは、親しいザフィーアの男子ぐらいでしょうね」
ザフィーアのメンバーは私以外、どうやらお互いを異性とみなしてないみたいだ。
一年前の二か月間に及ぶ共同生活で、家族同然として見るようになってるのかな。
私はぼそりとつぶやく。
「その『異性とみなさないメンバー』に、私も含めてもらえないかしら」
「それは無理」
男子四人が声を合わせて告げた。
どうして、この中で一番慎ましい体型の私だけが除外されるのかしら……。
私がため息をつくと、窓の外を叩く手が見えた。
私が「まさか」と立ち上がってシーツを被りつつ窓の外を覗くと――。
私の目に、茂みに隠れるサイ兄様たちの姿が映っていた。
「ところで、どうしてオリヴァー殿下に知らせてはいけないんですか?」
顔をあげたマーセル殿下が応える。
「兄上はようやく、野望を振り切ろうとしているところだ」
なのに身近に、こんな強大な力があると知られるのがまずいのだそうだ。
野望が再燃したオリヴァー殿下は、私の人生がどうなろうと神託を利用するだろうと。
それこそ白竜教会すら利用して、大陸制覇を言い出しかねないのだと。
だから絶対に、オリヴァー殿下にだけは知られてはいけないそうだ。
お母様は人間相手に、攻撃的な古代魔法を使いたがらない。
古代魔法で攻め込まれたら、お母様の力は当てにできないらしい。
「――未然に争乱を防ぐのが、俺たち世代の役目だ」
みんなが気勢を上げ、円陣の中央で拳を重ね合った。
私はマーセル殿下に尋ねる。
「もしかして、教室の席順でヴァルターをトビアスとの間に置いたのは、彼を危険視していたからですか?」
殿下がうなずいた。
「ヴァルターとスウェードは観察眼に優れる。
そしてヴァルターが間に居れば、なにかされそうになっても割って入ることが容易だ。
今グランツで最も危険視しておかねばならないのがトビアスだ。
奴に気付かれないよう、警戒をしておいてくれ」
みんながうなずいた。
だけど彼も寄宿生。
三年間、密着されるようなものだ。
その間、ずっと秘密を守り切らないといけない。
人前で神様と会話をするのは、やめておいた方が良さそうだな。
いざという時のために、お母様から≪魔力遮断≫の術式を教わっておこう。
マーセル殿下が厳しい顔で告げる。
「さっきは癒えなかったが、トビアスの目的には三つ目の可能性がある。
――教会が神託の存在を探りに来ている可能性だ。
奴が教会の手先だった場合が、一番マリオンの身が危ない。
マリオンも、うかつに神託を使うなよ?」
「はーい、わかってまーす」
私たちは植物園で解散し、それぞれが寄宿舎へ向けて歩きだした。
****
「つかれたー!」
私はサニーと部屋に戻り、一息ついていた。
ほんと、堅苦しい話だったなぁ。
時計を見ると、午後の二時半。
夕食までは、だいぶ時間がある。
うーん、着替えちゃうか。
サニーも同じ考えだったらしく、さっさと着替えていた。
「マリー、ひとりで制服を脱げるの?」
「当たり前じゃない! この日のために、何度も練習してきたんだから!」
私は背中のホックに向けて腕を伸ばす。
「よっ! ほっ! あれ? えい!」
「……マリー、手伝うわ」
「……ごめん、ありがとう」
私はサニーに手伝ってもらって制服を脱いだあと、部屋着に着替えた。
「おっかしいなー、十回に一回は成功するのよ?」
サニーが笑いながら応える。
「これで、貴族子女がなんでルームシェアなのか、少しは理解できたんじゃない?
ひとりで着替えられない令嬢も、パートナーに手伝ってもらえば着替えられるからよ」
「あ、なるほどー」
私は思わず手を打っていた。
まじまじと自分の服装を眺めて告げる。
「それにしても……この部屋着、ものすごく落ち着かないわね」
下着とほとんど変わらないじゃない……。
私は居心地が悪くて、何度も自分の姿を姿見で確認してしまった。
サニーは気楽な笑顔で応える。
「すぐ慣れるわよ。
どうせ女子にしか見せないんだもの――あら、レナにララじゃない。
どうしたの? またお茶?」
ドアの向こうから部屋着のレナとララが現れて、再びローテーブル周りに座り込んだ。
「時間があるんだもの。お茶くらいしようかと思って」
「堅苦しい話で肩がこっちゃったから、リラックスタイムね」
そういしてまた四人でお茶を楽しんでいると、窓がこんこん、と音を鳴らした。
サニーが「なにかしら?」と窓の外を覗きに行く。
彼女は窓の外を見て、一瞬硬直したあと、ジェスチャーを始めた。
……窓の外に、誰か居るの?
サニーは大きなため息をついたあと、レナとララに尋ねる。
「あなたたちは大丈夫?」
二人はあきれ顔だ。
「別に構わないわ」
サニーは上段のベッドからシーツを剥ぎ取り、私にかぶせた。
「きっちりかぶっておきなさいね」
私は黙ってうなずきつつも、まったく訳がわからない。
そうこうしているうちに、サニーが窓を開けた。
「よぉ! いやー、こういうのはドキドキするな!」
窓から現れたのは――部屋着のマーセル殿下だった。
しかも続々とアラン様、スウェード様、そしてヴァルターが部屋着で現れ、窓を閉めた。
サニーが急いで部屋のドアを閉め、鍵をかけた。
私はシーツを被ったまま硬直していた。
……なんでみんながここに来てるの?
っていうか、レナもララもサニーも、なんで平然としてるの?
女子三人は下着同然の部屋着姿。
いくら気心が知れてるとは言え、私には正気とは思えなかった。
私も、シーツの下は同じ部屋着だ。
言われた通りに中が見えないよう、きっちりシーツを閉じていた。
「みんな、なんで居るの?
サニーたち、なんで平気なの?」
サニーが肩をすくめながら、平然と答える。
「私たちは彼らを異性として見ていないもの。
全裸な訳じゃないし、部屋着程度なら気にならないわ」
慣れちゃうと、こんな境地になるのかな……。
マーセル殿下が悪びれもせずに告げる。
「夕食まで暇だろう?
マリオンの部屋にどうせ四人そろってるだろうし、年少組で遊びに行こうって話になってな」
だけど、本来は二人部屋だ。
女子四人くらいならまだしも、そこに追加で男子四人はスペースが厳しい。
サニーが主導して位置決めをしていき、男子がローテーブル周りに移動した。
女子はベッドや椅子の上に移動している。
私はふと、マーセル殿下が持っている筒状の何かが目にとまった。
「殿下、その手に持っている者は何ですか?」
「これか? これは≪遮音≫の結界を張れる魔導具だ。
本来は機密を話す時のために持たされてるんだが。
別に今使っても、問題ないだろう?」
確かに、私の右目では部屋全体に結界が張られてるのが見えた。
つまり男子たちの声は、外に漏れない。
「用意周到ね……でも、これってばれたら大事になるんじゃないの?」
ララがにっこりと笑った。
「ばれたら一発で停学、問題を起こしたら退学ね」
私は驚いて声を上げる。
「殿下、なにしてるの?!
ていうかアラン様やヴァルターまで、なんで付いてきてるの?!」
アラン様はさやわかな笑顔で告げる。
「女子の部屋に遊びに行くんですよ?
その誘いを断る野暮な年頃の男子はいませんよ」
ヴァルターは淡々と語る。
「大丈夫、何かあったら僕が止めるから」
スウェード様は鼻の穴を大きくして深呼吸していた。
「これが女子の部屋の匂いかー」
レナ画素の後頭部を、平手で思いっきり叩いていた。
私は二段ベッドの下段で、シーツを被って脱力していた。
マーセル殿下が女子を見回して告げる。
「マリオンの部屋着が隠されてるのが納得いかん。
だが噂にたがわぬ、刺激的な服だな。
ヴォルフガングの奴、案外助兵衛なんだな」
サニーがあきれたように応える。
「男子にマリーの部屋着姿を見せる訳がないでしょう?
それにこれは『男子に姿を見せないよう女子を律する服』だもの。
敢えて刺激的にしてあるのよ」
んー、なんとなくそれだけじゃない気がする。
「お爺様の場合、たぶん『その程度で堕落する生徒は不要』と判断されたのよ。
本質はとても厳しい方ですもの」
サニーが高らかに笑った。
「この私の部屋着を見ても理性を保っていられるのは、親しいザフィーアの男子ぐらいでしょうね」
ザフィーアのメンバーは私以外、どうやらお互いを異性とみなしてないみたいだ。
一年前の二か月間に及ぶ共同生活で、家族同然として見るようになってるのかな。
私はぼそりとつぶやく。
「その『異性とみなさないメンバー』に、私も含めてもらえないかしら」
「それは無理」
男子四人が声を合わせて告げた。
どうして、この中で一番慎ましい体型の私だけが除外されるのかしら……。
私がため息をつくと、窓の外を叩く手が見えた。
私が「まさか」と立ち上がってシーツを被りつつ窓の外を覗くと――。
私の目に、茂みに隠れるサイ兄様たちの姿が映っていた。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる