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111.初めての女子会
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サイ兄様の息が整うまで、一分間の休憩が挟まれた。
両手で木剣を持つサイ兄様とマーセル殿下。
同じような構えで、睨み合う二人。
二人の勝負は一瞬で決した。
また姿が掻き消えたサイ兄様の木剣が、マーセル殿下の首筋に突き付けられていた。
サイ兄様が微笑んで告げる。
「マーセル殿下は、まだまだのようですね」
「……らしいな。やはりサイモンは、兄上お同等の腕前のようだ」
マーセル殿下の言葉には、実感がこもっているようだった。
たぶん、オリヴァー殿下にもよく相手をしてもらっているのだろう。
彼は肌で『サイ兄様とオリヴァー殿下の力量が等しい』と感じたのだ。
私は三人の健闘を称えるように、拍手をしていた。
「みなさん、すごいですわね!」
マーセル殿下は良いところがなかったけど、相手は『完璧超人』のサイ兄様。
一歳年下なら、この結果は当然だろう。
サイ兄様と同等の腕を持つオリヴァー殿下が異常なのだ。
サイ兄様が倒せる王国一般兵も、正式な訓練を積んだ立派な大人。
普通の十三歳が勝てる相手じゃないんだから。
私の拍手を浴びながら、マーセル殿下がサイ兄様に告げる。
「お前なら、俺に敬語は要らん。
ため口で良い」
サイ兄様が微笑んで応える。
「そうか、なら有難くそうさせてもらおう。
堅苦しいのは苦手なんだ。助かった」
二人に近寄っていったオリヴァー殿下が告げる。
「サイモンなら、私に対しても敬語は不要ですよ」
サイ兄様は、それにうなずいて応えた。
私はむくれながら告げる。
「あら、男子の皆さんはすっかり仲良しさんですのね」
剣術を習っていない、私一人が仲間外れだ。
私が王子たちと親睦を深めるはずのお茶会で、どうしてこうなるの?!
なんで男子だけが親睦を深めてる訳?! 納得いかない!
サイ兄様が笑い声をあげながら「そうふてくされるな」と口にしていた。
私たちはテーブルに戻り、再び会話が盛り上がっていた。
ただし、剣術の話題だったので、私一人が蚊帳の外だった。
そのままお茶会の時間が終わり、お母様たちが近寄ってくる。
「今日はここまでね」
王子たちは「では、またな」と言って、クラウディア様に連れられて帰っていった。
****
私はサロンでむくれながら、ミルクティーを飲んでいた。
隣でサイ兄様が必死になだめてくる。
「悪かったって。そろそろ機嫌を直してくれ」
向かいに座るお母様が、私に告げる。
「王子様はどうだったかしら」
私は考えながら応える。
「そうですわね……」
オリヴァー殿下は、サイ兄様同様の『完璧超人』に見える。
だけど、どこか胡散臭い人に思えるのが不思議だった。
マーセル殿下は裏のない性格で、好感が持てる人だ。
おそらく、人の上に立つ力なら、マーセル殿下の方が持っているだろう。
私の言葉に、お母様がうなずいていた。
私お得意の『直感判定』だ。
お母様も直感は鋭いらしいのだけれど、『マリーの直感の方が鋭いわね』と言っていた。
王妃を狙うならオリヴァー殿下だろうけど、ちょっと近寄りがたい空気だったな。
そうなるとマーセル殿下になるのかな。
でも、あの横柄な態度はちょっと苦手かも。
別に王妃を狙う必要もないし、王族である必要もない。
合わない男子と、無理に婚約するかは悩ましかった。
私はぼそりと、直感のままに言葉を口にする。
「直感判定で百点満点とした場合ですが。
サイ兄様が五十点。
マーセル殿下は三十点。
オリヴァー殿下は五点といったところでしょうか」
私の言葉に、サイ兄様が笑っていた。
「お前の判定はシビアだな。
あのオリヴァー殿下が五点か」
お母様は呆れたようにため息をついた。
「ブラコンも大概にしておかないと、婚期を逃すわよ?」
そんなことを言われても、貴族令嬢にとっては社交界に出るまで、父兄しか異性が居ない。
判断基準がサイ兄様になるのは、仕方がないと思わない?
そう言うと、お母様が小さく息をついた。
「そこが問題じゃないのよ。
『最高得点がサイモン』なのが問題なの。
本当に頭の痛い子たちね」
複数形なのは、サイ兄様がシスコンだからかな?
私は自分がブラコンだとは思ってないんだけど。
サイ兄様より優れた男性だって、きっと居ると思ってるし。
****
一月の温かい昼下がり、エドラウス侯爵邸は、ちょっと賑やかな時間を過ごしていた。
お母様の友人、その娘たちを呼んだのだ。
昔から親子で個別に遊びに来ていたので、私と彼女たちは知り合いだ。
だけど全員が集まるのは初めてなので、彼女たちは初対面ということになる。
全員が今年で十二歳、同い年の女子会だ。
「全員集合なんて、初めてね」
カップを傾けながら笑っているのが、ララ・フォン・ワグナー伯爵令嬢。
燃えるような深紅の髪と、同じ色の瞳が特徴の大人びた少女だ。
一歳年上の兄が居る、ということで、私とは何かと意気投合していた。
でもちょっと彼女はブラコンの気があるみたい。
お母さんはルイーゼ様だ。
「マリーからよく話は聞いていたわ。
これからは四人で仲良くしましょうね」
クッキーをかじっているのが、レナ・ウォルフ伯爵令嬢。
クリーム色の髪の毛が可愛らしい、年齢よりは幼く見える少女だ。
噂好きで、この年齢にして中々の情報通でもある。
こちらも双子のお兄さんが居るらしい。
兄妹仲は良好と聞くけど、ブラコンという感じはしない。
お母さんはエミリ様だ。
「マリー! 今夜は泊っていくから、そのつもりでよろしくね!」
「うぇー?! サニー、今夜も止まるの?!」
私にウィンクを飛ばしてきたのが、サンドラ・ブランデンブルク伯爵令嬢。
長いゴールドブロンドが美しく、長身で肉付きも良い、優しい顔をした少女だ。
見た目通りで心優しい子なんだけど、泊りに来ると私を抱き枕にする悪癖がある。
最初に抱き枕にされた時に『なんで?!』と私は突っ込んだ。
彼女は『私の体が”マリー大好き!”と叫んでるのよ」と、真剣な顔で意味不明なことを言われた。
理解しようとするだけ、無駄だとすぐに悟った。
サンドラのお父さんは、フィル・ブランデンブルク伯爵だ。
彼は学生時代、お母様に想いを寄せていたらしい。
だからきっとお父さん譲りの好みをしてるのかもしれない。
だけどちょっと変な子だと思う。
「あなたたちは、グランツに通うの?」
私は普段よりも砕けた口調で告げた。
私にとって、素を出しても構わない、心を許せる友人たちだ。
三人は顔を見合わせたあと、私にうなずいた。
サンドラがクッキーの欠片をかじりながら告げる。
「親がグランツ卒業生だし。
あそこを卒業すれば、箔が付くもの。
グランツ卒業生の子供は、グランツに通うことが多い。
優秀な人の子供は優秀だ。
そして優秀ならばグランツだろう。
そんな『暗黙の了解』が、貴族社会にはあるそうだ。
別に優秀な人の子供だからって、劣っている子供も居るはずなんだけどね。
螺良がカップを傾けながら告げる。
「私は寄宿生になるつもりよ。
別邸から通うにしても、通学時間がもったいないもの」
レナがニヤリとして突っ込む。
「貴方の場合、お兄さんが寄宿生だから追いかけたいだけじゃないの?」
ララは顔を赤くしながら「うるさいわね!」と文句を言っていた。
その様子に、みんなが笑顔になる。
笑い終わったサンドラが、私に話を振ってくる。
「マリーはどうするの?
私も寄宿生になるつもりなんだけど。
どうせなら、一緒に寄宿生にならない?
あなたがいないと、安眠しづらいのよ」
最後の一言を聞かなかったことにして、私は応える。
「私はグランツには通わないかもしれないわ。
それほど魔術を巧く扱えないから」
サンドラは私の返答にとても残念がっていた。
「ルームパートナーになりたかったのに」
と、酷く落ち込んでいた。
レナがサンドラに尋ねる。
「なんでそんなに、ルームパートナーになりたいの?」
「マリーとルームパートナーになった暁には、『おはようからおやすみまで』なんて『温い』ことを私は言わないわ。
『おはようからおはようまで、お休み中もずっと一緒』よ!」
私は思わず突っ込んでいく。
「寄宿生活中、ずっと抱き枕にするつもりなの?!」
サンドラは『当然よ?』とでも言いたげな得意気な笑みを浮かべていた。
レナが遠い目をして告げる。
「クラウディア様も、ヒルデガルト様にべったりだったそうよ。
きっとこんな感じだったのね」
寄宿舎は二人一組の相部屋で、二段ベッドらしい。
それほど広いベッドではないだろう。
少なくとも、添い寝をするようにはできてないはずだ。
そんな場所でサンドラに抱き枕にされたら、相当せまっ苦しいと思う。
たとえグランツに通うことになっても、寄宿生は遠慮した方がいいのかも……。
その日は四人で会話を楽しみ、夕方近くに解散となった。
そしてサンドラは宣言通り、私の部屋に泊っていき、宣言通りに抱き枕にされた。
翌朝サンドラは、満足した笑顔で帰っていった。
両手で木剣を持つサイ兄様とマーセル殿下。
同じような構えで、睨み合う二人。
二人の勝負は一瞬で決した。
また姿が掻き消えたサイ兄様の木剣が、マーセル殿下の首筋に突き付けられていた。
サイ兄様が微笑んで告げる。
「マーセル殿下は、まだまだのようですね」
「……らしいな。やはりサイモンは、兄上お同等の腕前のようだ」
マーセル殿下の言葉には、実感がこもっているようだった。
たぶん、オリヴァー殿下にもよく相手をしてもらっているのだろう。
彼は肌で『サイ兄様とオリヴァー殿下の力量が等しい』と感じたのだ。
私は三人の健闘を称えるように、拍手をしていた。
「みなさん、すごいですわね!」
マーセル殿下は良いところがなかったけど、相手は『完璧超人』のサイ兄様。
一歳年下なら、この結果は当然だろう。
サイ兄様と同等の腕を持つオリヴァー殿下が異常なのだ。
サイ兄様が倒せる王国一般兵も、正式な訓練を積んだ立派な大人。
普通の十三歳が勝てる相手じゃないんだから。
私の拍手を浴びながら、マーセル殿下がサイ兄様に告げる。
「お前なら、俺に敬語は要らん。
ため口で良い」
サイ兄様が微笑んで応える。
「そうか、なら有難くそうさせてもらおう。
堅苦しいのは苦手なんだ。助かった」
二人に近寄っていったオリヴァー殿下が告げる。
「サイモンなら、私に対しても敬語は不要ですよ」
サイ兄様は、それにうなずいて応えた。
私はむくれながら告げる。
「あら、男子の皆さんはすっかり仲良しさんですのね」
剣術を習っていない、私一人が仲間外れだ。
私が王子たちと親睦を深めるはずのお茶会で、どうしてこうなるの?!
なんで男子だけが親睦を深めてる訳?! 納得いかない!
サイ兄様が笑い声をあげながら「そうふてくされるな」と口にしていた。
私たちはテーブルに戻り、再び会話が盛り上がっていた。
ただし、剣術の話題だったので、私一人が蚊帳の外だった。
そのままお茶会の時間が終わり、お母様たちが近寄ってくる。
「今日はここまでね」
王子たちは「では、またな」と言って、クラウディア様に連れられて帰っていった。
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私はサロンでむくれながら、ミルクティーを飲んでいた。
隣でサイ兄様が必死になだめてくる。
「悪かったって。そろそろ機嫌を直してくれ」
向かいに座るお母様が、私に告げる。
「王子様はどうだったかしら」
私は考えながら応える。
「そうですわね……」
オリヴァー殿下は、サイ兄様同様の『完璧超人』に見える。
だけど、どこか胡散臭い人に思えるのが不思議だった。
マーセル殿下は裏のない性格で、好感が持てる人だ。
おそらく、人の上に立つ力なら、マーセル殿下の方が持っているだろう。
私の言葉に、お母様がうなずいていた。
私お得意の『直感判定』だ。
お母様も直感は鋭いらしいのだけれど、『マリーの直感の方が鋭いわね』と言っていた。
王妃を狙うならオリヴァー殿下だろうけど、ちょっと近寄りがたい空気だったな。
そうなるとマーセル殿下になるのかな。
でも、あの横柄な態度はちょっと苦手かも。
別に王妃を狙う必要もないし、王族である必要もない。
合わない男子と、無理に婚約するかは悩ましかった。
私はぼそりと、直感のままに言葉を口にする。
「直感判定で百点満点とした場合ですが。
サイ兄様が五十点。
マーセル殿下は三十点。
オリヴァー殿下は五点といったところでしょうか」
私の言葉に、サイ兄様が笑っていた。
「お前の判定はシビアだな。
あのオリヴァー殿下が五点か」
お母様は呆れたようにため息をついた。
「ブラコンも大概にしておかないと、婚期を逃すわよ?」
そんなことを言われても、貴族令嬢にとっては社交界に出るまで、父兄しか異性が居ない。
判断基準がサイ兄様になるのは、仕方がないと思わない?
そう言うと、お母様が小さく息をついた。
「そこが問題じゃないのよ。
『最高得点がサイモン』なのが問題なの。
本当に頭の痛い子たちね」
複数形なのは、サイ兄様がシスコンだからかな?
私は自分がブラコンだとは思ってないんだけど。
サイ兄様より優れた男性だって、きっと居ると思ってるし。
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一月の温かい昼下がり、エドラウス侯爵邸は、ちょっと賑やかな時間を過ごしていた。
お母様の友人、その娘たちを呼んだのだ。
昔から親子で個別に遊びに来ていたので、私と彼女たちは知り合いだ。
だけど全員が集まるのは初めてなので、彼女たちは初対面ということになる。
全員が今年で十二歳、同い年の女子会だ。
「全員集合なんて、初めてね」
カップを傾けながら笑っているのが、ララ・フォン・ワグナー伯爵令嬢。
燃えるような深紅の髪と、同じ色の瞳が特徴の大人びた少女だ。
一歳年上の兄が居る、ということで、私とは何かと意気投合していた。
でもちょっと彼女はブラコンの気があるみたい。
お母さんはルイーゼ様だ。
「マリーからよく話は聞いていたわ。
これからは四人で仲良くしましょうね」
クッキーをかじっているのが、レナ・ウォルフ伯爵令嬢。
クリーム色の髪の毛が可愛らしい、年齢よりは幼く見える少女だ。
噂好きで、この年齢にして中々の情報通でもある。
こちらも双子のお兄さんが居るらしい。
兄妹仲は良好と聞くけど、ブラコンという感じはしない。
お母さんはエミリ様だ。
「マリー! 今夜は泊っていくから、そのつもりでよろしくね!」
「うぇー?! サニー、今夜も止まるの?!」
私にウィンクを飛ばしてきたのが、サンドラ・ブランデンブルク伯爵令嬢。
長いゴールドブロンドが美しく、長身で肉付きも良い、優しい顔をした少女だ。
見た目通りで心優しい子なんだけど、泊りに来ると私を抱き枕にする悪癖がある。
最初に抱き枕にされた時に『なんで?!』と私は突っ込んだ。
彼女は『私の体が”マリー大好き!”と叫んでるのよ」と、真剣な顔で意味不明なことを言われた。
理解しようとするだけ、無駄だとすぐに悟った。
サンドラのお父さんは、フィル・ブランデンブルク伯爵だ。
彼は学生時代、お母様に想いを寄せていたらしい。
だからきっとお父さん譲りの好みをしてるのかもしれない。
だけどちょっと変な子だと思う。
「あなたたちは、グランツに通うの?」
私は普段よりも砕けた口調で告げた。
私にとって、素を出しても構わない、心を許せる友人たちだ。
三人は顔を見合わせたあと、私にうなずいた。
サンドラがクッキーの欠片をかじりながら告げる。
「親がグランツ卒業生だし。
あそこを卒業すれば、箔が付くもの。
グランツ卒業生の子供は、グランツに通うことが多い。
優秀な人の子供は優秀だ。
そして優秀ならばグランツだろう。
そんな『暗黙の了解』が、貴族社会にはあるそうだ。
別に優秀な人の子供だからって、劣っている子供も居るはずなんだけどね。
螺良がカップを傾けながら告げる。
「私は寄宿生になるつもりよ。
別邸から通うにしても、通学時間がもったいないもの」
レナがニヤリとして突っ込む。
「貴方の場合、お兄さんが寄宿生だから追いかけたいだけじゃないの?」
ララは顔を赤くしながら「うるさいわね!」と文句を言っていた。
その様子に、みんなが笑顔になる。
笑い終わったサンドラが、私に話を振ってくる。
「マリーはどうするの?
私も寄宿生になるつもりなんだけど。
どうせなら、一緒に寄宿生にならない?
あなたがいないと、安眠しづらいのよ」
最後の一言を聞かなかったことにして、私は応える。
「私はグランツには通わないかもしれないわ。
それほど魔術を巧く扱えないから」
サンドラは私の返答にとても残念がっていた。
「ルームパートナーになりたかったのに」
と、酷く落ち込んでいた。
レナがサンドラに尋ねる。
「なんでそんなに、ルームパートナーになりたいの?」
「マリーとルームパートナーになった暁には、『おはようからおやすみまで』なんて『温い』ことを私は言わないわ。
『おはようからおはようまで、お休み中もずっと一緒』よ!」
私は思わず突っ込んでいく。
「寄宿生活中、ずっと抱き枕にするつもりなの?!」
サンドラは『当然よ?』とでも言いたげな得意気な笑みを浮かべていた。
レナが遠い目をして告げる。
「クラウディア様も、ヒルデガルト様にべったりだったそうよ。
きっとこんな感じだったのね」
寄宿舎は二人一組の相部屋で、二段ベッドらしい。
それほど広いベッドではないだろう。
少なくとも、添い寝をするようにはできてないはずだ。
そんな場所でサンドラに抱き枕にされたら、相当せまっ苦しいと思う。
たとえグランツに通うことになっても、寄宿生は遠慮した方がいいのかも……。
その日は四人で会話を楽しみ、夕方近くに解散となった。
そしてサンドラは宣言通り、私の部屋に泊っていき、宣言通りに抱き枕にされた。
翌朝サンドラは、満足した笑顔で帰っていった。
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