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第5章:羽化
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宿舎の外は、春が間近の空気でいくらか温かく感じた。
それでも冷たい夜風が頬を撫でる中、フランツさんが歩くのに付いて行く。
宿舎から少し離れた木の下、振り返ったフランツさんの目の前で足を止め、彼が口を開くのを待った。
少し言いづらそうに、フランツさんが告げる。
「あーその、今日はお疲れ」
「ありがとうございます……それで、何の話です?」
私と目を合わせずにフランツさんが告げる。
「その、なんだ。明日なんだが、一緒に中央通りで観劇をしないか。
今、『薔薇騎士と月下の姫』という歌劇が上演中なんだ。
かなり女性に人気らしくてな。どうだろうか」
私は小首を傾げながらフランツさんを見つめた。
「歌劇ですか? 私は見たことないですけど、歌を歌いながら演劇をするんでしたっけ? どういう内容なんですか?」
「……ヴィルマは、『氷雪王興隆譚』という叙事詩を知ってるか」
叙事詩? それは対応範囲外だなぁ。第五図書館でもほとんどカバーしてなかったジャンルだし。
「いえ、知らないですけど……それが何か?」
「……その叙事詩の中でノルドガルト王国という国が滅びるんだが、その国の王女と騎士の恋愛を綴った部分を抜き出し、歌劇にしてあるんだ」
私はちょっと驚いてフランツさんを見つめた。
「へぇ、そんな風に作品が作られることがあるんですね。
主役じゃなく、滅ぼされる王国の話なんですか」
「元が叙事詩だし、少しはヴィルマも興味が出るんじゃないかと思ったんだが、返事をもらえるかな」
うーん、私は魔導書が好きなだけで、文学作品が好きな訳じゃないしなー。
でもフランツさんが誘ってくれたのを断るのも悪いし。
っていうか、なんで私を誘ってきたんだろう?
私はフランツさんの目を見て告げる。
「なぜ私なんですか?」
わずかにたじろいだフランツさんが、赤くなりながら応える。
「それは! ……他の女性と見ても、私には意味がないから」
意味がない? フランツさんが見たい訳ではない、ということ?
でも恋愛を綴った部分を抜き出すって、ロマンティックな歌劇なんじゃないの? 女性に人気って話だし。
恋愛に興味を持てない私が見て、何か面白いんだろうか。
「私には意味があるんですか?」
「え?! それは……少しは、ヴィルマが恋愛に興味を持ってくれないかなと、そういう期待を持ってるのは否定しない。
――でも! 歌劇を見たことがないなら、一度は体験してみてもいいんじゃないか?!」
なんだか必死だなぁ、フランツさん。
私が恋愛に興味がないことは理解してくれてるのか。でも――
「なんで私に、恋愛への興味を持たせようとするんですか?」
「それは……」
なんだかフランツさんは口をつぐんでしまった。
私の背中からマギーの声が響く。
『ヴィルマ、そりゃ可哀想ってもんだぜ。
これだけ頑張ってるんだから、デートの誘いくらい乗ってやれよ』
……でーと?! 私が?!
「まさかフランツさん、私をデートに誘ってたんですか?!」
フランツさんが疲れたようにうなだれた。
「それ以外の、何があるんだ……」
「だって、フランツさんは二十三歳で、七歳も年上で、それが私とデートして、楽しいんですか? もっと年相応の女性を誘った方がいいですよ?」
フランツさんが気を取り直したように私を見つめて告げる。
「だから、他の女性じゃ意味がないんだ」
そんなこと言われてもなぁ~~~~~。
フランツさんの目は真剣そのもの。これを断るのは、なんだか可哀想にも思える。
「私と一緒で、楽しいんですか?」
フランツさんは無言で頷いた。
「貴族子女は二人きりになっちゃいけないんじゃないですか? ……まぁ今も、二人きりといえば二人きりですけど」
とはいえ視界の隅に衛兵の姿が映ってる。彼らからも、私たちの事は見えてるだろう。
「家から侍女を一人付ける。それで体裁は整うはずだ」
それでいいんだ? まぁ女性職員さんがいるだけでオッケーになる訳だし、同じか。
「私は自分で外に出ることも帰ってくる事もできませんけど、どうするんですか? 大丈夫なんですか?」
フランツさんが頷いて応える。
「そこは私がきちんとここまで送り迎えをする。
明日の午後、ここまで侍女を連れて迎えに来るよ」
そっか。そこまで考えてはいるのか。
私はフランツさんの目を見つめながら考えて、答えを出す。
「うーん、仕方ありませんね。今回くらいは応じてあげます。
でもたぶん、面白くはありませんよ?」
フランツさんの顔に笑顔の花が咲いた。
「――ありがとう、ヴィルマ! じゃあ明日、十三時に!」
頷いた私を見たフランツさんが宿舎に戻っていく。
私はその背中を見ながら歩きだした。
……デートねぇ。どうなるんだろう?
****
ヴィルヘルミーナが宴会場に戻ると、カールステンが立ち上がった。
「おー戻ったか――ヴィルマ、ちょっと席を変わってくれよ」
「え? いいですけど」
ヴィルヘルミーナとカールステンの位置が入れ替わる――サブリナの隣にヴィルヘルミーナが、フランツの隣にカールステンが座った。
サブリナがヴィルヘルミーナと語り合う姿を見ながら、カールステンがエールを片手にフランツに告げる。
「それでどうだ? 巧く行きそうなのか?」
フランツはワイングラスを手に持ちながら、自信なさげに応える。
「それはわからないな。まるで手ごたえを感じない。
――だが、これを機にヴィルマが恋愛に興味を持ってくれれば、次に繋がるはずだ」
カールステンの向こう側で、ラーズが楽しそうに笑みを漏らす。
「ククク……歌劇ね。ヴィルマの奴が寝ないと良いがな」
フランツは驚いてラーズを見つめた。
「なぜ、それを……」
ラーズがニヤリと笑ってフランツの目を見つめた。
「魔導を使えば、少し離れた場所の会話くらいは聞き取れる。術式なんぞ知らねぇでもな」
フランツは戸惑いながら尋ねる。
「だがそれは、≪盗聴≫の術式と何が違うんだ? 魔力制御だけで、術式と同じ効果を得られると言うのか?」
ラーズはエールを一口飲み、息を吐いてから応える。
「お前らひよっこ共に少しだけ教えてやろう。
魔導術式なんてものは、魔導の深奥に辿り着けねぇ未熟な魔導士が使う小手先の技だ。
小賢しいことなんざ、本来魔導には不要なんだよ。
神髄は魔力制御にこそある――この意味は、まだお前らひよっこ共には理解できねぇだろうがな」
フランツはその言葉と迫力に圧倒された。
亡国エテルナの王族、その末裔の言葉。魔導王国と称えられた、その一族の秘儀だ。
今、目の前に居るのは、ヴォルフガングを遥かに凌ぐ魔導の達人。その技量の底など、知れたものではない。
カールステンが明るい声で笑った。
「ハハハ! なんでもいいじゃないか! ともかく最初の一歩だ! しくじるなよ!」
「あ、ああ……」
フランツは背中を叩いてくるカールステンとグラスを打ち鳴らし、密かな祝杯を上げた。
****
なんだかカールステンさんが楽しそうだな。
フランツさんは、逆に不安そうだ。
「ねぇサブリナさん。デートって何を目的とするものなんですか?」
サブリナさんが弾けるように私に振り向き、唖然としながら告げる。
「まさか、フランツがあなたをデートに誘ったの?」
「ええまぁ、その通りなんですけど。
なんだか必死で可哀想だったから、お誘いを受けてみました」
サブリナさんはテーブルの反対側に居るフランツさんを眺めつつ、シードルを一口飲んだ。
「……ふーん、あの意気地なしが一歩前進したか」
私は自分のグラスを両手で持ちながら、シードルを見つめつつ口を開く。
「フランツさんは、私とデートして楽しいんですかね?
もっと年上の、というか年相応の女性とデートした方がいいんじゃないですか?」
「……あなたはどう思うの? フランツと一緒に居て楽しいと思える?」
私はきょとんとしてサブリナさんの顔を見た。
「それは考えたことがなかったですね。楽しいんでしょうか?」
ガクッと力の抜けたサブリナさんが、私の肩に掴まって告げる。
「あなたね……デート相手なんだから、そういうところをきちんと見極めなさいよ?」
「はぁ……そういうものなんですか」
「服はあるの? いつデートするの?」
「服ですか? 明日、中央通りで観劇するらしいですし、普段着で行くつもりですけど」
「――はぁ?! まさかあいつ、『薔薇騎士と月下の姫』にでも誘ったの?!」
「よくわかりましたね。その通りです」
ふぅ、とサブリナさんがため息をついた。
「どう考えてもヴィルマ向きじゃないわ。あなた、退屈だからって寝ないようにね」
寝る? 寝ることが出来る場所なのかな?
劇場は外からしか見たことないし、中の様子を知らないんだよなぁ。
「善処しますが、退屈なら我慢できる気がしませんね」
疲れたようなサブリナさんのため息が、明日の私を暗示しているような気がした。
それでも冷たい夜風が頬を撫でる中、フランツさんが歩くのに付いて行く。
宿舎から少し離れた木の下、振り返ったフランツさんの目の前で足を止め、彼が口を開くのを待った。
少し言いづらそうに、フランツさんが告げる。
「あーその、今日はお疲れ」
「ありがとうございます……それで、何の話です?」
私と目を合わせずにフランツさんが告げる。
「その、なんだ。明日なんだが、一緒に中央通りで観劇をしないか。
今、『薔薇騎士と月下の姫』という歌劇が上演中なんだ。
かなり女性に人気らしくてな。どうだろうか」
私は小首を傾げながらフランツさんを見つめた。
「歌劇ですか? 私は見たことないですけど、歌を歌いながら演劇をするんでしたっけ? どういう内容なんですか?」
「……ヴィルマは、『氷雪王興隆譚』という叙事詩を知ってるか」
叙事詩? それは対応範囲外だなぁ。第五図書館でもほとんどカバーしてなかったジャンルだし。
「いえ、知らないですけど……それが何か?」
「……その叙事詩の中でノルドガルト王国という国が滅びるんだが、その国の王女と騎士の恋愛を綴った部分を抜き出し、歌劇にしてあるんだ」
私はちょっと驚いてフランツさんを見つめた。
「へぇ、そんな風に作品が作られることがあるんですね。
主役じゃなく、滅ぼされる王国の話なんですか」
「元が叙事詩だし、少しはヴィルマも興味が出るんじゃないかと思ったんだが、返事をもらえるかな」
うーん、私は魔導書が好きなだけで、文学作品が好きな訳じゃないしなー。
でもフランツさんが誘ってくれたのを断るのも悪いし。
っていうか、なんで私を誘ってきたんだろう?
私はフランツさんの目を見て告げる。
「なぜ私なんですか?」
わずかにたじろいだフランツさんが、赤くなりながら応える。
「それは! ……他の女性と見ても、私には意味がないから」
意味がない? フランツさんが見たい訳ではない、ということ?
でも恋愛を綴った部分を抜き出すって、ロマンティックな歌劇なんじゃないの? 女性に人気って話だし。
恋愛に興味を持てない私が見て、何か面白いんだろうか。
「私には意味があるんですか?」
「え?! それは……少しは、ヴィルマが恋愛に興味を持ってくれないかなと、そういう期待を持ってるのは否定しない。
――でも! 歌劇を見たことがないなら、一度は体験してみてもいいんじゃないか?!」
なんだか必死だなぁ、フランツさん。
私が恋愛に興味がないことは理解してくれてるのか。でも――
「なんで私に、恋愛への興味を持たせようとするんですか?」
「それは……」
なんだかフランツさんは口をつぐんでしまった。
私の背中からマギーの声が響く。
『ヴィルマ、そりゃ可哀想ってもんだぜ。
これだけ頑張ってるんだから、デートの誘いくらい乗ってやれよ』
……でーと?! 私が?!
「まさかフランツさん、私をデートに誘ってたんですか?!」
フランツさんが疲れたようにうなだれた。
「それ以外の、何があるんだ……」
「だって、フランツさんは二十三歳で、七歳も年上で、それが私とデートして、楽しいんですか? もっと年相応の女性を誘った方がいいですよ?」
フランツさんが気を取り直したように私を見つめて告げる。
「だから、他の女性じゃ意味がないんだ」
そんなこと言われてもなぁ~~~~~。
フランツさんの目は真剣そのもの。これを断るのは、なんだか可哀想にも思える。
「私と一緒で、楽しいんですか?」
フランツさんは無言で頷いた。
「貴族子女は二人きりになっちゃいけないんじゃないですか? ……まぁ今も、二人きりといえば二人きりですけど」
とはいえ視界の隅に衛兵の姿が映ってる。彼らからも、私たちの事は見えてるだろう。
「家から侍女を一人付ける。それで体裁は整うはずだ」
それでいいんだ? まぁ女性職員さんがいるだけでオッケーになる訳だし、同じか。
「私は自分で外に出ることも帰ってくる事もできませんけど、どうするんですか? 大丈夫なんですか?」
フランツさんが頷いて応える。
「そこは私がきちんとここまで送り迎えをする。
明日の午後、ここまで侍女を連れて迎えに来るよ」
そっか。そこまで考えてはいるのか。
私はフランツさんの目を見つめながら考えて、答えを出す。
「うーん、仕方ありませんね。今回くらいは応じてあげます。
でもたぶん、面白くはありませんよ?」
フランツさんの顔に笑顔の花が咲いた。
「――ありがとう、ヴィルマ! じゃあ明日、十三時に!」
頷いた私を見たフランツさんが宿舎に戻っていく。
私はその背中を見ながら歩きだした。
……デートねぇ。どうなるんだろう?
****
ヴィルヘルミーナが宴会場に戻ると、カールステンが立ち上がった。
「おー戻ったか――ヴィルマ、ちょっと席を変わってくれよ」
「え? いいですけど」
ヴィルヘルミーナとカールステンの位置が入れ替わる――サブリナの隣にヴィルヘルミーナが、フランツの隣にカールステンが座った。
サブリナがヴィルヘルミーナと語り合う姿を見ながら、カールステンがエールを片手にフランツに告げる。
「それでどうだ? 巧く行きそうなのか?」
フランツはワイングラスを手に持ちながら、自信なさげに応える。
「それはわからないな。まるで手ごたえを感じない。
――だが、これを機にヴィルマが恋愛に興味を持ってくれれば、次に繋がるはずだ」
カールステンの向こう側で、ラーズが楽しそうに笑みを漏らす。
「ククク……歌劇ね。ヴィルマの奴が寝ないと良いがな」
フランツは驚いてラーズを見つめた。
「なぜ、それを……」
ラーズがニヤリと笑ってフランツの目を見つめた。
「魔導を使えば、少し離れた場所の会話くらいは聞き取れる。術式なんぞ知らねぇでもな」
フランツは戸惑いながら尋ねる。
「だがそれは、≪盗聴≫の術式と何が違うんだ? 魔力制御だけで、術式と同じ効果を得られると言うのか?」
ラーズはエールを一口飲み、息を吐いてから応える。
「お前らひよっこ共に少しだけ教えてやろう。
魔導術式なんてものは、魔導の深奥に辿り着けねぇ未熟な魔導士が使う小手先の技だ。
小賢しいことなんざ、本来魔導には不要なんだよ。
神髄は魔力制御にこそある――この意味は、まだお前らひよっこ共には理解できねぇだろうがな」
フランツはその言葉と迫力に圧倒された。
亡国エテルナの王族、その末裔の言葉。魔導王国と称えられた、その一族の秘儀だ。
今、目の前に居るのは、ヴォルフガングを遥かに凌ぐ魔導の達人。その技量の底など、知れたものではない。
カールステンが明るい声で笑った。
「ハハハ! なんでもいいじゃないか! ともかく最初の一歩だ! しくじるなよ!」
「あ、ああ……」
フランツは背中を叩いてくるカールステンとグラスを打ち鳴らし、密かな祝杯を上げた。
****
なんだかカールステンさんが楽しそうだな。
フランツさんは、逆に不安そうだ。
「ねぇサブリナさん。デートって何を目的とするものなんですか?」
サブリナさんが弾けるように私に振り向き、唖然としながら告げる。
「まさか、フランツがあなたをデートに誘ったの?」
「ええまぁ、その通りなんですけど。
なんだか必死で可哀想だったから、お誘いを受けてみました」
サブリナさんはテーブルの反対側に居るフランツさんを眺めつつ、シードルを一口飲んだ。
「……ふーん、あの意気地なしが一歩前進したか」
私は自分のグラスを両手で持ちながら、シードルを見つめつつ口を開く。
「フランツさんは、私とデートして楽しいんですかね?
もっと年上の、というか年相応の女性とデートした方がいいんじゃないですか?」
「……あなたはどう思うの? フランツと一緒に居て楽しいと思える?」
私はきょとんとしてサブリナさんの顔を見た。
「それは考えたことがなかったですね。楽しいんでしょうか?」
ガクッと力の抜けたサブリナさんが、私の肩に掴まって告げる。
「あなたね……デート相手なんだから、そういうところをきちんと見極めなさいよ?」
「はぁ……そういうものなんですか」
「服はあるの? いつデートするの?」
「服ですか? 明日、中央通りで観劇するらしいですし、普段着で行くつもりですけど」
「――はぁ?! まさかあいつ、『薔薇騎士と月下の姫』にでも誘ったの?!」
「よくわかりましたね。その通りです」
ふぅ、とサブリナさんがため息をついた。
「どう考えてもヴィルマ向きじゃないわ。あなた、退屈だからって寝ないようにね」
寝る? 寝ることが出来る場所なのかな?
劇場は外からしか見たことないし、中の様子を知らないんだよなぁ。
「善処しますが、退屈なら我慢できる気がしませんね」
疲れたようなサブリナさんのため息が、明日の私を暗示しているような気がした。
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