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第4章:異界文書
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「お爺ちゃん?! なんでお爺ちゃんが?!」
思わず声を上げた私に、お爺ちゃんはいつもの優しい笑顔で応えてくれた。
「おうヴィルマ、久しぶりだな。誰かに泣かされてなかったか? 辛いことはなかったか?」
私は困惑しながらも、首を横に振った。
「みんな良い人たちだし、そんなことはなかったよ」
司書室の扉が閉められ、立ったままの王様が告げる。
「では今回のことは、決して口外するな。
これは国際問題に関わってくる。
それに賛同できぬ者は、今すぐこの図書館から立ち去り、帰路に就け」
王様がみんなの顔を見回しても、誰も帰ろうとはしなかった。
王様が頷いて告げる。
「では支度をしよう」
王様とヴォルフガングさんの指示で、みんなの席が決まっていく。
いつもディララさんが座る上座のソファに王様が、その隣にアルフレッド殿下が。
反対側、王様の隣にヴォルフガングさんが、その隣に何故か私、そしてお爺ちゃんが続く。
ディララさんをはじめとした図書館の職員は、何故かみんな立たされていた。
緊張感が司書室を満たす中、王様が告げる。
「ヴィルヘルミーナよ、『異界文書』をテーブルの上に」
「――あ、はい」
私は背負っていたマギーを降ろしてブックバンドを外し、テーブルの上に置いた。
マギーのどこか悲しそうな声が響き渡る。
『おいおい! ヴィルマの香りが遠くなっただろう?! なにしてくれんだよぉ』
お爺ちゃんが訝しみながらマギーを睨み付けた。
「こいつが『異界文書』か。
けったいな性格してやがる。
ヴィルマの香りを嗅ぎたいなんぞ、俺がばらばらに切り刻んでやろうか?」
私は慌ててお爺ちゃんの身体に縋った。
「だめだってば! 貴重な本なんだから、大切にして!」
「……フッ、わかってらぁ。ちょっと脅しをかけただけだ」
本気か冗談かわからない笑顔で、お爺ちゃんは微笑んでいた。
私は胸をなでおろしてソファに座り直す。
……でも、なんでこの配置なんだろう?
何か意味があるの?
王様もアルフレッド殿下もヴォルフガングさんも、とても真剣な表情だ。
ヴォルフガングさんが静かに口を開く。
「まず、昼間の君たちの疑問に応えよう。
ヴィルマ――いや、ヴィルヘルミーナ・フォン・エテルナ王女は、エテルナ王家直系の末裔だ。
ここにいるヴィルヘルミーナ王女の祖父、ラーズ殿は現在のエテルナ王家唯一の王位継承者。
他に王族が居ない今、暫定的にエテルナ王と呼ぶべきだろうね」
……え? なにがどういうこと?
私は全くヴォルフガングさんの言葉を理解できず、頭が真っ白になっていた。
そんな私の頭を、お爺ちゃんがわしわしと撫でまわしながら、優しく私に告げる。
「こまけぇーこたぁ気にすんな。
エテルナ王国は滅んだ国。王族だ国王だ王女だなんぞ、虚しい肩書だ」
私は黙って頷いて、ヴォルフガングさんの次の言葉を待った。
ヴォルフガングさんが言葉を続ける。
「次に、おそらく君たちは『なぜグリュンフェルトが写本を依頼したのか』を疑問に思ったと思う。
これは私の推測だが、未だに百年前に生き延びたエテルナ王家末弟の血筋を追いかけているのだろう。
その片鱗を、『神霊魔術』の写本に成功したヴィルヘルミーナ王女に見出し、『異界文書』の写本を持ち掛けたのだと思う。
――ラーズ陛下、これについて何か見解はあるかな」
お爺ちゃんは「ケッ!」と声を上げながら言葉を続ける。
「その陛下ってのは止めろ。俺もヴィルマも平民、今はそれでいいんだよ。
――『異界文書』っつーのは、エテルナ王国の国宝だった。
元々高い魔力を持っていたエテルナ王族、その中でも王女の魔力を、この本は好んだんだ。
魔力を与えるのと引き換えに、王女たちは新しい力を得た――特殊な記憶能力だ。
それは子供たちに受け継がれ、以後エテルナ王族は、その特殊な記憶能力を受け継ぐことになった。
高い魔導センスと特等級に匹敵する魔力、さらに多彩な魔導知識――そんな人間を多数輩出したエテルナ王国は、やがて魔導王国と呼ばれた。
エテルナ王国の魔導力には、『異界文書』が関与してたってぇ訳だ」
ヴォルフガングさんがフッと笑った。
「先日『王族と知ったのは今が初めて』と口にしたのは、嘘だったわけだね」
お爺ちゃんが口を曲げながら応える。
「あたりめぇだろうが。この秘密は本来、墓まで持っていくつもりだった。
だがヴィルマがグリュンフェルトに目を付けられたなら、打てる手は打たにゃーならん。
てめぇら全員、そのためにキッチリ働いてもらうからな」
お爺ちゃんはなんだか、ヴォルフガングさんを睨み付けてるみたいだった。
「お爺ちゃん! ヴォルフガングさんを睨まないで! どうして睨むの?!」
「ケッ! グリュンフェルトに目を付けられた理由なんぞ、決まってらぁ。
ヴィルマの記憶力の情報を、そのヴォルフガングがグリュンフェルトの魔導士に漏らしたんだろうさ。
てめぇら魔導士は遠隔地で会話する術式を持つ。それで情報交換でもしてたんだろ?」
ヴォルフガングさんが深々とお爺ちゃんに頭を下げた――あのヴォルフガングさんが?!
「そのことについては、申し開きが立たない。私が迂闊だった」
お爺ちゃんが不機嫌そうに応える。
「ケッ! 済んだことをぐだぐだ言っても始まらねぇ。
――ともかく、ヴィルマの記憶力に目を付けたグリュンフェルトが、写本を依頼したのは魔力を食わすためだろう。
写本をするなら必ず手元に置くことになる。それを『異界文書』が我慢できる訳がねぇ。必ず魔力を食う。
そうすりゃ、そのズタボロの身体も修復されるはずだ。
写本が成功しようと失敗しようと、戻ってきた『異界文書』が以前より状態が良くなってりゃ、ヴィルマがエテルナ王族ってのが確定しちまう。
それを確認するのがグリュンフェルトの狙いだろうよ」
王様が重たい口を開く。
「して、グリュンフェルトはヴィルヘルミーナ王女をどうするつもりなのだ」
お爺ちゃんが凶悪な笑顔で微笑んだ。
「奴らは俺たちを皆殺しにするつもりだ。
当時奴らに何があったか、それは知らねぇ。
だが国民を皆殺しにされるほどの恨みを買ったのは確かだ。
なのに王家の末弟が生き延び、その末裔がのうのうと生きている――それを許せねぇんだろう」
王様が深いため息をついた。
「――ヴォルフガングよ、如何にすべきか、意見を述べよ」
ヴォルフガングさんは唸りながら腕組みをしてうつむいてしまった。
「……武力衝突は避けなければならない。
真っ向から争えば、負けはせずとも被害は甚大なものになる。
なんとか搦め手でグリュンフェルトの追求をかわし、ヴィルヘルミーナ王女の身の安全を確保する必要がある。
――皆、なにか意見があれば言って欲しい。きっかけとなるアイデアで構わない」
ヴォルフガングさんに見つめられた司書のみんなは、困惑しながら顔を見合わせていた。
……まぁ、そりゃあ困るよねぇ。私が王族とか、『何を寝言を言ってやがりますか?』って感じだし。
その上で他国の追求をかわす手を考えろとか、無茶振りにも程がある。
相手は百年間も執念深く、私たちを追いかけ続けていたグリュンフェルト王国。そう簡単に誤魔化せるとは思えなかった。
重たい沈黙が続く中、私はふと閃いたことを口にする。
「――そうだ! 『異界文書』が壊れちゃえばいいんじゃない?!」
「は?!」
その場のみんなの声が、綺麗にハモっていた。
思わず声を上げた私に、お爺ちゃんはいつもの優しい笑顔で応えてくれた。
「おうヴィルマ、久しぶりだな。誰かに泣かされてなかったか? 辛いことはなかったか?」
私は困惑しながらも、首を横に振った。
「みんな良い人たちだし、そんなことはなかったよ」
司書室の扉が閉められ、立ったままの王様が告げる。
「では今回のことは、決して口外するな。
これは国際問題に関わってくる。
それに賛同できぬ者は、今すぐこの図書館から立ち去り、帰路に就け」
王様がみんなの顔を見回しても、誰も帰ろうとはしなかった。
王様が頷いて告げる。
「では支度をしよう」
王様とヴォルフガングさんの指示で、みんなの席が決まっていく。
いつもディララさんが座る上座のソファに王様が、その隣にアルフレッド殿下が。
反対側、王様の隣にヴォルフガングさんが、その隣に何故か私、そしてお爺ちゃんが続く。
ディララさんをはじめとした図書館の職員は、何故かみんな立たされていた。
緊張感が司書室を満たす中、王様が告げる。
「ヴィルヘルミーナよ、『異界文書』をテーブルの上に」
「――あ、はい」
私は背負っていたマギーを降ろしてブックバンドを外し、テーブルの上に置いた。
マギーのどこか悲しそうな声が響き渡る。
『おいおい! ヴィルマの香りが遠くなっただろう?! なにしてくれんだよぉ』
お爺ちゃんが訝しみながらマギーを睨み付けた。
「こいつが『異界文書』か。
けったいな性格してやがる。
ヴィルマの香りを嗅ぎたいなんぞ、俺がばらばらに切り刻んでやろうか?」
私は慌ててお爺ちゃんの身体に縋った。
「だめだってば! 貴重な本なんだから、大切にして!」
「……フッ、わかってらぁ。ちょっと脅しをかけただけだ」
本気か冗談かわからない笑顔で、お爺ちゃんは微笑んでいた。
私は胸をなでおろしてソファに座り直す。
……でも、なんでこの配置なんだろう?
何か意味があるの?
王様もアルフレッド殿下もヴォルフガングさんも、とても真剣な表情だ。
ヴォルフガングさんが静かに口を開く。
「まず、昼間の君たちの疑問に応えよう。
ヴィルマ――いや、ヴィルヘルミーナ・フォン・エテルナ王女は、エテルナ王家直系の末裔だ。
ここにいるヴィルヘルミーナ王女の祖父、ラーズ殿は現在のエテルナ王家唯一の王位継承者。
他に王族が居ない今、暫定的にエテルナ王と呼ぶべきだろうね」
……え? なにがどういうこと?
私は全くヴォルフガングさんの言葉を理解できず、頭が真っ白になっていた。
そんな私の頭を、お爺ちゃんがわしわしと撫でまわしながら、優しく私に告げる。
「こまけぇーこたぁ気にすんな。
エテルナ王国は滅んだ国。王族だ国王だ王女だなんぞ、虚しい肩書だ」
私は黙って頷いて、ヴォルフガングさんの次の言葉を待った。
ヴォルフガングさんが言葉を続ける。
「次に、おそらく君たちは『なぜグリュンフェルトが写本を依頼したのか』を疑問に思ったと思う。
これは私の推測だが、未だに百年前に生き延びたエテルナ王家末弟の血筋を追いかけているのだろう。
その片鱗を、『神霊魔術』の写本に成功したヴィルヘルミーナ王女に見出し、『異界文書』の写本を持ち掛けたのだと思う。
――ラーズ陛下、これについて何か見解はあるかな」
お爺ちゃんは「ケッ!」と声を上げながら言葉を続ける。
「その陛下ってのは止めろ。俺もヴィルマも平民、今はそれでいいんだよ。
――『異界文書』っつーのは、エテルナ王国の国宝だった。
元々高い魔力を持っていたエテルナ王族、その中でも王女の魔力を、この本は好んだんだ。
魔力を与えるのと引き換えに、王女たちは新しい力を得た――特殊な記憶能力だ。
それは子供たちに受け継がれ、以後エテルナ王族は、その特殊な記憶能力を受け継ぐことになった。
高い魔導センスと特等級に匹敵する魔力、さらに多彩な魔導知識――そんな人間を多数輩出したエテルナ王国は、やがて魔導王国と呼ばれた。
エテルナ王国の魔導力には、『異界文書』が関与してたってぇ訳だ」
ヴォルフガングさんがフッと笑った。
「先日『王族と知ったのは今が初めて』と口にしたのは、嘘だったわけだね」
お爺ちゃんが口を曲げながら応える。
「あたりめぇだろうが。この秘密は本来、墓まで持っていくつもりだった。
だがヴィルマがグリュンフェルトに目を付けられたなら、打てる手は打たにゃーならん。
てめぇら全員、そのためにキッチリ働いてもらうからな」
お爺ちゃんはなんだか、ヴォルフガングさんを睨み付けてるみたいだった。
「お爺ちゃん! ヴォルフガングさんを睨まないで! どうして睨むの?!」
「ケッ! グリュンフェルトに目を付けられた理由なんぞ、決まってらぁ。
ヴィルマの記憶力の情報を、そのヴォルフガングがグリュンフェルトの魔導士に漏らしたんだろうさ。
てめぇら魔導士は遠隔地で会話する術式を持つ。それで情報交換でもしてたんだろ?」
ヴォルフガングさんが深々とお爺ちゃんに頭を下げた――あのヴォルフガングさんが?!
「そのことについては、申し開きが立たない。私が迂闊だった」
お爺ちゃんが不機嫌そうに応える。
「ケッ! 済んだことをぐだぐだ言っても始まらねぇ。
――ともかく、ヴィルマの記憶力に目を付けたグリュンフェルトが、写本を依頼したのは魔力を食わすためだろう。
写本をするなら必ず手元に置くことになる。それを『異界文書』が我慢できる訳がねぇ。必ず魔力を食う。
そうすりゃ、そのズタボロの身体も修復されるはずだ。
写本が成功しようと失敗しようと、戻ってきた『異界文書』が以前より状態が良くなってりゃ、ヴィルマがエテルナ王族ってのが確定しちまう。
それを確認するのがグリュンフェルトの狙いだろうよ」
王様が重たい口を開く。
「して、グリュンフェルトはヴィルヘルミーナ王女をどうするつもりなのだ」
お爺ちゃんが凶悪な笑顔で微笑んだ。
「奴らは俺たちを皆殺しにするつもりだ。
当時奴らに何があったか、それは知らねぇ。
だが国民を皆殺しにされるほどの恨みを買ったのは確かだ。
なのに王家の末弟が生き延び、その末裔がのうのうと生きている――それを許せねぇんだろう」
王様が深いため息をついた。
「――ヴォルフガングよ、如何にすべきか、意見を述べよ」
ヴォルフガングさんは唸りながら腕組みをしてうつむいてしまった。
「……武力衝突は避けなければならない。
真っ向から争えば、負けはせずとも被害は甚大なものになる。
なんとか搦め手でグリュンフェルトの追求をかわし、ヴィルヘルミーナ王女の身の安全を確保する必要がある。
――皆、なにか意見があれば言って欲しい。きっかけとなるアイデアで構わない」
ヴォルフガングさんに見つめられた司書のみんなは、困惑しながら顔を見合わせていた。
……まぁ、そりゃあ困るよねぇ。私が王族とか、『何を寝言を言ってやがりますか?』って感じだし。
その上で他国の追求をかわす手を考えろとか、無茶振りにも程がある。
相手は百年間も執念深く、私たちを追いかけ続けていたグリュンフェルト王国。そう簡単に誤魔化せるとは思えなかった。
重たい沈黙が続く中、私はふと閃いたことを口にする。
「――そうだ! 『異界文書』が壊れちゃえばいいんじゃない?!」
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