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第3章:神霊魔術
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食堂に近づくと、ちらほらと私に振り返る生徒たちが現れる。
ひそひそと小声で言葉を交わす様子が見て取れて、なんとなく気まずい。
食堂入り口でも生徒たちの視線が私にまとわりつき、周囲で囁く声が聞こえだした。
「……なんでこんなに注目を集めてるんですかね?」
シルビアさんが小さく笑みをこぼす。
「何割かは、昨晩のあなたの姿を噂してるみたいね。
やっぱり綺麗だったもの。男子生徒たちは、ちょっと熱に浮かれ気味に見えるわ」
――熱に浮かれてる?!
「どういうことですか?!」
サブリナさんがため息とともに告げる。
「どうもこうもないわよ。あなたの魅力にノックアウトされた子たちってこと。
あなたは職員だけど、生徒たちと同年代でもあるもの。
魅力的な女子がいれば、反応してしまうのがこの世代の男子よ」
「そんな……さも当たり前みたいに言ってますけど、今日の私は化粧をしてないんですが?」
カールステンさんがウィンクを飛ばしながら告げてくる。
「昨晩の姿で、ヴィルマの魅力に気付かされた者、と言い換えるべきかな。
素顔の君も、可愛らしくてチャーミングだ。
地味だから目立たないが、充分に魅力的ということだよ」
……私が、魅力的? 世の男子の美的感覚を理解できない。
ファビアンさんが私の背中を押しながら告げる。
「ほらほら、足を止めちゃいけないよ。早く座席を確保しよう」
テーブルに着くと、さっそくみんなが給仕を呼びつけて注文していく。
私は昨日と同じメニューを頼み、給仕が立ち去ってからみんなに尋ねる。
「ディララさんが『一度家に戻る』って言ってたんですけど、何をしに戻ったんでしょうね」
シルビアさんが微笑んで応える。
「オットー子爵夫人は、幼い子供を抱えているの。
図書館の術式管理があるから朝は早いし、司書長の業務があるから夕方にも帰ってくるけど、昼間は居ないことが多いのよ。
もちろん、昼間に業務が発生すれば、その時は居るけどね」
「子供のことで戻ったんですねぇ。何歳なんです?」
「八歳と六歳、それに三歳だったはずよ。
乳母が居るとしても、彼女は母親としての務めを果たそうと努力しているのよ。
できる限り子供と触れ合う時間を作ってるみたい」
「三人も?! メチャクチャ大変じゃないですか!」
サブリナさんがニコリと微笑んだ。
「大変らしいわね。時々、ぼそりとつぶやいてらっしゃるわ。
でも下の子が手のかからない年齢になるまでは、今のまま続けていくみたい。
そのあたりのサポートは手厚い職場だから、ヴィルマも安心して子供を作っていいのよ?」
子供を作る? 私が?
「いきなり何を言ってるんですか。
子供を作る以前に、相手が居ませんが」
「あら、殿下の公妾となれば、子供だってできるでしょう?
それにあなたの年齢で恋愛を諦めるなんて、もったいないわよ?
せっかく可愛らしく生まれたんだから、少しは活かしてみたら?」
「わーたーしーはー! 諦めてるんじゃなくて、興味を持てないだけです!
司書の仕事が楽しくて、男性のことを考える余裕がありません!」
カールステンさんがクスクスと笑いながら私を見つめてきた。
「そうやって活き活きとした表情が、ヴィルマの魅力だな。
小動物のように愛らしい外見で、表情豊かだ。
――周囲の男子生徒たちも、ヴィルマの魅力に感づいた奴が出始めたぞ?」
私はジト目でカールステンさんを睨み付けて告げる。
「あの、私は平民で、周囲に居るのは貴族子女ですよ?
そもそも恋愛に発展するわけがないでしょうが」
ファビアンさんが笑みをこぼした。
「本当に欲がないな。実にもったいない。
これだけ周囲から熱い視線を浴びていても、まだ興味が持てないのかい?」
「もーてーまーせーんー! だいたい、未婚のみなさんに言われても説得力がないですよ!
私のことより自分が結婚しようとか思わないんですか?」
ファビアンさんが代表するように告げる。
「私たちは『家督を継がない貴族子女』だ。
嫡男のスペアとして相応の能力が求められるが、それさえ満たしてしまえば、あとの人生は比較的自由なんだ。
そして婚姻適齢期である十五歳から二十歳の間に婚姻しなければ、それ以後は未婚を通す率が高い。
――ま、私たちも『相手さえいれば』とも思っているけどね」
私はまじまじと全員の顔を見て行った。
「……相手、居ないんですか?
先日は男女ペアになってましたよね?」
フランツさん以外が意表を突かれたかのように目を見開き、少ししてクスクスと笑った。
「私たちは職場の同僚、恋愛感情は持っていないよ。
シルビアやサブリナも素敵な女性だと思うが、婚姻するかと問われると考えてしまうね。
せっかく自由に伸び伸び生きているのだから、自由恋愛以外の理由で婚姻などしたくないのさ」
私はムスッとしながら応える。
「なんだ、私と大して変わらないじゃないですか。
私だって恋愛相手以外と結婚する気はないですよ?
そして今は恋愛をする余裕なんてないです」
シルビアが困ったように微笑んだ。
「それがもったいないのよ。
あなたはまだ二十歳前で、婚姻適齢期の最中。
魅力的な女の子で、周囲から注目され始めてもいる。
婚姻と出産という経験をせずに生きると決めてしまうには、余りにも若すぎるわ」
「別にいいじゃないですか。
結婚して子供を産むだけが女性の幸せじゃないでしょう?
仕事に生きる女性だって、そんなに珍しい訳じゃないですよ?」
カーステンさんが苦笑交じりで告げる。
「その通りではあるんだが、ヴィルマが魅力的な女子だからどうしても老婆心がね。
取り返しのつかない選択だ。後悔のない人生を送って欲しいと私たちは願っているんだよ。
――おっと、料理が来たようだ」
給仕が料理を配膳していくと、私たちは引き続き結婚観を話し合いながら食事を食べ進めた。
****
食後のハーブティーでリラックスしていると、やっぱり周囲の視線が少し気になった。
視線の種類はよくわからないけど、視線に対して視線を合わせるといくつかの反応があった。
恥ずかしそうに目を逸らす男子生徒、こちらを見て微笑んでいる生徒、不機嫌そうに眉をひそめている生徒。
みんなの話からすると、どうやら『私に見惚れている生徒』や『舞踏会の噂で私に興味を持った生徒』や『平民として見下している生徒』らしい。
この中で気を付けておくのは見下してくる生徒くらいだと思うけど、こちらから近づかなければ害もなさそうだった。
「――すまないね、同席しても構わないかな」
声に振り返ると、ヴォルフガングさんが微笑みながら近づいてきていた。
カーステンさんが「ええ、もちろんですとも」と応えると、ヴォルフガングさんは頷いて空いている席に着いた。
「先日の殿下が言い始めたゲームについて、決まったことを伝えておきたい」
私は頷いて続きを促した。
「何が決まったんです?」
「まず、写本する魔導書だが、物が物だけに陛下の承認が必要だ。
陛下は担当する司書であるヴィルマに、一度お会いしたいそうだ。
だから明日の午前から、ヴィルマには私と共に登城してもらおうと思っている」
「明日ですか? ディララさんが了承するなら構いませんけど」
ヴォルフガングさんが頷いた。
「そこは私が彼女に伝えておこう。
その時に私が魔導書を持ち帰り、ここの図書館に収蔵しよう。
だが君一人では心細いだろう。そうだな……シルビア、同行を頼めるかな?」
シルビアさんが頷いた。
「はい、構いませんよ。陛下にお会いする時の作法は、後で伝えておきます」
げっ、作法とかあるの?! そりゃ、国で一番偉い人だけども!
なんだか気が重くなった私の肩を、シルビアさんがポンと優しく叩いた。
「大丈夫、平民に求められることは多くないわ。
基本的には私の真似をしていれば、それで大丈夫」
「本当ですか? 不安だなぁ……」
私たちはそのまま、明日の予定を話し合いながらお昼の時間が過ぎて行った。
ひそひそと小声で言葉を交わす様子が見て取れて、なんとなく気まずい。
食堂入り口でも生徒たちの視線が私にまとわりつき、周囲で囁く声が聞こえだした。
「……なんでこんなに注目を集めてるんですかね?」
シルビアさんが小さく笑みをこぼす。
「何割かは、昨晩のあなたの姿を噂してるみたいね。
やっぱり綺麗だったもの。男子生徒たちは、ちょっと熱に浮かれ気味に見えるわ」
――熱に浮かれてる?!
「どういうことですか?!」
サブリナさんがため息とともに告げる。
「どうもこうもないわよ。あなたの魅力にノックアウトされた子たちってこと。
あなたは職員だけど、生徒たちと同年代でもあるもの。
魅力的な女子がいれば、反応してしまうのがこの世代の男子よ」
「そんな……さも当たり前みたいに言ってますけど、今日の私は化粧をしてないんですが?」
カールステンさんがウィンクを飛ばしながら告げてくる。
「昨晩の姿で、ヴィルマの魅力に気付かされた者、と言い換えるべきかな。
素顔の君も、可愛らしくてチャーミングだ。
地味だから目立たないが、充分に魅力的ということだよ」
……私が、魅力的? 世の男子の美的感覚を理解できない。
ファビアンさんが私の背中を押しながら告げる。
「ほらほら、足を止めちゃいけないよ。早く座席を確保しよう」
テーブルに着くと、さっそくみんなが給仕を呼びつけて注文していく。
私は昨日と同じメニューを頼み、給仕が立ち去ってからみんなに尋ねる。
「ディララさんが『一度家に戻る』って言ってたんですけど、何をしに戻ったんでしょうね」
シルビアさんが微笑んで応える。
「オットー子爵夫人は、幼い子供を抱えているの。
図書館の術式管理があるから朝は早いし、司書長の業務があるから夕方にも帰ってくるけど、昼間は居ないことが多いのよ。
もちろん、昼間に業務が発生すれば、その時は居るけどね」
「子供のことで戻ったんですねぇ。何歳なんです?」
「八歳と六歳、それに三歳だったはずよ。
乳母が居るとしても、彼女は母親としての務めを果たそうと努力しているのよ。
できる限り子供と触れ合う時間を作ってるみたい」
「三人も?! メチャクチャ大変じゃないですか!」
サブリナさんがニコリと微笑んだ。
「大変らしいわね。時々、ぼそりとつぶやいてらっしゃるわ。
でも下の子が手のかからない年齢になるまでは、今のまま続けていくみたい。
そのあたりのサポートは手厚い職場だから、ヴィルマも安心して子供を作っていいのよ?」
子供を作る? 私が?
「いきなり何を言ってるんですか。
子供を作る以前に、相手が居ませんが」
「あら、殿下の公妾となれば、子供だってできるでしょう?
それにあなたの年齢で恋愛を諦めるなんて、もったいないわよ?
せっかく可愛らしく生まれたんだから、少しは活かしてみたら?」
「わーたーしーはー! 諦めてるんじゃなくて、興味を持てないだけです!
司書の仕事が楽しくて、男性のことを考える余裕がありません!」
カールステンさんがクスクスと笑いながら私を見つめてきた。
「そうやって活き活きとした表情が、ヴィルマの魅力だな。
小動物のように愛らしい外見で、表情豊かだ。
――周囲の男子生徒たちも、ヴィルマの魅力に感づいた奴が出始めたぞ?」
私はジト目でカールステンさんを睨み付けて告げる。
「あの、私は平民で、周囲に居るのは貴族子女ですよ?
そもそも恋愛に発展するわけがないでしょうが」
ファビアンさんが笑みをこぼした。
「本当に欲がないな。実にもったいない。
これだけ周囲から熱い視線を浴びていても、まだ興味が持てないのかい?」
「もーてーまーせーんー! だいたい、未婚のみなさんに言われても説得力がないですよ!
私のことより自分が結婚しようとか思わないんですか?」
ファビアンさんが代表するように告げる。
「私たちは『家督を継がない貴族子女』だ。
嫡男のスペアとして相応の能力が求められるが、それさえ満たしてしまえば、あとの人生は比較的自由なんだ。
そして婚姻適齢期である十五歳から二十歳の間に婚姻しなければ、それ以後は未婚を通す率が高い。
――ま、私たちも『相手さえいれば』とも思っているけどね」
私はまじまじと全員の顔を見て行った。
「……相手、居ないんですか?
先日は男女ペアになってましたよね?」
フランツさん以外が意表を突かれたかのように目を見開き、少ししてクスクスと笑った。
「私たちは職場の同僚、恋愛感情は持っていないよ。
シルビアやサブリナも素敵な女性だと思うが、婚姻するかと問われると考えてしまうね。
せっかく自由に伸び伸び生きているのだから、自由恋愛以外の理由で婚姻などしたくないのさ」
私はムスッとしながら応える。
「なんだ、私と大して変わらないじゃないですか。
私だって恋愛相手以外と結婚する気はないですよ?
そして今は恋愛をする余裕なんてないです」
シルビアが困ったように微笑んだ。
「それがもったいないのよ。
あなたはまだ二十歳前で、婚姻適齢期の最中。
魅力的な女の子で、周囲から注目され始めてもいる。
婚姻と出産という経験をせずに生きると決めてしまうには、余りにも若すぎるわ」
「別にいいじゃないですか。
結婚して子供を産むだけが女性の幸せじゃないでしょう?
仕事に生きる女性だって、そんなに珍しい訳じゃないですよ?」
カーステンさんが苦笑交じりで告げる。
「その通りではあるんだが、ヴィルマが魅力的な女子だからどうしても老婆心がね。
取り返しのつかない選択だ。後悔のない人生を送って欲しいと私たちは願っているんだよ。
――おっと、料理が来たようだ」
給仕が料理を配膳していくと、私たちは引き続き結婚観を話し合いながら食事を食べ進めた。
****
食後のハーブティーでリラックスしていると、やっぱり周囲の視線が少し気になった。
視線の種類はよくわからないけど、視線に対して視線を合わせるといくつかの反応があった。
恥ずかしそうに目を逸らす男子生徒、こちらを見て微笑んでいる生徒、不機嫌そうに眉をひそめている生徒。
みんなの話からすると、どうやら『私に見惚れている生徒』や『舞踏会の噂で私に興味を持った生徒』や『平民として見下している生徒』らしい。
この中で気を付けておくのは見下してくる生徒くらいだと思うけど、こちらから近づかなければ害もなさそうだった。
「――すまないね、同席しても構わないかな」
声に振り返ると、ヴォルフガングさんが微笑みながら近づいてきていた。
カーステンさんが「ええ、もちろんですとも」と応えると、ヴォルフガングさんは頷いて空いている席に着いた。
「先日の殿下が言い始めたゲームについて、決まったことを伝えておきたい」
私は頷いて続きを促した。
「何が決まったんです?」
「まず、写本する魔導書だが、物が物だけに陛下の承認が必要だ。
陛下は担当する司書であるヴィルマに、一度お会いしたいそうだ。
だから明日の午前から、ヴィルマには私と共に登城してもらおうと思っている」
「明日ですか? ディララさんが了承するなら構いませんけど」
ヴォルフガングさんが頷いた。
「そこは私が彼女に伝えておこう。
その時に私が魔導書を持ち帰り、ここの図書館に収蔵しよう。
だが君一人では心細いだろう。そうだな……シルビア、同行を頼めるかな?」
シルビアさんが頷いた。
「はい、構いませんよ。陛下にお会いする時の作法は、後で伝えておきます」
げっ、作法とかあるの?! そりゃ、国で一番偉い人だけども!
なんだか気が重くなった私の肩を、シルビアさんがポンと優しく叩いた。
「大丈夫、平民に求められることは多くないわ。
基本的には私の真似をしていれば、それで大丈夫」
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追記(2021/10/7)
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