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第2章:華麗な舞踏会
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ベルベットの白いショールを肩に羽織って歩くヴィルヘルミーナの姿を、フランツは真剣な眼差しで見つめていた。
シンプルで大人びたドレスは、彼女本来の美しさを際立たせた。
幼さを残した顔も、いつも眠そうだった垂れ目も、化粧によって意志の強さが垣間見えるように、柔らかくも凛々しく変わっている。
十六歳相応の顔つきになったヴィルヘルミーナの姿は、周囲の同年代女子と一線を画した存在感を放っていた。
始めて目にした時の衝撃は、数時間たった今もまだフランツの心に強く残っている。
そんな彼女の心を尊重したい――そう思うのだが、フランツは憂鬱にならざるを得なかった。
魔導三大奇書の写本に失敗すれば、彼女は第二王子の公妾となる――そんな致命的なペナルティを、彼女はどこ吹く風とばかりに笑い飛ばしていた。
失敗して当然の写本を『必ず成功させて見せる』と断言するヴィルヘルミーナの力強さに、フランツの心は気圧されていた。
――なんて芯の強い女性だろうか。
二十三歳のフランツにとって、ヴィルヘルミーナは七歳も年下の少女だ。
そんな少女に司書としての心構えや仕事ぶりを見せつけられ、フランツは己の至らなさに落ち込む日々だった。
司書歴一年、七歳年下の少女に、完膚なきまでに敗北していた。
彼女の眼差しは遠くを見据え、胸を張り高みを志して生きている。
司書という職業に強い誇りをもって気高く業務に携わる彼女の姿に、ただただ圧倒された。
そして今も、彼女の美しさに圧倒されっぱなしだ。
ヴィルヘルミーナの顔がツイッとフランツを見上げ、小首を傾げて尋ねてくる。
「どうしたんですか? フランツさん。もうすぐ見納めだからって、また私の顔を見つめてるんですか?」
フランツは耳まで赤くなり、どもりながら応える。
「いや、そんなつもりじゃ……なくは、ないけど。
その、今日はまだ言ってなかった気がするけど、今日のヴィルマはとても綺麗だ」
ヴィルヘルミーナはムスッとしてジト目でフランツを睨み付けた。
「なんだかそれ、普段の私は可愛くないって言われてる気がします。
まぁそれは事実でしょうから、別に構いませんけど。
化粧で変わった私を褒められても、あんまり嬉しいと思えないんですよね」
先を歩くシルビアが振り返り、微笑みながら告げる。
「本当におかしな子ね、ヴィルマは。
それだけ綺麗に仕上がってるのだから、素直に言葉を受け取っておきなさいな。
それに普段のあなたも、愛らしくて素敵よ?」
サブリナが横で苦笑いを浮かべて告げる。
「そんなことを言っても、この子には届かないわよ。
この子、自分の童顔にコンプレックスがあるみたいだし。
幼い自分が嫌なんじゃない? それを愛らしいと伝えても、喜んでくれないのよね。
私たちは可愛らしくて素敵だと思うんだけど」
カールステンが軽妙に笑いながら告げる。
「ハハハ! 普段は寂しい胸も、今夜は立派な双丘が出来上がってるしな!
こうまで変身してしまったら、自分だと思えなくても仕方がない。
化粧慣れしていない女子には、よく見られる反応だと思うぞ」
「だーもう! そういうこと言わないでください!
一夜の夢でもいいじゃないですか! 私だって谷間ができて驚いてますよ!」
クスクスと笑いながら会話を聞いていたオットー子爵夫人が口を開く。
「私も何度も素敵だと伝えてるんだけど、ヴィルマの心には響いてくれないのよね。
誰の言葉なら、ヴィルマの心に響くのかしら。
いつか、そんな素敵な人が現れるといいわね」
フランツは逆のことを思っていた――そんな男、現れることがありませんように、と。
彼は自分の横に居る気高い女性を、大切な宝物のように丁寧にエスコートし続けた。
****
司書室に戻った私たちは、ソファに座り一息ついていた。
私は椅子に座りっぱなしだったけど、他のみんなは立ちっぱなしだ。
私も夜会を終えられた解放感で、力が抜けていた。
侍女が給仕してくれた紅茶で身体を温めながら、私は告げる。
「ようやく、この重たいドレスを脱げるんですね……疲れました」
シルビアさんがクスクスと口元を押さえて笑みをこぼした。
「やっぱり重たいかしら? でもよくそんなものを着て、ダンスを踊れたわね」
私は大きく息をついて応える。
「全部、アルフレッド殿下のおかげですよ。
なんでも『武術の応用』とかで、私の身体を操ってたみたいです。
引っ張られるのに抵抗せずに動いていると、自然と身体がステップを踏んでる感じなんですよねぇ。
――あれって面白い技術だと思うんで、武術の本も図書館に入れません?」
ヴォルフガングさんが楽し気に笑みをこぼした。
「そういった技は、口伝で伝わることが多い。
書物にまとめられていることは稀だろう。
探してみても面白いが、おそらく目当ての品はみつかるまい」
「えー? ってことは、武術の教師が、弟子に直接教えて継承してるってことですか?
そんなの、継承に失敗したら失伝してしちゃうじゃないですか、もったいないです!
それこそ本に残して、後世に伝えるべきじゃないですか?」
ヴォルフガングさんが「ふむ」と楽し気に微笑んだ。
「相手の重心を崩し、自分の意のままに操る――武術の奥義に通ずる技だ。
そういった武門の核となる技を、本に残すことに応じる武人は居ないだろう。
門外不出――魔導でもそうだが、高度な技術ほど口伝になりがちだ。
知識として後世に残せれば人類への貢献となるが、自分の手の内を知らせることは命の危機にもつながる。
今の戦乱が珍しくない世で、それを望むのは難しいだろう」
あーそうか、魔術と違って武術って、直接命のやりとりをする技術だもんねぇ。
魔導だって、きっと命に係わるような魔術は本に残せないんだろう。
「ねぇヴォルフガングさん、魔導書にも残せない魔術ってどんなものがあるんです?」
ヴォルフガングさんの笑顔が輝いた。
「――いい質問だね。
たとえば神秘の深奥、これは知られることで世界が危うくなる危険性を孕む。
かつては人類と密接な関係を構築していた神々との交信方法や、神の住む世界の情報。
こういったことが迂闊に知られれば、心ないものに利用されただけで世界が危うくなる。
だから魔導書にも、これらのことは残っていないね」
なるほど、悪い人が神様なんていう強大な力を利用できちゃったら、誰も止められなくなるしなぁ。
……ん? 待てよ?
私は疑問に思ったことを口にする。
「ねぇヴォルフガングさん。魔導書にも残ってないのに、『かつては人類と密接な関係を構築していた』とか『神々の世界』とか、どうやって知ったんですか?」
ヴォルフガングが嬉しそうに頷いた。
「――それも、いい質問だね。
この大陸の各地には、一千年以上の歴史を持つ古代建造物がある。
それら古代遺跡の中に、古代文字で情報が残されていることがあるんだ。
そして古代遺跡周辺には、当時の情報が口伝として残って居たり、古き神を信仰する地域すらある。
そういったものを研究していった結果、現在でも情報がわずかに伝わっているんだよ」
なるほど、結局口伝になっちゃうのか。
私が写本する予定の『神霊魔術』は、神の魂と交信する魔術が記載されてると推測されている魔導書だ。
となれば神を知るのは、その魔導書を読み解くのに有益なんだろうか。
「あのー、魂の定義も、魔導書では曖昧になってますよね。
神の魂とか、モーリッツ公爵はどうやって知ったんでしょう?」
ふむ、とヴォルフガングさんが顎に手を置いた。
「彼は三百年前の人物だ。当時でも、魂の定義は今と大差なかったらしい。
仮説による仮説、仮定の上の仮定――実証実験をするには、倫理的な問題を孕む。
非人道的な魔導士が稀に邪法に手を染め、その結果でわずかに窺い知れるだけだ。
だがモーリッツ公爵は、天才的な閃きで魂の神髄に到達した人だとも言われている。
あるいは『神霊魔術』という魔導書に、魂の正しい定義が隠されているかもしれないね」
倫理的問題――人の魂を扱う魔術は、成功しても失敗しても実験対象となる人間に影響が出る。
人を道具や実験動物のように扱うこの領域を知り尽くすには、人を人とも思わない魔術行使が求められてしまう。
だから、きっと人類が魂の定義を知る方法はないのだろう。
ディララさんが大きく手を打ち鳴らした。
「はいはい、難しい魔術の話は魔導教室で行ってください。ここは図書館ですよ?
それよりも、早くヴィルマを着替えさせてしまいましょう。もう疲れたでしょう?
みんなも、今日はこれで解散しましょう。
また明日から、司書の仕事に精を出して頂戴ね」
みんなが声を上げて立ち上がり、司書室から出て行った。
私はディララさんや侍女たちに助けられながら化粧を落とし、ドレスを脱いでいき、普段着に着替える。
数時間ぶりに大平原が広がる胸になぜか寂しさを感じつつ、私は「お疲れさまでした」と告げ、宿舎に戻った。
シンプルで大人びたドレスは、彼女本来の美しさを際立たせた。
幼さを残した顔も、いつも眠そうだった垂れ目も、化粧によって意志の強さが垣間見えるように、柔らかくも凛々しく変わっている。
十六歳相応の顔つきになったヴィルヘルミーナの姿は、周囲の同年代女子と一線を画した存在感を放っていた。
始めて目にした時の衝撃は、数時間たった今もまだフランツの心に強く残っている。
そんな彼女の心を尊重したい――そう思うのだが、フランツは憂鬱にならざるを得なかった。
魔導三大奇書の写本に失敗すれば、彼女は第二王子の公妾となる――そんな致命的なペナルティを、彼女はどこ吹く風とばかりに笑い飛ばしていた。
失敗して当然の写本を『必ず成功させて見せる』と断言するヴィルヘルミーナの力強さに、フランツの心は気圧されていた。
――なんて芯の強い女性だろうか。
二十三歳のフランツにとって、ヴィルヘルミーナは七歳も年下の少女だ。
そんな少女に司書としての心構えや仕事ぶりを見せつけられ、フランツは己の至らなさに落ち込む日々だった。
司書歴一年、七歳年下の少女に、完膚なきまでに敗北していた。
彼女の眼差しは遠くを見据え、胸を張り高みを志して生きている。
司書という職業に強い誇りをもって気高く業務に携わる彼女の姿に、ただただ圧倒された。
そして今も、彼女の美しさに圧倒されっぱなしだ。
ヴィルヘルミーナの顔がツイッとフランツを見上げ、小首を傾げて尋ねてくる。
「どうしたんですか? フランツさん。もうすぐ見納めだからって、また私の顔を見つめてるんですか?」
フランツは耳まで赤くなり、どもりながら応える。
「いや、そんなつもりじゃ……なくは、ないけど。
その、今日はまだ言ってなかった気がするけど、今日のヴィルマはとても綺麗だ」
ヴィルヘルミーナはムスッとしてジト目でフランツを睨み付けた。
「なんだかそれ、普段の私は可愛くないって言われてる気がします。
まぁそれは事実でしょうから、別に構いませんけど。
化粧で変わった私を褒められても、あんまり嬉しいと思えないんですよね」
先を歩くシルビアが振り返り、微笑みながら告げる。
「本当におかしな子ね、ヴィルマは。
それだけ綺麗に仕上がってるのだから、素直に言葉を受け取っておきなさいな。
それに普段のあなたも、愛らしくて素敵よ?」
サブリナが横で苦笑いを浮かべて告げる。
「そんなことを言っても、この子には届かないわよ。
この子、自分の童顔にコンプレックスがあるみたいだし。
幼い自分が嫌なんじゃない? それを愛らしいと伝えても、喜んでくれないのよね。
私たちは可愛らしくて素敵だと思うんだけど」
カールステンが軽妙に笑いながら告げる。
「ハハハ! 普段は寂しい胸も、今夜は立派な双丘が出来上がってるしな!
こうまで変身してしまったら、自分だと思えなくても仕方がない。
化粧慣れしていない女子には、よく見られる反応だと思うぞ」
「だーもう! そういうこと言わないでください!
一夜の夢でもいいじゃないですか! 私だって谷間ができて驚いてますよ!」
クスクスと笑いながら会話を聞いていたオットー子爵夫人が口を開く。
「私も何度も素敵だと伝えてるんだけど、ヴィルマの心には響いてくれないのよね。
誰の言葉なら、ヴィルマの心に響くのかしら。
いつか、そんな素敵な人が現れるといいわね」
フランツは逆のことを思っていた――そんな男、現れることがありませんように、と。
彼は自分の横に居る気高い女性を、大切な宝物のように丁寧にエスコートし続けた。
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司書室に戻った私たちは、ソファに座り一息ついていた。
私は椅子に座りっぱなしだったけど、他のみんなは立ちっぱなしだ。
私も夜会を終えられた解放感で、力が抜けていた。
侍女が給仕してくれた紅茶で身体を温めながら、私は告げる。
「ようやく、この重たいドレスを脱げるんですね……疲れました」
シルビアさんがクスクスと口元を押さえて笑みをこぼした。
「やっぱり重たいかしら? でもよくそんなものを着て、ダンスを踊れたわね」
私は大きく息をついて応える。
「全部、アルフレッド殿下のおかげですよ。
なんでも『武術の応用』とかで、私の身体を操ってたみたいです。
引っ張られるのに抵抗せずに動いていると、自然と身体がステップを踏んでる感じなんですよねぇ。
――あれって面白い技術だと思うんで、武術の本も図書館に入れません?」
ヴォルフガングさんが楽し気に笑みをこぼした。
「そういった技は、口伝で伝わることが多い。
書物にまとめられていることは稀だろう。
探してみても面白いが、おそらく目当ての品はみつかるまい」
「えー? ってことは、武術の教師が、弟子に直接教えて継承してるってことですか?
そんなの、継承に失敗したら失伝してしちゃうじゃないですか、もったいないです!
それこそ本に残して、後世に伝えるべきじゃないですか?」
ヴォルフガングさんが「ふむ」と楽し気に微笑んだ。
「相手の重心を崩し、自分の意のままに操る――武術の奥義に通ずる技だ。
そういった武門の核となる技を、本に残すことに応じる武人は居ないだろう。
門外不出――魔導でもそうだが、高度な技術ほど口伝になりがちだ。
知識として後世に残せれば人類への貢献となるが、自分の手の内を知らせることは命の危機にもつながる。
今の戦乱が珍しくない世で、それを望むのは難しいだろう」
あーそうか、魔術と違って武術って、直接命のやりとりをする技術だもんねぇ。
魔導だって、きっと命に係わるような魔術は本に残せないんだろう。
「ねぇヴォルフガングさん、魔導書にも残せない魔術ってどんなものがあるんです?」
ヴォルフガングさんの笑顔が輝いた。
「――いい質問だね。
たとえば神秘の深奥、これは知られることで世界が危うくなる危険性を孕む。
かつては人類と密接な関係を構築していた神々との交信方法や、神の住む世界の情報。
こういったことが迂闊に知られれば、心ないものに利用されただけで世界が危うくなる。
だから魔導書にも、これらのことは残っていないね」
なるほど、悪い人が神様なんていう強大な力を利用できちゃったら、誰も止められなくなるしなぁ。
……ん? 待てよ?
私は疑問に思ったことを口にする。
「ねぇヴォルフガングさん。魔導書にも残ってないのに、『かつては人類と密接な関係を構築していた』とか『神々の世界』とか、どうやって知ったんですか?」
ヴォルフガングが嬉しそうに頷いた。
「――それも、いい質問だね。
この大陸の各地には、一千年以上の歴史を持つ古代建造物がある。
それら古代遺跡の中に、古代文字で情報が残されていることがあるんだ。
そして古代遺跡周辺には、当時の情報が口伝として残って居たり、古き神を信仰する地域すらある。
そういったものを研究していった結果、現在でも情報がわずかに伝わっているんだよ」
なるほど、結局口伝になっちゃうのか。
私が写本する予定の『神霊魔術』は、神の魂と交信する魔術が記載されてると推測されている魔導書だ。
となれば神を知るのは、その魔導書を読み解くのに有益なんだろうか。
「あのー、魂の定義も、魔導書では曖昧になってますよね。
神の魂とか、モーリッツ公爵はどうやって知ったんでしょう?」
ふむ、とヴォルフガングさんが顎に手を置いた。
「彼は三百年前の人物だ。当時でも、魂の定義は今と大差なかったらしい。
仮説による仮説、仮定の上の仮定――実証実験をするには、倫理的な問題を孕む。
非人道的な魔導士が稀に邪法に手を染め、その結果でわずかに窺い知れるだけだ。
だがモーリッツ公爵は、天才的な閃きで魂の神髄に到達した人だとも言われている。
あるいは『神霊魔術』という魔導書に、魂の正しい定義が隠されているかもしれないね」
倫理的問題――人の魂を扱う魔術は、成功しても失敗しても実験対象となる人間に影響が出る。
人を道具や実験動物のように扱うこの領域を知り尽くすには、人を人とも思わない魔術行使が求められてしまう。
だから、きっと人類が魂の定義を知る方法はないのだろう。
ディララさんが大きく手を打ち鳴らした。
「はいはい、難しい魔術の話は魔導教室で行ってください。ここは図書館ですよ?
それよりも、早くヴィルマを着替えさせてしまいましょう。もう疲れたでしょう?
みんなも、今日はこれで解散しましょう。
また明日から、司書の仕事に精を出して頂戴ね」
みんなが声を上げて立ち上がり、司書室から出て行った。
私はディララさんや侍女たちに助けられながら化粧を落とし、ドレスを脱いでいき、普段着に着替える。
数時間ぶりに大平原が広がる胸になぜか寂しさを感じつつ、私は「お疲れさまでした」と告げ、宿舎に戻った。
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