9 / 81
第1章:王立魔導学院付属図書館
9.
しおりを挟む
ぐらりと身体が傾いだヴィルヘルミーナの身体を、フランツが慌てて支えていた。
「うわっ、危ない! ――ふぅ、なんだ、もう酔い潰れたのか」
フランツの視線が、気持ちよく夢の世界を漂っているヴィルヘルミーナの顔を見つめる。
その真剣な眼差しを見たカールステンが、フランツの肩に肘を置いて告げる。
「おいおい、まさか本気になっちゃったのか? フランツ・ローレンツ男爵令息。
相手は実力確かな司書とはいえ、平民だぞ? 家が許しちゃくれないだろ」
途端に真っ赤になったフランツが、「そ、そんなこと誰も言ってない!」と、肘でカールステンを追い払った。
酔い潰れているヴィルヘルミーナの顔を、シルビアが微笑みながら指でつつく。
「この子、身体が小さいものねぇ。だからお酒に弱いんじゃないかしら」
サブリナが小さく息をつきながら応える。
「普段から飲まないと言っていたし、今度からこの子にお酒は厳禁ね。
やっぱり見た目通り、お子様なんじゃないの?」
ヴォルフガングが楽しそうに含み笑いをした。
「フフ、確かに身体は小さいが、秘めている可能性は途方もなく大きい。
公式記録では五等級ということになっているが、ヴィルマの魔力は恐らく、一等級を超える」
驚いた司書たちが、慌ててヴォルフガングの顔を見つめた。
ファビアンが戸惑うように告げる。
「まさか、特等級魔力保持者だというのですか?」
「これは勘だがね。それに魔力測定器が反応しなかったという話も引っかかる。
昔は過負荷に耐え切れず、爆発事故が相次いだ。以来、現在の測定器には安全装置が付けられている。
おそらくその安全装置が発動して、ヴィルマの魔力を正常に測定できなかったのではないか、とね。
――尤も、これは確認すると藪蛇になる。『ヴィルマの魔力は五等級』として置く方が、今は都合が良いだろう」
つまり、表向きは『魔力無しの平民』という形で魔導学院付属図書館に司書として勤務してもらう方が良いだろう、という判断だ。
オットー子爵夫人がヴィルヘルミーナの頬を優しく撫でながら告げる。
「いつかは正式に魔力を測定し、しかるべき部署にこの子を預けた方が良いのかもしれない。
だけど、ヴィルマは司書の道を望んでいるわ。
そして私たちも、優秀な司書を欲している。
そしてこの図書館は、魔導学院の生徒たちを助けるために存在する施設。
この子は必ず、みんなの助けになってくれるはずよ」
しんみりした空気の中、全員が優しい瞳でヴィルマの寝顔を見つめていた。
静かな空気を破るように、フランツが口を開く。
「……ヴィルマを宿舎に送り届けてきます」
ヴィルヘルミーナを横抱きに抱え上げたフランツが、静かに小ホールから出て行った。
その背中を見ながら、カールステンが告げる。
「あーあ、あれは冗談じゃなく、本気だろう?
どうするんだ? 職場恋愛で泥沼とか、勘弁して欲しいんだが」
シルビアがクスリと笑って応える。
「きっと大丈夫よ。ヴィルマは見たところ、フランツを男性として意識してないもの。
――というか、たぶん色恋沙汰に興味がないタイプね」
ファビアンが苦笑を浮かべて告げる。
「フランツの奴、失恋確定ってか? 不憫な奴だな、あいつも」
サブリナがハッと我に返って口を開く。
「あ、いけない! 平民とは言え、婚前の男女を二人きりにしちゃってるじゃない!
私、フランツを追いかけてくるわね!」
慌ただしく駆けて行くサブリナに、他の司書たちが「まかせたぞー」と温かい声をかけていった。
****
フランツは暗い夜の校舎の中を、ヴィルヘルミーナを抱えながら歩いていた。
――なんて軽いんだ。
ヴィルヘルミーナは十六歳にしては小柄で、慎ましい体型をしている。
十三歳と言って通るほどの体格の少女は、抱え上げても羽のように軽く感じた。
肩までの柔らかい髪の毛がフランツの腕に当たり、なぜか心がくすぐったかった。
気持ちよく寝息を立てるヴィルヘルミーナの小さな唇が、まるでフランツを誘惑しているかのように感じた。
すぐに頭を振って邪念を追い払ったフランツは、彼女を起こさないように静かに歩を進めていく。
校舎を出てすぐのところで、背後から誰かが駆けてくる音が聞こえ、すぐにサブリナが姿を見せた。
「はぁ、はぁ、ちょっとフランツ! あなたいくらなんでも、二人きりはまずいわよ!」
ハッとしたフランツが、顔を赤く染めてうつむいた。
「そ、そうだな……すまん」
ふぅ、と呼吸を整えたサブリナが、フランツと歩調を合わせて歩いて行く。
歩きながらサブリナがフランツに静かに告げる。
「たぶん、片思いで終わるわよ?」
誰が、とは言わなかった。
「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」
フランツの返答に、サブリナが応える。
「諦められないとしても、貴族子女として二人きりになるのは避けなさい。
『平民には適用されない』なんて言葉を振りかざすなら、私はあなたを軽蔑するわ」
婚前の貴族子女が二人きりになるのはタブーだ。
だが平民となら、そのルールは除外される――平民は、基本『妾』にしかなれないからだ。
サブリナの厳しい言葉は、『ヴィルマを妾にするつもりなら軽蔑する』という意味だ。
今日出会ったばかりの彼女に、サブリナは奇妙な友情と尊敬を感じ始めていた。
フランツはただ、何も言い返さずに黙って歩を進めて行った。
図書館裏手の宿舎に行くと、中には明かりがついていた。
「誰か居るのか?」
「わからないわ。でも、居てくれた方が好都合よ。
私たち、この宿舎の鍵を持ってないし」
ヴィルヘルミーナは持っているはずだが、どこにしまい込んでいるかがわからない。
眠っている彼女のポケットをまさぐるより先に、誰かが居る可能性に賭けて、サブリナはドアをノックした。
****
目が覚めると、なんだか世界が回っていた。
うぅ……気持ち悪い。なのに、喉が無性に乾いてる。水……水を飲みたい。
立ち上がると頭痛がして、それでもふらふらと部屋の外に出た。
あちこちにごつごつと体をぶつけながら歩いていると、隣の部屋のドアが開いた――え?! 誰か居る?!
中からコットンのワンピースを着た女の子が出てきて、私を見て告げる。
「どうしました? ふらふらとしてますけど」
「えっと……あなた、誰?」
スッと頭を下げた女の子が、私に告げる。
「失礼しました。私はアイリス・ノクチルカ。
ヴォルフガング様に仕える下女です。
昨日からヴィルヘルミーナさんのお世話をするよう仰せつかりました」
「あー、ヴォルフガングさんが言って――」
喉の奥から込み上げてくる吐き気に、思わず言葉を中断して耐えていた。
壁に寄り掛かってなんとか呼吸を整えていると、アイリスが平坦な声で告げる。
「ああ、二日酔いですか。飲み過ぎましたね?
今お水を持ってきますから、部屋で待っていてください」
そう言うと、アイリスはポットを持って一階に降りて行った。
私は彼女の足音で死にそうになりながら、ふらふらと自分の部屋に戻っていった。
****
私はコップで水を二杯飲んだ後、ゆっくりとベッドに身体を沈めた。
「うぅ……二日酔いがこんなに辛いなんて」
「大変ですね。ですが司書の仕事はどうするんですか?」
「い、行くわよ! 這ってでも行くわよ!」
私はゆっくりと体を起こし、服に手をかけて時間をかけて脱いでいく。
服を脱ぎ終わると、アイリスが濡れタオルで私の身体を拭いていった。
「入浴できませんでしたから、せめてお酒の匂いを拭きとっておきましょう」
「……寒いんだけど」
「自業自得です。これに懲りたら、もう深酒はやめてください」
下着姿で身体を拭いてもらった後、手伝ってもらいながらブラウスを着て、スカートを穿く。
髪の毛も整えてもらい、なんとか体裁を整えた私は、アイリスに肩を借りながら図書館へと向かった。
「うわっ、危ない! ――ふぅ、なんだ、もう酔い潰れたのか」
フランツの視線が、気持ちよく夢の世界を漂っているヴィルヘルミーナの顔を見つめる。
その真剣な眼差しを見たカールステンが、フランツの肩に肘を置いて告げる。
「おいおい、まさか本気になっちゃったのか? フランツ・ローレンツ男爵令息。
相手は実力確かな司書とはいえ、平民だぞ? 家が許しちゃくれないだろ」
途端に真っ赤になったフランツが、「そ、そんなこと誰も言ってない!」と、肘でカールステンを追い払った。
酔い潰れているヴィルヘルミーナの顔を、シルビアが微笑みながら指でつつく。
「この子、身体が小さいものねぇ。だからお酒に弱いんじゃないかしら」
サブリナが小さく息をつきながら応える。
「普段から飲まないと言っていたし、今度からこの子にお酒は厳禁ね。
やっぱり見た目通り、お子様なんじゃないの?」
ヴォルフガングが楽しそうに含み笑いをした。
「フフ、確かに身体は小さいが、秘めている可能性は途方もなく大きい。
公式記録では五等級ということになっているが、ヴィルマの魔力は恐らく、一等級を超える」
驚いた司書たちが、慌ててヴォルフガングの顔を見つめた。
ファビアンが戸惑うように告げる。
「まさか、特等級魔力保持者だというのですか?」
「これは勘だがね。それに魔力測定器が反応しなかったという話も引っかかる。
昔は過負荷に耐え切れず、爆発事故が相次いだ。以来、現在の測定器には安全装置が付けられている。
おそらくその安全装置が発動して、ヴィルマの魔力を正常に測定できなかったのではないか、とね。
――尤も、これは確認すると藪蛇になる。『ヴィルマの魔力は五等級』として置く方が、今は都合が良いだろう」
つまり、表向きは『魔力無しの平民』という形で魔導学院付属図書館に司書として勤務してもらう方が良いだろう、という判断だ。
オットー子爵夫人がヴィルヘルミーナの頬を優しく撫でながら告げる。
「いつかは正式に魔力を測定し、しかるべき部署にこの子を預けた方が良いのかもしれない。
だけど、ヴィルマは司書の道を望んでいるわ。
そして私たちも、優秀な司書を欲している。
そしてこの図書館は、魔導学院の生徒たちを助けるために存在する施設。
この子は必ず、みんなの助けになってくれるはずよ」
しんみりした空気の中、全員が優しい瞳でヴィルマの寝顔を見つめていた。
静かな空気を破るように、フランツが口を開く。
「……ヴィルマを宿舎に送り届けてきます」
ヴィルヘルミーナを横抱きに抱え上げたフランツが、静かに小ホールから出て行った。
その背中を見ながら、カールステンが告げる。
「あーあ、あれは冗談じゃなく、本気だろう?
どうするんだ? 職場恋愛で泥沼とか、勘弁して欲しいんだが」
シルビアがクスリと笑って応える。
「きっと大丈夫よ。ヴィルマは見たところ、フランツを男性として意識してないもの。
――というか、たぶん色恋沙汰に興味がないタイプね」
ファビアンが苦笑を浮かべて告げる。
「フランツの奴、失恋確定ってか? 不憫な奴だな、あいつも」
サブリナがハッと我に返って口を開く。
「あ、いけない! 平民とは言え、婚前の男女を二人きりにしちゃってるじゃない!
私、フランツを追いかけてくるわね!」
慌ただしく駆けて行くサブリナに、他の司書たちが「まかせたぞー」と温かい声をかけていった。
****
フランツは暗い夜の校舎の中を、ヴィルヘルミーナを抱えながら歩いていた。
――なんて軽いんだ。
ヴィルヘルミーナは十六歳にしては小柄で、慎ましい体型をしている。
十三歳と言って通るほどの体格の少女は、抱え上げても羽のように軽く感じた。
肩までの柔らかい髪の毛がフランツの腕に当たり、なぜか心がくすぐったかった。
気持ちよく寝息を立てるヴィルヘルミーナの小さな唇が、まるでフランツを誘惑しているかのように感じた。
すぐに頭を振って邪念を追い払ったフランツは、彼女を起こさないように静かに歩を進めていく。
校舎を出てすぐのところで、背後から誰かが駆けてくる音が聞こえ、すぐにサブリナが姿を見せた。
「はぁ、はぁ、ちょっとフランツ! あなたいくらなんでも、二人きりはまずいわよ!」
ハッとしたフランツが、顔を赤く染めてうつむいた。
「そ、そうだな……すまん」
ふぅ、と呼吸を整えたサブリナが、フランツと歩調を合わせて歩いて行く。
歩きながらサブリナがフランツに静かに告げる。
「たぶん、片思いで終わるわよ?」
誰が、とは言わなかった。
「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」
フランツの返答に、サブリナが応える。
「諦められないとしても、貴族子女として二人きりになるのは避けなさい。
『平民には適用されない』なんて言葉を振りかざすなら、私はあなたを軽蔑するわ」
婚前の貴族子女が二人きりになるのはタブーだ。
だが平民となら、そのルールは除外される――平民は、基本『妾』にしかなれないからだ。
サブリナの厳しい言葉は、『ヴィルマを妾にするつもりなら軽蔑する』という意味だ。
今日出会ったばかりの彼女に、サブリナは奇妙な友情と尊敬を感じ始めていた。
フランツはただ、何も言い返さずに黙って歩を進めて行った。
図書館裏手の宿舎に行くと、中には明かりがついていた。
「誰か居るのか?」
「わからないわ。でも、居てくれた方が好都合よ。
私たち、この宿舎の鍵を持ってないし」
ヴィルヘルミーナは持っているはずだが、どこにしまい込んでいるかがわからない。
眠っている彼女のポケットをまさぐるより先に、誰かが居る可能性に賭けて、サブリナはドアをノックした。
****
目が覚めると、なんだか世界が回っていた。
うぅ……気持ち悪い。なのに、喉が無性に乾いてる。水……水を飲みたい。
立ち上がると頭痛がして、それでもふらふらと部屋の外に出た。
あちこちにごつごつと体をぶつけながら歩いていると、隣の部屋のドアが開いた――え?! 誰か居る?!
中からコットンのワンピースを着た女の子が出てきて、私を見て告げる。
「どうしました? ふらふらとしてますけど」
「えっと……あなた、誰?」
スッと頭を下げた女の子が、私に告げる。
「失礼しました。私はアイリス・ノクチルカ。
ヴォルフガング様に仕える下女です。
昨日からヴィルヘルミーナさんのお世話をするよう仰せつかりました」
「あー、ヴォルフガングさんが言って――」
喉の奥から込み上げてくる吐き気に、思わず言葉を中断して耐えていた。
壁に寄り掛かってなんとか呼吸を整えていると、アイリスが平坦な声で告げる。
「ああ、二日酔いですか。飲み過ぎましたね?
今お水を持ってきますから、部屋で待っていてください」
そう言うと、アイリスはポットを持って一階に降りて行った。
私は彼女の足音で死にそうになりながら、ふらふらと自分の部屋に戻っていった。
****
私はコップで水を二杯飲んだ後、ゆっくりとベッドに身体を沈めた。
「うぅ……二日酔いがこんなに辛いなんて」
「大変ですね。ですが司書の仕事はどうするんですか?」
「い、行くわよ! 這ってでも行くわよ!」
私はゆっくりと体を起こし、服に手をかけて時間をかけて脱いでいく。
服を脱ぎ終わると、アイリスが濡れタオルで私の身体を拭いていった。
「入浴できませんでしたから、せめてお酒の匂いを拭きとっておきましょう」
「……寒いんだけど」
「自業自得です。これに懲りたら、もう深酒はやめてください」
下着姿で身体を拭いてもらった後、手伝ってもらいながらブラウスを着て、スカートを穿く。
髪の毛も整えてもらい、なんとか体裁を整えた私は、アイリスに肩を借りながら図書館へと向かった。
541
お気に入りに追加
1,494
あなたにおすすめの小説
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる