7 / 81
第1章:王立魔導学院付属図書館
7.
しおりを挟む
私がフランツさんとしゃべっているところに、別の司書らしき人がやってきた――司書はエプロンをしているから、わかりやすいのだ。
「おやおや、フランツがナンパしているとは珍しい。こりゃ雨でも降るのかな?」
淡い緑色の髪を緩く伸ばした青年が、にこやかに微笑んでいた。
フランツさんが真っ赤になって青年に応える。
「カールステン! 何馬鹿なことを言ってるんだ!」
青年――カールステンさんが人差し指を立てて口に当てた。
「シー、静かに。ここは図書館だぞ?」
慌てたフランツさんが、バツが悪そうに黙り込んだ。
私はニコニコと微笑みながら告げる。
「今日から司書になりました、ヴィルヘルミーナ・シュライバーです。ヴィルマと呼んでください」
「ああ、君が例の、オットー子爵夫人のお気に入りか。
平民がどうやってここに就職する伝手なんて作ったんだい?」
言葉は辛辣だけど、カールステンさんから悪意は感じられない。
たぶん、歯に衣を着せられない人なのだろう。
私はニコリと微笑んで応える。
「ヴォルフガングさんから魔導書の写本を依頼されたんですよ。
それを五日足らずでこなしたら、何故かスカウトされました」
「五日?! 五週間の間違いじゃなく?!」
「ええ、間違いなく四日半ですね。五日目の午前中に終わったので」
「それ、どんな本だったんだ?! まさかヴォルフガング様が、初歩的な本の写本なんて頼まないだろう?!」
「えーと、マクシミリアン・フォン・ノイマン侯爵の『最新霊子力学解析』ですね。全九十八ページです。
なんだか私の仕事ぶりが気に入ったとかで、その写本をディララさんにも見せてましたよ?」
カールステンさんは、戸惑うように自分の顔を手のひらで抑えていた。
「嘘だろ、霊子力学の権威じゃないか。
なんで平民が、あれの写本をできるんだよ……」
またその質問かー。なんでみんな、そんなに驚くのかなぁ?
「なんでと言われても、いつの間にかできるようになってたんですよ」
フランツさんも、なんだか信じられないという顔で私を見ていた。
「君の実力はさっき見せてもらったが、写本までできるってのかい?
さすがにそれは、話を盛り過ぎだよ……」
私は小さく息をついて応える。
「別に信じてくれなくてもいいですけど、嘘つき呼ばわりされるのは気に入りません。
どうすれば信じてくれますか?」
カールステンさんがパチンと指を鳴らして告げる。
「そうだ、サブリナの所に連れて行こう。それでわかる」
フランツさんが困ったように眉をひそめた。
「カウンターに誰も居なくなるのは困る。そうなると、私は置いてけぼりじゃないか」
「ハハハ! お前には後で結果を教えてやるよ」
私はカールステンさんに背中を押され、司書室とは別の部屋に向かって歩いて行った。
****
修復室というプレートが張られたドアをカールステンさんが軽く叩くと、中から「どうぞ」と声が聞こえてきた。
そのまま私たちが中に入ると、中では一人の若い女性が、防魔眼鏡をかけて本の修復作業をしていた。
丁寧に羊皮紙の上からインクで文字を書き直している女性は、緊張しながら作業しているようだ。
一文字書き終えた女性が、ペンを置いて一息ついた。
「――ふぅ。何かしらカールステン。私に何か用? 今忙しいんだけど」
カールステンさんが私の背中を押しながら告げる。
「今日から入った新人のヴィルマだ。
こいつ、魔導書の写本ができるらしいんだよ。
それなら修復作業もできるだろ? やらせてみたいんだ」
若い女性――たぶん、この人がサブリナさんだろう――が、顔をしかめて私を見つめた。
「えー、そんな子供に修復なんて、やらせられる訳がないじゃない」
私は内心でムッとしながら応える。
「これでも十六歳、大人ですよ?
それに修復作業なら、第五図書館でも毎日やってましたから、慣れてます」
サブリナさんが、私をまじまじと見つめて告げる。
「……あなた、司書歴何年よ?」
「えーと、十五歳になってすぐに司書見習いにしてもらったので、一年ちょっとですね」
「はぁ?! たったの一年程度のキャリアで、魔導書の修復ですって?!
司書の仕事、舐めてるの?!」
私は何と答えていいか困ってしまって、眉をひそめて応える。
「舐めてなんて居ませんよ。私だって、毎日誇りをもって仕事をしてますし。
でも、今まで魔導書を損壊させたことは一度もありませんよ?」
サブリナさんが怪訝な顔で私に告げる。
「……今まで何冊の本を修復してきたのよ?」
何冊? 何冊だろう? 数えてこなかったしなぁ。
「えーと、多い時で一日二十冊は修復してましたし、それを毎日なので、平均十冊としても単純計算で……三千冊以上じゃないですか?」
サブリナさんが目を見開いて驚いていた。
「はぁ?! 一年で三千冊?! あんた、でたらめを言っても修復なんてさせないわよ?!」
「いえ別に、私が修復作業をしたい訳ではないですが。
でも嘘を言ってると思われるのは心外です」
ニヤニヤと様子を窺っていたカールステンさんが、笑顔で告げる。
「な? 面白い人材だろう? 言ってることが本当なら、私たちは大助かりだ。
五万冊に及ぶ蔵書を、たった五人の司書で管理してるんだからな。
だからどうだサブリナ、その修復作業、ヴィルマに任せてみないか?」
サブリナさんは、私を睨み付けながら考えこんでいた。
「……そうね、根拠もなく疑うのは良くないわ。
あなたがそこまで言うのなら、試しに修復作業をしてご覧なさい。
もし失敗しても、私がなんとしてでも修繕してあげる」
うーん、よくわからないけど、修復すればいいのかな?
「わかりました。その本を修復するんですね――」
私は懐から防魔眼鏡を取り出して装着すると、慎重に損傷具合を調べていく。
……うーん、何度も上書きしてるから、文字が読み取りづらくなっちゃってる。
サブリナさんは頑張って文字を入れ直してるけど、これじゃあ滲んで読めないよ。
ふぅ、と一息ついた私はサブリナさんに告げる。
「新しい羊皮紙を用意してください。ページを差し替えましょう」
サブリナさんが目を白黒させながら声を上げる。
「はぁ?! これだけ劣化した魔導書のページを差し替えるの?!」
「そんなに劣化してます? これくらいなら、そんなに難しくないですよ」
私は手袋をしてから≪剥離≫の魔導術式で装丁を丁寧に剥がし、折り丁を綴じている紐を≪切断≫で切り離し、抜き取っていく。
あっという間にばらけた紙を、丁寧に机の上に置いて損傷しているページを取り出した。
「……サブリナさん、紙とペンをください」
「――あ、そうね。ちょっと待ってて」
慌てて新しい羊皮紙を取りに行ったサブリナさんが、紙とペンを私の横に置いた。
「ごめんなさい、丁度いい大きさの羊皮紙がなかったわ」
「問題ありませんよ。本の大きさはわかりましたから」
私は新しい羊皮紙を、本のサイズに合わせて≪切断≫で綺麗にカットしていく。
今度はその羊皮紙の上に、損傷したページの記述を丁寧に写していった。
サブリナさんの声が聞こえる。
「……凄い、なんでそんな速度で、そこまで劣化した文章を読めるの?」
カールステンさんの声も聞こえる。
「読む方も大概だが、書く速度もとんでもないぞ。
なんでこの速度でペンを走らせて、これだけ綺麗な字が書けるんだよ……」
私は周囲のノイズを無視しながらページを写し終わり、元のページと新しいページをサブリナさんに見せた。
「ダブルチェックをお願いします。読めないなら言ってください。自分でやりますから」
まぁダブルチェックを一人でやる意味なんて、ほとんどないけどね。
サブリナさんは私からページを二枚受け取ると、慎重に読み比べて行った。
「……完璧ね。いえ、完璧以上よ。潰れて読めなかった文字が、読めるようになってる」
「ああ、読めなくなっていた部分も当然、修復してありますよ?」
私はサブリナさんから新しいページだけ受け取り、≪乾燥≫の魔導術式でインクだけを乾かした。
今度は折り丁を束ねて新しい絹糸を通し、きっちり結わいていく。
最後に≪粘着≫の魔導術式で装丁を丁寧に張り付け直し、ため息をつく。
「――ふぅ。終わりました。
どうですか? ちゃんと修復できたでしょう?」
サブリナさんに修復が終わった魔導書を手渡すと、彼女は修復箇所を改めて眺めていた。
「……嘘みたい。なんでページ差し替えが、こんな短時間でできるのよ」
「そりゃ、魔術を併用してますからね。
普段はあまり使わないんですけど、その魔導書はばらしておくと良くないので、手早く済ませました」
きょとんとした二人は、私の説明に対して疑問符を浮かべていた。
「おやおや、フランツがナンパしているとは珍しい。こりゃ雨でも降るのかな?」
淡い緑色の髪を緩く伸ばした青年が、にこやかに微笑んでいた。
フランツさんが真っ赤になって青年に応える。
「カールステン! 何馬鹿なことを言ってるんだ!」
青年――カールステンさんが人差し指を立てて口に当てた。
「シー、静かに。ここは図書館だぞ?」
慌てたフランツさんが、バツが悪そうに黙り込んだ。
私はニコニコと微笑みながら告げる。
「今日から司書になりました、ヴィルヘルミーナ・シュライバーです。ヴィルマと呼んでください」
「ああ、君が例の、オットー子爵夫人のお気に入りか。
平民がどうやってここに就職する伝手なんて作ったんだい?」
言葉は辛辣だけど、カールステンさんから悪意は感じられない。
たぶん、歯に衣を着せられない人なのだろう。
私はニコリと微笑んで応える。
「ヴォルフガングさんから魔導書の写本を依頼されたんですよ。
それを五日足らずでこなしたら、何故かスカウトされました」
「五日?! 五週間の間違いじゃなく?!」
「ええ、間違いなく四日半ですね。五日目の午前中に終わったので」
「それ、どんな本だったんだ?! まさかヴォルフガング様が、初歩的な本の写本なんて頼まないだろう?!」
「えーと、マクシミリアン・フォン・ノイマン侯爵の『最新霊子力学解析』ですね。全九十八ページです。
なんだか私の仕事ぶりが気に入ったとかで、その写本をディララさんにも見せてましたよ?」
カールステンさんは、戸惑うように自分の顔を手のひらで抑えていた。
「嘘だろ、霊子力学の権威じゃないか。
なんで平民が、あれの写本をできるんだよ……」
またその質問かー。なんでみんな、そんなに驚くのかなぁ?
「なんでと言われても、いつの間にかできるようになってたんですよ」
フランツさんも、なんだか信じられないという顔で私を見ていた。
「君の実力はさっき見せてもらったが、写本までできるってのかい?
さすがにそれは、話を盛り過ぎだよ……」
私は小さく息をついて応える。
「別に信じてくれなくてもいいですけど、嘘つき呼ばわりされるのは気に入りません。
どうすれば信じてくれますか?」
カールステンさんがパチンと指を鳴らして告げる。
「そうだ、サブリナの所に連れて行こう。それでわかる」
フランツさんが困ったように眉をひそめた。
「カウンターに誰も居なくなるのは困る。そうなると、私は置いてけぼりじゃないか」
「ハハハ! お前には後で結果を教えてやるよ」
私はカールステンさんに背中を押され、司書室とは別の部屋に向かって歩いて行った。
****
修復室というプレートが張られたドアをカールステンさんが軽く叩くと、中から「どうぞ」と声が聞こえてきた。
そのまま私たちが中に入ると、中では一人の若い女性が、防魔眼鏡をかけて本の修復作業をしていた。
丁寧に羊皮紙の上からインクで文字を書き直している女性は、緊張しながら作業しているようだ。
一文字書き終えた女性が、ペンを置いて一息ついた。
「――ふぅ。何かしらカールステン。私に何か用? 今忙しいんだけど」
カールステンさんが私の背中を押しながら告げる。
「今日から入った新人のヴィルマだ。
こいつ、魔導書の写本ができるらしいんだよ。
それなら修復作業もできるだろ? やらせてみたいんだ」
若い女性――たぶん、この人がサブリナさんだろう――が、顔をしかめて私を見つめた。
「えー、そんな子供に修復なんて、やらせられる訳がないじゃない」
私は内心でムッとしながら応える。
「これでも十六歳、大人ですよ?
それに修復作業なら、第五図書館でも毎日やってましたから、慣れてます」
サブリナさんが、私をまじまじと見つめて告げる。
「……あなた、司書歴何年よ?」
「えーと、十五歳になってすぐに司書見習いにしてもらったので、一年ちょっとですね」
「はぁ?! たったの一年程度のキャリアで、魔導書の修復ですって?!
司書の仕事、舐めてるの?!」
私は何と答えていいか困ってしまって、眉をひそめて応える。
「舐めてなんて居ませんよ。私だって、毎日誇りをもって仕事をしてますし。
でも、今まで魔導書を損壊させたことは一度もありませんよ?」
サブリナさんが怪訝な顔で私に告げる。
「……今まで何冊の本を修復してきたのよ?」
何冊? 何冊だろう? 数えてこなかったしなぁ。
「えーと、多い時で一日二十冊は修復してましたし、それを毎日なので、平均十冊としても単純計算で……三千冊以上じゃないですか?」
サブリナさんが目を見開いて驚いていた。
「はぁ?! 一年で三千冊?! あんた、でたらめを言っても修復なんてさせないわよ?!」
「いえ別に、私が修復作業をしたい訳ではないですが。
でも嘘を言ってると思われるのは心外です」
ニヤニヤと様子を窺っていたカールステンさんが、笑顔で告げる。
「な? 面白い人材だろう? 言ってることが本当なら、私たちは大助かりだ。
五万冊に及ぶ蔵書を、たった五人の司書で管理してるんだからな。
だからどうだサブリナ、その修復作業、ヴィルマに任せてみないか?」
サブリナさんは、私を睨み付けながら考えこんでいた。
「……そうね、根拠もなく疑うのは良くないわ。
あなたがそこまで言うのなら、試しに修復作業をしてご覧なさい。
もし失敗しても、私がなんとしてでも修繕してあげる」
うーん、よくわからないけど、修復すればいいのかな?
「わかりました。その本を修復するんですね――」
私は懐から防魔眼鏡を取り出して装着すると、慎重に損傷具合を調べていく。
……うーん、何度も上書きしてるから、文字が読み取りづらくなっちゃってる。
サブリナさんは頑張って文字を入れ直してるけど、これじゃあ滲んで読めないよ。
ふぅ、と一息ついた私はサブリナさんに告げる。
「新しい羊皮紙を用意してください。ページを差し替えましょう」
サブリナさんが目を白黒させながら声を上げる。
「はぁ?! これだけ劣化した魔導書のページを差し替えるの?!」
「そんなに劣化してます? これくらいなら、そんなに難しくないですよ」
私は手袋をしてから≪剥離≫の魔導術式で装丁を丁寧に剥がし、折り丁を綴じている紐を≪切断≫で切り離し、抜き取っていく。
あっという間にばらけた紙を、丁寧に机の上に置いて損傷しているページを取り出した。
「……サブリナさん、紙とペンをください」
「――あ、そうね。ちょっと待ってて」
慌てて新しい羊皮紙を取りに行ったサブリナさんが、紙とペンを私の横に置いた。
「ごめんなさい、丁度いい大きさの羊皮紙がなかったわ」
「問題ありませんよ。本の大きさはわかりましたから」
私は新しい羊皮紙を、本のサイズに合わせて≪切断≫で綺麗にカットしていく。
今度はその羊皮紙の上に、損傷したページの記述を丁寧に写していった。
サブリナさんの声が聞こえる。
「……凄い、なんでそんな速度で、そこまで劣化した文章を読めるの?」
カールステンさんの声も聞こえる。
「読む方も大概だが、書く速度もとんでもないぞ。
なんでこの速度でペンを走らせて、これだけ綺麗な字が書けるんだよ……」
私は周囲のノイズを無視しながらページを写し終わり、元のページと新しいページをサブリナさんに見せた。
「ダブルチェックをお願いします。読めないなら言ってください。自分でやりますから」
まぁダブルチェックを一人でやる意味なんて、ほとんどないけどね。
サブリナさんは私からページを二枚受け取ると、慎重に読み比べて行った。
「……完璧ね。いえ、完璧以上よ。潰れて読めなかった文字が、読めるようになってる」
「ああ、読めなくなっていた部分も当然、修復してありますよ?」
私はサブリナさんから新しいページだけ受け取り、≪乾燥≫の魔導術式でインクだけを乾かした。
今度は折り丁を束ねて新しい絹糸を通し、きっちり結わいていく。
最後に≪粘着≫の魔導術式で装丁を丁寧に張り付け直し、ため息をつく。
「――ふぅ。終わりました。
どうですか? ちゃんと修復できたでしょう?」
サブリナさんに修復が終わった魔導書を手渡すと、彼女は修復箇所を改めて眺めていた。
「……嘘みたい。なんでページ差し替えが、こんな短時間でできるのよ」
「そりゃ、魔術を併用してますからね。
普段はあまり使わないんですけど、その魔導書はばらしておくと良くないので、手早く済ませました」
きょとんとした二人は、私の説明に対して疑問符を浮かべていた。
626
お気に入りに追加
1,494
あなたにおすすめの小説
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる