俺、佐野裕二は歌手デビューします。

オーディション！？

裕二［で、テストの内容って何ですか？］

［そんなに聞きたいか？］

拓也［そりゃ、もちろんですよ！］

［ようするにアレだ。ここは...つか去年からだけど芸能人も入れるって仕組みになっただろ？この学校を有名にっていうのと、もしかしたら才能ある子が一般でもいるんじゃないか？という事でオーディション...みたいな？まぁ、理事長が決めたことだからしょうがねーだろ］

［何か理事長も相当考えが凄い人っすね...］

［ま、ちゃんとコースとか選べるしいいだろ。じっくり考えろよ］

裕二［いつオーディション何ですか？］

［明日］

拓也［明日！？］
 
［そっ。去年もこんな感じだったけど、難関ってゆーの？キツイらしい。ちなみに１年からオーディション受かるっていうのは、考えられないって言われてる。だから、気軽に受けろよ］

拓也［気軽って言われても...これからの人生に影響が...］

［それは後から考えるものだ］

拓也［いや...まぁ、いいか］

［って事で頑張れ］

裕二［...結局テストの内容って何ですか？］

［明日のお楽しみって事で］

～昼休み～

［なぁ、裕二］

［何だよ？］

［内容って何だと思う？］

［オーディションっていうくらいだから...演じたりとか？でも、コースって言ってたしな...。ま、取り敢えず心の準備だけはしとけって事だろ］

［考えてもしょうがないか。］

［あぁ。次移動だし、そろそろ戻るか］

［だな！］

裕二、拓也、その他大勢の生徒は少しの不安を抱えながらも新たな風が吹くことに少し...ワクワクしていた。

～続く～