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5巻

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《百八十七日目》

 昨夜は大いに三大欲求の一つを満たし、今日は清々しい朝を迎えた。
 各地に散らばらせていた団員達は、行った先々でそれぞれ依頼を任されているらしい。
 依頼内容は、都市の防衛、領内の視察に赴く貴族の護衛、近くの山に住み着いてしまった盗賊団の討伐、暴れるモンスターの討伐、など多岐にわたっている。
 これまでの依頼人は基本的にお転婆姫だけだったのに、こうして一気に大勢の依頼人が出現したのは、どうやら我が傭兵団の名がかなり広がってきた事が原因らしい。
 先のクーデターの影響で少なからず乱れた治安の隙を狙い、盗賊山賊の類が暴れるのではないか、と村長やら領主が悩んでいる所に、団員達が登場。それを知って即依頼――という流れが依頼の約半分を占める。
 依頼を受けてそれを完遂すれば徐々に信頼を得られるし、切羽詰まった所程、割高な報酬金を提示してくれているので、断る理由はほぼ無い。
 細々こまごまとした予定を調整し、依頼を受けさせつつ、今後の展開で必要になった奴等を、王都の屋敷や迷宮都市《パーガトリ》に結集させる事にした。
 せっかくの休暇が早く終わってしまった者も居るが、今は我慢してもらおう。本格的な始動にはもう少し準備が必要だから、多少は優遇するつもりだ。
 朝のうちに指示を済ませ、朝食を終わらせてから王都に帰還する。
 鍛冶師さん達に見送られ、空の旅を楽しむ事しばし。途中で何匹か飛行型モンスターを摘み食いしてみたが、ラーニングはできなかった。ラーニングするには、やはり腰を据えて大量に狩らねばならないようだ。
 ある程度食べたところで狩りは止めて、先を急いだ。


 やがて王都《オウスヴェル》が見えてきたので地上に降り、【王認手形】を使って中に入る。
 城下街はクーデターの間少なくなっていた人口が回復したらしく、以前と同じかそれ以上の活気に満ちていた。道を多くのヒトが行き交い、客を呼ぶ声が響いている。
 やはり王都はこうでないと、と思いながら、お転婆姫から報酬として貰った、城下街と貴族街の境にある屋敷に向かう。
 道中にある露店や店で品揃えや価格のチェックをしながら歩いていると、ヒソヒソとささやかれ、指差される事が次第に増えていった。
 優れた聴覚によって大凡おおよその内容は聞こえているが、加えて【盗聴】を使って雑音を消し、クリアな声を聞いてみた。
 それによるとどうやら『ほら、あれが例の切り札って話の』『闘技場でジャダルワイバーンを瞬殺した実力は本物だからな、俺は凄い奴だと最初から見抜いていたさッ』『はぁはぁ。ヤバい、本物、本物の、本物のッ! ブハッ!!』などと言われているらしい。
 大半は成り行きで参加した闘技場での一戦だったり、クーデターの時にお転婆姫の陣営で活躍した件について囁いているようだが、一部にはあの第一王妃や闇勇やみゆうと似た雰囲気の老若男女が居る。恐らく、俺に加護を与えた(事になっている)神を信奉する者達だろう。
 そうした者のほとんどは、まるで神に祈るような仕草をしているのだが、それはまだいい方だ。
 第一王妃のように恍惚こうこつの笑みを浮かべ、紅潮した頬と血走った眼で俺を見つめる者がそれなりに交じっているのは問題だろう。
 束ねられた熱い視線は物理的な力を持ちそうな程で、流石に寒気が走り、ブルリと身体が震えた。戦闘ならば間違いなく瞬殺できるが、街中でただ見つめてくるだけの相手には何もできないので、ある意味かなり厄介だ。
 狂信者、本当に恐い。俺にとっては盗賊や軍隊よりも遥かに相性が悪い存在とも言える。ストレスで肩が凝りそうだ。
 何だか気分が削がれたので、露店で焼き鳥を束で買った後は、足早に屋敷に向かう。
 背後に多数のストーカー達の気配がしたので、建物の屋根を跳びながら進む事にした。それに反応できるモノは居らず、何か名残なごり惜しそうな溜息が聞こえたが、黙殺。
 気にすればする程滅入りそうだ。


 そうしてやっと城下街と貴族街の境にある屋敷に到着すると、待ち構えていたカナちゃんに出迎えられ、抱き締められる。
 大森林への一時帰宅に置いて行かれた事が納得できていないらしく、俺の胸に顔を埋めて愚痴ぐちりながら、一見か細い両腕で、しかし重機のような力で絞めつけてくる。
 俺が相手でなければ、骨は折れ、内臓は口から溢れ出し、最終的に胴体を真っ二つにされていたかもしれない。
 いや、『かも』ではないか。確実にそうなるだろう。そう確信できるぐらいの力が込められている。岩程度なら簡単に砕けそうだ。
 ちょっと気が動転しているとはいえ、流石にこれは直すべき癖なのでたしなめる。カナ美ちゃんはしばらく子供のように頭を左右に振って拒否していたが、頭を撫でてやると徐々に力が抜けていった。
 最終的に解放された時にほっと溜息が出たのも、仕方ない事だろう。
 そんなカナ美ちゃんの後ろには、苦笑を浮かべる赤髪ショートや、羨ましそうにカナ美ちゃんを見ていたオーロとアルジェントの姿もあった。それぞれが笑みを浮かべて『お帰りなさい』と言ってくる。
 ちょっと気恥ずかしいが、『ただいま』と返しておいた。


 さて、帰ってきて早速だが、屋敷の改装を始める事にした。
 店舗として使っていた一角の拡張と、客室一階部分の店舗化の二点が今回の主目的だ。
 元々店舗の部分はそこまでいじる部分が無い。余分な壁を壊して広げ、内装を整えるだけで済む。
 問題は客室の方だ。
 ここでは《パラベラ温泉郷》でノウハウを積んだオイルマッサージの提供と、カナ美ちゃんを筆頭とする女子陣がデザインし、レプラコーン達が作った衣服の売買などをしようと思っている。
 まだやるかどうかは未定だが、個人的に岩盤浴なども王都の貴族に人気が出るだろうと思うので、それ等も考慮した造りにするつもりだ。
 既に大雑把にはどうするか決めているので、後は作業しながら微調整していけばいい。
 王都でも腕利きと名高い職人達を、お転婆姫とのコネで結構な数を雇っているので、短期間で完成するだろう。
 が、より作業期間を短くする為、手先の器用な団員も大量に動員する。
 人手を増やしつつ作業訓練にもなるので一石二鳥だ。いや、経費削減にもなるので一石三鳥と言えるだろうか。
 屋敷の一階はともかく、店舗の方の改造は数日もあれば完成するだろう。


 昼過ぎ、店に並ぶ商品の飾り方を考えながら、工事現場でせっせと木材を加工する俺が居た。
細工師クラフトマン】やこの間得た【造形の亜神の加護】があるので、見よう見真似でも意外とそれなりの物を造る事ができる。周囲にはプロ中のプロが揃っているので、ただ見るだけでも勉強になるし。
 みるみるうちに目に見えて上達していくので気分が乗り、色々な品をかなりの速度で造っていく。するとそれを見ていた親方――職人を束ねる五十代男性――に気に入られたらしく、普通は弟子にしか伝えないような技術を、短時間ではあるが教えてもらえた。
 ぶっきら棒な所もあるが、親方の教え方は的確で分かりやすく、アビリティの効果もあって、最終的にはその技術を何とか模倣する事ができた。
 教え通りの品が出来上がると、親方はそれを見て、どこか満足そうに頷いていた。
 親方は気難しい性格なので、直弟子じきでしでも滅多にこんな事はしないという。教わる俺と教える親方を見て、驚愕の表情を張りつけた三十代の弟子が、そっとそう教えてくれた。


 親方からありがたく技術を吸収し、その礼として、仕事が終わった夜にはエルフ酒を振る舞った。
 ついでに交流会も兼ねてそれなりに広い庭で宴会をもよおし、屋敷で働いている執事やメイド達もそれに参加させる。
 宴会で出す料理を作るのは、主に俺が担当。野外での宴会なので、ブラックフォモールの肉や《農地》の野菜を使用したバーベキューが適当と見た。
 大森林で採れる木材で作った炭を燃やし、巨大な金網の上でそれ等を大量に焼く。鉄板を用意して作った焼きそばも好評だった。
 一つ一つかなりのボリュームがあったので、全員分の料理を用意するのもそこまで手間ではなかった。
 とはいえ数が数なので、料理好きなオーロが隣で手伝いをしてくれた。
 親子の共同作業はええもんだし、参加者がガツガツと夢中で喰っている姿は、作った身としてはやりがいがある。
 交流会は、成功したと言えるだろう。


《百八十八日目》

 久しぶりに、朝から年少実験部隊《ソルチュード》の訓練を指揮する。
 この二日程赤髪ショートに任せていたのだが、彼女の戦い方を真似たのか、子供達の動きがどことなく獣のような感じになっている。戦技アーツよりも体術を使う頻度が高く、徐々に《戦に備えよパラベラム》の団員らしくなってきたと言えるだろう。
 まだまだ使い物にはならないが、若いので日々の成長も早い。纏め役のガキ大将や年長組は特に元気がある。
 貪欲どんよくに強くなろうという意思もあるので、今後に期待だ。


 朝の訓練を終えると、昼から職人達に交じり、屋敷の店舗改装の手伝いをする。
 作業も二日目なので、何となく要領の分かってきた他の団員達の運搬作業も早くなっているようだ。
 昨日よりも効率良く作業は続き、店舗の方がかなり進んだところで夕暮れを迎え、今日の仕事は終了となった。
 流石腕利きの職人、作業スピード凄いな、と親方達を称えて、迷宮で採れた酒を出し、互いをねぎらう。
 やっぱり労働の後の酒は良いもんだ。
 だが、今日の宴は早めにお開きにしておく。
 明日は作業を早くから行う為だ。


《百八十九日目》

 深夜、俺の次男である鬼若を連れて旅をしているミノ吉くん達一行が、何者かに襲撃された。
 とはいっても、コチラに被害は出ていない。
 それに対して、襲撃者は全滅していた。
 簡単に流れを説明するとこうである。


 まず、愛獣ペットを枕に熟睡していたミノ吉くんが、近づいてくる集団の気配を察知して覚醒。
 起きたと敵に覚られないように聴覚と嗅覚だけで周囲の状況を大雑把に調べると、全方位から僅かな衣擦れの音が聞こえ、数十人分の体臭が嗅ぎ取れた。
 イヤーカフスに寄生している分体の索敵によって〝三十三〟という正確な人数が出たのと、敵がゆっくりと近づいてきたのは、殆ど同時だった。
 ミノ吉くん以外は、骨格を組み替えてテント型になっていた骸骨百足の中で休んでいたが、アス江ちゃんをはじめとする実力者は近づく集団に気が付いていた。
 対策を講じる為にイヤーカフスで連絡を取り合い、本人の希望によって、ミノ吉くんだけが出撃する事が決定。寝ていた場所が一人だけ外だったのも都合が良かった。
 そして敵が状態異常バッドステータス【麻痺】【昏睡】を引き起こす特製の煙玉を骸骨百足付近に投擲とうてきする直前、飛び起きたミノ吉くんが逃げる間も与えずに蹂躙じゅうりんを開始した。
 戦闘開始から終わりまで、多分十数秒も経過していなかっただろう。斧の一振りで数名を纏めて斬り殺し、大地を舐めるように広がった雷炎で更に殺す。
 最近ますます力を付けてきたミノ吉くんは、頼もしい限りである。
 本音を言えば捕虜の一人でも確保してほしいところだが、ミノ吉くんだから仕方ない。身体はともかく、頭の方は昔と変わらずあまりよろしくないのだから。
 何とか原形を留めていた数少ない敵の死体を検分した結果、やはりと言うべきか、所属を示すような品は一つも発見できなかった。
 種族は獣人だったり人間だったりと統一性は無いが、全員同じ規格の使い込まれた装備だったので、寄せ集めの傭兵、という訳ではないだろう。
 麻痺毒を塗布した剣と致死性の猛毒を塗布した短剣、非合法な多数の薬品、全身各所に設置された猛毒塗布済みの暗器、高い【隠れ身ハイディング】効果を持つ頑丈な革のロングコートにズボン、足音がしないマジックアイテムのブーツなど、まるっきり暗殺者の装いだ。
 状況的に王国は除外するとして、どこかの国の機関員である事は間違いない。


 襲われた理由だが、恐らく王国での戦いが原因だろう。
 俺達《戦に備えよパラベラム》が保有する戦力は質と量共に優れているので、他国から危険視されるだろうなとは前々から思っていたし、分体で集めた情報からこれが事実だと分かっている。
 一部には即排除、などと言っている所もある。どことは言わないが、そういう所もあるのだ。
 団長である俺は王都に居るから手を出せないとして――王都の間者の掃除が粗方終わっているので、物理的に手段が無い――主力級であるミノ吉くんやアス江ちゃん達の部隊を早い段階で消したかったのだろう。
 もしくは威力偵察のつもりで、ある程度かき乱したら逃げるつもりだった可能性もある。
 全滅させてしまっているので本当の所は分からないが、一応全部隊に警戒するように伝えた。


 新しい戦いの予兆に、ちょっとワクワクし始めた俺がいる。


《百九十日目》

 今朝早く、弟エルフが王都に到着し、俺の屋敷にやって来た。
 エルフ酒と迷宮産の高級酒を数種、その他に希少な魔法金属やら鉱石やらを手土産に、である。
 父親エルフから、俺が酒好きだと聞いていたのだろう。流石は老舗商会の会長だ、かなり用意がいい。
 屋敷の接待室に通し、商売の話をする。
 弟エルフの隣にはやり手そうな青年――弟エルフの息子――が、俺の隣には見る者を魅了してやまない美貌を持つカナ美ちゃんが居る。
 カナ美ちゃんに見惚みとれて息子エルフが上の空だったのには、弟エルフと共に苦笑してしまった。


 交渉の結果、結構な数の契約を交わす事になった。
 アチラは俺達の商会――総合商会《戦に備えよパラベラム》に土地や商売の利権などを色々と援助し、コチラはその見返りに、温泉の使用権や大森林の素材などを融通する、といった内容だ。
 ぶっちゃけ温泉だけでイケたとは思う。
 弟エルフは隠そうとしていたが、新しい温泉の考案をチラッと洩らすとかなり喰いついてきたからだ。まるで温泉中毒者だ。
 いや、温泉は本当に気持ちがいいからその反応も分かるけど、そこまで分かりやすく反応されると、対価はこれだけで十分なんじゃないの? と思わなくもない。
 まあ、この世界は天然温泉が少ないし、あってもただ入るだけという所が多い。《パラベラ温泉郷》のように電気や泡など多種多様な湯は珍しいし、水質も一級品だからな。
 弟エルフが温泉だけで何にでも頷こうとしたのを息子エルフが止めていたが、そのやり取りもまた人柄を知る情報になる。短い時間の出来事ではあるが、二人の性格を大雑把に理解できた。
 少なくとも、契約書の内容は特別な事情でも無い限り守られるだろう。裏切ったら裏切ったで、相応の報いは用意するつもりだが。
 当面は良い関係を続けられそうだ。


 商談が無事終了したので、屋敷の改装に取り掛かる。
 その様子を弟エルフ達が見学したそうだったので、カナ美ちゃんに二人の接待を任せる。
 その後も問題は無く、一日が終了した。


《百九十一日目》

 今日は特に語る事はない。
 黙々と改築を進め、店舗部分の工事はほぼ終わりが見えた。
 このペースなら、明日には完成するだろう。一階部分はより広い分だけ、まだまだかかるが、商品の陳列を済ませば営業はできるはずだ。


《百九十二日目》

 朝から始めた店舗の工事は、昼過ぎには完了した。
 ここで行うのは、簡単に言えば総合スーパーだ。
 店舗は縦五〇メートル、横四〇メートル、高さ七メートル程のゆったりとした建造物で、多くの商品を並べる事ができる。
 大森林で採れる植物やブラックスケルトンの黒骨といった、錬金術などに使用する様々な素材。
 切れ味が鋭く錆びにくい包丁や、軽くて丈夫な大鍋など、家庭用の調理器具。
 空輸で持ってこさせる《農地》産の瑞々しい野菜や、ブラックフォモールの肉など多種多様な食材。
 ドワーフやレプラコーン達が手掛けた武具防具に、カナ美ちゃん達がデザインした衣服。
 俺の糸を使って編まれた防刃性の高い軍手や、切れ味鋭いハサミなどの日用品。
 基本的な商品はこんな感じだ。
 値段はかなり手頃にしている。ここに来れば大抵欲しいものが揃う、というイメージを浸透させ、最初に常連客を掴みたい。
 そして最終的には他所のお店を吸収し、大型ショッピングセンターへと事業拡大していこうと狙っている。
 ともかく、これで店を始められる。
 団員達との短い相談の結果、開店は三日後に決めた。
 不安はあるが、取りあえずやってみて、駄目なら修正していけばいい。事業に失敗したとしても、傭兵業は続けるので喰えない事はない。
 まずはイヤーカフス経由で、開店日をお転婆姫に伝えておく。お転婆姫が動けば、貴族とかも客になってくれるだろう、という打算である。
 第一王妃までついてきそうで不安だが、まあ、そんなに悪い事にはならないだろう、多分。


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