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「・・・してぇ、見せてぇ。エドガーのエッチなおちんちん汁出してるとこ見せて?」
 彰の蕩けた声に本格的に抑えが効かなくなる。私のペニスは朝勃ちの影響だけでなく卑猥な言葉に、声に表情に欲情していた。
 ゴクリと次々と湧いてくる唾液を飲み込んで、期待を込めて促すような彰の視線に急かされ下着へと手を掛ける。
 彰の視線はずっと私のペニスに注がれていた。溢れ出た我慢汁が丸く染みを作った下着、その下で硬く張り詰めているペニス。そんな我慢の効かない私のはしたないペニスを彰は嬉しそうに見つめていた。

 ハッハッっと呼吸が浅くなっているのが分かる。まだペニスは下着の中にいるのに既に射精欲は高まっている。一発目は長く持ちそうにない。
 ブルン、一気に下着を下ろせばガチガチに勃起したペニスが勢いよく揺れた。それと共にむわりと私の匂いも広がる。
 体臭と精臭とフェロモンが混じった発情臭だ。私の発情臭は濃くキツい部類らしい、直接言われたことはないが過去に何度か眉をひそめられたことがある。
 彰はどうだろうか、この前は何も言わなかったし眉をひそめられることもなかった。だからと言ってあの時はずいぶん酔っていたのだから嗅覚がおかしくなっていたのかもしれない。

 恐る恐る表情を窺うとそこには、それはもう蕩けた表情の彰がいた。
「っはぁぁぁ・・・エドガーの匂いだぁ。エドガーの濃ぉいおちんちんの匂いっ、もっと嗅がせて?この匂い好きなんだぁ」
 ズクンと腰が重くなる。強烈な射精欲が競り上がってきて睾丸がキュッっと持ち上がった、と思った瞬間。
「っんぐぉぉぉぉぉっ!!!!!」
 一発目は呆気なく放出された。ビチャビチャと音を立て精液をぶち撒ける様子を私は呆けたように見るしかなかった。長く持たないと思ってはいたが、まさか一扱きもせずにノーハンド射精をするなんて思ってもみなかったのだ。

 私の腹はもちろん、彰の顔や体にも精液が飛び散っていた。少しの間呆気に取られていた様子の彰だったが、顔に付いた精液を拭い鼻先に近付けると深く息を吸っている。
「あはっ、良い匂い。エドガーの精液って、とっても濃くて嗅ぐだけで幸せになる匂いだねぇ」
 そんな事を言われたら私のペニスはすぐに二発目を用意してしまうではないか。
「あっ、彰っ!待っててくれ、すぐにもっと出してやるからっ!私の匂いで彰を染めてやるからぁあぁっ!」
 彰の視線を感じながら一心不乱にペニスを扱く。我慢汁は際限なくダラダラ零れて上下に扱く度にニュチュッニュチュッと卑猥な音を響かせていた。

「どうだっ?私のオナニー姿はぁぁ……気に入ったか?ぁっ!あぁぁぁぁ!!!」
 両手で竿を握り込んでゴシゴシと上下に扱くだけの単純な動作でも、彰が見ているとなれば快感は何十倍にも膨れ上がる。
「うん、良いよ。とぉっても良いよぉ・・・エドガーのエッチなオナニー大好き。だからもっとシコシコして?俺に見られて気持ち良くなってビュービュー精液撒き散らしちゃう姿もっともぉっと見せて、ね?」
 ペタリとベッドに座った彰の目の前に股間部分が来るように立ち上がる。うっとりと私の勃起ペニスを見つめる彰は、まるで一幅の絵画の様な美しさだ。ただその体は先程私が放出した精液により卑猥に彩られている。

「っぐぅぅ!彰っ、彰ぁっ!見てくれ、ほらっ、どうだぁぁぁ?この前彰が教えてくれてからぁあっ!こうやって尿道口をグリグリって、おっ!おォっ!!!グリグリってしてオナニーをしてるんだぁぁっああぁぁ!」
 片手で竿を扱いたまま、もう片手で尿道口をグリグリと刺激する。そうすれば未だ慣れない強烈な快感に射精欲が混み上がってきた。
「んっ、エドガーのおちんちん凄いねぇ。グリグリってする度にエッチなお汁いっぱい溢して濃ぉい匂い撒き散らしてっ。はぁぁぁん、エドガーが目の前でおちんちんゴシゴシしてるよぉ。好きだよぉ、エドガーの勃起ちんちん好きぃ」
 堪らないのか自分の体をギュッと抱き締める彰。勃起ペニスから片時も目を離さずに繰り出される言葉には嘘や偽りは感じられなかった。
 つまり彰は真実私のペニスが好きなのだ

 ゾクゾクっと背筋を快感が駆け抜ける。たとえ私本人ではなく私のペニスだけが好きだとしても構わない。彰に好きと言ってもらえたのだ。ああ、天にも昇る気持ちとはこのことか。
「あっ、ああっ!彰ぁあぁぁっぁぁ!!!彰っ!彰ぁあ、彰ぁ!」
 竿を扱く手が早くなり、口からは彰の名しか溢れて来ない。彰の名を口にしながら、彰の眼前で勃起ペニスを扱く。最高のオナニー環境に私の心はあの時と同じようにふわふわと浮き立ち、自分が自分でないような感覚に陥っていった。
「オっ!おォぉォォっ!!!気持ちいぃっ!ペニスぐちゅぐちゅ擦るの気持ちぃいっ!あぁっ、彰あぁぁ!彰っ!見て、見てくれぇ、僕の朝勃ちちんちんから白いおしっこぴゅっぴゅする所見てぇっ!」

 大きな水音を響かせて勃起ペニスを無心で擦る。あと少しで射精出来そうな所であるが最後の決め手がまだ来ていない。
「あっぁあっ!おちんちんっ、僕の勃起ちんちん彰が見てるっ!ぐぅぅぅっ、もっと見てぇ、彰に見られながらおちんちん扱くの気持ちぃいよぉ!ねえ僕っ上手におちんちん扱けてる?ママに誉めてもらえるくらい上手に扱けてるぅ?ンォっ!!!おっホぉぉぉぉっ!」
 射精したい欲が高まりすぎて口から純粋な欲求と願望が飛び出してくる。
 彰に誉められたい。彰に、ママに上手だね、良い子だよと誉めてほしい。あの時彰に抉じ開けられた性癖は、彰にしか満たしてもらえないのだ。
「ママっ!ママぁあぁぁっぁぁ!僕のおちんちん見てぇ、もうすぐ出るからっ!ママが見てくれてるから僕っ、僕ぅぅ、ああぁ気持ちいぃ!気持ちいいっ!」
 彰はずっと私のペニスを見てくれている。それがどれ程の快感を私に与えているかなど、当の本人には決して分からないだろう。もし彰の視線一つで勃起するようになってしまったら私はどうなってしまうのか、想像するだけで更なる快感が湧き起こってくる。

 グチョグチョの手のひらで我慢汁を泡立てながら竿を擦り尿道口を爪先でカリカリと引っ掻く。脳天を突き刺す快感に、クる、と思った瞬間ドっと駆け上がってくる精液を感じた。
「んぐぉぉぉぉぉっ!!!!!出るっ!出てるぅ!オ゛ッ!おォッ!!おしっこ撒き散らしてイッってるぅぅぅぅ!!!!!!!!」
 ビュービュー噴水みたいに精液を吹き出すペニスを彰の顔面へ向けて固定する。目を閉じて私の精液が出終わるまで動かない彰の様子に、出したばかりの睾丸で新たに精液が作られていくのを感じた。
 小便を切る用にペニスを振って尿道に残った精液を飛ばす。最後の滴は彰の滑らかな頬へ向かって飛んで、丸い滴となって張り付いた。
 聖者を、彰を、ママを汚しているような凄まじい背徳感が襲う。だがそれは全て快感に上書きされていく。
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