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第二章 世界樹の枝と外の状況
24. 世界樹の枝の広場
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昼食を食べたあとは世界樹の精霊様が用意してくれたもうひとつの場所、世界樹の苗木を植樹するように言われた広場を見に行くことにした。
広場は僕たちの屋敷から歩いて十分ほどの場所にある。
屋敷からも見えていたがかなり大きな広場だ。
植え込みなどもしっかりと作られており、休むための木のベンチまであった。
僕とホーフーン、あとはクーオくらいしか利用しないのにここまで準備する必要はあったのだろうか?
ともかく、世界樹の苗木を植樹しなくちゃ。
「にゃ。ここが広場の中心みたいですにゃ」
「本当だ。一部分だけ草がなくなってる」
「周囲は草花で囲まれていますのに、ここだけ地面がむき出しですにゃあ」
「ここに世界樹の苗木を植えればいいんだね。早速やろう」
「はいにゃ」
僕たちは屋敷においてあったスコップで地面を掘り世界樹の苗木を植える。
すると、みるみるうちに苗木が大きくなり、10メートルくらいの高さになった。
特別な木なんだろうけど、すごく早く生長したなぁ。
「……これで僕らの役目は終わりかな?」
「そうですにゃ。あとは自然と大きくなるのを待つだけですにゃ。大きくなれば世界樹の精霊様も出てくることが出来ますにゃ」
「これ以上大きくなるの?」
「世界樹の枝ですからにゃ」
にわかには信じがたいけど、世界樹だしそういうものだろうと思うことにしておいた。
深く考えても答えは出そうにない。
そのあとは広場の中を探索してみることに。
さっきも感じたけど植え込みで歩く場所と草花を植える場所を切り分け、適度に木製のベンチで休むスペースを確保している。
花壇には色とりどりの花が植えられ、見ているだけでも楽しい。
こんな場所、僕がいた領地にはなかっただろうな。
「いやはや、豪華な広場……いや、庭園ですにゃ」
「やっぱり豪華な場所なんだね」
「これだけ立派な庭園は国の首都に行ってもお目にかかれませんにゃ。あるとすれば王族のプライベートスペースにゃ」
「そこまですごいんだ」
「本当はもっとすごいにゃ。あの花を見るにゃ」
ホーフーンが指さした先には丸く黄色い花がたくさん咲き誇っている。
あれがどうかしたのだろうか?
「あの花は夏に咲く花にゃ。おそらくこの庭園は季節関係なく花が咲いているにゃ。人の技では出来ないにゃ」
……そこまですごかったんだ。
こんなすごい広場、僕たちだけで使ってもいいのかな?
広場は僕たちの屋敷から歩いて十分ほどの場所にある。
屋敷からも見えていたがかなり大きな広場だ。
植え込みなどもしっかりと作られており、休むための木のベンチまであった。
僕とホーフーン、あとはクーオくらいしか利用しないのにここまで準備する必要はあったのだろうか?
ともかく、世界樹の苗木を植樹しなくちゃ。
「にゃ。ここが広場の中心みたいですにゃ」
「本当だ。一部分だけ草がなくなってる」
「周囲は草花で囲まれていますのに、ここだけ地面がむき出しですにゃあ」
「ここに世界樹の苗木を植えればいいんだね。早速やろう」
「はいにゃ」
僕たちは屋敷においてあったスコップで地面を掘り世界樹の苗木を植える。
すると、みるみるうちに苗木が大きくなり、10メートルくらいの高さになった。
特別な木なんだろうけど、すごく早く生長したなぁ。
「……これで僕らの役目は終わりかな?」
「そうですにゃ。あとは自然と大きくなるのを待つだけですにゃ。大きくなれば世界樹の精霊様も出てくることが出来ますにゃ」
「これ以上大きくなるの?」
「世界樹の枝ですからにゃ」
にわかには信じがたいけど、世界樹だしそういうものだろうと思うことにしておいた。
深く考えても答えは出そうにない。
そのあとは広場の中を探索してみることに。
さっきも感じたけど植え込みで歩く場所と草花を植える場所を切り分け、適度に木製のベンチで休むスペースを確保している。
花壇には色とりどりの花が植えられ、見ているだけでも楽しい。
こんな場所、僕がいた領地にはなかっただろうな。
「いやはや、豪華な広場……いや、庭園ですにゃ」
「やっぱり豪華な場所なんだね」
「これだけ立派な庭園は国の首都に行ってもお目にかかれませんにゃ。あるとすれば王族のプライベートスペースにゃ」
「そこまですごいんだ」
「本当はもっとすごいにゃ。あの花を見るにゃ」
ホーフーンが指さした先には丸く黄色い花がたくさん咲き誇っている。
あれがどうかしたのだろうか?
「あの花は夏に咲く花にゃ。おそらくこの庭園は季節関係なく花が咲いているにゃ。人の技では出来ないにゃ」
……そこまですごかったんだ。
こんなすごい広場、僕たちだけで使ってもいいのかな?
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