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第3部 アウラ領、開発中 第1章 アウラ邸の食糧事情
45. アグリーノでモンスター退治
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オーク退治の交渉もまとまったので、早速あたしは更衣室で窮屈なドレスからルインハンターの服装へと着替える。
さすがにドレスのまま戦闘はねぇ……。
戦えなくはないけれど、邪魔だし、汚れは落ちるといっても返り血を浴びたらメイドたちに申し訳ないし。
ともかく、あたしはルインハンターの服装になり、自分の武器である短剣とバックラー、鞭もマジックバッグから取り出しておいた。
使うのはまだ先だけど念のためってヤツだね。
準備が整ったあたしたちを待っていたのは痩せぎすの男性エルフ。
どうやらこの男が監視員らしい。
適当に挨拶を済ませて全員で魔導車に乗り込み、オークがいたという街道へと向かった。
向かったが……オークなんていやしないじゃない?
どういうこと?
「ねえ、本当にこの街道であっているの?」
あたしはギルドの監視員に聞いてみる。
ギルドの監視員もうろたえながら答えてくれた。
「は、はい。この街道です。場所もこの当たりなのですが……どういうことでしょう? 目撃情報が間違っていたとか?」
うーん、なんだかいやな予感がする。
そもそも目撃したのは商人なんだよね?
どうやって戻ってきたんだろう?
「ねえ、目撃した商人ってどんな方法で街に戻ってきたの?」
「え? 方法?」
「そう、方法。30匹ものオークを目撃したならあちらからも気付かれているはずよ。どうやって逃げ帰ってきたの?」
「……そう言えば、馬などではなく走って帰ってきたようですね。事情聴取を受けていた商人様の身なりは乱れていましたが傷の跡はありませんでした。もし、襲われていたのなら多少の傷は負っているはずです」
「ええ、その通り。そして、オークは見た目よりも足が速い」
「ああ、確かに。一般人が走って逃げるのは厳しいでしょう。となると……」
「誰かがおとりに使われた」
「はい。そして、オークが好むおとりと言えば……女性」
オークは人間の女性を死ぬまでもてあそび続ける習性がある。
そして男女が一緒にいる場合、積極的に女性を狙うんだ。
「これ、まずいかも」
「ですね。一刻も早くオークのコロニーを見つけねば」
「と言うわけだけど、もう見つけてあるよね、ヘファイストス?」
『無論だ』
「ひゃい!?」
あ、ギルドの監視員には説明していなかった。
でも時間が惜しいからこのまま話を続けよう。
「いまの位置からどの方角に進めばいい?」
『およそ2時の方角だ。ただ、オークの警備兵が潜んでいる。注意せねばならない』
「うーん。ヘファイストスじゃ暗殺は無理だよね?」
『派手に火柱が上がるな』
「じゃあ、あたしが1匹ずつ始末していくしかないか」
『位置情報は送り続ける。気を付けて』
「ありがと。と言うわけで、コロニーの位置はわかりました。警備兵の位置も丸わかりです。さっさとつかまっている女性を助けに行きましょう」
「あ、はい。いまの通信は?」
「ああ、あたしの所有しているマナトレーシングフレーム、ヘファイストスからの通信です。こういうときとっても頼りになるんですよ」
「マナトレーシングフレーム……」
あ、意識が遠のいた。
しっかりしてほしいな、ギルドの監視員ならさ。
「とりあえず意識をしっかりしてください。フェデラーはシーナさんと一緒にここで待機。いいよね?」
「仕方がありませんな。ヘファイストス様もいらしている以上、お嬢様には万にひとつもあり得ません。どうぞ存分にお力を振るってきてください」
「悪いね。あたいもさすがにモンスター相手の荒事は苦手でさ」
「まあ、得手不得手は誰にでもありますって。ほら、監視員の人。行きますよ?」
「は、はい!」
とりあえず復活してくれたギルドの監視員と一緒に森へと分け入る。
さすがは冒険者ギルドの関係者だけあって森の中での気配もばっちり隠せているね。
足手まといにはならずにすみそう。
「とりあえず、あの茂みの裏にいるオークを倒します」
「え? 弓でも使うんですか?」
「こうするんですよ。えい」
あたしは短剣をまっすぐ構え、魔力の刃を一直線に伸ばす。
するとそのまま魔力の刃が茂みの向こうへと消えていき、一瞬くぐもった声をあげてオークがこちらに倒れ込んできた。
うん、ちゃんと首を一突きにできている。
「いまのは……」
「あたしの武器の力です。あたしにしか使えませんが」
「なるほど。ですが、これなら警備兵も気付かれずに倒していけますね」
「はい。サクサク倒していきますよ」
「承知しました」
あたしはヘファイストスが表示してくれている地図に従い、どんどん警備をしているオークたちを暗殺して回る。
どのオークも背後や茂みの裏からの見えない一撃で倒されていくから、一切物音を立てずに済んでいるんだよね。
いや、楽だこれ。
そして1時間ほどかけてコロニー全体の警備兵を倒したところで、いよいよオークのコロニーへと突入だ。
ヘファイストスの示した侵入経路をなぞるように進み、建物の裏手から広場の様子を伺う。
そこにはオークたちによって無理矢理泥をこすりつけられる3人の少女たちがいた。
……よかった、まだ間に合ったみたい。
「ぎりぎりセーフでしょうか」
「そのようだね」
オークは見た目によらずきれい好きだ。
なので獲物を慰み者として扱う前にきれいに洗う習慣がある。
第一段階は衣服をすべて剥ぎ取り衣服を焼いた煙でいぶす。
第二段階は全身に油を塗る。
第三段階がいまの全身を泥まみれにする段階だ。
この次は泥を水で洗い流され、オークどものお楽しみの時間等わけなのよね。
結構ぎりぎりだったけど間に合ったみたい。
「しかし、オークも報告にあった30匹どころかその倍はいる。それにハイオークも5匹。どうしますか?」
「ん? そんなの誤差よ、誤差」
あたしは建物の陰から飛び出してハイオークのうち1匹の首をはねてしまう。
その状況にまだついていけていないハイオーク2匹も魔力の刃を伸ばして首切りだ。
さすがにそこまで行くとほかのオークどもが状況に気付き襲いかかってこようとするが、あたしには鞭があるもんね!
「そこの3人、伏せなさい!」
「「「は、はいっ!?」」」
捕まっていた3人が地面に伏せたことを確認してから、あたしは鞭を振り回し魔力の刃でオークどもを次々切り飛ばす。
さすがに首をはねるようなきれいな切り方はできないけれど、オークはバッサバッサ切り裂かれて倒れていくから面白い。
ちょっと返り血も浴びちゃっているけど、水魔法で洗ってしまえば落ちるからね。
そしてほとんどのオークを倒しきったあと何匹か逃げだそうとしていたけれど、それもヘファイストスの手で焼き払われた。
うん、制圧完了!
あとは、この子たちを保護して帰るだけだね。
あ、オークの死体も集めなくちゃか。
そっちはヘファイストスにお願いできないかなぁ。
……うん、ダメだよね。
さすがにドレスのまま戦闘はねぇ……。
戦えなくはないけれど、邪魔だし、汚れは落ちるといっても返り血を浴びたらメイドたちに申し訳ないし。
ともかく、あたしはルインハンターの服装になり、自分の武器である短剣とバックラー、鞭もマジックバッグから取り出しておいた。
使うのはまだ先だけど念のためってヤツだね。
準備が整ったあたしたちを待っていたのは痩せぎすの男性エルフ。
どうやらこの男が監視員らしい。
適当に挨拶を済ませて全員で魔導車に乗り込み、オークがいたという街道へと向かった。
向かったが……オークなんていやしないじゃない?
どういうこと?
「ねえ、本当にこの街道であっているの?」
あたしはギルドの監視員に聞いてみる。
ギルドの監視員もうろたえながら答えてくれた。
「は、はい。この街道です。場所もこの当たりなのですが……どういうことでしょう? 目撃情報が間違っていたとか?」
うーん、なんだかいやな予感がする。
そもそも目撃したのは商人なんだよね?
どうやって戻ってきたんだろう?
「ねえ、目撃した商人ってどんな方法で街に戻ってきたの?」
「え? 方法?」
「そう、方法。30匹ものオークを目撃したならあちらからも気付かれているはずよ。どうやって逃げ帰ってきたの?」
「……そう言えば、馬などではなく走って帰ってきたようですね。事情聴取を受けていた商人様の身なりは乱れていましたが傷の跡はありませんでした。もし、襲われていたのなら多少の傷は負っているはずです」
「ええ、その通り。そして、オークは見た目よりも足が速い」
「ああ、確かに。一般人が走って逃げるのは厳しいでしょう。となると……」
「誰かがおとりに使われた」
「はい。そして、オークが好むおとりと言えば……女性」
オークは人間の女性を死ぬまでもてあそび続ける習性がある。
そして男女が一緒にいる場合、積極的に女性を狙うんだ。
「これ、まずいかも」
「ですね。一刻も早くオークのコロニーを見つけねば」
「と言うわけだけど、もう見つけてあるよね、ヘファイストス?」
『無論だ』
「ひゃい!?」
あ、ギルドの監視員には説明していなかった。
でも時間が惜しいからこのまま話を続けよう。
「いまの位置からどの方角に進めばいい?」
『およそ2時の方角だ。ただ、オークの警備兵が潜んでいる。注意せねばならない』
「うーん。ヘファイストスじゃ暗殺は無理だよね?」
『派手に火柱が上がるな』
「じゃあ、あたしが1匹ずつ始末していくしかないか」
『位置情報は送り続ける。気を付けて』
「ありがと。と言うわけで、コロニーの位置はわかりました。警備兵の位置も丸わかりです。さっさとつかまっている女性を助けに行きましょう」
「あ、はい。いまの通信は?」
「ああ、あたしの所有しているマナトレーシングフレーム、ヘファイストスからの通信です。こういうときとっても頼りになるんですよ」
「マナトレーシングフレーム……」
あ、意識が遠のいた。
しっかりしてほしいな、ギルドの監視員ならさ。
「とりあえず意識をしっかりしてください。フェデラーはシーナさんと一緒にここで待機。いいよね?」
「仕方がありませんな。ヘファイストス様もいらしている以上、お嬢様には万にひとつもあり得ません。どうぞ存分にお力を振るってきてください」
「悪いね。あたいもさすがにモンスター相手の荒事は苦手でさ」
「まあ、得手不得手は誰にでもありますって。ほら、監視員の人。行きますよ?」
「は、はい!」
とりあえず復活してくれたギルドの監視員と一緒に森へと分け入る。
さすがは冒険者ギルドの関係者だけあって森の中での気配もばっちり隠せているね。
足手まといにはならずにすみそう。
「とりあえず、あの茂みの裏にいるオークを倒します」
「え? 弓でも使うんですか?」
「こうするんですよ。えい」
あたしは短剣をまっすぐ構え、魔力の刃を一直線に伸ばす。
するとそのまま魔力の刃が茂みの向こうへと消えていき、一瞬くぐもった声をあげてオークがこちらに倒れ込んできた。
うん、ちゃんと首を一突きにできている。
「いまのは……」
「あたしの武器の力です。あたしにしか使えませんが」
「なるほど。ですが、これなら警備兵も気付かれずに倒していけますね」
「はい。サクサク倒していきますよ」
「承知しました」
あたしはヘファイストスが表示してくれている地図に従い、どんどん警備をしているオークたちを暗殺して回る。
どのオークも背後や茂みの裏からの見えない一撃で倒されていくから、一切物音を立てずに済んでいるんだよね。
いや、楽だこれ。
そして1時間ほどかけてコロニー全体の警備兵を倒したところで、いよいよオークのコロニーへと突入だ。
ヘファイストスの示した侵入経路をなぞるように進み、建物の裏手から広場の様子を伺う。
そこにはオークたちによって無理矢理泥をこすりつけられる3人の少女たちがいた。
……よかった、まだ間に合ったみたい。
「ぎりぎりセーフでしょうか」
「そのようだね」
オークは見た目によらずきれい好きだ。
なので獲物を慰み者として扱う前にきれいに洗う習慣がある。
第一段階は衣服をすべて剥ぎ取り衣服を焼いた煙でいぶす。
第二段階は全身に油を塗る。
第三段階がいまの全身を泥まみれにする段階だ。
この次は泥を水で洗い流され、オークどものお楽しみの時間等わけなのよね。
結構ぎりぎりだったけど間に合ったみたい。
「しかし、オークも報告にあった30匹どころかその倍はいる。それにハイオークも5匹。どうしますか?」
「ん? そんなの誤差よ、誤差」
あたしは建物の陰から飛び出してハイオークのうち1匹の首をはねてしまう。
その状況にまだついていけていないハイオーク2匹も魔力の刃を伸ばして首切りだ。
さすがにそこまで行くとほかのオークどもが状況に気付き襲いかかってこようとするが、あたしには鞭があるもんね!
「そこの3人、伏せなさい!」
「「「は、はいっ!?」」」
捕まっていた3人が地面に伏せたことを確認してから、あたしは鞭を振り回し魔力の刃でオークどもを次々切り飛ばす。
さすがに首をはねるようなきれいな切り方はできないけれど、オークはバッサバッサ切り裂かれて倒れていくから面白い。
ちょっと返り血も浴びちゃっているけど、水魔法で洗ってしまえば落ちるからね。
そしてほとんどのオークを倒しきったあと何匹か逃げだそうとしていたけれど、それもヘファイストスの手で焼き払われた。
うん、制圧完了!
あとは、この子たちを保護して帰るだけだね。
あ、オークの死体も集めなくちゃか。
そっちはヘファイストスにお願いできないかなぁ。
……うん、ダメだよね。
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