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第1部 鍛冶の炎、目覚める 第3章 王都リードアローでの暮らし
14. ダークドラゴン狩り
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あたしはロマネさんと一緒にダークドラゴンを狩りに行くこととなった。
ヘファイストスに言わせれば、鍛冶魔法ではモンスターの皮や爪などの素材も混ぜられるらしい。
使うかどうかはわからないけれど、あっても損はしないからね。
集められるときに集めておこう。
それで、依頼の出ている街なんだけど、普通に移動すると片道1カ月はかかる場所にある街だった。
途中森を迂回するために大きく街道が蛇行したり、峠越えがあったりするためなんだけど、ヘファイストスに乗っていけば関係ないからね。
ロマネさんの道案内に従って進めばわずか3日で到着したよ。
「いや、本当に速いな。もう数日はかかると思っていたのだが」
「空を飛べばこんなものですよ。それで、依頼が出ているのはこの街ですよね」
「そうだな。空から見たとき、崩れた建物などもあった。戦闘の痕跡だろう」
「じゃあ、手早くすませますか」
「そうしよう」
あたしたちは国軍が守る門をくぐり、街の冒険者ギルドへと入っていった。
そこでロマネさんが受注した証のある依頼票を提出すると、Aランク冒険者のロマネさんが来たということでギルド中が大騒ぎ。
ロマネさんは大物狩りとしてよく知られているから、今回のドラゴン退治も本気だってわかるんだろうね。
それに外には大型のエンシェントフレームまで来ているわけだし。
期待度がどんどん高まっていくなぁ。
ギルド内が興奮に包まれていく中、あたしたちよりあとからギルドにやってきた人物が現れた。
なんでもこの街の街長らしい。
やってきた街長とその一行から別室へと呼び出された。
ロマネさんと今回の一件についての報酬相談のようだね。
あたしも話し合いに参加するように言われたけど、あたしは外野として聞いていようっと。
あくまでサポートだけだし。
「ようこそおいでくださいました。私が街長の……」
「ああ、私がロマネだ。話は手短にすませよう。私は今回のドラゴン退治について、報酬は倒したドラゴンすべてをいただきたい。それ以外の報酬はいらない。冒険者ギルドで提示されていた報奨金などもだ」
「え? ドラゴンを丸々ですか?」
「ああ、丸々だ。荷運びのためにエンシェントフレームも一緒に来てもらった。どうだ? 報奨金もかなり高値に設定されていたのだ。問題はなかろう」
「ああ、いえ。あの報奨金は、倒したドラゴンを私どもの街で引き取る前提で設定した額ですので……」
街長のこの言葉にロマネさんの顔色が変わっていく。
かなり怒っている顔だよ、あれ。
「なに? 倒したドラゴン、それもダークドラゴンを引き取るつもりであの程度の額しか提示していなかったのか?」
「申し訳ありません。私どもも復興資金が……」
「話にならんな。あの程度の額ではアイアンゴーレム数体しか買えない。ダークドラゴンを買い取ろうなど夢のまた夢だ。その程度の金額しか払えないのであれば、この話はなかったことにするぞ」
「そんな! そこをなんとか!」
「冒険者も命がけの仕事なのだ。そちらも命がかかっているのだろうが、こちらも命がけ。街の言い分ばかり聞いていてはやっていられないな」
「わ、わかりました。倒したドラゴン1匹を……」
「1匹ではないのか?」
「は、はい……」
「ならば倒した分はすべてよこせ。それができないならば私は帰る」
「……わかりました。倒したドラゴンはすべて差し上げます」
「最初からそう言えばよいのだ」
どうやら報酬額についても決着したみたい。
倒したドラゴンをよこせだなんてこの街長もがめついね。
報酬の取り分が決まったところでドラゴンがどの方向から飛来して何匹くらいいるのかを聞いていたら外が騒がしくなってきた。
そして、部屋のドアが乱暴に叩かれてギルドの職員が飛び込んできたよ。
「お話し合い中すみません! ドラゴンです! ドラゴンが飛来しました!」
「なにッ!」
ギルド職員の言葉に街長たちは慌てふためいているけど、ロマネさんは冷静だ。
むしろニヤリと笑って口を開く。
「ほう、都合がいいな。アウラ、行けるか?」
「もちろん。でも、あたしたちは参加しなくてもいいの?」
「街に被害が出そうになったら防いでくれ。それ以外は私が倒す」
「わかった。気を付けて」
「無論!」
ロマネさんは頷くと勢いよく部屋を飛び出し、ギルドの窓から外に飛び出していった。
あたしもロマネさんに続いてギルドの窓から飛び出し、ヘファイストスに飛び乗ったけど、ロマネさんは既にドラゴンの群れと戦っているみたい。
「ヘファイストス、戦況は?」
『既に3匹が首を切断されて地上に落とされた。ほかのドラゴンたちも必死で応戦しているが、ドラゴンがただの人サイズを相手に空中戦で細かい動きなど想定していないのだろう、動きが大振りでまったく対応できていない』
「ロマネさん、本当に強いんだね」
『アウラが渡した装備の効果もあるが、それを十全に扱いこなせる本人の技量も素晴らしいな』
ヘファイストスが褒めるなんて。
ロマネさんって本当に本物だ。
あたしたちが会話をしている間にもドラゴンは次々と狩り取られていき、残り3匹の状況にまでなっていた。
『少々見物が過ぎたか。我々も応戦に出よう』
「手出しは無用って言われているけどね」
『1匹が街に向かってこようとしている。あれは私たちで撃ち落とすぞ』
「オッケー」
街に向かって進路を取り始めたドラゴンだが、ロマネさんはあえて見逃していた。
その1匹はあたしとヘファイストスが街から飛び出して応戦し、ドラゴンが慌てて速度を落としたところ、魔力炎放出機の炎を刃として扱い首を切り落としたのであっけなく終わってしまった。
それを見ていた一番巨大なドラゴンはロマネさんにドラゴンブレスを吐きかけ始めたが、途中からドラゴンブレスが反射され、ドラゴンの方を焼き始める。
あれも盾の効果だね。
「本当に素晴らしいな、この装備は! まさしく大物狩りの私に相応しい装備だ!」
自分のブレスで焼かれもがき苦しむドラゴンの首を貫き、ロマネさんはそのドラゴンも倒してしまった。
そうなると残るは1匹だけなんだけど、そいつは逃走を選んだみたいだね。
ロマネさんもすぐさま追いかけたけど倒しはせず、巣まで案内させるみたい。
巣ごと全滅を狙っているのかな。
『あれに装備を渡して本当によかったのか、アウラ?』
「うーん、やり過ぎかも」
あたしとヘファイストスは落ちていたドラゴンを拾い集めてから追いかけ、アウラさんに追いついたとき、既に彼女はダークドラゴンの巣をひとつ潰してしまっていた。
そこにあった素材もすべて回収して巣も破壊したし、これであの街が襲われる恐れもしばらくないでしょう。
ロマネさんが言うには、ドラゴンの巣ってかなり離れた場所に点々としか存在しないらしいしね。
こうしてすべてのダークドラゴン退治を終え街に戻って報告すると、あの街長は未練がましくドラゴンを1匹でもいいからよこせとせがんできた。
あたしとしては30匹以上のドラゴン素材が手に入ったから1匹くらい手放してもよかったんだけど、ロマネさんとヘファイストスに言わせると絶対にダメな行為らしい。
今回、街は何の支援もしてないのだから見返りがないのは当たり前なんだって。
それでもなお食い下がる街長に対し、ロマネさんは『冒険者ギルド規定違反で訴えてもいい』と言い放つとそれ以降は大人しくなって解放された。
冒険者ギルド規定違反を犯すと、二度と冒険者ギルドに依頼を出せなくなるから大きな街ほど困るんだってさ。
ロマネさんも実質空を飛ぶことができる新しい装備に満足した様子だし、リードアローに帰ろうっと。
ヘファイストスに言わせれば、鍛冶魔法ではモンスターの皮や爪などの素材も混ぜられるらしい。
使うかどうかはわからないけれど、あっても損はしないからね。
集められるときに集めておこう。
それで、依頼の出ている街なんだけど、普通に移動すると片道1カ月はかかる場所にある街だった。
途中森を迂回するために大きく街道が蛇行したり、峠越えがあったりするためなんだけど、ヘファイストスに乗っていけば関係ないからね。
ロマネさんの道案内に従って進めばわずか3日で到着したよ。
「いや、本当に速いな。もう数日はかかると思っていたのだが」
「空を飛べばこんなものですよ。それで、依頼が出ているのはこの街ですよね」
「そうだな。空から見たとき、崩れた建物などもあった。戦闘の痕跡だろう」
「じゃあ、手早くすませますか」
「そうしよう」
あたしたちは国軍が守る門をくぐり、街の冒険者ギルドへと入っていった。
そこでロマネさんが受注した証のある依頼票を提出すると、Aランク冒険者のロマネさんが来たということでギルド中が大騒ぎ。
ロマネさんは大物狩りとしてよく知られているから、今回のドラゴン退治も本気だってわかるんだろうね。
それに外には大型のエンシェントフレームまで来ているわけだし。
期待度がどんどん高まっていくなぁ。
ギルド内が興奮に包まれていく中、あたしたちよりあとからギルドにやってきた人物が現れた。
なんでもこの街の街長らしい。
やってきた街長とその一行から別室へと呼び出された。
ロマネさんと今回の一件についての報酬相談のようだね。
あたしも話し合いに参加するように言われたけど、あたしは外野として聞いていようっと。
あくまでサポートだけだし。
「ようこそおいでくださいました。私が街長の……」
「ああ、私がロマネだ。話は手短にすませよう。私は今回のドラゴン退治について、報酬は倒したドラゴンすべてをいただきたい。それ以外の報酬はいらない。冒険者ギルドで提示されていた報奨金などもだ」
「え? ドラゴンを丸々ですか?」
「ああ、丸々だ。荷運びのためにエンシェントフレームも一緒に来てもらった。どうだ? 報奨金もかなり高値に設定されていたのだ。問題はなかろう」
「ああ、いえ。あの報奨金は、倒したドラゴンを私どもの街で引き取る前提で設定した額ですので……」
街長のこの言葉にロマネさんの顔色が変わっていく。
かなり怒っている顔だよ、あれ。
「なに? 倒したドラゴン、それもダークドラゴンを引き取るつもりであの程度の額しか提示していなかったのか?」
「申し訳ありません。私どもも復興資金が……」
「話にならんな。あの程度の額ではアイアンゴーレム数体しか買えない。ダークドラゴンを買い取ろうなど夢のまた夢だ。その程度の金額しか払えないのであれば、この話はなかったことにするぞ」
「そんな! そこをなんとか!」
「冒険者も命がけの仕事なのだ。そちらも命がかかっているのだろうが、こちらも命がけ。街の言い分ばかり聞いていてはやっていられないな」
「わ、わかりました。倒したドラゴン1匹を……」
「1匹ではないのか?」
「は、はい……」
「ならば倒した分はすべてよこせ。それができないならば私は帰る」
「……わかりました。倒したドラゴンはすべて差し上げます」
「最初からそう言えばよいのだ」
どうやら報酬額についても決着したみたい。
倒したドラゴンをよこせだなんてこの街長もがめついね。
報酬の取り分が決まったところでドラゴンがどの方向から飛来して何匹くらいいるのかを聞いていたら外が騒がしくなってきた。
そして、部屋のドアが乱暴に叩かれてギルドの職員が飛び込んできたよ。
「お話し合い中すみません! ドラゴンです! ドラゴンが飛来しました!」
「なにッ!」
ギルド職員の言葉に街長たちは慌てふためいているけど、ロマネさんは冷静だ。
むしろニヤリと笑って口を開く。
「ほう、都合がいいな。アウラ、行けるか?」
「もちろん。でも、あたしたちは参加しなくてもいいの?」
「街に被害が出そうになったら防いでくれ。それ以外は私が倒す」
「わかった。気を付けて」
「無論!」
ロマネさんは頷くと勢いよく部屋を飛び出し、ギルドの窓から外に飛び出していった。
あたしもロマネさんに続いてギルドの窓から飛び出し、ヘファイストスに飛び乗ったけど、ロマネさんは既にドラゴンの群れと戦っているみたい。
「ヘファイストス、戦況は?」
『既に3匹が首を切断されて地上に落とされた。ほかのドラゴンたちも必死で応戦しているが、ドラゴンがただの人サイズを相手に空中戦で細かい動きなど想定していないのだろう、動きが大振りでまったく対応できていない』
「ロマネさん、本当に強いんだね」
『アウラが渡した装備の効果もあるが、それを十全に扱いこなせる本人の技量も素晴らしいな』
ヘファイストスが褒めるなんて。
ロマネさんって本当に本物だ。
あたしたちが会話をしている間にもドラゴンは次々と狩り取られていき、残り3匹の状況にまでなっていた。
『少々見物が過ぎたか。我々も応戦に出よう』
「手出しは無用って言われているけどね」
『1匹が街に向かってこようとしている。あれは私たちで撃ち落とすぞ』
「オッケー」
街に向かって進路を取り始めたドラゴンだが、ロマネさんはあえて見逃していた。
その1匹はあたしとヘファイストスが街から飛び出して応戦し、ドラゴンが慌てて速度を落としたところ、魔力炎放出機の炎を刃として扱い首を切り落としたのであっけなく終わってしまった。
それを見ていた一番巨大なドラゴンはロマネさんにドラゴンブレスを吐きかけ始めたが、途中からドラゴンブレスが反射され、ドラゴンの方を焼き始める。
あれも盾の効果だね。
「本当に素晴らしいな、この装備は! まさしく大物狩りの私に相応しい装備だ!」
自分のブレスで焼かれもがき苦しむドラゴンの首を貫き、ロマネさんはそのドラゴンも倒してしまった。
そうなると残るは1匹だけなんだけど、そいつは逃走を選んだみたいだね。
ロマネさんもすぐさま追いかけたけど倒しはせず、巣まで案内させるみたい。
巣ごと全滅を狙っているのかな。
『あれに装備を渡して本当によかったのか、アウラ?』
「うーん、やり過ぎかも」
あたしとヘファイストスは落ちていたドラゴンを拾い集めてから追いかけ、アウラさんに追いついたとき、既に彼女はダークドラゴンの巣をひとつ潰してしまっていた。
そこにあった素材もすべて回収して巣も破壊したし、これであの街が襲われる恐れもしばらくないでしょう。
ロマネさんが言うには、ドラゴンの巣ってかなり離れた場所に点々としか存在しないらしいしね。
こうしてすべてのダークドラゴン退治を終え街に戻って報告すると、あの街長は未練がましくドラゴンを1匹でもいいからよこせとせがんできた。
あたしとしては30匹以上のドラゴン素材が手に入ったから1匹くらい手放してもよかったんだけど、ロマネさんとヘファイストスに言わせると絶対にダメな行為らしい。
今回、街は何の支援もしてないのだから見返りがないのは当たり前なんだって。
それでもなお食い下がる街長に対し、ロマネさんは『冒険者ギルド規定違反で訴えてもいい』と言い放つとそれ以降は大人しくなって解放された。
冒険者ギルド規定違反を犯すと、二度と冒険者ギルドに依頼を出せなくなるから大きな街ほど困るんだってさ。
ロマネさんも実質空を飛ぶことができる新しい装備に満足した様子だし、リードアローに帰ろうっと。
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