84 / 99
第二部 医学の知識と若木の令嬢 第八章 若木の精霊
84. アストリートたちの新たな生活
しおりを挟む
アストリートさんたちがフルートリオンにやってきて一夜が明けた。
私とアストリートさん以外はみんな床だったりソファだったりで寝ているので、あまり疲れが取れていないかも。
でも、今日からは雑貨店も再開しなくちゃいけないし、私はのんびりしてもいられない。
さて、いつも通り、朝の薬草採取から始めよう!
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
★☆★アストリート
フルートリオンについて二日目。
ノヴァ様は今日から雑貨店を再開するということではりきっていました。
対して私はやることもあまりなく、朝、ニケに起こしてもらったあとは準備を整え朝食となります。
今日も朝食は二通り用意され、ノヴァ様たちは野菜と果物だけのシンプルな料理のみ。
居候の私たちの方が肉も使った豪華な食事をしていることは気が引けます。
ノヴァ様は気にしないでとおっしゃいますが。
朝食が終わると各自の行動確認となりました。
ノヴァ様はもちろん雑貨店の運営です。
仕入れなくちゃいけない雑貨もあるらしく、それらも午後には発注しにいくということでした。
ローレンは借りている部屋で医学書などの荷ほどきを、ニケは私の服などを荷ほどきしてくれるそうです。
ヘレネは私の護衛なので私と行動をともにするそうですが、私はどうしましょうか?
「アストリートさんたちはどうするんですか?」
ノヴァ様に聞かれましたが答えようがありません。
いまの私はすることがありませんから。
「いえ、特にすることもないので。そうだ、ノヴァ様が錬金術を使っているところを見せていただくことはできますか?」
「構いませんけどたいして面白くもないですよ? いいですか?」
「はい。ぜひ」
「わかりました。それでは、店舗部へ移動しましょう。そちらの奥にある商品倉庫で普段からやってますから」
「承知いたしました。ヘレネもいいですか?」
「はい。アストリート様の指示通りに」
私はノヴァ様と一緒に店舗部分との境目にある商品倉庫へとやってきました。
そこには様々な商品が所狭しと並んでいます。
ですが、あの瓶に入っている液体は一体?
「じゃあ始めます。シシ、準備!」
「にゃおう!」
シシ様が一吠えすると伏せてなにかを載せる台を作りました。
これは一体?
「さて、それじゃあ釜をセットして。シシ、温めて!」
「にゃう!」
台の上には私もすっぽり入ってしまうような巨大な釜が置かれました。
そして、それをシシ様が必死に温めています。
これは一体なんでしょう?
「あの、ノヴァ様。これは?」
「ああ。錬金術を行えるように錬金釜を温めているんです」
「錬金釜?」
「錬金術で材料を変換するためのアイテム……といえばいいのかな? 見ていればわかりますよ」
私たちが話している間も釜は熱せられていき、中には虹の液体が出現しました。
これは?
「あ、準備が出来たようです。ちょっと離れていてくださいね」
「は、はい」
「では。材料ぽいぽい。元気になーれ。ふっふふのふ~ん!」
「にゃっにゃにゃにゃにゃ~ん」
ノヴァ様とシシ様が歌いながら草花を釜の中に入れ、釜をかき混ぜると釜の中が光り輝き、中からひとつの瓶に入った液体が飛び出してきました。
これってあそこに置いてある液体と一緒の物ですよね?
なんでしょうか、これは。
「うん。今日も傷薬ひとつ完成。さあ、サクサク作っていくぞー!」
「あ、あの、ノヴァ様。それが傷薬ですか?」
「はい。錬金術で作った傷薬ですよ。今日は売れそうだから在庫も多めに用意しなくちゃ」
「ええと、このままここで見学していても大丈夫でしょうか?」
「はい、大丈夫です。お相手をしている時間がありませんが、見ている分には構いませんよ」
「では、もうしばらく見学させていただきます」
「わかりました。材料ぽいぽい。元気になーれ。ふっふふのふ~ん!」
そのあともノヴァ様は大量に傷薬を作り続け、二百個を超えたあたりで作るのをやめました。
そろそろ開店準備をしなくてはいけないそうです。
ノヴァ様は店舗部の方へ行くと閉じきられたままだった窓を開け、外の光を取り込みました。
それだけで、店舗の中は別世界のように輝き始めます。
私ではなにに使うかわからないような商品たちばかり。
雑貨店とはこれほどまでに種類を豊富に扱っているんですね。
「それではお店を開けることにします。奥にいなくても大丈夫ですか?」
「お邪魔でなければ少し見学させていただけると」
「構いませんよ。じゃあ、お店の札を変えてきますね」
ノヴァ様がお店の入り口を開け、外に出ていきました。
すると、そこで話し声が聞こえたかと思えば、ノヴァ様がお店に入ってくるときと一緒に、武装した男性や女性たちも一緒に入ってきます。
ノヴァ様は特に慌てた様子ではないので、この方々は冒険者なのでしょう。
しかし、この人数は一体?
「ふぃー、久しぶりの『星降る街の雑貨店』だぜ」
「ノヴァちゃんがいない間はこの雑貨店も閉鎖されていたからなぁ」
「皆さん、のんびりしていくのもいいですが、依頼を片付けなくてもいいんですか?」
「数分ぐらいなら大丈夫だよ。少し店の中を見せてくれや」
「構いませんけど、新しい品は仕入れていませんよ? むしろ、旅に出ている間に痛んだ物を捨てたので減っています」
「気にすんなって。お、ロープも相変わらず置いてるな。残りが怪しくなってきたから買っていくか」
「俺は水袋にする。ノヴァちゃんの店で売っている水袋ってなんか違うんだよなぁ」
「ああ、それな。俺もそう思った。俺も買っていこう。前のはいい加減ダメになっているんだ」
入ってきた冒険者の皆さんは思い思いに店内を物色し、買いたいものを見つけていきます。
ノヴァ様も手慣れた物で、そんな様子をのんびり眺めていました。
「よし、ノヴァちゃん。これといつもの頼むわ」
「はい。傷薬と毒消しですね? そういえば、私がいない間の傷薬と毒消しってどうしていたんですか?」
「ノヴァちゃんの薬があるうちはそれを使っていた。なくなってからは、ノヴァちゃんが冒険者ギルドに寄贈した薬草の煎じ方を書いた本を元に、応急手当の薬を作ってしのいでいたぜ」
「よかった。あの本も役に立っていたんですね」
「俺は文字が読めなかったから大変だったけどな。文字が読めるやつに教わりながら作ったよ」
「それでも文字がある程度読めるようになったのならいいことですよ。いま傷薬と毒消しを持って来ますから待っていてくださいね」
ノヴァ様は一度店の奥へと戻って行きました。
そういえば、傷薬は店頭に並べていませんね。
店の奥にしまってあるだけなのでしょうか?
「んで、姉ちゃんたちは何者だ? さっきからそっちの姉ちゃんが殺気をガンガンぶつけてきてたまらねぇんだわ」
「え!? やめなさい、ヘレネ!」
「アストリート様、しかし」
「おやめなさい! ノヴァ様のお客様ですよ」
「……わかりました」
「ふむ。見たところ、どっかのお嬢様とその護衛か。護衛のしつけがなってねえぞ。それに、それだけの腕利き護衛が雇えるなんてどっかのお貴族様か?」
ああ、ヘレネのせいで正体がばれかかってる!?
余計なことを!
「アストリートさんはお貴族様じゃありませんよ。お貴族様並みの実家ですけど」
「あ、ノヴァ様」
「ふうん、そうなのか?」
「はい。オケストリアムにある大商人の娘です。箱入り娘だったので護衛に守られながらの生活ですね」
「ああ、なるほど。それなら、腕利きの護衛が雇えてもおかしくないわな」
「アストリートさんのお父様も奮発したみたいですね」
「なるほど。じゃあ、そのアストリートって娘にはうかつに近寄らない方がいいか。冒険者どもにも言い聞かせておくよ」
「お願いします。あ、代金をお願いしますね」
「おう。ちょっと待ってくれ」
冒険者の方とノヴァ様は手慣れた様子で代金のやりとりをして商品の引き渡しまで終えました。
やはり、ここはノヴァ様の雑貨店なのですね。
「それじゃ、邪魔したな。そうそう」
「はい?」
「そっちの冒険者を装っている姉ちゃん。そんなきれいな構えと殺気の出し方だとすぐに騎士だってばれるぜ、上位冒険者にはな」
それだけ言い残し、その冒険者の方は立ち去って行きました。
ノヴァ様によると、あの方はこの街では数少ない四級冒険者、つまり熟練冒険者とのことです。
やはり、熟練冒険者からすれば、ヘレネは冒険者を装っている騎士だと見分けがつくのですね。
ヘレネの短気具合もそうですが、注意しなければ。
その後も、午前中は引っ切りなしにやってくるお客様相手に、ノヴァ様は落ち着いて対応をしていました。
私よりも年下とは到底思えないですね。
私も頑張らないと。
私とアストリートさん以外はみんな床だったりソファだったりで寝ているので、あまり疲れが取れていないかも。
でも、今日からは雑貨店も再開しなくちゃいけないし、私はのんびりしてもいられない。
さて、いつも通り、朝の薬草採取から始めよう!
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
★☆★アストリート
フルートリオンについて二日目。
ノヴァ様は今日から雑貨店を再開するということではりきっていました。
対して私はやることもあまりなく、朝、ニケに起こしてもらったあとは準備を整え朝食となります。
今日も朝食は二通り用意され、ノヴァ様たちは野菜と果物だけのシンプルな料理のみ。
居候の私たちの方が肉も使った豪華な食事をしていることは気が引けます。
ノヴァ様は気にしないでとおっしゃいますが。
朝食が終わると各自の行動確認となりました。
ノヴァ様はもちろん雑貨店の運営です。
仕入れなくちゃいけない雑貨もあるらしく、それらも午後には発注しにいくということでした。
ローレンは借りている部屋で医学書などの荷ほどきを、ニケは私の服などを荷ほどきしてくれるそうです。
ヘレネは私の護衛なので私と行動をともにするそうですが、私はどうしましょうか?
「アストリートさんたちはどうするんですか?」
ノヴァ様に聞かれましたが答えようがありません。
いまの私はすることがありませんから。
「いえ、特にすることもないので。そうだ、ノヴァ様が錬金術を使っているところを見せていただくことはできますか?」
「構いませんけどたいして面白くもないですよ? いいですか?」
「はい。ぜひ」
「わかりました。それでは、店舗部へ移動しましょう。そちらの奥にある商品倉庫で普段からやってますから」
「承知いたしました。ヘレネもいいですか?」
「はい。アストリート様の指示通りに」
私はノヴァ様と一緒に店舗部分との境目にある商品倉庫へとやってきました。
そこには様々な商品が所狭しと並んでいます。
ですが、あの瓶に入っている液体は一体?
「じゃあ始めます。シシ、準備!」
「にゃおう!」
シシ様が一吠えすると伏せてなにかを載せる台を作りました。
これは一体?
「さて、それじゃあ釜をセットして。シシ、温めて!」
「にゃう!」
台の上には私もすっぽり入ってしまうような巨大な釜が置かれました。
そして、それをシシ様が必死に温めています。
これは一体なんでしょう?
「あの、ノヴァ様。これは?」
「ああ。錬金術を行えるように錬金釜を温めているんです」
「錬金釜?」
「錬金術で材料を変換するためのアイテム……といえばいいのかな? 見ていればわかりますよ」
私たちが話している間も釜は熱せられていき、中には虹の液体が出現しました。
これは?
「あ、準備が出来たようです。ちょっと離れていてくださいね」
「は、はい」
「では。材料ぽいぽい。元気になーれ。ふっふふのふ~ん!」
「にゃっにゃにゃにゃにゃ~ん」
ノヴァ様とシシ様が歌いながら草花を釜の中に入れ、釜をかき混ぜると釜の中が光り輝き、中からひとつの瓶に入った液体が飛び出してきました。
これってあそこに置いてある液体と一緒の物ですよね?
なんでしょうか、これは。
「うん。今日も傷薬ひとつ完成。さあ、サクサク作っていくぞー!」
「あ、あの、ノヴァ様。それが傷薬ですか?」
「はい。錬金術で作った傷薬ですよ。今日は売れそうだから在庫も多めに用意しなくちゃ」
「ええと、このままここで見学していても大丈夫でしょうか?」
「はい、大丈夫です。お相手をしている時間がありませんが、見ている分には構いませんよ」
「では、もうしばらく見学させていただきます」
「わかりました。材料ぽいぽい。元気になーれ。ふっふふのふ~ん!」
そのあともノヴァ様は大量に傷薬を作り続け、二百個を超えたあたりで作るのをやめました。
そろそろ開店準備をしなくてはいけないそうです。
ノヴァ様は店舗部の方へ行くと閉じきられたままだった窓を開け、外の光を取り込みました。
それだけで、店舗の中は別世界のように輝き始めます。
私ではなにに使うかわからないような商品たちばかり。
雑貨店とはこれほどまでに種類を豊富に扱っているんですね。
「それではお店を開けることにします。奥にいなくても大丈夫ですか?」
「お邪魔でなければ少し見学させていただけると」
「構いませんよ。じゃあ、お店の札を変えてきますね」
ノヴァ様がお店の入り口を開け、外に出ていきました。
すると、そこで話し声が聞こえたかと思えば、ノヴァ様がお店に入ってくるときと一緒に、武装した男性や女性たちも一緒に入ってきます。
ノヴァ様は特に慌てた様子ではないので、この方々は冒険者なのでしょう。
しかし、この人数は一体?
「ふぃー、久しぶりの『星降る街の雑貨店』だぜ」
「ノヴァちゃんがいない間はこの雑貨店も閉鎖されていたからなぁ」
「皆さん、のんびりしていくのもいいですが、依頼を片付けなくてもいいんですか?」
「数分ぐらいなら大丈夫だよ。少し店の中を見せてくれや」
「構いませんけど、新しい品は仕入れていませんよ? むしろ、旅に出ている間に痛んだ物を捨てたので減っています」
「気にすんなって。お、ロープも相変わらず置いてるな。残りが怪しくなってきたから買っていくか」
「俺は水袋にする。ノヴァちゃんの店で売っている水袋ってなんか違うんだよなぁ」
「ああ、それな。俺もそう思った。俺も買っていこう。前のはいい加減ダメになっているんだ」
入ってきた冒険者の皆さんは思い思いに店内を物色し、買いたいものを見つけていきます。
ノヴァ様も手慣れた物で、そんな様子をのんびり眺めていました。
「よし、ノヴァちゃん。これといつもの頼むわ」
「はい。傷薬と毒消しですね? そういえば、私がいない間の傷薬と毒消しってどうしていたんですか?」
「ノヴァちゃんの薬があるうちはそれを使っていた。なくなってからは、ノヴァちゃんが冒険者ギルドに寄贈した薬草の煎じ方を書いた本を元に、応急手当の薬を作ってしのいでいたぜ」
「よかった。あの本も役に立っていたんですね」
「俺は文字が読めなかったから大変だったけどな。文字が読めるやつに教わりながら作ったよ」
「それでも文字がある程度読めるようになったのならいいことですよ。いま傷薬と毒消しを持って来ますから待っていてくださいね」
ノヴァ様は一度店の奥へと戻って行きました。
そういえば、傷薬は店頭に並べていませんね。
店の奥にしまってあるだけなのでしょうか?
「んで、姉ちゃんたちは何者だ? さっきからそっちの姉ちゃんが殺気をガンガンぶつけてきてたまらねぇんだわ」
「え!? やめなさい、ヘレネ!」
「アストリート様、しかし」
「おやめなさい! ノヴァ様のお客様ですよ」
「……わかりました」
「ふむ。見たところ、どっかのお嬢様とその護衛か。護衛のしつけがなってねえぞ。それに、それだけの腕利き護衛が雇えるなんてどっかのお貴族様か?」
ああ、ヘレネのせいで正体がばれかかってる!?
余計なことを!
「アストリートさんはお貴族様じゃありませんよ。お貴族様並みの実家ですけど」
「あ、ノヴァ様」
「ふうん、そうなのか?」
「はい。オケストリアムにある大商人の娘です。箱入り娘だったので護衛に守られながらの生活ですね」
「ああ、なるほど。それなら、腕利きの護衛が雇えてもおかしくないわな」
「アストリートさんのお父様も奮発したみたいですね」
「なるほど。じゃあ、そのアストリートって娘にはうかつに近寄らない方がいいか。冒険者どもにも言い聞かせておくよ」
「お願いします。あ、代金をお願いしますね」
「おう。ちょっと待ってくれ」
冒険者の方とノヴァ様は手慣れた様子で代金のやりとりをして商品の引き渡しまで終えました。
やはり、ここはノヴァ様の雑貨店なのですね。
「それじゃ、邪魔したな。そうそう」
「はい?」
「そっちの冒険者を装っている姉ちゃん。そんなきれいな構えと殺気の出し方だとすぐに騎士だってばれるぜ、上位冒険者にはな」
それだけ言い残し、その冒険者の方は立ち去って行きました。
ノヴァ様によると、あの方はこの街では数少ない四級冒険者、つまり熟練冒険者とのことです。
やはり、熟練冒険者からすれば、ヘレネは冒険者を装っている騎士だと見分けがつくのですね。
ヘレネの短気具合もそうですが、注意しなければ。
その後も、午前中は引っ切りなしにやってくるお客様相手に、ノヴァ様は落ち着いて対応をしていました。
私よりも年下とは到底思えないですね。
私も頑張らないと。
1
お気に入りに追加
2,018
あなたにおすすめの小説

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたサラリーマンが異世界でスローライフ。
女神からアイテム貰って意気揚々と行った先はまさかの雪山でした。
※当分主人公以外人は出てきません。3か月は確実に出てきません。
修行パートや縛りゲーが好きな方向けです。湿度や温度管理、土のphや連作、肥料までは加味しません。
雪山設定なので害虫も病気もありません。遺伝子組み換えなんかも出てきません。完璧にご都合主義です。魔法チート有りで本格的な農業ではありません。
更新も不定期になります。
※小説家になろうと同じ内容を公開してます。
週末にまとめて更新致します。

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

Retry 異世界生活記
ダース
ファンタジー
突然異世界に転生してしまった男の物語。
とある鉄工所で働いていた佐藤宗則。
しかし、弱小企業であった会社は年々業績が悪化。
ある日宗則が出社したら、会社をたたむと社長が宣言。
途方に暮れた宗則は手持ちのお金でビールと少しのつまみを買い家に帰るが、何者かに殺されてしまう。
・・・その後目覚めるとなんと異世界!?
新たな生を受けたその先にはどんなことが!?
ほのぼの異世界ファンタジーを目指します。
ぬるぬる進めます。
だんだんと成長するような感じです。
モフモフお付き合いおねがいします。
主人公は普通からスタートするのでゆっくり進行です。
大きな内容修正や投稿ペースの変動などがある場合は近況ボードに投稿しています。
よろしくお願いします。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜
長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。
コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。
ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。
実際の所、そこは異世界だった。
勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。
奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。
特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。
実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。
主人公 高校2年 高遠 奏 呼び名 カナデっち。奏。
クラスメイトのギャル 水木 紗耶香 呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。
主人公の幼馴染 片桐 浩太 呼び名 コウタ コータ君
(なろうでも別名義で公開)
タイトル微妙に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる