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第2部 街を駆け巡る〝ペットテイマー〟 第5章 〝ペットテイマー〟ドラマリーンへ
57. 新たな街ドラマリーンへ
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リオ様のウサギたちが決まってから、私とアイリーンはウルフ狩りと休息日、それにリオ様に呼ばれてウサギたちの生育状況や食事の相談などを受ける日々が続いた。
ウサギたちが乾いた葉っぱや柔らかい木の枝を時々食べたがることが不安だったらしいからね。
それはウサギたちの前歯があまり伸びすぎないようにするためですよ、と教えたら安堵してくれたよ。
これからはそういう要求があったら、牧草を少し与えるみたい。
私たちもそうしているしそれがいいんじゃないかな。
あとは、リオ様のペットが何のスキルも使えないことを不安視していたけれどそれも説明しておいた。
ペットのスキルは〝ペットテイマー〟が契約して初めて使えるようになるものだって。
そうすると今度は〝ペットテイマー〟になるにはどうすればいいですか、って聞かれたけど……こればかりは運だからなぁ。
そんな、日常的な生活を3週間過ごしていたら、ようやくケウナコウ様とサンドロックさんが王都から戻ってきた。
私もギルドマスタールームにお呼ばれしたので急いでいってみることに。
「待たせてしまったな。シズク。センディアの問題はすべて解決した」
「すべて、でございますか?」
「ああ。お主を追っていた騎士団全員の持ち物から〝真理同盟〟の証が出てきた。それをもとに内務と軍関係者に報告。センディアの現状を内々に調べてはいらしてようだが、ここまでの事態になっていたとは知らなかったようでな」
やっぱり、国としてもセンディアの状況はつかんでいたんだ。
でも、それを国に知られない程度にはうまく隠していた訳だね。
「国はすぐさま、密偵を派遣し、我らの報告が間違っていないことを確認、電撃作戦でセンディア領主を捕縛し、センディア領主が〝真理同盟〟の支配者であることも突き止め、一族全員がさらし者の上斬首刑。同時に〝真理同盟〟関係者には重い罰が下されることになった」
「重い罰、ですか?」
「ああ、重い罰だ。これはシズクの知らぬことの方がいいだろう」
「わ、わかりました」
……私が想像しているよりも、重い罰なんだきっと。
私も戒めにしなくっちゃ。
「ケウナコウ、シズクを驚かすのはこれくらいにして次の話に移ろうぜ。俺たちが王都で時間を長々潰すことになったせいで予定が押している」
「それもそうだな。シズクには予定通り次の街ドラマリーンで戦力協力の依頼を出してきてもらいたい。内容は前回と同じだ」
「ドラマリーンは〝人間至上主義〟みたいな考え方に染まってませんよね?」
「ああ、そこは心配すんな。ドラマリーンはどっちかってーと亜人、特に獣人が多い街だ。ステップワンダーも結構いるって聞いたが?」
……そういえば、ステップワンダーが里を出たあと最初に目指すのはアイリーンの街かドラマリーンの街、どちらかだよね。
アイリーンの街の住み心地がよすぎてすっかり忘れていたよ。
「ともかく、そういう訳だ。センディアの話ももう伝わっているだろう。今回はそう交渉に困らないだろうが、念のため1週間は留まってきてほしい」
「わかりました。その間は好きにしていていいんですよね?」
「お前、キラーヴァイパーとヴェノムヴァイパーを乱獲する気だろう?」
「だめですか?」
「いや、大丈夫だ。あいつらは繁殖力が高く。普段は岩山の高いところに棲んでいるが、時々街道まで降りてきて旅人を襲うんだよ。だから定期的に間引きも行われるそうなんだが、物理攻撃も魔法攻撃もなかなか効かないらしくてな。おまけにヴェノムヴァイパーになると、猛毒の体液までばらまいてくる。冒険者の死者が絶えない街なんだわ」
「じゃあ、今回は感謝されそうです。気兼ねなく狩り取ってきます」
「そうしてもらいたい。ひょっとするとギルドから監視員がつくかもしれないが、そこは我慢してくれ」
「邪魔をしないならいくらでも。出発は今日の方がいいですか?」
「いや、明日の早朝に出てほしい。ドラマリーンの街はかなり距離があるのだ。キントキはかなり早いようだが、それでも6時間から8時間はかかるだろう。無理をせず、確実にたどり着いてほしい」
「あと、ぶっちゃけ、俺たちの準備も間に合わねぇ。センディアの騒動があったおかげで、ドラマリーンの街に送る依頼状の準備ができていないんだ」
「申し訳ないがそうなる。明日の早朝までには仕上げておく故、それまで待ってほしい」
「急がなくても大丈夫ですよ。ああ、でも、〝オークの砦〟を攻めることを考えたらある程度急がないとだめか」
「そうなっちまうな。秋になると、さすがにエンペラーやキングは出てこねぇだろうがまた攻められる恐れがある。秋だから食料の余裕はある程度あるだろうが、それでも防衛戦はやりたくない。その前に戦力をかき集めて攻め込みたいってのが本音だ」
「わかりました。センディアの冒険者は?」
「全員資格抹消だよ。ついでにいうなら、冒険者ギルドそのものが解体された。さすが、ボスが〝真理同盟〟の幹部だけあって、ほとんどの職員が〝真理同盟〟だったからな。存在そのものが消されちまった。国も頭を抱えていたよ」
そっか、冒険者ギルドそのものがなくなっちゃってたんだ。
でも、そうなるとウーフェン受付長は大丈夫だったかな?
「……ん? シズク、なにか心配事でもあんのか?」
「ああ、いえ。あの冒険者ギルドでひとりだけ優しく、というか中立的な立場で接してくれた方がいたのでその人のことが心配で」
「ほう。名前は?」
「受付長のウーフェンさんです」
「受付長のウーフェン。確か処罰リストには名前が入っていなかったな。在籍はしたようだが」
「あ、在籍していたんですね……」
「その様子だと、逃げろとでもアドバイスしてきたようだな」
「はい。ろくなことにならない気がしたので」
「それも含めて自分の責任だと思ってたんだろうよ。だが、いい人材のようだ」
「そうだな。〝人間至上主義〟の街で特使とはいえステップワンダーを差別しない。話をしてみる価値はありそうだ」
「王都ギルド本部に奏上しておくぜ。あそこのギルド員たちは全員ギルド本部預かりになっているからな」
よかった、ウーフェン受付長だけでも助けることができそう。
これで〝人間至上主義〟に染まってなければ大丈夫だよね。
あの人は〝真理同盟〟っぽくなかったし。
「話が逸れたが、シズクの出発は明日早朝だ。身支度を調えておいてくれ」
「はい。わかりました」
明日出発か。
着替えは準備してあるし、特使服も洗濯して《ストレージ》にしまってあるから平気。
あとは、お姉ちゃんとミーベルンにあいさつだけだね。
特にミーベルンにはひとりでウルフ狩りに行かないよう、きつく言いつけておかないと。
********************
「シズク、忘れもんはねえな?」
出発の時間帯。
ケウナコウ様とサンドロックさんが見送りにきてくれたよ。
特にケウナコウ様なんてこんな早朝から来ていただけるなんて恐れ多い。
「はい。依頼書2枚も《ストレージ》にしまいましたし、アイリーン領主家の家紋入りナイフも持っています。準備は万全です!」
「そうか。今回はギルドマスターに宿を用意してもらった。ペットたちも一緒に泊まれる宿ということでグレードが下がってしまったが構わないかね?」
「私としては気になりません。もとは安宿で糊口を凌ぐ生活でしたので」
「そういえばそうだったな。それから、娘にもウサギを見つけてくれて感謝する。暇さえあればあの3匹と遊ぶようになってしまったのは困りものだが、ともかく元気に過ごしてくれるようになった。今回の旅でも、はぐれの小動物がいたら誘ってみてもらえぬか?」
「いいんですか? 小動物を飼うのって結構大変ですよ?」
「それも含めて娘の勉強だ。よろしく頼む」
「わかりました。見かけたら交渉してみます」
「さて、そろそろ出発しないと遅くなるぜ?」
「はい! では、お役目、今度こそ必ず果たしてきます!」
私はキントキに乗って街道脇を《俊足迅雷》で駆け抜け始めた。
この速度でも8時間かかるってことは、普通の馬や馬車だと野宿が何日ももあるよね。
大変だなぁ。
ウサギたちが乾いた葉っぱや柔らかい木の枝を時々食べたがることが不安だったらしいからね。
それはウサギたちの前歯があまり伸びすぎないようにするためですよ、と教えたら安堵してくれたよ。
これからはそういう要求があったら、牧草を少し与えるみたい。
私たちもそうしているしそれがいいんじゃないかな。
あとは、リオ様のペットが何のスキルも使えないことを不安視していたけれどそれも説明しておいた。
ペットのスキルは〝ペットテイマー〟が契約して初めて使えるようになるものだって。
そうすると今度は〝ペットテイマー〟になるにはどうすればいいですか、って聞かれたけど……こればかりは運だからなぁ。
そんな、日常的な生活を3週間過ごしていたら、ようやくケウナコウ様とサンドロックさんが王都から戻ってきた。
私もギルドマスタールームにお呼ばれしたので急いでいってみることに。
「待たせてしまったな。シズク。センディアの問題はすべて解決した」
「すべて、でございますか?」
「ああ。お主を追っていた騎士団全員の持ち物から〝真理同盟〟の証が出てきた。それをもとに内務と軍関係者に報告。センディアの現状を内々に調べてはいらしてようだが、ここまでの事態になっていたとは知らなかったようでな」
やっぱり、国としてもセンディアの状況はつかんでいたんだ。
でも、それを国に知られない程度にはうまく隠していた訳だね。
「国はすぐさま、密偵を派遣し、我らの報告が間違っていないことを確認、電撃作戦でセンディア領主を捕縛し、センディア領主が〝真理同盟〟の支配者であることも突き止め、一族全員がさらし者の上斬首刑。同時に〝真理同盟〟関係者には重い罰が下されることになった」
「重い罰、ですか?」
「ああ、重い罰だ。これはシズクの知らぬことの方がいいだろう」
「わ、わかりました」
……私が想像しているよりも、重い罰なんだきっと。
私も戒めにしなくっちゃ。
「ケウナコウ、シズクを驚かすのはこれくらいにして次の話に移ろうぜ。俺たちが王都で時間を長々潰すことになったせいで予定が押している」
「それもそうだな。シズクには予定通り次の街ドラマリーンで戦力協力の依頼を出してきてもらいたい。内容は前回と同じだ」
「ドラマリーンは〝人間至上主義〟みたいな考え方に染まってませんよね?」
「ああ、そこは心配すんな。ドラマリーンはどっちかってーと亜人、特に獣人が多い街だ。ステップワンダーも結構いるって聞いたが?」
……そういえば、ステップワンダーが里を出たあと最初に目指すのはアイリーンの街かドラマリーンの街、どちらかだよね。
アイリーンの街の住み心地がよすぎてすっかり忘れていたよ。
「ともかく、そういう訳だ。センディアの話ももう伝わっているだろう。今回はそう交渉に困らないだろうが、念のため1週間は留まってきてほしい」
「わかりました。その間は好きにしていていいんですよね?」
「お前、キラーヴァイパーとヴェノムヴァイパーを乱獲する気だろう?」
「だめですか?」
「いや、大丈夫だ。あいつらは繁殖力が高く。普段は岩山の高いところに棲んでいるが、時々街道まで降りてきて旅人を襲うんだよ。だから定期的に間引きも行われるそうなんだが、物理攻撃も魔法攻撃もなかなか効かないらしくてな。おまけにヴェノムヴァイパーになると、猛毒の体液までばらまいてくる。冒険者の死者が絶えない街なんだわ」
「じゃあ、今回は感謝されそうです。気兼ねなく狩り取ってきます」
「そうしてもらいたい。ひょっとするとギルドから監視員がつくかもしれないが、そこは我慢してくれ」
「邪魔をしないならいくらでも。出発は今日の方がいいですか?」
「いや、明日の早朝に出てほしい。ドラマリーンの街はかなり距離があるのだ。キントキはかなり早いようだが、それでも6時間から8時間はかかるだろう。無理をせず、確実にたどり着いてほしい」
「あと、ぶっちゃけ、俺たちの準備も間に合わねぇ。センディアの騒動があったおかげで、ドラマリーンの街に送る依頼状の準備ができていないんだ」
「申し訳ないがそうなる。明日の早朝までには仕上げておく故、それまで待ってほしい」
「急がなくても大丈夫ですよ。ああ、でも、〝オークの砦〟を攻めることを考えたらある程度急がないとだめか」
「そうなっちまうな。秋になると、さすがにエンペラーやキングは出てこねぇだろうがまた攻められる恐れがある。秋だから食料の余裕はある程度あるだろうが、それでも防衛戦はやりたくない。その前に戦力をかき集めて攻め込みたいってのが本音だ」
「わかりました。センディアの冒険者は?」
「全員資格抹消だよ。ついでにいうなら、冒険者ギルドそのものが解体された。さすが、ボスが〝真理同盟〟の幹部だけあって、ほとんどの職員が〝真理同盟〟だったからな。存在そのものが消されちまった。国も頭を抱えていたよ」
そっか、冒険者ギルドそのものがなくなっちゃってたんだ。
でも、そうなるとウーフェン受付長は大丈夫だったかな?
「……ん? シズク、なにか心配事でもあんのか?」
「ああ、いえ。あの冒険者ギルドでひとりだけ優しく、というか中立的な立場で接してくれた方がいたのでその人のことが心配で」
「ほう。名前は?」
「受付長のウーフェンさんです」
「受付長のウーフェン。確か処罰リストには名前が入っていなかったな。在籍はしたようだが」
「あ、在籍していたんですね……」
「その様子だと、逃げろとでもアドバイスしてきたようだな」
「はい。ろくなことにならない気がしたので」
「それも含めて自分の責任だと思ってたんだろうよ。だが、いい人材のようだ」
「そうだな。〝人間至上主義〟の街で特使とはいえステップワンダーを差別しない。話をしてみる価値はありそうだ」
「王都ギルド本部に奏上しておくぜ。あそこのギルド員たちは全員ギルド本部預かりになっているからな」
よかった、ウーフェン受付長だけでも助けることができそう。
これで〝人間至上主義〟に染まってなければ大丈夫だよね。
あの人は〝真理同盟〟っぽくなかったし。
「話が逸れたが、シズクの出発は明日早朝だ。身支度を調えておいてくれ」
「はい。わかりました」
明日出発か。
着替えは準備してあるし、特使服も洗濯して《ストレージ》にしまってあるから平気。
あとは、お姉ちゃんとミーベルンにあいさつだけだね。
特にミーベルンにはひとりでウルフ狩りに行かないよう、きつく言いつけておかないと。
********************
「シズク、忘れもんはねえな?」
出発の時間帯。
ケウナコウ様とサンドロックさんが見送りにきてくれたよ。
特にケウナコウ様なんてこんな早朝から来ていただけるなんて恐れ多い。
「はい。依頼書2枚も《ストレージ》にしまいましたし、アイリーン領主家の家紋入りナイフも持っています。準備は万全です!」
「そうか。今回はギルドマスターに宿を用意してもらった。ペットたちも一緒に泊まれる宿ということでグレードが下がってしまったが構わないかね?」
「私としては気になりません。もとは安宿で糊口を凌ぐ生活でしたので」
「そういえばそうだったな。それから、娘にもウサギを見つけてくれて感謝する。暇さえあればあの3匹と遊ぶようになってしまったのは困りものだが、ともかく元気に過ごしてくれるようになった。今回の旅でも、はぐれの小動物がいたら誘ってみてもらえぬか?」
「いいんですか? 小動物を飼うのって結構大変ですよ?」
「それも含めて娘の勉強だ。よろしく頼む」
「わかりました。見かけたら交渉してみます」
「さて、そろそろ出発しないと遅くなるぜ?」
「はい! では、お役目、今度こそ必ず果たしてきます!」
私はキントキに乗って街道脇を《俊足迅雷》で駆け抜け始めた。
この速度でも8時間かかるってことは、普通の馬や馬車だと野宿が何日ももあるよね。
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