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勇者、調子コク。
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「あははは、ざぁこざぁこ、ザコ悪魔ー」
魔王城前はなんとも表現しづらい状況であった。
淫魔は人の精気で生きているから、人間の性欲がなければ存在できない。
世界最古の職業は水商売、と言われるほど人間の性欲は根源的で失われ難いものだから枯渇するなどあり得ない訳で、それ故に魔王は配下を淫魔で固めたのだ。
たとえやられても、人の欲望ある限り復活する。
それが淫魔であるはずなのだが、勇者メィスの前に次々と倒されると復活どころか靄となって消滅していく。
これはつまり、淫魔がその存在意義である性欲において満ち足りたということであり、ありとあらゆる性感マッサージを極めた娼婦軍の手練手管すら返り討ちにした魔王軍にはあり得ないことだ。
四天王は決意する。
これは自分たちが出なければダメだ、と。
「勇者よ、手淫の四天王、イジ・リクリが相手だ!」
四天王の先陣を切ったのはクリ攻めに自信のあるガチムチ。
だが、
「あっれぇ?ほらほら、私のクリはここだよー、弄る前に逝っちゃうなんて情けなーい。ザコ四天王じゃーん」
「おっふぅ!」
ぱかりと股を広げて待ち受ける勇者の股間に手を伸ばす余裕もなく、逆に伸ばされた足で弄られ昇天、いや堕天。
靄となったイジに代わり、
「うふふ、イジは四天王最弱。いけない勇者ちゃんには舐めの四天王であるお姉さんが相手してあ・げ・る」
同じようにガチムチだが、妙にしなを作るオネエ系四天王であるクン・ニーが挑むも、
「あ、あ、みゃっへ、ひょれヒャメひょこヒャメ、ひぐ、ひっグゥゥ!」
伸ばした舌を細い指で掴まれぐにぐにと口内を蹂躙され、足コキとの混合技で敢え無く靄と化す。
次に現れたのは、
「よ、よろしくお願いします。次はボクが相手です!」
勇者と同い年くらいにしか見えない少年。
四天王のうち乳首攻めに定評のあるハンス・ボーンであった。
少年のような外見で母性本能を擽り、その隙に「お姉ちゃん」と胸に顔を埋めつつ乳首を攻める彼だが、そもそも埋める胸もない勇者にそれが通用するはずもなく。
「んぎぃっ!で、出ちゃう出ちゃううううぐう!」
「あっは、四天王とか言っちゃって雑魚ばっかなんですけどぉ。もー、つまんなーい」
三人の四天王を仕留めた勇者が振り返ると、
「やだ、くっさーい。ザコおじさんたちの精子臭い」
そこに広がる、一般的な感覚を持っていれば目を覆いたくなるような惨状にニヤリと笑う。
魔術師と神官は地面に伏した格好でケツを突き出してガクガクしているし、騎士は仰向けにヨダレを垂らしながら腰をカクカク突き上げている。
周囲には白い液体が吐き出され、彼らは天国を味わったのかもしれないが絵面的には地獄もかくや、である。
「ふふふ、最後の相手はボクさ。四天王最強、ナマチュウのジース・ポットが生入れ中出しのお相手をしよう」
何やらビールでも頼みそうなことを言いながら、ふぁさりと髪を搔き上げる優男。
勇者が国王に要求したイケメンに該当しそうなものだったが、
「やーだお兄さん。そんな貧弱チンポで私の相手を務めるとか、本気ぃ?」
目を細めて煽る。
ワンピースの裾を持ち上げ、白いパンツを見せつけながら指を舐め、
「こんな小さな子のアソコに突っ込むつもり?鬼畜なお兄さん?やん、そんなことされちゃ裂け……あ、裂けるほどおっきくないかあ、ごめんね、ポークビッツお兄さん」
ぺろぺろと舐めながら挑発する勇者。
四天王のジースはにやけていた顔をほんの少しだけ歪めると、
「ふ、ふふふ。悪い子猫ちゃんだ。君のようなクソガキは趣味ではないけどお仕置きが必要かな」
「やだ、こっわーい。どんなお仕置きされちゃうのかな」
それでも余裕を見せつける勇者に向かって走り出した。
「で、今どんな状況?」
魔王が部下に尋ねる。
四天王が出撃したのは聞いたし、彼らのテクニックにかかれば勇者も討ち取れるだろうとは思うのだが、どうしても尻の収まりが悪い。
謁見の間には彼と部下以外誰もいないが、威厳はできるだけ見せておいた方が良いだろうとゆっくり重々しく言ったつもりだったが、
「落ち着いてください魔王様。今、遠見水晶をご用意致しましたので」
「あ、うん。よろしく」
仕方ないのだ。
何しろ自分は魔王とは言え戦う力などない。
こうして座っていても、どうして自分がという気持ちが拭いきれない。
人間の王国への侵略を淫魔部隊に任せたのも、勇者の迎撃を四天王に任せたのも、自分が出たところで瞬殺されてしまうことがわかっていたからだ。
魔王たる自分は最後の砦、そう部下から言い聞かせられとにかくどっしり構えていろと注意されてはいるが……
「城壁のバッタに繋がりました。写します」
「え?バッタ?これってそんなのに繋がってるの?ハーピーとかじゃなく?」
「バッタです。ご希望でしたらトンボでも可能ですが、奴らは何しろ速度がすごくて一瞬で景色が飛び去りますからオススメできません」
「そうなんだ、って、試したったこと?」
「はい、第一から第五部隊まではオニヤンマ、第六から第一三部隊まではナメクジ、第一四から第二〇部隊まではオケラ、第二一から第二三部隊にはオタマジャクシに繋げて追随させておりました」
「は?なんか振れ幅ひどくない?ナメクジとかついて行けないじゃん」
「はい、オニヤンマでは速すぎてどこを写しているのかわからず、ナメクジは進軍五秒で置いてけぼり、ずっと同じ景色だったので飽きました。オケラは草叢で鳴いてましたしオタマジャクシはカエルになるまで待てませんでした」
「そりゃそうだよ。なんでそんなチョイスにしたのか小一時間ほど問い詰めたいんだけど」
疑問しか浮かばない魔王に、部下はさらりと答える。
「私の可愛いペットたちですので」
「あ、昆虫飼育が趣味だったんだ……で、バッタ?」
「はい、ヤギズデルド・クーラン・ティホス12世に繋げております」
「なんかすごい偉そうな名前でてきた?!」
「では陛下、どうぞ」
驚愕の魔王を華麗にスルーし、水晶玉に魔力を通すと謁見の間に王城前が映し出される。
「……なあ、気のせいかな、あいつら全滅してない?」
「しておりますね」
「ヤギ……ヤギなんとか、勇者を追いかけられないの?」
「ヤギズデルド・クーラン・ティホス12世です。彼はマオウフキバッタですので、飛べません。追いかけるのは無理ではないかと」
「なんか俺の名前ついてる?!」
「フキバッタは飛べない分、生息範囲ごとに形態分化が進み固有種ができています。そのためこのあたりに生息するのはマオウフキバッタと名付け」
「いやそんな詳細な説明いらないから!え、ちょっと待って、もう来ちゃうんじゃない?!な、何か武器、武器」
慌てて椅子の後ろや謁見台の周りを探すが、残念ながら歴代魔王はその強大な魔力と魔術で戦っていたため武器などは置いていない。
「ヤバい、ヤバいよ部下!武器も防具もな……ってあれ?あいつどこ行った?!」
振り返った魔王の目に映ったのは、だたっ広い謁見の間。
……だけ。
人っ子ひとり、魔族っ子ひとりいない広間で、魔王はがっくりと項垂れた。
「はーい、クソザコ魔王さまー、可愛い美少女勇者の登場におちんぽ立ってる?」
勇者メィス・ガクィが謁見の間の重厚な扉を開く。入り口から赤い絨毯が一直線に敷かれた先には、豪奢な椅子に腰掛け何事かを悟ったような中年が腰掛けていた。
「勇者か。報告にあった通りのメスガキだな」
「メスガキだなんて失礼。メィス・ガクィって呼んでよザコ魔王さま」
「正しい呼び方をして欲しければ己も他者を正しく認識すべきだぞ。私はザコ魔王ではない、サコ・オジィだ」
「ふぅん、やっぱりザコおじじゃん」
「……はあ。やれやれ、躾も大人の役目とは言え、このような貧相なメスガキではマスカキのおかずにすらならんのだけど」
「なぁにそれ、ダジャレのつもり?おやじくっさーい。まあいいけど、寒いダジャレおじさんはどれくらい楽しませてくれるのかなぁ?」
嘲笑うメィスに、サコはゆっくりと腰を上げる。
謁見台で立ったまま微かに目を細めたかと思うと、
「きゃんっ!な、何これ……んっ」
魔王の力は劇的に効果を表した。
「俺はこんなでも魔王だ。戦う力などないし、武器を奮うこともできない。だが、それでも魔王になったのには理由があってな」
「な、何よクソざこ魔王さ……あふん、んんんっ、あ、あ」
ワンピースの股間のあたりを濡らした勇者が、耐えきれずに膝をつく。
はぁはぁと荒い息を吐いて耳まで赤くし、内腿を擦り合わせながらも辛うじて顔だけを上げ、ゆっくりと近づいてくる魔王を睨む。
だが、そんな抵抗も魔王の歩みに従い無駄になっていく。
「だ、だめなに……これ……頭おかしくなりゅぅ……あひぃ」
「俺が淫魔だけを兵としたのはそのためだ」
耐えきれずに倒れ伏す。
四つん這いになり、腰だけを高く突き上げてカクカクと揺らす度にパンツを濡らした愛液がぐちゅりと音を立てる。
「さてクソガキ、躾の時間だ」
いつの間にか後ろに回り込んだ魔王がしゃがみ、ワンピースを捲り上げてパンツを一息にずり下ろし、露出したスジを広げてクリトリスの包皮を剥く。
「だ、だめ、私しょじょ……んんん!ら、らめぇ、クリらめぇ!」
「何が駄目なんだ。だらだらと愛液を垂らして感じまくりおって」
「ちが、嘘、うそ、違うにょ、感じてなんかい……んああっ!」
「ふむ、なるほど確かに処女のようだな。使い込まれてはおらんか……だとすればこの魔王の強制絶頂に耐えられんだろう」
「い、いや、やめ、んんんっ!しょ、しょんなにえっちあな広げちゃらめぇぇっ!」
遮るもののなくなった性器から潮が吹き出し、顔にかかった魔王はわずかに顔をしかめた。
「さて。ではだらしのないメスガキマンコを、この淫魔の王が躾けてやろう」
その日、魔王城に勇者の矯声が途絶えることはなかった。
魔王城前はなんとも表現しづらい状況であった。
淫魔は人の精気で生きているから、人間の性欲がなければ存在できない。
世界最古の職業は水商売、と言われるほど人間の性欲は根源的で失われ難いものだから枯渇するなどあり得ない訳で、それ故に魔王は配下を淫魔で固めたのだ。
たとえやられても、人の欲望ある限り復活する。
それが淫魔であるはずなのだが、勇者メィスの前に次々と倒されると復活どころか靄となって消滅していく。
これはつまり、淫魔がその存在意義である性欲において満ち足りたということであり、ありとあらゆる性感マッサージを極めた娼婦軍の手練手管すら返り討ちにした魔王軍にはあり得ないことだ。
四天王は決意する。
これは自分たちが出なければダメだ、と。
「勇者よ、手淫の四天王、イジ・リクリが相手だ!」
四天王の先陣を切ったのはクリ攻めに自信のあるガチムチ。
だが、
「あっれぇ?ほらほら、私のクリはここだよー、弄る前に逝っちゃうなんて情けなーい。ザコ四天王じゃーん」
「おっふぅ!」
ぱかりと股を広げて待ち受ける勇者の股間に手を伸ばす余裕もなく、逆に伸ばされた足で弄られ昇天、いや堕天。
靄となったイジに代わり、
「うふふ、イジは四天王最弱。いけない勇者ちゃんには舐めの四天王であるお姉さんが相手してあ・げ・る」
同じようにガチムチだが、妙にしなを作るオネエ系四天王であるクン・ニーが挑むも、
「あ、あ、みゃっへ、ひょれヒャメひょこヒャメ、ひぐ、ひっグゥゥ!」
伸ばした舌を細い指で掴まれぐにぐにと口内を蹂躙され、足コキとの混合技で敢え無く靄と化す。
次に現れたのは、
「よ、よろしくお願いします。次はボクが相手です!」
勇者と同い年くらいにしか見えない少年。
四天王のうち乳首攻めに定評のあるハンス・ボーンであった。
少年のような外見で母性本能を擽り、その隙に「お姉ちゃん」と胸に顔を埋めつつ乳首を攻める彼だが、そもそも埋める胸もない勇者にそれが通用するはずもなく。
「んぎぃっ!で、出ちゃう出ちゃううううぐう!」
「あっは、四天王とか言っちゃって雑魚ばっかなんですけどぉ。もー、つまんなーい」
三人の四天王を仕留めた勇者が振り返ると、
「やだ、くっさーい。ザコおじさんたちの精子臭い」
そこに広がる、一般的な感覚を持っていれば目を覆いたくなるような惨状にニヤリと笑う。
魔術師と神官は地面に伏した格好でケツを突き出してガクガクしているし、騎士は仰向けにヨダレを垂らしながら腰をカクカク突き上げている。
周囲には白い液体が吐き出され、彼らは天国を味わったのかもしれないが絵面的には地獄もかくや、である。
「ふふふ、最後の相手はボクさ。四天王最強、ナマチュウのジース・ポットが生入れ中出しのお相手をしよう」
何やらビールでも頼みそうなことを言いながら、ふぁさりと髪を搔き上げる優男。
勇者が国王に要求したイケメンに該当しそうなものだったが、
「やーだお兄さん。そんな貧弱チンポで私の相手を務めるとか、本気ぃ?」
目を細めて煽る。
ワンピースの裾を持ち上げ、白いパンツを見せつけながら指を舐め、
「こんな小さな子のアソコに突っ込むつもり?鬼畜なお兄さん?やん、そんなことされちゃ裂け……あ、裂けるほどおっきくないかあ、ごめんね、ポークビッツお兄さん」
ぺろぺろと舐めながら挑発する勇者。
四天王のジースはにやけていた顔をほんの少しだけ歪めると、
「ふ、ふふふ。悪い子猫ちゃんだ。君のようなクソガキは趣味ではないけどお仕置きが必要かな」
「やだ、こっわーい。どんなお仕置きされちゃうのかな」
それでも余裕を見せつける勇者に向かって走り出した。
「で、今どんな状況?」
魔王が部下に尋ねる。
四天王が出撃したのは聞いたし、彼らのテクニックにかかれば勇者も討ち取れるだろうとは思うのだが、どうしても尻の収まりが悪い。
謁見の間には彼と部下以外誰もいないが、威厳はできるだけ見せておいた方が良いだろうとゆっくり重々しく言ったつもりだったが、
「落ち着いてください魔王様。今、遠見水晶をご用意致しましたので」
「あ、うん。よろしく」
仕方ないのだ。
何しろ自分は魔王とは言え戦う力などない。
こうして座っていても、どうして自分がという気持ちが拭いきれない。
人間の王国への侵略を淫魔部隊に任せたのも、勇者の迎撃を四天王に任せたのも、自分が出たところで瞬殺されてしまうことがわかっていたからだ。
魔王たる自分は最後の砦、そう部下から言い聞かせられとにかくどっしり構えていろと注意されてはいるが……
「城壁のバッタに繋がりました。写します」
「え?バッタ?これってそんなのに繋がってるの?ハーピーとかじゃなく?」
「バッタです。ご希望でしたらトンボでも可能ですが、奴らは何しろ速度がすごくて一瞬で景色が飛び去りますからオススメできません」
「そうなんだ、って、試したったこと?」
「はい、第一から第五部隊まではオニヤンマ、第六から第一三部隊まではナメクジ、第一四から第二〇部隊まではオケラ、第二一から第二三部隊にはオタマジャクシに繋げて追随させておりました」
「は?なんか振れ幅ひどくない?ナメクジとかついて行けないじゃん」
「はい、オニヤンマでは速すぎてどこを写しているのかわからず、ナメクジは進軍五秒で置いてけぼり、ずっと同じ景色だったので飽きました。オケラは草叢で鳴いてましたしオタマジャクシはカエルになるまで待てませんでした」
「そりゃそうだよ。なんでそんなチョイスにしたのか小一時間ほど問い詰めたいんだけど」
疑問しか浮かばない魔王に、部下はさらりと答える。
「私の可愛いペットたちですので」
「あ、昆虫飼育が趣味だったんだ……で、バッタ?」
「はい、ヤギズデルド・クーラン・ティホス12世に繋げております」
「なんかすごい偉そうな名前でてきた?!」
「では陛下、どうぞ」
驚愕の魔王を華麗にスルーし、水晶玉に魔力を通すと謁見の間に王城前が映し出される。
「……なあ、気のせいかな、あいつら全滅してない?」
「しておりますね」
「ヤギ……ヤギなんとか、勇者を追いかけられないの?」
「ヤギズデルド・クーラン・ティホス12世です。彼はマオウフキバッタですので、飛べません。追いかけるのは無理ではないかと」
「なんか俺の名前ついてる?!」
「フキバッタは飛べない分、生息範囲ごとに形態分化が進み固有種ができています。そのためこのあたりに生息するのはマオウフキバッタと名付け」
「いやそんな詳細な説明いらないから!え、ちょっと待って、もう来ちゃうんじゃない?!な、何か武器、武器」
慌てて椅子の後ろや謁見台の周りを探すが、残念ながら歴代魔王はその強大な魔力と魔術で戦っていたため武器などは置いていない。
「ヤバい、ヤバいよ部下!武器も防具もな……ってあれ?あいつどこ行った?!」
振り返った魔王の目に映ったのは、だたっ広い謁見の間。
……だけ。
人っ子ひとり、魔族っ子ひとりいない広間で、魔王はがっくりと項垂れた。
「はーい、クソザコ魔王さまー、可愛い美少女勇者の登場におちんぽ立ってる?」
勇者メィス・ガクィが謁見の間の重厚な扉を開く。入り口から赤い絨毯が一直線に敷かれた先には、豪奢な椅子に腰掛け何事かを悟ったような中年が腰掛けていた。
「勇者か。報告にあった通りのメスガキだな」
「メスガキだなんて失礼。メィス・ガクィって呼んでよザコ魔王さま」
「正しい呼び方をして欲しければ己も他者を正しく認識すべきだぞ。私はザコ魔王ではない、サコ・オジィだ」
「ふぅん、やっぱりザコおじじゃん」
「……はあ。やれやれ、躾も大人の役目とは言え、このような貧相なメスガキではマスカキのおかずにすらならんのだけど」
「なぁにそれ、ダジャレのつもり?おやじくっさーい。まあいいけど、寒いダジャレおじさんはどれくらい楽しませてくれるのかなぁ?」
嘲笑うメィスに、サコはゆっくりと腰を上げる。
謁見台で立ったまま微かに目を細めたかと思うと、
「きゃんっ!な、何これ……んっ」
魔王の力は劇的に効果を表した。
「俺はこんなでも魔王だ。戦う力などないし、武器を奮うこともできない。だが、それでも魔王になったのには理由があってな」
「な、何よクソざこ魔王さ……あふん、んんんっ、あ、あ」
ワンピースの股間のあたりを濡らした勇者が、耐えきれずに膝をつく。
はぁはぁと荒い息を吐いて耳まで赤くし、内腿を擦り合わせながらも辛うじて顔だけを上げ、ゆっくりと近づいてくる魔王を睨む。
だが、そんな抵抗も魔王の歩みに従い無駄になっていく。
「だ、だめなに……これ……頭おかしくなりゅぅ……あひぃ」
「俺が淫魔だけを兵としたのはそのためだ」
耐えきれずに倒れ伏す。
四つん這いになり、腰だけを高く突き上げてカクカクと揺らす度にパンツを濡らした愛液がぐちゅりと音を立てる。
「さてクソガキ、躾の時間だ」
いつの間にか後ろに回り込んだ魔王がしゃがみ、ワンピースを捲り上げてパンツを一息にずり下ろし、露出したスジを広げてクリトリスの包皮を剥く。
「だ、だめ、私しょじょ……んんん!ら、らめぇ、クリらめぇ!」
「何が駄目なんだ。だらだらと愛液を垂らして感じまくりおって」
「ちが、嘘、うそ、違うにょ、感じてなんかい……んああっ!」
「ふむ、なるほど確かに処女のようだな。使い込まれてはおらんか……だとすればこの魔王の強制絶頂に耐えられんだろう」
「い、いや、やめ、んんんっ!しょ、しょんなにえっちあな広げちゃらめぇぇっ!」
遮るもののなくなった性器から潮が吹き出し、顔にかかった魔王はわずかに顔をしかめた。
「さて。ではだらしのないメスガキマンコを、この淫魔の王が躾けてやろう」
その日、魔王城に勇者の矯声が途絶えることはなかった。
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