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本編
現代の忍者?
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学園の周囲の森の奥の沢には、先客がいて、も○のけの姫などではなく、なんか、黒子みたいな服の人が何やらしていた。
わけがわからん状況だよな…。
あれは、忍者か?竹竿を手に持って足には何か円形の釜の蓋っぽいものを履いてというか足袋の足にくくりつけ?何やら、赤いロープをつたって沢を横断しようとしてるみたいだった。
声をかけても大丈夫なのだろうか?
邪魔にならないように、このまま、別の場所に立ち去る……。今度こそ遭難が確実か?そーなんだーですむわけないか!やむを得まい、恥を忍んで頼ろうか。
「すみませーん。そこの忍び~っぽい人
ー。俺、迷子なんで助けてくださーい。」
お、気づいてくれた、しかも、ものスゴいスピードでこっちに向かってきてくれてる。
もう、目の前にきた。
「忍びの手が必要か?」
うわ、すごい美声。静かだけど、耳に残る感じだな。ぜひ、森山さんの桜などを歌ってほしいな。
オレサマは、歌うのも聴くのも好きなんだ。声だけでも、好感度が高いのにこの人はすごく綺麗な緑色に金茶色がかかったような目だった。
「はい、猫の手よりは、人というか、忍びの手、今めちゃ必要です!」
勢い込んで、そういうと
「そうか…俺は、必要とされたい。その、うつく(しい方だ。いや、それだけでこの方を我が主と決めるのもな?)見極めさせもらうか…。」
ブツブツと何か言ってるけど…。大丈夫か?
水蜘蛛?を足から取り外して…え?忍び装束って裏返して着直してたらなんかサイケな柄の別の服に変形した?
どーなってんだ?
「変わり衣というんだ…。リバーシブルというものだな。便利だろ?」
「おお、カッコいいな…。制服の背中や裏地に加工入れてみたかったけど、諦めたんだ…。ロマンだよなぁ。銀糸の龍とか金獅子に牡丹なんか、彼岸花にドクロも怖いけど綺麗だと思うんだ~。サイケもいいな。」
「俺の名は、戸隠 偲(とがくし しのぶ)です。213号室で同室者に戸成慧がいますが、名前が少し似てても親戚ではありません。」
「あ、その隣の214号室の」
「迫田 陽太さんですね。ケイからも聞きました。めしのときは、俺は、携行の食事で済ませていたので会いませんでしたが、朝の点呼のときにちらっと顔会わせていましたね。」
き、きづかなかった…。
「俺のことは、トカゲと呼んでくださいね。ザコタさん。」
そして、迫田をザコタと呼ばれるのもいつものことだった。訂正するより、早く森から出たかった。
わけがわからん状況だよな…。
あれは、忍者か?竹竿を手に持って足には何か円形の釜の蓋っぽいものを履いてというか足袋の足にくくりつけ?何やら、赤いロープをつたって沢を横断しようとしてるみたいだった。
声をかけても大丈夫なのだろうか?
邪魔にならないように、このまま、別の場所に立ち去る……。今度こそ遭難が確実か?そーなんだーですむわけないか!やむを得まい、恥を忍んで頼ろうか。
「すみませーん。そこの忍び~っぽい人
ー。俺、迷子なんで助けてくださーい。」
お、気づいてくれた、しかも、ものスゴいスピードでこっちに向かってきてくれてる。
もう、目の前にきた。
「忍びの手が必要か?」
うわ、すごい美声。静かだけど、耳に残る感じだな。ぜひ、森山さんの桜などを歌ってほしいな。
オレサマは、歌うのも聴くのも好きなんだ。声だけでも、好感度が高いのにこの人はすごく綺麗な緑色に金茶色がかかったような目だった。
「はい、猫の手よりは、人というか、忍びの手、今めちゃ必要です!」
勢い込んで、そういうと
「そうか…俺は、必要とされたい。その、うつく(しい方だ。いや、それだけでこの方を我が主と決めるのもな?)見極めさせもらうか…。」
ブツブツと何か言ってるけど…。大丈夫か?
水蜘蛛?を足から取り外して…え?忍び装束って裏返して着直してたらなんかサイケな柄の別の服に変形した?
どーなってんだ?
「変わり衣というんだ…。リバーシブルというものだな。便利だろ?」
「おお、カッコいいな…。制服の背中や裏地に加工入れてみたかったけど、諦めたんだ…。ロマンだよなぁ。銀糸の龍とか金獅子に牡丹なんか、彼岸花にドクロも怖いけど綺麗だと思うんだ~。サイケもいいな。」
「俺の名は、戸隠 偲(とがくし しのぶ)です。213号室で同室者に戸成慧がいますが、名前が少し似てても親戚ではありません。」
「あ、その隣の214号室の」
「迫田 陽太さんですね。ケイからも聞きました。めしのときは、俺は、携行の食事で済ませていたので会いませんでしたが、朝の点呼のときにちらっと顔会わせていましたね。」
き、きづかなかった…。
「俺のことは、トカゲと呼んでくださいね。ザコタさん。」
そして、迫田をザコタと呼ばれるのもいつものことだった。訂正するより、早く森から出たかった。
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