4 / 13
妹のスマホ
しおりを挟む
「動いた……」
「え?パスワード解けたんですか!」
洋介君が目を丸くして驚く。
母も同様に驚いていた。
そして、俺自身が一番驚いていた。
まさか37564なんて……
「ちょっと貸して」
母がパッと俺からスマホを奪う。
「う~ん。何か手掛かりが無いかしらねぇ」
ポチポチとスマホをいじる。
すると洋介君が言う。
「俺に貸してくれませんか?検索記録とか何か情報があるかもしれないので」
それを聞いた母はすぐに洋介君にスマホを渡した。
「ありがとうございます」
洋介君は早速調べている。
「実咲……」
妻が失踪したのだ。さぞかし心配しているのだろう。
俺が心配そうに見ていると次第に洋介君の顔が曇っていった。
そしてポツリと呟いた。
「新興宗教……」
「新興宗教?」
思わず俺は聞き返してしまった。
すると洋介君は応えた。
「実咲、新興宗教の新来光明について凄く良く調べているみたいです」
「しんらいこうめい?」
俺は全く聞き覚えの無い宗教団体について言われたので聞き返してしまった。
洋介君は説明する。
「新来光明は約20年前に出来た宗教みたいで、願えば今世での悪行を浄化し、生まれ変わる事が出来る、らしいです」
「なんじゃそりゃ」
いかにも胡散臭い宗教団体である。
悪行を浄化したいのなら、なぜパスワードが37564などという物騒なものなのだろう。
それを含めても謎はまだ多い。
実咲の場所はまだ分かってないのだから。
「え?パスワード解けたんですか!」
洋介君が目を丸くして驚く。
母も同様に驚いていた。
そして、俺自身が一番驚いていた。
まさか37564なんて……
「ちょっと貸して」
母がパッと俺からスマホを奪う。
「う~ん。何か手掛かりが無いかしらねぇ」
ポチポチとスマホをいじる。
すると洋介君が言う。
「俺に貸してくれませんか?検索記録とか何か情報があるかもしれないので」
それを聞いた母はすぐに洋介君にスマホを渡した。
「ありがとうございます」
洋介君は早速調べている。
「実咲……」
妻が失踪したのだ。さぞかし心配しているのだろう。
俺が心配そうに見ていると次第に洋介君の顔が曇っていった。
そしてポツリと呟いた。
「新興宗教……」
「新興宗教?」
思わず俺は聞き返してしまった。
すると洋介君は応えた。
「実咲、新興宗教の新来光明について凄く良く調べているみたいです」
「しんらいこうめい?」
俺は全く聞き覚えの無い宗教団体について言われたので聞き返してしまった。
洋介君は説明する。
「新来光明は約20年前に出来た宗教みたいで、願えば今世での悪行を浄化し、生まれ変わる事が出来る、らしいです」
「なんじゃそりゃ」
いかにも胡散臭い宗教団体である。
悪行を浄化したいのなら、なぜパスワードが37564などという物騒なものなのだろう。
それを含めても謎はまだ多い。
実咲の場所はまだ分かってないのだから。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
可愛がられて育った姉が結婚した。だけど、数年後不倫で離婚して帰ってきた…。
ほったげな
恋愛
両親に可愛がられて育った姉は子爵と結婚した。しかし、その数年後、追い出されたと帰ってきた。その理由が姉の不倫で……?!
義妹に夢中になった王子に捨てられたので、私はこの宝を持ってお城から去る事にします。
coco
恋愛
私より義妹に夢中になった王子。
私とあなたは、昔から結ばれる事が決まっていた仲だったのに…。
私は宝を持って、城を去る事にした─。
妹の嘘の病により、私の人生は大きく狂わされましたが…漸く、幸せを掴む事が出来ました
coco
恋愛
病弱な妹の願いを叶える為、私の婚約者は私に別れを告げた。
そして彼は、妹の傍に寄り添う事にしたが…?
いざ離婚!と思ったらそもそも結婚していなかったですって!
ゆるぽ
恋愛
3年間夫婦としての実態が無ければ離婚できる国でようやく離婚できることになったフランシア。離婚手続きのために教会を訪れたところ、婚姻届けが提出されていなかったことを知る。そもそも結婚していなかったことで最低だった夫に復讐できることがわかって…/短めでさくっと読めるざまぁ物を目指してみました。
3歳児にも劣る淑女(笑)
章槻雅希
恋愛
公爵令嬢は、第一王子から理不尽な言いがかりをつけられていた。
男爵家の庶子と懇ろになった王子はその醜態を学園内に晒し続けている。
その状況を打破したのは、僅か3歳の王女殿下だった。
カテゴリーは悩みましたが、一応5歳児と3歳児のほのぼのカップルがいるので恋愛ということで(;^ω^)
ほんの思い付きの1場面的な小噺。
王女以外の固有名詞を無くしました。
元ネタをご存じの方にはご不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。
創作SNSでの、ジャンル外での配慮に欠けておりました。
王子と王女の不倫を密告してやったら、二人に処分が下った。
ほったげな
恋愛
王子と従姉の王女は凄く仲が良く、私はよく仲間外れにされていた。そんな二人が惹かれ合っていることを知ってしまい、王に密告すると……?!
死者からのロミオメール
青の雀
ミステリー
公爵令嬢ロアンヌには、昔から将来を言い交した幼馴染の婚約者ロバートがいたが、半年前に事故でなくなってしまった。悲しみに暮れるロアンヌを慰め、励ましたのが、同い年で学園の同級生でもある王太子殿下のリチャード
彼にも幼馴染の婚約者クリスティーヌがいるにも関わらず、何かとロアンヌの世話を焼きたがる困りもの
クリスティーヌは、ロアンヌとリチャードの仲を誤解し、やがて軋轢が生じる
ロアンヌを貶めるような発言や行動を繰り返し、次第にリチャードの心は離れていく
クリスティーヌが嫉妬に狂えば、狂うほど、今までクリスティーヌに向けてきた感情をロアンヌに注いでしまう結果となる
ロアンヌは、そんな二人の様子に心を痛めていると、なぜか死んだはずの婚約者からロミオメールが届きだす
さらに玉の輿を狙う男爵家の庶子が転校してくるなど、波乱の学園生活が幕開けする
タイトルはすぐ思い浮かんだけど、書けるかどうか不安でしかない
ミステリーぽいタイトルだけど、自信がないので、恋愛で書きます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる