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3章
thirteen
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「はい!じゃあ水澄君はこれ着てね?」
そう言って手渡されたのは、肩出しで黒色の紐が結ばれている少し濁り目なピンクの服に、恐らく、少し膝上で止まるであろう、ウェーブのかかった黒いスカートだった。
「え、いやいや·····これ女の子用じゃない?」
まさか、と思い冷や汗を流しながらも聞いた。
「まぁね!だって、水澄君何でもいいって言うんだもん!それに、水澄君可愛いからそこら辺の女の子よりも似合うよ!」
委員長は、何処から出したのか丸眼鏡をかけてる、クイッと上げた。
その言葉に何故か皆は頷いている。
こんな時、担任の珀兄兼俺の兄が居たら流石に自身の弟がこんな格好をするなんて知るとすれば、恥ずかしさでやめて欲しいと言うだろう。
しかし、運悪く今この場に珀兄は居ない。
「で、でも····流石に······」
押しに弱い俺は、これ以上踏み込まれたらきっとか「良い」と言ってしまうだろう。
それは、何がなんでも避けたい。
「お願いっ!頼りなのは水澄君だけなの!!」
「私からもお願い!!」
「俺も!」
俺の意思はお構い無しなのか、それとも狙っているのか·····この言葉の嵐に俺は勝てなかった。
*****
「·······はぁ······」
今日で何度目の溜息をついたのだろうか。
家に帰っても、溜息はずっと続いたままだった。
そんな俺を心配したのか、楓兄が俺の隣に座ってきた。
「どしたの?朔?」
可愛らしい顔で俺を見つめてくる兄。
「·······実はね···________」
俺は今度のイベントの事について洗いざらい全て話した。
話終えると、数分の沈黙が続き、それが怖くなり楓兄の方をチラ見した。
すると、どうだろうか。
とても怒っているような、そんな顔をしている。
(······ほら、言わんこっちゃない!!)
自身の弟がこんな事をするなんて知ったら、そりゃいくら兄でも嫌でしょ!
俺はこの時自分の意見が初めて合ったと思い込みある意味いい気分になっていた。
「ねぇ、朔。」
そう言って、俺の方に顔を近づける。
「な、何······。」
「·······はぁ·····馬鹿なの?」
不意に出たその言葉に首を傾げる。
「なんで、そんな格好するの!?朔、可愛いんだからさそんな格好したら、変なおっさんに目付けられるよ!?」
楓兄は今まで溜めていた事を全て出すような勢いで喋った。
「····い、いや~···大丈夫だって。」
俺が、あはは、と返すと、更に怒った顔になった。
そして、瞬きをした次、目の前には綺麗な楓兄の顔があった。
「ん!?」
驚きのあまり、楓兄を離して、
「な、に!」
言った。いや、言ってしまった。
楓兄はまさにそれを待っていたかのように俺の口の中に指を入れて、掻き混ぜた。
「んっ!?んぁ···お、ぇ···んん····あ、」
ゴツゴツとした指が、俺の上顎を執拗以上に触ってくる。
「ねぇ、朔はここ弱いもんね。」
口を閉じることが出来なくて、楓兄の指には俺の唾液がベッタリと付いた。
そして、俺の顎を伝った。
苦しくて、嫌なはずなのに、もっとして欲しいと思ってしまう俺は、もう遅いのだろう。
「んんっ、あがっ、ん、····はぁ、はぁ」
やっと指を抜いた。
と、思ったら直ぐに俺の尻に指を向けた。
「ひぃっ!?····や、やめ·····」
「やめない。」
グチュグチュと音が鳴り響き、でも、中を触る楓兄の指使いはとても優しいものだった。
俺の良い部分を、コンコンと優しく触る。
「んまぁっ、て、····あ、っ、かえで、にぃ····」
楓兄は自身の大きくなったモノを俺の所に当てて、優しく挿れた。
「んんっ、····はぁ、んあっ、あっ、あ」
優しく突いてくる。
「ん、朔···可愛いよ。好き。大好き。」
耳元で呟かれて、身体の底からゾワゾワと身震いをした。
「あっ、あぁ、····もっと····かえで、にぃ」
「え?」
いつの間にか、そう呟いていた。
優しく突いてくれるのはとても嬉しい。
気持ちい。
でも、物足りなくて、奥を突かれると、激しいくらいに突かれると、どれだけ気持ちいいのかもう知ってるから、
「もっと·····激しく、して·····」
そう言って手渡されたのは、肩出しで黒色の紐が結ばれている少し濁り目なピンクの服に、恐らく、少し膝上で止まるであろう、ウェーブのかかった黒いスカートだった。
「え、いやいや·····これ女の子用じゃない?」
まさか、と思い冷や汗を流しながらも聞いた。
「まぁね!だって、水澄君何でもいいって言うんだもん!それに、水澄君可愛いからそこら辺の女の子よりも似合うよ!」
委員長は、何処から出したのか丸眼鏡をかけてる、クイッと上げた。
その言葉に何故か皆は頷いている。
こんな時、担任の珀兄兼俺の兄が居たら流石に自身の弟がこんな格好をするなんて知るとすれば、恥ずかしさでやめて欲しいと言うだろう。
しかし、運悪く今この場に珀兄は居ない。
「で、でも····流石に······」
押しに弱い俺は、これ以上踏み込まれたらきっとか「良い」と言ってしまうだろう。
それは、何がなんでも避けたい。
「お願いっ!頼りなのは水澄君だけなの!!」
「私からもお願い!!」
「俺も!」
俺の意思はお構い無しなのか、それとも狙っているのか·····この言葉の嵐に俺は勝てなかった。
*****
「·······はぁ······」
今日で何度目の溜息をついたのだろうか。
家に帰っても、溜息はずっと続いたままだった。
そんな俺を心配したのか、楓兄が俺の隣に座ってきた。
「どしたの?朔?」
可愛らしい顔で俺を見つめてくる兄。
「·······実はね···________」
俺は今度のイベントの事について洗いざらい全て話した。
話終えると、数分の沈黙が続き、それが怖くなり楓兄の方をチラ見した。
すると、どうだろうか。
とても怒っているような、そんな顔をしている。
(······ほら、言わんこっちゃない!!)
自身の弟がこんな事をするなんて知ったら、そりゃいくら兄でも嫌でしょ!
俺はこの時自分の意見が初めて合ったと思い込みある意味いい気分になっていた。
「ねぇ、朔。」
そう言って、俺の方に顔を近づける。
「な、何······。」
「·······はぁ·····馬鹿なの?」
不意に出たその言葉に首を傾げる。
「なんで、そんな格好するの!?朔、可愛いんだからさそんな格好したら、変なおっさんに目付けられるよ!?」
楓兄は今まで溜めていた事を全て出すような勢いで喋った。
「····い、いや~···大丈夫だって。」
俺が、あはは、と返すと、更に怒った顔になった。
そして、瞬きをした次、目の前には綺麗な楓兄の顔があった。
「ん!?」
驚きのあまり、楓兄を離して、
「な、に!」
言った。いや、言ってしまった。
楓兄はまさにそれを待っていたかのように俺の口の中に指を入れて、掻き混ぜた。
「んっ!?んぁ···お、ぇ···んん····あ、」
ゴツゴツとした指が、俺の上顎を執拗以上に触ってくる。
「ねぇ、朔はここ弱いもんね。」
口を閉じることが出来なくて、楓兄の指には俺の唾液がベッタリと付いた。
そして、俺の顎を伝った。
苦しくて、嫌なはずなのに、もっとして欲しいと思ってしまう俺は、もう遅いのだろう。
「んんっ、あがっ、ん、····はぁ、はぁ」
やっと指を抜いた。
と、思ったら直ぐに俺の尻に指を向けた。
「ひぃっ!?····や、やめ·····」
「やめない。」
グチュグチュと音が鳴り響き、でも、中を触る楓兄の指使いはとても優しいものだった。
俺の良い部分を、コンコンと優しく触る。
「んまぁっ、て、····あ、っ、かえで、にぃ····」
楓兄は自身の大きくなったモノを俺の所に当てて、優しく挿れた。
「んんっ、····はぁ、んあっ、あっ、あ」
優しく突いてくる。
「ん、朔···可愛いよ。好き。大好き。」
耳元で呟かれて、身体の底からゾワゾワと身震いをした。
「あっ、あぁ、····もっと····かえで、にぃ」
「え?」
いつの間にか、そう呟いていた。
優しく突いてくれるのはとても嬉しい。
気持ちい。
でも、物足りなくて、奥を突かれると、激しいくらいに突かれると、どれだけ気持ちいいのかもう知ってるから、
「もっと·····激しく、して·····」
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