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しおりを挟む新しい家族の元で暮らし始めて半年が経つ頃にはすっかり馴染んでしまった。
今では律、皇とはすっかり仲良しだ。
(·······が、)
そう、1つ問題がある。それは、
(俺がクラスで目立ってしまっている事だ。)
元々目立つのが好きじゃなくて、自ら注目の的になるのは必ず避けていた。
クラスであの人が俺の顔を広めたのが金曜で今日は生憎学校は休みだった。
(危機一髪てか、·····最悪。)
それもりも、さ、
「うぅ·····律、朝だよ。起きて。」
「んん~·······まだ············」
(はぁ。····可愛すぎかよ。)
律と俺の部屋は違うが、毎朝目が覚めると何故か律が俺のベットで寝ている。
(一人で寝れないのか?)
そんな事を思った。
(うん。良いよ、別に。でもね、······)
「律·······」
「なに。」
「そろそろどいて?重い。」
体格差を考えて欲しい。
律は俺を抱きしめるように寝ているから、抜けようにも抜け出せない。
(はぁ·····しょうがない。)
「律。」
「ん?」
律が甘ったるい声で返事をした。
「今日は何曜?」
「ん····土曜。」
「そう。部活あるでしょ?」
「行かない。」
(即答か····)
律は中3で本来ならもう退部をしているけど律が入部している男子バスケットボール部は強豪校でもうすぐ県の決勝戦があるのだ。
それに勝てれば全国大会へ進出できる。
律はそんなチームのキャプテン(部長)なのだ。
「だーめ。部長がサボってどうすんの?」
「··········む。」
俺のいじわるな答えに少し不貞腐れた返事をした。
(はぁぁぁぁああ·····マジで可愛い。)
今じゃ大切な弟だ。
すると、むくっと律が起きた。
「おはよう。律。」
「ん。はよ、零。」
起きたのは良いんだけどさ、俺までがっちりホールドしないで?
(これじゃ、動けないよ。)
ベットから降りて洗面所へ向かう。
律は朝が苦手でまだ夢心地だ。
俺が歯を磨いて顔を洗い終わる頃には俺を後ろから抱き締めながら寝ようとしていた。
「こら。律、顔洗お?」
「ん。」
その後は寝そうな律を必死に起こしてリビングに連れて行った。
リビングを開けると、晴子さんと涼太さんの姿があった。
「おはようございます。」
「零君おはよう。って律!」
晴子さんが律を必死に起こした。
すると、
「ごめんな。零君。律重いだろ?」
と涼太さんが聞いてきた。
「いえ。可愛い弟ですよ。」
「そうか。良かった。·····ありがとな。」
「?」
(俺、特に何もしてないけど·······)
「律は他人とベッタリ、なんてする事が無くてな。人間味が出てきてよかったよ笑」
(人間味って······)
「そうなんですね。少し驚きました。」
俺は晴子さんの手伝いをした。
涼太さんはある社長の右腕となってる立派な人で、晴子さんはカリスマ美容師兼大人気小説家だ。
(この家も、凄いな·······)
俺の両親も安定していて、それなりに裕福だったがここは桁違いだった。
(ちなみに、晴子さんはミステリー小説等色々書いていて多くの賞を貰っているらしい。)
自分はほんとにここに居てもいいのか不安になった。
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