人気者達に何故か俺が構われすぎてます。

どらやき

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俺の入学する学校は男子校だ。


(女子との学園ライフを楽しみにしてたのに·······。)


トホホ···。


とぼとぼ歩いていた俺は時間がやばい事に気づいた。


俺は妹に無理矢理付き合わせられたから簡単なことは覚えている。


俺は1年3組で1年は全部で5組ある。


3年、2年共に4組。


攻略対象達は俺と同じ3組。


校門をダッシュで通り昇降口に向かう。


周りの生徒達が物凄く見てくるが、そんな事気にしてられない。


それは時間も関係するが、このゲームでは入学式の朝が第1の出会いイベントだからだ。


それを避けるべくダッシュで教室に向かう。


廊下を走ると「廊下は走るな~」と男性教師に注意された。


「す、すみません!」


走ったおかげで時刻は7時45分だ。


(お願いします!どうか居ないでください!!)


ドアを思い切って開けると強すぎたか跳ね返ってきた。


(う·····地味に痛い。)


その様子を見て教室の生徒の目線が俺に集まった。


(·····最悪。)


まぁ、気にせず書かれた番号の席へ着く。


(さすが、鋼ハートの俺だ。)


嬉しい事に攻略対象達はまだ来ていない·······のは良いんだけどさ。


チクチクチクチク


クラスメイトの視線が俺に集中しているのは何故だ。


あれか?ドアか??


しょうもない事何だから見逃してくれよ。


俺が下を向いて静かにしていると隣の席の椅子がひかれる音がした。


気になって見ると····後の生徒会長になる男だった。


名前:高原星吾
身長:大体175cm。

人目引く薄い金髪の髪に綺麗な赤色の瞳。


(絶対関わりたくない。)


俺はイケメンが苦手なのだ。


入学式まで後20分程あったので俺は寝ることにした。


*****

「····み、君。そろそろ起きた方が良いよ。」


爽やかな声で目が覚めた。


「ん·····ん~···もう?」


「ッ!!」


眠たすぎて滑舌が悪くなってしまった。


「う、うん。もう入学式になるから。」


(入学式?)


ん?


「!そ、そっか!ありがとう。」


イケメンは苦手だけど感謝しないとな。


俺が礼を言うと高原星吾は顔を背けた。


(?あ~気持ち悪かったんだな·····スマン。)


放送の合図によって俺らは体育館へ移動する事になった。


席を立とうとしたら、足が絡んだ。


(····あ、やば!転ぶ!)


ぼふっ


(ん?)


痛くない?気になって後ろを見ると、


主人公の桜井愛希に支えられていることが分かった。


主人公の身長は俺よりも少し高い165だ。

茶色の髪と青い目が特徴的なカワイイ系男子だ。


ちなみに俺は160。ちっちゃいな。


くそっ!!



「大丈夫?」



「あ、うん。ありがとう!」


肩を支えられていて咄嗟に体を離した。


礼を言うとまたもや顔を背けられた。


(······いや。良いんだよ。別に。···うん。)


俺は高校生活1日目にして気分を落とすことになった。



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