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SIDE セイ
しおりを挟む何処に行くのか聞かされないまま空港へ連れてこられた
くぐったゲートは国内線
窓から見える乗る飛行機は旅客機ではなく、個人が所有している飛行機のようだ
橘組にそんな物は無いから誰かから璃一の為に借りたのだろうか??
璃一は飛行機を見ても記憶を思い出す様子を見せない
日本に来た時の入国手続きが無かったから、飛行機ではなく船で入国したのだろうか?
そんな事を考えながら飛行機に搭乗した
「セイ、俺は機長達に挨拶してくるからお前は部屋で休んでろ。一番奥がお前の部屋だ。」
兄ちゃんはそう言って璃一を連れコックピットへ向かっていく
飛行機の中とは思えない豪華な造りでホテルのようだ
廊下は片側に寄せられ数個部屋が造られている
前方はバーカウンターやダイニングキッチンのような皆で集まれるスペースになっていてこの飛行機が一つの家のようにも思えた
奥の部屋に辿り着きドアを開ける
そこはまるでホテルのジュニアスイートの寝室みたいだった
「凄っ……」
中に入り、ぐるりと見回すと異変に気づいた
…誰かベッドで寝てる?
ゆっくりとベッドへ近づく
髪の色は黒だけど顔まで上掛けを被っていて顔がわからない
誰だ?
そっと上掛けに手をのばすと
ボブンっと音を立たてて体がスプリングの効いたマットに沈んだ
「…………………セイ?」
低く少し掠れた声
この声……………
マットに沈んだ衝撃で閉じていた目をゆっくりと開く
疲れた顔をして、髪も少し乱れた静流が俺を見下ろしている
………幻覚?
「…あぁ……夢か……なんだ…そうだよな。大阪行きの自家用飛行機にセイが居る訳ない……でも夢でもセイに会えて嬉しい…」
静流はそう言うといきなり激しいキスをしてきた
「んっ!………ぁ………ん……………」
突っ込まれた舌が激しく口内で暴れる
唇の端から涎が流れ落ちる
「ふぅ…んっ………し………しず………ぁっ………」
俺を拘束していた手が外れ、今度は服の中へ入ってきた
俺の弱い所を的確に触れてくる
でも肝心な胸の突起には触れずその周りを撫でるように触ってくる
「静流ぅ………んぁ………んっ………やぁ…………」
静流はキスを止めて耳や首に舌を這わせはじめた
「ひゃっ………あっ………そこ…………」
「気持ちいい?」
「んっ………ちゃん…と………触って………」
「何処を?」
クスクス笑いながら、わざと意地悪い事を言う静流
「ち………乳首………もぅ………触って………」
あっちこっち強く吸われるのにそこだけしてくれず身体に熱が溜まっていく
「エロッ………セイからお強請りしてくれるとか………夢って最高だな…」
何を言ってるんだろう…?
これは俺の妄想のはず…………
「んアッ!!」
突如ウズウズしていたそこを刺激される
片方は舌でもう片方は指で
コリコリ…クニュクニュ…………ペチャッ…っと音を立てながら俺を追い詰める
「やッ………だ……め…………んふぅ………ぁんっ……………」
下半身の熱を放出したくて膝を摺り合わせると、静流が膝を割って間に入り下着とズボンを引き下ろした
既に勃起していたそこは勢いよく飛び出し自身の腹に蜜をこぼした
「美味しそう…」
静流は唇をペロリと一舐めし俺のそこへ舌を這わせた
「だめ……静流…………すぐ………イッちゃう………」
そう言えば先端を口に咥え舌で鈴口をグリグリされる
駄目って言ってるのに!
「ぁ……ァあ……も……む…り………」
我慢できない…
息を見出しながらも静流に抗議の目を向けたら俺を見つめる目とかち合ってしまった
そしてチューっと吸い付かれた
「アッ!……イくッ………はな…して!………ンァァァああああ!!」
簡単にイかされ、身体はぐったりする
すると今度は膝上までズリ降ろされていた下着とズボンを剥ぎ取られた
「えっ……?…………何?」
息を乱しながら静流の行動を見ていると、俺が静流の口に出してしまった精液を掌に出しお尻へ塗り込み始めた
「ひゃあんッ……!待っ……て……!そこ……洗って……ない………!」
静流と恋人になってから、同姓同士のセックスについては調べたから静流が何をしようとしてるのかは分かっていた
「セイ……愛してる………」
獲物を見つけた獣の様に目をギラつかせ俺を見る静流に呼吸も鼓動も早くなる
ツプッと指先が後孔へ入る
「んっ…」
ゆっくりと出し入れされ中を広げる様に擦られる
「はっ…はぁん……」
ニュチュ…ニュチュッ…ニュチュ………
どんどん奥へ入っていく指
中を的確に広げていく
静流って肛門科の勉強もしてたのかな?全然痛くない…逆になんか気持ち良くなってきた…
何てどうでもいい事を考えていたのが静流にバレてしまった
「考え事とは余裕だね?……そんな悪い子には…お仕置き」
言うが早いか擦り上げるのが早いかある部分をグリグリっと捏ねるように擦り上げられた
「きゃうッ!!……あ……ぁあ!……そこ……嫌……やぁ………」
キュウキュウと後孔が静流の指を締めているのがわかる
「嫌?ここはもっとって言ってるけど?」
フフッと笑いながら一度指を抜き、またグッと入ってきた
「前立腺気持ちいいね?こっちもまた復活して涎を垂らしてるよ」
勃起した物をゆるりと撫で上げられ、前立腺は指で挟む様にクニクニ弄られる
「やぁ…ッ……静流ぅ………もッ…許………してぇ………」
あまりの快感に涙が溢れる
「まだ駄目だよ。ちゃんと慣らさなきゃ痛いのはセイだよ?」
言ってる事は分かってる、けどこれ以上されたら脳が溶けてしまいそう……
「……あれ?」
何度も前立腺を攻められイかされ、静流の長い指を4本も咥え込まされ鳴かされていた俺の身体はふと止んだ刺激に後孔が刺激を強請るように収縮した
「…セイ?」
「…んっ…」
「夢じゃ……ない?」
確かめるかのようにまた指が動き出す
「ァあ………ん……静流………」
抱き締めて欲しくて必死に腕を伸ばす
「セイ……」
それに答える様に抱きしめてくれた
「セイ…!セイ!!…夢じゃなく本当にここに居る……」
指を抜き取られ強い力で再度抱き締められる
「静流…会いたかった……」
妄想なんかじゃない、夢なんかじゃない
ここに静流が居る
「俺も会いたかった…会えなくて気がおかしくなるかと思った……」
「俺だって………あれ?」
「ん?」
静流は身体を少し起こし顔を覗き込んでくる
「静流は何でここにいるの??」
だってこの飛行機は兄ちゃんが…
「俺は今から大阪に一週間仕事で行くんだよ。この飛行機は俺の飛行機…あれ?セイは何でここに??」
静流もおかしい事に気づいた
「俺は璃一と出掛けるからついて来いって兄ちゃんに言われて……」
ハタッと二人して気づいた
「彼奴等………」
「兄ちゃん…」
俺達を会わせる為にサプライズを計画したんだ…
「見事にやられたな」
静流は笑ってキスをくれる
「ホントにね」
俺もクスクス笑った
………………笑ってる場合じゃなかった
足に静流のモノが主張しまくったまま当たってる…
「あー………ごめん」
俺の上から退こうとする静流の腕を掴む
驚いたような顔をする静流に意を決して口を開く
「しないの……?」
「…セイ………?意味分かって言ってる…?」
その言葉に頷く
「…セイが嫌がっても止めれないよ?それでも良いの?」
「良い……もっと静流を感じたい……」
そう俺が言うと静流の目が光った気がした
「そんなに煽って………じゃあお言葉に甘えて。」
そう言って静流は服を脱ぎだした
引き締まった身体…シックスパックのお腹…着痩せするタイプなんだ…
ベルトに手をかけ下も脱いでいく
出てきたのは俺と違い血管の浮いた赤黒い大きなモノ
ついゴクッと喉を鳴らしてしまう
「ここに入るよ?」
先程まで弄っていた俺の後孔にまた指を這わせプツっと中に侵入してくる
「アッ…ん…………」
いつの間にかローションが用意され後孔に塗り込まれる
グチュグチュ…クチャッ……クチュッ………
指を出し入れされる度に音が聞こえる
「あぁ…………ぁっ………ぅあ……ん………」
奥を突かれ前立腺を撫でられ、胸の突起は甘噛されたり舐められたり指で弄られる
「はぁ……ん…………ぁあ…し…ずる…………もぅ……イッちゃ…う………」
何をされても気持ちよくて身体がグズグズに溶けてしまいそう…
「好きなだけイけ」
指が抜かれ、暖かく硬いものが後孔当てられる
「力むなよ?」
ニヤッと笑った静流に見惚れているとグッと熱い塊が入ってくる
「んあぁぁぁ…!……んッ………ぉ……おっ……きぃ…………ん………………」
グググッと入ってくる
よく溶かされたから痛みはないけど圧迫感が凄い
「はぁ………はぁ…………はぁ…………………全部入ったよ…」
静流も苦しいのか額に汗が滲んでいる
「ぅん………お腹の中、静流でいっぱい…」
お腹を擦ると、中の静流がドクンと脈打ち大きくなった
「お前はッ…!これ以上煽るな!」
最初はゆっくりと出し入れし始め直ぐに早い律動に変わった
「ひゃあん!!……ま………っ早…………あぁん………ぁ……ンンッ………!」
パチュパチュと音がなり、俺の哀れもない声が部屋に響く
何度も前立腺をえぐる様に突かれ奥を容赦なく突かれる
「やぁ……!へ………変なの………来ちゃ………だめぇ……!」
射精とは違う快感の渦が襲いかかってくる
「セイ………!」
駄目!奥をそんなに突かれたら………!
「ぁ……ぁああ………やッ………来ちゃ……アッ……ぁああああ"あ"あ"あ"!!」
身体が跳ね、痙攣を起こしたようにビクビク震える
自力では力が入らず、身体が言う事を聞かない
「ッつ………イくッ…………!!」
グッと腰を捕まえられ、バチュンッという音と共に静流が深く奥を突いた
「ぁあんッ!!」
強い快感がまた襲い、俺はそのまま意識を失った
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