111 / 127
六 : 大志 - (5) 武田攻めの褒美
しおりを挟む
武田家滅亡の時、信長は美濃・岩村城に居た。結果的に信長の出る幕はなく、信忠率いる先遣隊の手柄となった。
天正十年三月十三日に信濃へ入った信長は、翌十四日に浪合へ進んだところで勝頼・信勝父子の首級が信忠から届けられ、この地で首実験を行った。武田家滅亡という目的を果たした信長は、戦後処理の為に甲斐へ向かった。
三月十九日。諏訪の法華寺に入った信長は、翌二十日に木曾義昌・穴山梅雪と面会。義昌には武田家滅亡に功があったとして加増され、梅雪は本領を安堵した。その一方、勝頼を受け入れると表明しながらも直前で見放した小山田信茂は自らの嫡男を人質に差し出して織田家に降ろうとしたが、元主君に対する仕打ちで心象が非常に悪かったことから信忠は『古今未曾有の不忠者』と厳しく断罪。投降を許さず、信茂の妻子と共に二十四日に処刑した。
そして……三月二十六日、甲府に入った信長は信忠と面会した。
「己が身を危険に晒すとは、何をやっているのだ」
開口一番、父が咎めたのは高遠城攻めでの信忠の行動についてだった。
「お前は弾正忠家の家督を継いだ身であり、嫡男だろ。もし万一に討死したら誰が俺の跡を継ぐのだ。今後は軽率な振る舞いをするな」
「……はっ」
父から叱責され、素直に頭を下げる信忠。叱られるのは予め想像がついていたので、反論するつもりはなかった。
ただ、家督を譲られた際には『お前に決まった訳ではない』『他に優れた者が出てきたら変える』と言っていた父が、今は『お前が死んだら誰が俺の跡を継ぐのだ』と正反対の事を口にしている。本当に勝手だと思う反面、認められている裏返しとも捉える。
「だが……」
そこで一度言葉を区切る父。おやと思った信忠は頭を上げると、渋い表情を浮かべる父の姿が目に飛び込んできた。
口をモゴモゴと動かしていた父は、やがて観念したように溜め息を一つ吐いてから語り始めた。
「……此度の高遠城攻め、真に見事だった。勝頼の後詰が来る前に一日で落としたのは、武田家滅亡に大きく寄与したと言っていい。……早期に決着をつける判断、膠着を打破すべく大将自ら斬り込んだ勇気、そして結果。どれを取っても比類なき働きだ。……褒めてやろう」
最後は自らも認めざるを得ないと思ったのか、幾分声が小さくなった。それでも、信忠は信じられないとばかりに目を丸くした。
あの、頑なに他人を褒めない父が、褒めた。家督を譲られた時も『勘違いするな』と釘を刺されているし、何か成果を挙げても言及はなかった。これは信忠に限った話ではなく、他の兄弟親族や家臣に対しても同じだった。岐阜城へ引き取られて以降、父から直接褒められた記憶がない。顔を合わせる頻度が少ないのもあるが、いつも難しい顔をしてあまり多くを語らない印象が強かった。そんな父が、手放しに褒めてくれた。信忠は衝撃で言葉が出なかった。
事実、高遠城を一日で落城に追い込んだのは、今回の武田攻めにおける分岐点の一つだった。木曽義昌の離反をキッカケに織田勢が国境を越えて侵攻を開始、木曽討伐の兵が二度敗れるなど、武田方は明らかに旗色が悪かった。勝ち目が無いと国衆だけでなく一門衆まで逃亡・投降する中、悪い流れを断ち切らんとしたのが仁科盛信だった。信玄も一目置いた軍師・山本勘助の縄張りで容易に落とせない堅城に士気の高い将兵が籠もれば、勝頼の後詰が来るまで堪えられると盛信は踏んだ。勝頼もまた、これ以上の国衆の離反を防ぐ為にも高遠城への救援と織田勢と一戦交える覚悟を固めていた。一万の兵を率いて諏訪上原城まで到達しており、あと二日遅ければ勝頼の軍勢は高遠城まで到達していただろう。
信忠率いる織田勢は凡そ三万と勝頼の軍勢の三倍だが、地の利は武田方にあり甲斐の兵は精悍で知られ数の差などあってないようなものだ。もし仮に勝頼の軍に敗れるような事があれば、これまでの流れが変わる恐れがある。戦は空気で有利にも不利にも傾く。“織田は数だけで大した事がない”“苦境にある味方を勝頼は救った”、こう捉えられたら降伏するか迷っている国衆の判断に影響を及ぼすのは必至だ。勢いを失えば地力での勝負になるが、信忠の軍勢だけで勝つのは難しいだろう。
しかし……織田方は武田方の想定を上回る猛攻を仕掛けた。勝頼の後詰が到着する前に、何が何でも決着をつける意気込みで戦に臨んだ。決して少なくない死傷者を出したが、見事に一日で高遠城を落としてみせた。これには武田方も二つの意味で衝撃を受けた。一つは“抵抗する者はこうなるのだ”という結果を見せつけた事。武田家の報復を恐れて態度を明確化していなかった国衆も、高遠城の落城で“滅ぼされる前に”と織田方へ降る後押しになった。もう一つは、勝頼の求心力の低下。戦う姿勢を見せた盛信を事実上見殺しにした事は、他の国衆や家臣達に“抵抗しても助けに来てくれない”と思わせてしまった。この二点により、武田家滅亡の運命は決定づけられたと言っても過言ではない。
「武田討伐の武功第一は間違いなくお主だ。褒美を授けてやりたいが、土地や名器では足りぬ。だから……」
そこで一旦区切った父は、さぞ悔しそうに言い放った。
「……天下人の座をくれてやる」
言うなりプイッと横を向く父。対して、信忠は目をぱちくりさせた。
何を、言っているのか。信忠は父の発言の真意を量りかねていた。
この発言について『信長公記』に(信長が)“天下の儀も御与奪なさるべき旨”述べたと記述がある。“与奪”とは“譲り与えること”の意味があり、天下について信忠に与えると宣言したに等しかった。かつて“戦国最強”と謳われた武田家を僅か一月余りで滅亡させた実績は、天下人の嫡男として申し分ないと信長は評価したのだ。人心が離れていた事情はあるにせよ、高遠城攻めでは総大将自ら先陣を切って流れを変えるなど、信忠の働きが大きかったと認めざるを得なかった。
数拍の間を置いて、信忠はゆっくりと応えた。
「……その儀につきましては、ご辞退致します」
そう言って頭を下げる信忠。その答えに、父はつまらなさそうに「フン」と鼻を鳴らした。
京を押さえ、日ノ本随一の勢力になった織田家だが、武田家の旧領を含めてもこの国の半分にも達していない。まだ諸国には手強い大名家が幾つも残っている。そんな中で天下を譲られても、信忠にはこの国を一つにまとめられる自信がなかった。天下布武の道筋をつける為にも、父の力はまだ必要だった。
謙遜でも卑下でもなく、信忠は身の程を弁えていた。
「そうか。ならば、もっと励むがいい」
素っ気なく告げた父は、もう用は済んだとばかりにサッと立ち上がり去っていく。残された信忠は、父がどうして『天下を譲る』と口にしたのか分からなかった。
天正十年二月二十九日。今回の武田攻めの論功行賞が行われた。織田家を長年支え、武田方面の最前線に立ってきた河尻秀隆には穴山梅雪の旧領を除く甲斐一国、同じく織田家を支えてきた重臣・滝川一益には上野国と信濃二郡・関東取次の役目、徳川家康には駿河一国、森長可に信濃四郡、毛利長秀に信濃一郡が与えられた。移封に伴い空白となった美濃兼山に森“蘭丸”成利が、岩村城に団忠正が、それぞれ入る事となった。武田家の旧領は家康に譲渡した駿河を除いて信忠に近い家臣のものとなった、信忠は直轄領と合わせて織田家中で影響力を大きく高めた事となる。
後始末を終えた信長は、四月三日に新府城跡を見物。以降、四月十日に出立するまで甲府に逗留した。しかし、武田家滅亡の後も波乱は続くのであった……。
天正十年三月十三日に信濃へ入った信長は、翌十四日に浪合へ進んだところで勝頼・信勝父子の首級が信忠から届けられ、この地で首実験を行った。武田家滅亡という目的を果たした信長は、戦後処理の為に甲斐へ向かった。
三月十九日。諏訪の法華寺に入った信長は、翌二十日に木曾義昌・穴山梅雪と面会。義昌には武田家滅亡に功があったとして加増され、梅雪は本領を安堵した。その一方、勝頼を受け入れると表明しながらも直前で見放した小山田信茂は自らの嫡男を人質に差し出して織田家に降ろうとしたが、元主君に対する仕打ちで心象が非常に悪かったことから信忠は『古今未曾有の不忠者』と厳しく断罪。投降を許さず、信茂の妻子と共に二十四日に処刑した。
そして……三月二十六日、甲府に入った信長は信忠と面会した。
「己が身を危険に晒すとは、何をやっているのだ」
開口一番、父が咎めたのは高遠城攻めでの信忠の行動についてだった。
「お前は弾正忠家の家督を継いだ身であり、嫡男だろ。もし万一に討死したら誰が俺の跡を継ぐのだ。今後は軽率な振る舞いをするな」
「……はっ」
父から叱責され、素直に頭を下げる信忠。叱られるのは予め想像がついていたので、反論するつもりはなかった。
ただ、家督を譲られた際には『お前に決まった訳ではない』『他に優れた者が出てきたら変える』と言っていた父が、今は『お前が死んだら誰が俺の跡を継ぐのだ』と正反対の事を口にしている。本当に勝手だと思う反面、認められている裏返しとも捉える。
「だが……」
そこで一度言葉を区切る父。おやと思った信忠は頭を上げると、渋い表情を浮かべる父の姿が目に飛び込んできた。
口をモゴモゴと動かしていた父は、やがて観念したように溜め息を一つ吐いてから語り始めた。
「……此度の高遠城攻め、真に見事だった。勝頼の後詰が来る前に一日で落としたのは、武田家滅亡に大きく寄与したと言っていい。……早期に決着をつける判断、膠着を打破すべく大将自ら斬り込んだ勇気、そして結果。どれを取っても比類なき働きだ。……褒めてやろう」
最後は自らも認めざるを得ないと思ったのか、幾分声が小さくなった。それでも、信忠は信じられないとばかりに目を丸くした。
あの、頑なに他人を褒めない父が、褒めた。家督を譲られた時も『勘違いするな』と釘を刺されているし、何か成果を挙げても言及はなかった。これは信忠に限った話ではなく、他の兄弟親族や家臣に対しても同じだった。岐阜城へ引き取られて以降、父から直接褒められた記憶がない。顔を合わせる頻度が少ないのもあるが、いつも難しい顔をしてあまり多くを語らない印象が強かった。そんな父が、手放しに褒めてくれた。信忠は衝撃で言葉が出なかった。
事実、高遠城を一日で落城に追い込んだのは、今回の武田攻めにおける分岐点の一つだった。木曽義昌の離反をキッカケに織田勢が国境を越えて侵攻を開始、木曽討伐の兵が二度敗れるなど、武田方は明らかに旗色が悪かった。勝ち目が無いと国衆だけでなく一門衆まで逃亡・投降する中、悪い流れを断ち切らんとしたのが仁科盛信だった。信玄も一目置いた軍師・山本勘助の縄張りで容易に落とせない堅城に士気の高い将兵が籠もれば、勝頼の後詰が来るまで堪えられると盛信は踏んだ。勝頼もまた、これ以上の国衆の離反を防ぐ為にも高遠城への救援と織田勢と一戦交える覚悟を固めていた。一万の兵を率いて諏訪上原城まで到達しており、あと二日遅ければ勝頼の軍勢は高遠城まで到達していただろう。
信忠率いる織田勢は凡そ三万と勝頼の軍勢の三倍だが、地の利は武田方にあり甲斐の兵は精悍で知られ数の差などあってないようなものだ。もし仮に勝頼の軍に敗れるような事があれば、これまでの流れが変わる恐れがある。戦は空気で有利にも不利にも傾く。“織田は数だけで大した事がない”“苦境にある味方を勝頼は救った”、こう捉えられたら降伏するか迷っている国衆の判断に影響を及ぼすのは必至だ。勢いを失えば地力での勝負になるが、信忠の軍勢だけで勝つのは難しいだろう。
しかし……織田方は武田方の想定を上回る猛攻を仕掛けた。勝頼の後詰が到着する前に、何が何でも決着をつける意気込みで戦に臨んだ。決して少なくない死傷者を出したが、見事に一日で高遠城を落としてみせた。これには武田方も二つの意味で衝撃を受けた。一つは“抵抗する者はこうなるのだ”という結果を見せつけた事。武田家の報復を恐れて態度を明確化していなかった国衆も、高遠城の落城で“滅ぼされる前に”と織田方へ降る後押しになった。もう一つは、勝頼の求心力の低下。戦う姿勢を見せた盛信を事実上見殺しにした事は、他の国衆や家臣達に“抵抗しても助けに来てくれない”と思わせてしまった。この二点により、武田家滅亡の運命は決定づけられたと言っても過言ではない。
「武田討伐の武功第一は間違いなくお主だ。褒美を授けてやりたいが、土地や名器では足りぬ。だから……」
そこで一旦区切った父は、さぞ悔しそうに言い放った。
「……天下人の座をくれてやる」
言うなりプイッと横を向く父。対して、信忠は目をぱちくりさせた。
何を、言っているのか。信忠は父の発言の真意を量りかねていた。
この発言について『信長公記』に(信長が)“天下の儀も御与奪なさるべき旨”述べたと記述がある。“与奪”とは“譲り与えること”の意味があり、天下について信忠に与えると宣言したに等しかった。かつて“戦国最強”と謳われた武田家を僅か一月余りで滅亡させた実績は、天下人の嫡男として申し分ないと信長は評価したのだ。人心が離れていた事情はあるにせよ、高遠城攻めでは総大将自ら先陣を切って流れを変えるなど、信忠の働きが大きかったと認めざるを得なかった。
数拍の間を置いて、信忠はゆっくりと応えた。
「……その儀につきましては、ご辞退致します」
そう言って頭を下げる信忠。その答えに、父はつまらなさそうに「フン」と鼻を鳴らした。
京を押さえ、日ノ本随一の勢力になった織田家だが、武田家の旧領を含めてもこの国の半分にも達していない。まだ諸国には手強い大名家が幾つも残っている。そんな中で天下を譲られても、信忠にはこの国を一つにまとめられる自信がなかった。天下布武の道筋をつける為にも、父の力はまだ必要だった。
謙遜でも卑下でもなく、信忠は身の程を弁えていた。
「そうか。ならば、もっと励むがいい」
素っ気なく告げた父は、もう用は済んだとばかりにサッと立ち上がり去っていく。残された信忠は、父がどうして『天下を譲る』と口にしたのか分からなかった。
天正十年二月二十九日。今回の武田攻めの論功行賞が行われた。織田家を長年支え、武田方面の最前線に立ってきた河尻秀隆には穴山梅雪の旧領を除く甲斐一国、同じく織田家を支えてきた重臣・滝川一益には上野国と信濃二郡・関東取次の役目、徳川家康には駿河一国、森長可に信濃四郡、毛利長秀に信濃一郡が与えられた。移封に伴い空白となった美濃兼山に森“蘭丸”成利が、岩村城に団忠正が、それぞれ入る事となった。武田家の旧領は家康に譲渡した駿河を除いて信忠に近い家臣のものとなった、信忠は直轄領と合わせて織田家中で影響力を大きく高めた事となる。
後始末を終えた信長は、四月三日に新府城跡を見物。以降、四月十日に出立するまで甲府に逗留した。しかし、武田家滅亡の後も波乱は続くのであった……。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
渡世人飛脚旅(小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品で)
牛馬走
歴史・時代
(小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品で)水呑百姓の平太は、体の不自由な祖母を養いながら、未来に希望を持てずに生きていた。平太は、賭場で無宿(浪人)を鮮やかに斃す。その折、親分に渡世人飛脚に誘われる。渡世人飛脚とは、あちこちを歩き回る渡世人を利用した闇の運送業のことを云う――
大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
三国志 群像譚 ~瞳の奥の天地~ 家族愛の三国志大河
墨笑
歴史・時代
『家族愛と人の心』『個性と社会性』をテーマにした三国志の大河小説です。
三国志を知らない方も楽しんでいただけるよう意識して書きました。
全体の文量はかなり多いのですが、半分以上は様々な人物を中心にした短編・中編の集まりです。
本編がちょっと長いので、お試しで読まれる方は後ろの方の短編・中編から読んでいただいても良いと思います。
おすすめは『小覇王の暗殺者(ep.216)』『呂布の娘の嫁入り噺(ep.239)』『段煨(ep.285)』あたりです。
本編では蜀において諸葛亮孔明に次ぐ官職を務めた許靖という人物を取り上げています。
戦乱に翻弄され、中国各地を放浪する波乱万丈の人生を送りました。
歴史ものとはいえ軽めに書いていますので、歴史が苦手、三国志を知らないという方でもぜひお気軽にお読みください。
※人名が分かりづらくなるのを避けるため、アザナは一切使わないことにしました。ご了承ください。
※切りのいい時には完結設定になっていますが、三国志小説の執筆は私のライフワークです。生きている限り話を追加し続けていくつもりですので、ブックマークしておいていただけると幸いです。
剣客逓信 ―明治剣戟郵便録―
三條すずしろ
歴史・時代
【第9回歴史・時代小説大賞:痛快! エンタメ剣客賞受賞】
明治6年、警察より早くピストルを装備したのは郵便配達員だった――。
維新の動乱で届くことのなかった手紙や小包。そんな残された思いを配達する「御留郵便御用」の若者と老剣士が、時に不穏な明治の初めをひた走る。
密書や金品を狙う賊を退け大切なものを届ける特命郵便配達人、通称「剣客逓信(けんかくていしん)」。
武装する必要があるほど危険にさらされた初期の郵便時代、二人はやがてさらに大きな動乱に巻き込まれ――。
※エブリスタでも連載中
16世紀のオデュッセイア
尾方佐羽
歴史・時代
【第12章を週1回程度更新します】世界の海が人と船で結ばれていく16世紀の遥かな旅の物語です。
12章では16世紀後半のヨーロッパが舞台になります。
※このお話は史実を参考にしたフィクションです。
武蔵要塞1945 ~ 戦艦武蔵あらため第34特別根拠地隊、沖縄の地で斯く戦えり
もろこし
歴史・時代
史実ではレイテ湾に向かう途上で沈んだ戦艦武蔵ですが、本作ではからくも生き残り、最終的に沖縄の海岸に座礁します。
海軍からは見捨てられた武蔵でしたが、戦力不足に悩む現地陸軍と手を握り沖縄防衛の中核となります。
無敵の要塞と化した武蔵は沖縄に来襲する連合軍を次々と撃破。その活躍は連合国の戦争計画を徐々に狂わせていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる