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第6話
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王は緩やかに回復した。近頃は、話すことのできる日が多くなっていた。話すことができる日に、王はよくエリスを呼んだ。一緒にお茶をしたり、遊びまわったり。人の子であるエリスができる遊びを独自に調べていたと知るのは、随分と後の話だった。
言葉を覚え、龍の言葉で王やリロイたちと会話することができるようになった。王は代替わりの時期を迎えたこと、リロイが次期王であること。諸々のことを聞きながら、エリスは3人の生活に慣れていった。
というよりも、龍が人の生活に慣れていった。
時の宮に日は差さない。時の歪を集めたこの宮の周りは時空が歪んでおり、宮から別の場所に移動するのは、慣れた時龍と一緒でなければいけないらしい。時空の歪みの影響に加え、龍は基本的に眠らないので、昼夜の別がつかず、2人に合わせて起きようとするエリスを見かねて、リロイが疑似的に昼夜を宮の中に作ってくれた。更に、龍と人の食べ物も違う。林檎だけはリロイが好んで食するらしく大量にあったが、他がなかったので、リロイが人里に下りて食料を買ってきてくれた。今までの料理はリロイが慣れないながらに作ってくれたと知り、エリスも手伝うようになった。体を洗うのも、水洗いでエリスが熱を出して以降はお湯に変えてくれたし、至れり尽くせりすぎて、むしろ申し訳ない。
「気にしなくていいといっても気にしてしまうのだから、いっそ豪勢な方がよかろう」
もぐもぐと卵料理を頬張るエリスを見ながら、王はそう言って微笑んだ。ひとりでご飯を食べるよりも二人の方がよかろう、と言って、王も食事を取るようになり、リロイも、王に無理やり口に食べ物を突っ込まれ、食事をする日がままあった。王は時折龍の姿に戻って暴れることもあったけれど、リロイが抑えられる程度で、人里に下りることもなくなった。
奇妙な心地だった。誰も、きっとエリスが魔力なしであることを知らない。2人を騙していることに気持ち悪さを覚えながらも、幸せや楽しいといった、ここで初めて知った感情を手放したくなくて、言うことができずにいた。
——言わなきゃ。
日に日にその思いは強くなるのに、言い出すことができなかった。
——言わないと。
じくじくと、体の内側におもりが巻き付いていくような、その感情の正体を、エリスは知らなかった。
「何を憂いている」
「うれう」
「悩む......困る、悲しいと思う」
だから、そう問われた日、とうとう終わるのだと思った。穏やかな、あたたかなこの日々が。
昼下がり。遅めのお昼に食堂にやってきたエリスは、リロイと一緒にご飯を作り、王を待っていた。
聞きなれた怒号が、もはや痛むこともなくなった罵倒が、これほどまでに恐ろしくなろうとは思わなかった。あたたかな日々を知ってしまったからこそ、戻ることが恐ろしかった。
「ごめんなさい」
「なぜ謝る。私は理由を問うたのだ。何がそなたを悩ませている」
「わたし、わたし、は。魔力なし、なんです」
俯いて、視界が髪で区切られる。地面が涙でぼやけた時だ。いきなり視界が揺れた。
「――ようやく顔を上げた」
抱き上げられているのだった。
「あの、」
「知っている」
「ぇ」
「そなたが魔力なしだと、私も王も知っている。なればこそ、そなたは王の錯乱を免れたのだ」
「え」
時の王の錯乱で土地や建物がなくなるのは、そこに魔力があるから。別の時空に飛ばされたり、存在ごと消滅してしまう。
逆に言うと、魔力がなければ影響を受けることがない。
初めて知ったことで、エリスは目を白黒させた。確かにすべてが消え去っていた、けれどその理由が魔力だとは、知らなかった。
「これは私の咎だな。そなたに知識を与えなかったのだから」
「とが」
「罪。よくないこと、と言えばわかりやすいか」
それなら、わかる。
「エリス。魔力なしだという事実がそなたが憂う原因ならば、そなたの憂いは晴れよう。この世界で、魔力の有無など関係ない。そなたは私の拾い子。重んじられこそすれ、軽んじられる道理はない」
「でも、わたし、なにもできない」
「何を言う。そなたの存在が王を保たせた。これは奇跡に近い所業だ」
「わたしは何もしてない」
「王と会話をしようとした」
「会ってとあなたが言ったから」
「錯乱した王に、話しかけるものは殆どおらぬ」
それはわたしが知らないから。
答えの代わりに涙が出た。顔の下でリロイが固まる。
「......なぜ泣く」
「......わたし、帰らなくていいですか」
「?」
「お屋敷に、帰らなくていいですか。ずっと、ここにいていいですか」
世界が白黒でも、景色が見えなくても、それでもここにいたかった。王とリロイのそばに。
「何を言う」
リロイが不思議そうな顔をしたので、ダメだと、そういわれるのだと思って、エリスは顔をゆがめた。
「――そなたは私の拾い子。そなたが望むのなら、いつまでもともに」
リロイのその言葉に、エリスの涙は止まらなくなった。エリスを抱えたまま右往左往したリロイは、結局泣き止ませる方法がわからずに、エリスを抱きしめた。初めてエリスが目覚めた時、同じようにしてエリスが泣き止んだからだ。リロイの腕の中で、エリスは泣きじゃくった。
「おやまぁ、リロイがエリスを泣かせておる」
そこに王がやってきた。
「王」
「ひっく、おうさま、ちがうの、わたし」
「――何、泣きたいときは大いに泣くが良い。けれど、汝の涙を見ると妾も悲しゅうなる故、汝の憂いが貼れたのなら、どうか笑ってたも」
「おうさま、わたしがわらったら、うれしい?」
「あぁ。汝の笑みを見ることは、妾の慶びじゃ」
「じゃあ、わらいます」
泣きながら口の端を持ち上げると、困った子だの、と王は笑った。
「のう、エリス。汝はリロイの——妾の養い子の拾い子。つまりは妾の孫じゃ。一度おばあちゃんと呼んでみてはくれぬか」
「......おばあちゃま?」
王さまのさまと、おばあちゃんが混じって、新種の語彙を発明した。王は破顔した。
「――あぁ。妾は汝のおばあちゃまじゃ」
不思議な感覚だった。体に巻き付いていたおもりはとれて、くすぐったいような、笑いたくなるような、そんな心地。
「じゃあ、リロイ、さんは、お父さん?」
言ったそばから、エリスは首を傾げる。なぜか違和感が半端でない。ついでに言うと、王も首を傾げている。
「なんであろ、このぬぐい切れぬ違和感......」
「王......」
「あれかの、年のせいかの。エリスは5歳前後、リロイはまだ16。11の時に子をなしたという気がするからかの」
「じゅうろく」
もっと年上だと思っていた。
「龍の年は人の年月と違うからの。人の年で言うと、いくつかの。100にちと足りぬくらいかの」
「ひゃく」
「ふふ、目を見開いて、かわいらしいの。あぁ、そうか、人の子はあまり長くは生きなんだか——汝は長生きするのじゃぞ。妾も残りの生は、楽しくゆきたいものじゃ」
「王」
「何、汝にはまだ玉座は渡さぬよ。そうじゃの、あと3年ほどは頑張るかの」
その時、エリスはひとつだけ、言い出せないことがあった。
人の寿命は魔力の多さによって決まること。100まで生きる人は稀で、貴族だと80前後、平民だと50前後、そして魔力なしだと、20を迎える者の方が少ないということ。
——エリスは言えなかった。
言葉を覚え、龍の言葉で王やリロイたちと会話することができるようになった。王は代替わりの時期を迎えたこと、リロイが次期王であること。諸々のことを聞きながら、エリスは3人の生活に慣れていった。
というよりも、龍が人の生活に慣れていった。
時の宮に日は差さない。時の歪を集めたこの宮の周りは時空が歪んでおり、宮から別の場所に移動するのは、慣れた時龍と一緒でなければいけないらしい。時空の歪みの影響に加え、龍は基本的に眠らないので、昼夜の別がつかず、2人に合わせて起きようとするエリスを見かねて、リロイが疑似的に昼夜を宮の中に作ってくれた。更に、龍と人の食べ物も違う。林檎だけはリロイが好んで食するらしく大量にあったが、他がなかったので、リロイが人里に下りて食料を買ってきてくれた。今までの料理はリロイが慣れないながらに作ってくれたと知り、エリスも手伝うようになった。体を洗うのも、水洗いでエリスが熱を出して以降はお湯に変えてくれたし、至れり尽くせりすぎて、むしろ申し訳ない。
「気にしなくていいといっても気にしてしまうのだから、いっそ豪勢な方がよかろう」
もぐもぐと卵料理を頬張るエリスを見ながら、王はそう言って微笑んだ。ひとりでご飯を食べるよりも二人の方がよかろう、と言って、王も食事を取るようになり、リロイも、王に無理やり口に食べ物を突っ込まれ、食事をする日がままあった。王は時折龍の姿に戻って暴れることもあったけれど、リロイが抑えられる程度で、人里に下りることもなくなった。
奇妙な心地だった。誰も、きっとエリスが魔力なしであることを知らない。2人を騙していることに気持ち悪さを覚えながらも、幸せや楽しいといった、ここで初めて知った感情を手放したくなくて、言うことができずにいた。
——言わなきゃ。
日に日にその思いは強くなるのに、言い出すことができなかった。
——言わないと。
じくじくと、体の内側におもりが巻き付いていくような、その感情の正体を、エリスは知らなかった。
「何を憂いている」
「うれう」
「悩む......困る、悲しいと思う」
だから、そう問われた日、とうとう終わるのだと思った。穏やかな、あたたかなこの日々が。
昼下がり。遅めのお昼に食堂にやってきたエリスは、リロイと一緒にご飯を作り、王を待っていた。
聞きなれた怒号が、もはや痛むこともなくなった罵倒が、これほどまでに恐ろしくなろうとは思わなかった。あたたかな日々を知ってしまったからこそ、戻ることが恐ろしかった。
「ごめんなさい」
「なぜ謝る。私は理由を問うたのだ。何がそなたを悩ませている」
「わたし、わたし、は。魔力なし、なんです」
俯いて、視界が髪で区切られる。地面が涙でぼやけた時だ。いきなり視界が揺れた。
「――ようやく顔を上げた」
抱き上げられているのだった。
「あの、」
「知っている」
「ぇ」
「そなたが魔力なしだと、私も王も知っている。なればこそ、そなたは王の錯乱を免れたのだ」
「え」
時の王の錯乱で土地や建物がなくなるのは、そこに魔力があるから。別の時空に飛ばされたり、存在ごと消滅してしまう。
逆に言うと、魔力がなければ影響を受けることがない。
初めて知ったことで、エリスは目を白黒させた。確かにすべてが消え去っていた、けれどその理由が魔力だとは、知らなかった。
「これは私の咎だな。そなたに知識を与えなかったのだから」
「とが」
「罪。よくないこと、と言えばわかりやすいか」
それなら、わかる。
「エリス。魔力なしだという事実がそなたが憂う原因ならば、そなたの憂いは晴れよう。この世界で、魔力の有無など関係ない。そなたは私の拾い子。重んじられこそすれ、軽んじられる道理はない」
「でも、わたし、なにもできない」
「何を言う。そなたの存在が王を保たせた。これは奇跡に近い所業だ」
「わたしは何もしてない」
「王と会話をしようとした」
「会ってとあなたが言ったから」
「錯乱した王に、話しかけるものは殆どおらぬ」
それはわたしが知らないから。
答えの代わりに涙が出た。顔の下でリロイが固まる。
「......なぜ泣く」
「......わたし、帰らなくていいですか」
「?」
「お屋敷に、帰らなくていいですか。ずっと、ここにいていいですか」
世界が白黒でも、景色が見えなくても、それでもここにいたかった。王とリロイのそばに。
「何を言う」
リロイが不思議そうな顔をしたので、ダメだと、そういわれるのだと思って、エリスは顔をゆがめた。
「――そなたは私の拾い子。そなたが望むのなら、いつまでもともに」
リロイのその言葉に、エリスの涙は止まらなくなった。エリスを抱えたまま右往左往したリロイは、結局泣き止ませる方法がわからずに、エリスを抱きしめた。初めてエリスが目覚めた時、同じようにしてエリスが泣き止んだからだ。リロイの腕の中で、エリスは泣きじゃくった。
「おやまぁ、リロイがエリスを泣かせておる」
そこに王がやってきた。
「王」
「ひっく、おうさま、ちがうの、わたし」
「――何、泣きたいときは大いに泣くが良い。けれど、汝の涙を見ると妾も悲しゅうなる故、汝の憂いが貼れたのなら、どうか笑ってたも」
「おうさま、わたしがわらったら、うれしい?」
「あぁ。汝の笑みを見ることは、妾の慶びじゃ」
「じゃあ、わらいます」
泣きながら口の端を持ち上げると、困った子だの、と王は笑った。
「のう、エリス。汝はリロイの——妾の養い子の拾い子。つまりは妾の孫じゃ。一度おばあちゃんと呼んでみてはくれぬか」
「......おばあちゃま?」
王さまのさまと、おばあちゃんが混じって、新種の語彙を発明した。王は破顔した。
「――あぁ。妾は汝のおばあちゃまじゃ」
不思議な感覚だった。体に巻き付いていたおもりはとれて、くすぐったいような、笑いたくなるような、そんな心地。
「じゃあ、リロイ、さんは、お父さん?」
言ったそばから、エリスは首を傾げる。なぜか違和感が半端でない。ついでに言うと、王も首を傾げている。
「なんであろ、このぬぐい切れぬ違和感......」
「王......」
「あれかの、年のせいかの。エリスは5歳前後、リロイはまだ16。11の時に子をなしたという気がするからかの」
「じゅうろく」
もっと年上だと思っていた。
「龍の年は人の年月と違うからの。人の年で言うと、いくつかの。100にちと足りぬくらいかの」
「ひゃく」
「ふふ、目を見開いて、かわいらしいの。あぁ、そうか、人の子はあまり長くは生きなんだか——汝は長生きするのじゃぞ。妾も残りの生は、楽しくゆきたいものじゃ」
「王」
「何、汝にはまだ玉座は渡さぬよ。そうじゃの、あと3年ほどは頑張るかの」
その時、エリスはひとつだけ、言い出せないことがあった。
人の寿命は魔力の多さによって決まること。100まで生きる人は稀で、貴族だと80前後、平民だと50前後、そして魔力なしだと、20を迎える者の方が少ないということ。
——エリスは言えなかった。
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