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光学都市と魔石の書

サイバネティクス技術を巡る論争と遠隔セーフティ技術の導入

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主に家庭向けの傷病者向け介護用サイバネティクス技術の普及に伴い、サイバネティクス技術製品の装着者をどのように扱うかで、論争があった。日々進化して行くサイバネティクス技術は、人々の日常生活の助けとなるだけでなく、脅かす側の道具にもなり得たからである。
当初は製品の開発側が、個人認証とパワー出力の段階的な各種制限や、設計段階でのデチューン等の試みがなされた。
しかしサイバネティクス技術と3D形状複製技術の普及により、違法改造行為や自作行為による犯罪事件が横行し始め、それが各種ネットメディアで取り沙汰され始めると開発側の対応が問題視され始め、サイバネティクス技術を用いた製品やそれの使用者と社会との関係性そのものが議論の対象となりはじめた。
やがてサイバネティクス技術の使用にライセンス制度が設けられ、ドローン規制の時を彷彿とさせるかのごとく十分な議論は尽くされぬままに、サイバネティクス技術はネット監視によってリアルタイムで管理される規制品となり、用途や種別によって各種法規制の範囲と課せられるリミットは異なるものの、ネットへの接続とそれによる監視への同意が使用者には新たに義務付けられる事となった。こうして、サイバネティクス技術とそれを使用する人々の暮らしが統治権力の監視下へ置かれる動きは更に強まって行った。
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