ヤンデレ狼の英雄様に無理矢理、番にされました。さて、それではデスゲームを始めましょうか

井藤 美樹

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毒花よりも食虫植物らしいです

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 私が第二王女になった件は瞬く間に学園内に広がった。だけど、不思議なことにね、反感をかうこともなければ混乱することもなかったよ。

 まるで、呼吸をするかのように受け入れられたことに、反対にこっちがビックリしたわ。唖然としたね。理由を訊いたら、「亜人族の本能だからしょうがない」って苦笑しながら言われた。予想外の台詞に、私はポカンとしたよ。久しぶりのアホ面見せちゃった。

 亜人族の家庭に七年住んでるけど、まだまだだって感じたよ。番を護るためならなんでもするって……底なしすぎるわ。でもまぁ……切り札を手には入れられたけど。そのことには、感謝かな。




 学園内に知り渡り定着してから、三か月後、王宮に急遽、お兄様方を除くコンディー公爵家全員が呼び出された。全員、理由は察しが付いてるみたい。

「……コーマン王国王女殿下が仕掛けてきたみたいですね」

 私はポツリと呟く。

 一応、騎士を王宮内の回廊。それも近衛騎士が先導している場所で、一国の王女を腹黒女って罵れないからね、配慮はするよ。

「だろうな」

「それで、どう仕掛けてきたのか……気になるわね」

 心配そうな口調だけど、表情は正反対で笑ってるよリアお姉様。カイナル様と姉弟だね、よく似てるわ。

「あの手紙から、数度、私に接触しようとしていましたができませんでした。なので、痺れを切らして、直接乗り込んでくるのではないでしょうか」

 そうでなければ、ゴンディー公爵家全員の登城とはならないと思う。

「ありそうだな」

「ありありじゃない。だって、実質、コーマン王国を裏で操っているのはあの傲慢王女だからね。でも、あの性格によく人が付いてくるのが不思議だわ」

 心底不思議そうな、リアお姉様。それが普通の感想だよね。

「性格にかなりの問題を抱えていても、頭がキレて、実力が飛び抜けていれば発言権は出てくるもの。ましてや、いっちゃった性格は、妙な作用をもたらしてると思います。致死率の高い毒花ほど、綺麗って言うじゃないですか」

 突き抜けた人間って、普通の人間には魅力的に映る。

「あ~それ、なんとなくわかるわ。でもあいつは、毒花じゃなくて食虫植物よね。それも、とても良い匂いで懐に誘き寄せるタイプの」

 私の台詞に、リアお姉様が陽気そうな声で答える。

 せっかく、呼び捨てにしないように配慮したけど、意味なかったわね。近衛騎士たちは表情こそ変えないけど、顔色が悪くなってる。

「それで、捕食者は夢心地のまま喰われるのですね。捕食されるのが虫ではなく人ですから、それはもう魔物ですね。だとしたら、私たちはその魔物を討伐する冒険者といえますね」

 言い過ぎだとは思ったけど、ポロリと出ちゃったよ。虫から魔物にグレードアップ!!

「なら、私の得意分野ね」

「俺もな」

 いました、最強のコンビが!! あっでも、私も今回は前衛に回りたいです。


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