7 / 33
7.魔族の欲求
しおりを挟む
「おいおい、勝手に触っちゃ、ブラッドの旦那が……」
「ブラッドは別に、彼に触れる事を禁じている訳じゃないさ」
エヴァンの胸元を撫であげながら、白い髪の魔族は微笑む。
「んぅっ……くっ、……」
両の胸の頂き、その周囲を焦らすように触れられるたびにじわじわと性感が高められる。だが、感じたところで魔法陣の上から動けず、勃起も許されない状態ではもどかしさが募るだけだ。
(こんな奴らの前で、声を上げたら……あのブラッドとかいう魔族の思う壺だ……!)
剣士としての矜持から、どうにか声を抑えようとする……が、そんな様子すら周囲の魔族にとっては良い見世物でしか無かった。
白い髪の魔族は、エヴァンの姿を微笑ましそうな目で見ながら言葉を続ける。
「君は知らないだろうが……魔族というのは高位であればあるほど、『同族であっても弱い存在は淘汰されて当然』という考えを持っている者が多いんだ」
「ぁ、んんんっ……」
爪で軽く乳輪をなぞられ、身体がびくりと震える。その動きに反応したのか、後ろに挿入された性具がぐりっと内壁を抉り、堪らず悶えてしまう。
「だから、ブラッドみたいに、同族を殺した人間を大罪人扱いする魔族というのは、結構レアなんだ」
「んっ、ぁ……っ」
乳輪をなぞっていた指が、ついに尖った頂きに触れる。
「あぁっ……!」
無意識のうちに刺激を待ち望んでいたそこを、ぐっと指の腹で押し潰される。
「君は、経験値稼ぎやスキル取得のために、この城の周囲にあるダンジョンに乗り込んで多くの魔族……とりわけあまり強くない者たちを大勢殺しただろう?」
エヴァンの脳裏によぎるのは、ウサギやコウモリによく似た魔物たちの姿。冒険者たちにとって、さほど戦闘能力が無いわりに多くの経験値を稼げる彼らは非常に効率の良い存在だった。
「んっ、くっ……は、ぁあっ……」
「ブラッドはこの大陸の奥地に拠点を構え、遠く離れた人里に手を出さず同族たちと静かに暮らしていた。……君はその領域に無遠慮に乗り込んできて破壊した」
くにり、と乳首を摘まれ、指先で転がされる。
「ひ、ぁ……っ」
甘い痺れが胸に広がり、後ろに咥え込んだ性具をきゅうっと締め付けてしまう。
「その行為が同族想いのブラッドにとって、どれほどの罪なのか……君も少しはその身体で理解したんじゃないかな?」
「んくぅっ……ぅ……!」
ぴんっ、と右の乳首を弾かれ、不意の刺激にエヴァンの身体が跳ねる。
「君の行いがきっかけで、ブラッドは周囲の人里を襲い始めるかもしれない。そうなったら、君は責任を取れるのかい?」
「な、っ……」
白い髪の魔族の言葉に、エヴァンは思わず絶句する。北の大陸の奥地は、他の冒険者も滅多に踏み込まない高難易度エリアと聞いていた。新進気鋭の冒険者であり、多くのスキルを取得していたエヴァンは、そんな先達を臆病だと内心で評していたのだが……。
(他の冒険者がここを踏み荒らさなかったのは、周辺の被害を考慮しての事だったのか……?)
周囲のペースに乱されたくなかったから、パーティを組まずソロで活動していたし、ギルドを通じて他の冒険者と交流する事もほぼ無かった。それが仇になったのだろう。
「とはいえ、ブラッドは君を殺さず、こうして拘束して辱めている……。彼にも、強者を自分のものにしたいという、魔族らしい欲求があったという事なんだろう」
「え……」
「だから、ブラッドの支配欲を満たしつつ、『人里への侵攻は止めてほしい』と可愛く懇願すれば、彼も考えを改めるかもしれないね」
「そんな……っ、んんっ!?」
性具を咥え込んだ後孔に、ぴたりと指が押し当てられエヴァンは身体を強張らせる。
「なぁ、リスター、そこは流石にまずいんじゃねぇか」
「君は案外慎重だなぁ。まぁ、暗黙の了解を破ると即消し飛ばしてくる同族もいるから、分からなくもないけどね」
リスターと呼ばれた白い髪の魔族は、己を咎める声に苦笑を返した。
「ま、俺もあいつらに可愛くおねだりされたら……そうだなぁ、叶えてやってもいいかなって気にはなるな。挿入したまま耳打ちして喜ばせると、きゅうきゅう締め付けて具合もいいしな」
横で聞いていた魔族が、頷きながら会話に入ってくる。
「あぁ、4人まとめて君に捕まった子たちか」
後孔の縁を撫でながら、リスターは愉しげに目を細めた。
「ブラッドは別に、彼に触れる事を禁じている訳じゃないさ」
エヴァンの胸元を撫であげながら、白い髪の魔族は微笑む。
「んぅっ……くっ、……」
両の胸の頂き、その周囲を焦らすように触れられるたびにじわじわと性感が高められる。だが、感じたところで魔法陣の上から動けず、勃起も許されない状態ではもどかしさが募るだけだ。
(こんな奴らの前で、声を上げたら……あのブラッドとかいう魔族の思う壺だ……!)
剣士としての矜持から、どうにか声を抑えようとする……が、そんな様子すら周囲の魔族にとっては良い見世物でしか無かった。
白い髪の魔族は、エヴァンの姿を微笑ましそうな目で見ながら言葉を続ける。
「君は知らないだろうが……魔族というのは高位であればあるほど、『同族であっても弱い存在は淘汰されて当然』という考えを持っている者が多いんだ」
「ぁ、んんんっ……」
爪で軽く乳輪をなぞられ、身体がびくりと震える。その動きに反応したのか、後ろに挿入された性具がぐりっと内壁を抉り、堪らず悶えてしまう。
「だから、ブラッドみたいに、同族を殺した人間を大罪人扱いする魔族というのは、結構レアなんだ」
「んっ、ぁ……っ」
乳輪をなぞっていた指が、ついに尖った頂きに触れる。
「あぁっ……!」
無意識のうちに刺激を待ち望んでいたそこを、ぐっと指の腹で押し潰される。
「君は、経験値稼ぎやスキル取得のために、この城の周囲にあるダンジョンに乗り込んで多くの魔族……とりわけあまり強くない者たちを大勢殺しただろう?」
エヴァンの脳裏によぎるのは、ウサギやコウモリによく似た魔物たちの姿。冒険者たちにとって、さほど戦闘能力が無いわりに多くの経験値を稼げる彼らは非常に効率の良い存在だった。
「んっ、くっ……は、ぁあっ……」
「ブラッドはこの大陸の奥地に拠点を構え、遠く離れた人里に手を出さず同族たちと静かに暮らしていた。……君はその領域に無遠慮に乗り込んできて破壊した」
くにり、と乳首を摘まれ、指先で転がされる。
「ひ、ぁ……っ」
甘い痺れが胸に広がり、後ろに咥え込んだ性具をきゅうっと締め付けてしまう。
「その行為が同族想いのブラッドにとって、どれほどの罪なのか……君も少しはその身体で理解したんじゃないかな?」
「んくぅっ……ぅ……!」
ぴんっ、と右の乳首を弾かれ、不意の刺激にエヴァンの身体が跳ねる。
「君の行いがきっかけで、ブラッドは周囲の人里を襲い始めるかもしれない。そうなったら、君は責任を取れるのかい?」
「な、っ……」
白い髪の魔族の言葉に、エヴァンは思わず絶句する。北の大陸の奥地は、他の冒険者も滅多に踏み込まない高難易度エリアと聞いていた。新進気鋭の冒険者であり、多くのスキルを取得していたエヴァンは、そんな先達を臆病だと内心で評していたのだが……。
(他の冒険者がここを踏み荒らさなかったのは、周辺の被害を考慮しての事だったのか……?)
周囲のペースに乱されたくなかったから、パーティを組まずソロで活動していたし、ギルドを通じて他の冒険者と交流する事もほぼ無かった。それが仇になったのだろう。
「とはいえ、ブラッドは君を殺さず、こうして拘束して辱めている……。彼にも、強者を自分のものにしたいという、魔族らしい欲求があったという事なんだろう」
「え……」
「だから、ブラッドの支配欲を満たしつつ、『人里への侵攻は止めてほしい』と可愛く懇願すれば、彼も考えを改めるかもしれないね」
「そんな……っ、んんっ!?」
性具を咥え込んだ後孔に、ぴたりと指が押し当てられエヴァンは身体を強張らせる。
「なぁ、リスター、そこは流石にまずいんじゃねぇか」
「君は案外慎重だなぁ。まぁ、暗黙の了解を破ると即消し飛ばしてくる同族もいるから、分からなくもないけどね」
リスターと呼ばれた白い髪の魔族は、己を咎める声に苦笑を返した。
「ま、俺もあいつらに可愛くおねだりされたら……そうだなぁ、叶えてやってもいいかなって気にはなるな。挿入したまま耳打ちして喜ばせると、きゅうきゅう締め付けて具合もいいしな」
横で聞いていた魔族が、頷きながら会話に入ってくる。
「あぁ、4人まとめて君に捕まった子たちか」
後孔の縁を撫でながら、リスターは愉しげに目を細めた。
11
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。


飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

皇帝陛下の精子検査
雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。
しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。
このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。
焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる