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お題『僕は平凡な高校生だが、実は魔法を使うことができる。』
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僕は平凡な高校生だが、実は魔法を使うことができる。魔力を込めて念じれば手から炎も氷も飛ばせるし、なんなら自分でそれらを纏って飛んでゆける。……まあ、魔力が乏しいこの世界では必要も無いのにそれをするメリットが無いからしないけども。そう、そもそも僕はこの世界の出身では無い。違う世界からやって来た、所謂異世界人なのだ。元の世界では魔力も潤沢で、それこそ炎やらなんやらを纏って飛んでゆくなんて事は日常茶飯事だった。それなのにいきなりこんな魔力の乏しい世界に飛ばされて、満足に魔法も使えない生活を強いられてるんだから毎日が辛くて辛くて仕方ないんだよ。そりゃあ、僕は天才だ。魔法が殆ど使えない上に見た事も無い物に溢れかえってて、オマケに常識から何から何まで違う世界だとしても、人並みの生活を手に入れる位の収入を得るのは簡単な事だったよ。ただ、元の世界には家族も友人も居て、皆と会えない悲しさや帰る目処が立たない苦しさは何をやっても解消しなかったのさ。まあ、そんな日々を乗り越えて今を必死に生きてるのがこの僕なのさ。どうだい、凄いだろう。でもね、この世界にもただ一人魔法使いが居たらしい。それはね、君さ!君はこの僕に魔法をかけた。そう、恋の魔法を……ね!どうだい、僕と付き合ってみないか?異世界人の恋人なんて素敵だろ?
「ごめんなさい」
なんかキモかったから、私は彼の告白を断った。大体なんなんだ、魔法だの異世界だのと……頭の中がファンタジーな恋人なんて欲しくはない。あ、泣きながら炎纏って飛んでった。なんだ、本当の話だったのか。フム、燃える彼氏か……うん、やっぱり要らないかな。
「ごめんなさい」
なんかキモかったから、私は彼の告白を断った。大体なんなんだ、魔法だの異世界だのと……頭の中がファンタジーな恋人なんて欲しくはない。あ、泣きながら炎纏って飛んでった。なんだ、本当の話だったのか。フム、燃える彼氏か……うん、やっぱり要らないかな。
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