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ようじょ を なかまに した!!
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物音のした方をじっと見る。
攻撃準備は万端だ。
しかし、そこから出てきたのはだいたい......12歳くらいだろうか。
頭に2つの小さな角を持った少女だった。
魔族の迷子といったところか。
「どうした?」
「分からない」
分からないと言われても分からないのはこっちだろう。
「君の親は?」
「分からない」
「名前は?」
「分からない」
「家は?」
「分からない」
何を聞いても返事は 分からない 。
どうしたものか...
「ステータス提示してくれないか?」
「分からない」
「......ステータスを見せようと念じてくれ」
その魔族の少女はぎゅっと強く目を瞑り、必死に念じている。
そんなに強く念じなくてもいいのに......。
そんな事を思っていると、彼女の前にステータスが現れる。
????????? 【魔族】
Lv.13 age 16
HP:68/82 MP:142/142
STR(攻撃力) : 23
DEF(防御力) : 18
AGL(素早さ) : 21
INT (知能) : 8
【スキル】
闇魔法 Lv.2
【特殊スキル】
???????? Lv.Max
状態異常 : 記憶喪失
名前が??で表示されている。
他にも特殊スキルも??で表示されているが、Lv.Maxとは驚いた......。
それよりも俺が驚いたのは、年齢だ。
これで......16歳?
その見た目は完全に16歳の物では無かった。
それにしても魔族にしてはかなり低めのステータスだった。
しかし、それは記憶喪失の状態異常がステータスを少し下げている可能性もある。
まぁどちらにしろ、このまま放っておけば魔物に食い殺されるか、魔族を嫌う者に殺されるか、どっかの性犯罪者に売りさばかれるかのどれかだろう。
--魔族の少女 が なかまになりたそうに こちらを みている!!
どうせ1人の旅も少々心細いし連れて行ってみるか。
俺はその魔族の少女を連れて街に向かうことにした。
--やった!!魔族の少女 が なかまに なった!!
テレレレーン
頭の中で効果音がなる。
無論、実際に鳴っているのでは無く、気分的に効果音が欲しかったから自分で付けただけだ。
「そういえばなんて呼べばいい?」
「さっき会った人達はみんな"まぞく"って呼んでた」
それ種族名ですやん......。
流石に種族名で呼ぶわけにもいかないので名前を付けることにした。
「シェリビア...とかどうだ?」
「せりびあ......いい名前」
「違う。シェリビアだ」
「せりびあ」
「シェリビアだ」
「せりびあ」
「セリビアだ」
「せりびあ」
おっと......どうやらこやつは洗脳の力を持っているらしい。
...とまぁ、冗談はさておき、"シェ"が言えず"セ"になるらしい。
これはセリビアにするべきか。
まぁ、シェリビアにこだわりがある訳でもないのでそれでいいか。
「よし、セリビア。行くぞ。」
「ん......」
シェリビア......いや、セリビアの手を引いて街の方へ再び歩き始める。
俺は、街でどんな食べ物を食べようか。そんな事をずっと考えながら歩いていた。
まさか、お金を途中で落としているとも知らずに。
攻撃準備は万端だ。
しかし、そこから出てきたのはだいたい......12歳くらいだろうか。
頭に2つの小さな角を持った少女だった。
魔族の迷子といったところか。
「どうした?」
「分からない」
分からないと言われても分からないのはこっちだろう。
「君の親は?」
「分からない」
「名前は?」
「分からない」
「家は?」
「分からない」
何を聞いても返事は 分からない 。
どうしたものか...
「ステータス提示してくれないか?」
「分からない」
「......ステータスを見せようと念じてくれ」
その魔族の少女はぎゅっと強く目を瞑り、必死に念じている。
そんなに強く念じなくてもいいのに......。
そんな事を思っていると、彼女の前にステータスが現れる。
????????? 【魔族】
Lv.13 age 16
HP:68/82 MP:142/142
STR(攻撃力) : 23
DEF(防御力) : 18
AGL(素早さ) : 21
INT (知能) : 8
【スキル】
闇魔法 Lv.2
【特殊スキル】
???????? Lv.Max
状態異常 : 記憶喪失
名前が??で表示されている。
他にも特殊スキルも??で表示されているが、Lv.Maxとは驚いた......。
それよりも俺が驚いたのは、年齢だ。
これで......16歳?
その見た目は完全に16歳の物では無かった。
それにしても魔族にしてはかなり低めのステータスだった。
しかし、それは記憶喪失の状態異常がステータスを少し下げている可能性もある。
まぁどちらにしろ、このまま放っておけば魔物に食い殺されるか、魔族を嫌う者に殺されるか、どっかの性犯罪者に売りさばかれるかのどれかだろう。
--魔族の少女 が なかまになりたそうに こちらを みている!!
どうせ1人の旅も少々心細いし連れて行ってみるか。
俺はその魔族の少女を連れて街に向かうことにした。
--やった!!魔族の少女 が なかまに なった!!
テレレレーン
頭の中で効果音がなる。
無論、実際に鳴っているのでは無く、気分的に効果音が欲しかったから自分で付けただけだ。
「そういえばなんて呼べばいい?」
「さっき会った人達はみんな"まぞく"って呼んでた」
それ種族名ですやん......。
流石に種族名で呼ぶわけにもいかないので名前を付けることにした。
「シェリビア...とかどうだ?」
「せりびあ......いい名前」
「違う。シェリビアだ」
「せりびあ」
「シェリビアだ」
「せりびあ」
「セリビアだ」
「せりびあ」
おっと......どうやらこやつは洗脳の力を持っているらしい。
...とまぁ、冗談はさておき、"シェ"が言えず"セ"になるらしい。
これはセリビアにするべきか。
まぁ、シェリビアにこだわりがある訳でもないのでそれでいいか。
「よし、セリビア。行くぞ。」
「ん......」
シェリビア......いや、セリビアの手を引いて街の方へ再び歩き始める。
俺は、街でどんな食べ物を食べようか。そんな事をずっと考えながら歩いていた。
まさか、お金を途中で落としているとも知らずに。
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