狂った世界

未歌月 涙

文字の大きさ
上 下
1 / 1

新月の夜には…

しおりを挟む

こんな雨が激しい夜に
いったい誰が来たのでしょう…

誰かと思えばミシェルじゃないですか!!
お久しぶりですね。
来てくれないので少々心配していましたよ。
さすがに外は冷えますから
家の中に入ってください。

ミシェルは紅茶飲めましたか?
コーヒーもありますが?
…紅茶はミルクですね?わかりました。

え?私の話し方?
敬語は仕事で使うので
癖になってしまって…

ところでミシェル、
貴方はこんな話を知っていますか?



【新月の夜には不思議ことが起きる】

【この世界とは別の世界が存在し、住人がいる
   そこの住人達は仲間を探している】

【住人達は現実世界の願いを叶える
   また叶えた代償もあるらしい】

【心に深い傷を負っている人が
   その不思議な世界に誘われ迷い込む】

【その世界へ足を踏み入れた者は
   住人となりその世界に囚われ帰ってこられない】


ただの噂話です。
私も風の便りで聞いたものですから
馬鹿馬鹿しい話だと思っていますよ。

ん?ミシェルの前に私と話してた方ですか?
あぁ、その方なら私の使いが
家まで送り届けていますよ。
その方に何か用事でも?
わかりました…使いの者に伝えておきます。

お帰りですか?
外は雨が激しいので気をつけてお帰りください。
また、機会があれば遊びにきてくださいね。




ふふ…なんて歪んだ世界なんでしょう。
かわいそーな彼…
それともミシェルも狂わされたのでしょうか。
ユウジョウ・シンライ・セイジツ…等
あぁ、考えただけで反吐が出ます。
裏切られるだけだというのに
なぜ人間は群れるのでしょうか…
私には理解できませんね。

そういえば、彼にミシェル…貴方の最期の言葉を
伝えておかなければいけませんね。
貴方の最期の彼への用事は彼を『殺す』でしたね。
彼もまた、この世界では最期です。
彼がこの世界最期の言葉も貴方を
『派手に殺して』でした。
とても滑稽です。ゾクゾクします。

私の家で殺してもよかったのですが
家と家具が汚れてしまうので
嫌だったんですよね。


さて、今宵は新月…仕事です。
ミシェル…迎えに行きますね
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜

なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」  静寂をかき消す、衛兵の報告。  瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。  コリウス王国の国王––レオン・コリウス。  彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。 「構わん」……と。  周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。  これは……彼が望んだ結末であるからだ。  しかし彼は知らない。  この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。  王妃セレリナ。  彼女に消えて欲しかったのは……  いったい誰か?    ◇◇◇  序盤はシリアスです。  楽しんでいただけるとうれしいです。    

婚約者すらいない私に、離縁状が届いたのですが・・・・・・。

夢草 蝶
恋愛
 侯爵家の末姫で、人付き合いが好きではないシェーラは、邸の敷地から出ることなく過ごしていた。  そのため、当然婚約者もいない。  なのにある日、何故かシェーラ宛に離縁状が届く。  差出人の名前に覚えのなかったシェーラは、間違いだろうとその離縁状を燃やしてしまう。  すると後日、見知らぬ男が怒りの形相で邸に押し掛けてきて──?

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる

兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。

処理中です...