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 瑠奈の独白と共同生活。

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突然だけど私、篠原瑠奈には想い人がいます。いや、そんな可愛いモノではない。依存相手のがしっくりくるだろう。

その人は27歳。私と10個も離れている彼は毎日幸せそうに最近出来た彼女さんのことを語ってくれていました。

正直に言うとその話を聞くのは愉快なモノでは無かったです。それでも、彼が幸せそうに話してくれている事が私にとって幸せな、大切な日常でした。

私はそんな優しくて誠実。なのに自己肯定感が低くて謙虚な彼に恋をしてしまいました。

でも。そんな彼の幸せは突如奪い取られてしまいました。

告白され交際していた女性が既婚者であり、彼を騙した挙句にリストラへと追い込んだ。
こんな話が通ってしまう。そんな世の中に彼は絶望していました。

私は話を聞きながら腑が煮え繰り返る思いを必死に押し留め、彼の話を聞き続けました。

聞けば聞くほどに彼の事が心配になり、いけないことと理解していながらオーナーである由美さんに酔い潰れた彼を預かると口にしてしまいました。

勿論反対されましたが、それを押し切り彼を自宅へ招きました。

だって。私の好きな彼が今にも消えてしまいそうだったのです。そんなの耐えられる訳ないじゃ無いですか。

なし崩しで彼にはこれから私の家に住んでもらうことになりました。
一度に大切なモノを失いすぎた彼に付け込むような真似をしている自覚はあります。

それでも私は彼には笑っていて欲しい。
出来る事なら隣で一緒に笑っていたい。

両親に棄てられ絶望していた私を暗い闇の底から救ってくれた彼を、今度は私が救いたい。

『蓮太郎さん。覚悟していてくださいね。私は絶対に貴方のことを落としてみせます』
誰も居ない自宅で1人ニヤニヤと宣言してしまうのだった。

      ***********



僕、姫野蓮太郎は最後の引っ越し荷物を抱え、未だ慣れることのない扉の前に立っている。

(今日踏み入ってしまったら後には戻れないんだよな)
1人扉の前で尻込みしてしまう。

勿論瑠奈には感謝している。
引っ越し先がない自分を受け入れてくれた。
正直に言うと精神状態が不安定だった。
だからこそ僕はいけないと分かっていながらも彼女の手を取ってしまった。

女子高生と同居。それは他人の目からどう映るだろうか。
考えれば考えるだけ胸にシコリとなって積もっていく。

そもそもが、交際関係になることですらアウトな関係だ。
僕自身が他人に対してどんな便宜を図ったとしてもソレを覆すことはできない。

(バレなきゃいいんだよ。短期間なんだから)
そう自分の中に巣食う何者かが絶え間なく囁いてくる。

僕自身辛い目にあった。想像を絶するほどの侮辱と絶望を嫌というほど味わった。

ならばせめて、今だけは救われてもいいだろう。
今まで悩んでいた事を全て捨て、僕は扉の横に付けられているインターフォンへと手を伸ばしてしまうのだった。



『お帰りなさい。蓮太郎さん』
笑顔で出迎えてくれたのが僕の恩人である篠原瑠奈ちゃんだ。
ニコニコと幸せそうにこちらを見つめている。

『ただいま』
自然と言葉となり、彼女へと届けられる。

もうこの瞬間から他人には絶対にバレてはいけない秘密の関係が始まってしまった。



『それじゃ改めてこれからよろしくお願いします』
『はい。こちらこそですっ』
早速買ってきたピザを机に並べて食卓へ着き、もう何度目かになる彼女へと頭を下げる。
彼女は笑顔で応えてくれ、嬉しそうにしている。

(本当に赤の他人、しかもおっさんと同郷していいのかよ...)
出てきた疑問はうちに留める。
今更嫌だと言われて困るのは蓮太郎である。

『それでさっきLINEで送ったルールだけど再確認させてね?』
『はい』
ここへ来る前にこちらからルールを作り彼女へ送らせてもらっている。
お世話になる身分で烏滸がましいのは理解している。
それでも彼女から提示されなかったのでやむを得ずさせてもらった。

『まず、生活にかかるお金。その8割は僕の方で負担させてもらう。何か異論はあるかな?』
『仕事してないのにそんなにいいんですか?』
心配そうにこちらの顔を覗き込んできている。

『うん。貯金はしてたからね。働かなくとも一年半過ごせるくらいはあるよ』
しっかりと自分の現状を伝え、心配してくれている彼女に安心してもらう。
『今月のお金に関しては後で渡すね』
『はい』
彼女の了承を得た事でお金の問題はクリアである。

『次に僕と一緒に暮らす事をご両親には伝えてくれたかな?』
これが一番大事である。
既に彼女から両親の了承は得ている。とメッセージが来ていたが、再度念入りに確認する。

『はい、大丈夫ですよ』
『出来たら僕の方からも連絡させてもらいたいんだよね。難しそうかな?』
言い終えると彼女の表情が曇ってしまったが、これに関しては想定済みだ。 
前に彼女とご両親の関係を聞いた。

(『仕事に明け暮れる両親は私を置いて、海外で暮らしてるんですよ』)
まだ店員と客の関係の時に彼女が言っていた。
その時彼女からは笑顔が消え、淡々とまるで自分の事では無いかのように言っていた。

『私から伝えてあるので今はそれで良いですよね』
淡々と、こちらに有無を言わせる隙も与えずに言い切られてしまう。

『う、うん。また機会があったらその時は僕からも言わせてね』
『はい』
ずっと曇った表情で応じる彼女の事がどうしても気になってしまう。
それでも家族の関係には他人が踏み込むべきでは無い事はしっかりと理解している。
今後彼女から相談されたら精一杯応える。今はそれで納得する他ない。

『最後に、瑠奈ちゃんが彼氏や友人を連れてくる時は連絡をくれるかな。僕は外へ出てるから』

高校生が一人暮らしをしている。それは友人や恋人からするととても都合が良いだろう。
家へ招いたら他人のおっさんが住んでいた。そんな事あってはならない。
これに関しては細心の注意を払うべきだと思い提案した。

『彼氏は居ません。友人も家へ招く程の人は居ないですね』
淡々と、それが何か?と言わんばかりに言い切る彼女。
『そ、そっか。瑠奈ちゃんには彼氏居るもんだと思ってたよ...』
素直な感想を伝えると獲物を見つけた肉食獣のような瞳をこちらに向けてくる。

『つまり蓮太郎さんは、私には彼氏が居ると思う程の魅力が有る。そう言いたいんですか?』
ニヤニヤと肉食獣はとても愉快そうに口角を上げる。

『そーだね...僕は君に彼氏が居ると思っていた。それくらいに君は魅力的だよ』
今まで店員である希(瑠奈)に抱いていた感想を伝える。
すると彼女は耳まで真っ赤に染め、アタフタとしている。

『そ、そーですか。今の言葉に免じて昨日の失礼な発言は帳消しにします』
おそらく下着云々の話だろう。アレが無くなったのはこちらとしてもありがたい。

『ありがとう。これから友人を呼ぶってなったらちゃんと教えてね?』
『はい』
こうして蓮太郎が彼女に対して提示したルールは全て伝え終えた。
『瑠奈ちゃんからはなんかある?』
伝えてなかっただけで瑠奈自身守って欲しいルール(主に性的)があると踏んで問いかける。

『私からは特に無いですよ』
『え、ええ?』
自分の想定していた言葉が返ってこない。
慌ててしまうと彼女にクスクスと笑われてしまう。

『私としては蓮太郎さんと長く一緒に暮らしたい。それくらいですかね...』
『え。部屋が決まるまでって...』
『そう言ってましたね。それでも私としてはいつまでも居ていただいて構いません。って事です』
ハッキリとこちらへ目を向け真剣に言ってくれる。

彼女に甘えてしまえば、しばらく落ち着いた生活が出来るだろう。でも本当の安心は訪れるのだろうか。
仕事を決め、次の家を決める。そうして訪れる安心と幸せ。果たしてどちらが自分にとっての幸せだろうか。

『とりあえずこれからの事は僕の仕事が決まり次第で良いかな?』
『はい。問題ありません』

今は分からない。
なので先延ばしにさせてもらい、じっくりと考えさせてもらう。
僕の幸せと、僕を救ってくれた彼女の幸せ。両方とも叶えられるなら叶えたい。

考えた事で腑に落ちる。
僕は今彼女の幸せをも願っている。
それは果たして僕が望んでいいモノなのかは分からない。それでも彼女に幸せになって欲しい。そう想う気持ちは本物だとしっかりと自覚している。

『いつまでになるかは正直分からない。それでも僕をここに置いてくれてありがとう』
『はい。気が済むまで居てください』
微笑み優しく伝えてくれる。

世の男性をダメにする。ダメ男マシーンと言われても納得してしまう。そん表情の彼女へと一つ頷くと再度口を開く。

『蓮太郎さんのことは私が支えますからね』 
今日1番のとびきりの笑顔だ。
この子は危険を孕んでいる。誰が見ても納得だろう。
それでも、他人に対して無慈悲の優しさを与えられる彼女を誰が非難できるのか。

『ありがとう。しばらくよろしくね』
僕は彼女の優しさに甘え、ダメにされてしまうのだろう。そうハッキリと理解してしまった。

『冷めちゃったけどピザ食べようか』
『本当ですよ~蓮太郎さんお話長すぎます』
ニマニマと楽しそうな彼女と摂る夕食はいつもよりも数段美味しかった。



『明日なんだけど、本当に買い物付き合ってくれるの?』
『はい。蓮太郎さんが良ければですけど...』
『僕の方はありがたいよ?』
瑠奈から順に風呂へ入り、明日の予定を再度確認する。
ちなみに、瑠奈の後に入るお風呂は背徳感が凄く、湯船に浸かることができなかった。

『それなら行きたいです。どこへ行きますか?』
『そーだな。イ●ーヨー●ドーなんてどうかな?』
『了解です。私も良くそこ行くんですよっ』
蓮太郎の住んでいた家から瑠奈の家までは徒歩圏内なので、元々よく通っていたショッピングモールを提案すると嬉しそうに応えてくれる。

『明日は何を買うんですか?』
『生活用品全般かな。瑠奈ちゃんも欲しいと思ったら言ってくれて良いからね』
ここで生活するとなると、食器やハンガーなど生活用品が足りなさすぎる。
なので彼女からも意見を取り入れ、必要なものを揃えていくのが1番良いだろう。

蓮太郎が買うモノを考えていると突然瑠奈が口を開く。
『新婚夫婦みたいですね?』
『っう、え、え?』
『そんな慌てないでくださいよ』
こちらの反応を楽しんでから諭してくる。
一枚も二枚も彼女のが上手である。

『あんまり揶揄わないでよ』
『ふふっ善処しますっ』
絶対しない。言い切れてしまう。
『明日楽しみにしてますね?』
『僕も楽しみにしてるよ』
すんなりと言葉が出て来たことに驚いてしまう。

(あんなに色々悩んでいたのに、結局彼女に丸め込まれてしまったな)
生活は彼女のおかげで少しは落ち着くだろう。だがこのままでは日常が、落ち着かなくなる。

『それじゃ僕は寝るね』
背を向け用意された自室へと早足に向かう。
『お休みなさい蓮太郎さん』
『おやすみ』
扉を閉めようとしたところで彼女からの挨拶を受け取り、返す。
こんな何気ないやり取りが妙に落ち着いてしまう。

(早く仕事見つけて引っ越さないと)
肉食獣に捕食される草食動物の気持ちが理解出来てしまった。



『...寝れない』
未だ見慣れない天井に物が全然置かれていない空っぽな室内。隣の部屋には美少女JK。寝れるはずがないだろう。

『仕方ない...映画見るか...』
唯一持ってきたノートパソコンを起動し、動画配信サービスで気になる映画を選ぶ。

『恋愛モノって気分にはなれないよな...』
液晶と睨めっこしながら悩んでしまう。
今までなら間違いなく恋愛要素の強い作品ばかりを見てきた。
だが彼女に振られ、地獄に落とされた今そんなもの見る気はない。

『もうこれでいいや』
適当に選んだ作品が画面に表示される。
"ショッキング・デット"
見るからにアメリカンなB級映画である。

冒頭は主人公夫婦が幸せな生活をしている。
すると突然街にゾンビが溢れかえってしまいパニックに陥る。
妻がゾンビに噛まれ、ゾンビになる←今ここ。

『なんか思った通りに進んでいくなぁ』
『ですよね。どうせなら主人公がゾンビになれば面白いと思うんですよ』
『それ僕も思ったよ。で?なんでいるの?』
『えへっ』
もちろん気づいていた。映画が始まってすぐに部屋の扉がゆっくり開けられ、瑠奈が後ろに座り映画を見ていたのだ。

『だって、音大きいし...気になっちゃって...』
『それはごめん。今まで音量とか気にしてこなかったから。今小さくするね』
『今はダメです。良いところじゃ無いですか』
果たして彼女が何を言いたいのかさっぱり分からない。

『瑠奈ちゃんは音がうるさいから注意しに来たんじゃ無いの?』
『違いますよ?』
おかしい。彼女が今何を考えているのかがさっぱり分からない。←2度目。
蓮太郎が困った顔をしていると、見かねた瑠奈がニッコリと口角を釣り上げ、口を開く。

『楽しそうだからご一緒したいんですっ』
『楽しそう?コレが?』
思わずモニターに映る映画を指差してしまうが彼女的には少し違うようだ。

『蓮太郎さんと一緒に映画を見るのが。楽しそうだから一緒に見に来ました』
まるで赤子に言い聞かせるように、鈍感な主人公にハッキリと自覚させるかのように伝えてくる瑠奈。

『僕と映画見て楽しそうなの?』
彼女の考えは理解できたが、自分と見て楽しそう。これは一向に理解できない。
ここまでつまらない人間他にいない。と言い切れはしないが8割方合っていると思う。

『はい。いつも話聞かせてくれてたじゃないですか。私は見てなかったから凄いもどかしかったんですよ?』
モジモジと俯きながら告げられる彼女のストレートな言葉。
自己満で話していた内容に対してここまで興味を持ってくれる。こんなに嬉しい事あるか?

『ありがとう。今までも今も。僕は本当に君にずっと救われてる気がするよ』
『自己肯定感の低い蓮太郎さんを支えるために私が居ますからね』
えっへんと、胸を張る。
寝巻き姿のその胸は凶悪である。
男の理性など全てを吹き飛ばし、犯罪者ロードまっしぐらだ。

『その...流石に見過ぎ...です』
『えっあっ、ええっ』
絶対にバレていない自信があったのでとびきり驚き、羞恥にまみれ死にたくなってしまう。

『女の子はその辺ちゃんと気付きますからね?』
『はい』
軽くお説教されてしまい、居た堪れなくなる。
穴があったら挿______おほんっ。入りたいとはこの事だな。
危うく本当に犯罪者に成り下がるところだった。

『ほら。もう怒ってませんから映画見ましょうよ』
ニコッと擬音がついてしまう程の可愛らしい笑顔。

(僕この生活やっていけるのかな..,)
1人今後に不安を募らせてしまうのだった。




(すぅ、すぅ、すぅ、すぅ)
寝やがった。完全に完璧に寝やがった。

アレからもう1作品見ることになり序盤も序盤、ありふれた日常のシーンを見ていると隣に座って見ていたはずの瑠奈の頭が肩に寄りかかって来た。

(部屋まで連れてくのは刺激が強すぎる...)

本来ならお姫様抱っこでもして、部屋へ運んであげるべきだろう。
だか言わせてもらいたい。無理だ。絶対無理だ。

彼女の身体に触る?論外だ。内に秘めたる何かが解放され、暴れ回るだろう。
かと言って声をかけて起こすのも違う気がする。が運ぶよりはマシだ。
(仕方ないか)
1人自分へと何度も言い訳をして彼女に声をかける。

『瑠奈ちゃん。自分の部屋帰りな』
『うぅん』
少し身体を揺すりながら声をかけるが微睡みから帰ってくる気配はない。

『瑠奈ちゃん?ほら頑張って起きて』
『うぅううぅ』
目は開いていないが、辛うじて立ち上がってくれた。彼女に肩を貸すように腕を首の後ろへ回し支える。

(ぷにゅっ)
終わった。何もかもが終わってしまった。
不可抗力と言って信じる他人は何人いる?
計画犯罪だと言い切られて終わるだろう。

そう、何を一人で熱くなっているのかって...

彼女の身体を支えると肋骨辺りに男の身体では再現不能な柔らかく暖かいモノが押し当てられてしまったのだ。

(逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ)
つい昔感銘を受けた某有名アニメの主人公になりきってしまう。
彼と違うのは戦ってるのが使徒か乳か。それだけだろう。

舌を噛み意識の全てをそこへ集める。
(A●フィールド全開ッ)

こうして馬鹿な大人が1人現実逃避をしながら無事自分のベットに女子高生を寝かせることに成功した。

(まじで疲れた...これが毎日起こるとしたら天国...じゃなくてしんどいな。明日からはちゃんと自分の部屋で寝てもらおう)

彼女にベットを譲った事で、ここで寝ることが出来なくなった。

(仕方ない。ソファで寝るか)
その後リビングのソファーで丸まって眠りにつくのだった。





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最後まで読んでいただきありがとうございます。


作者のモチベになりますので、よろしければお気に入り、コメントなどお待ちしております。

次回の更新、お待ちくださいませ。


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