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第一章
一章 十一話
しおりを挟む……フラチスもカラスになっていた……
「フラチス!? カラスになってる!」
「いや、キブもだよ!?」
一応完全にカラスになってはいない。
でも、フラチスの口調じゃ無い奴がいた。
カラムが言っていた、もう一人の奴か?
「あ、噂に聞いてたけどやっぱりいたんだ!」
「やっぱり、俺以外にもいたんだな……」
「この子はスカラ! 私に出口を、教えてくれたんだよ!」
「へぇ、こいつはカラム。カラスのあじとを教えた奴だ。」
フラチスは、特に何もされていない様だ。
まあ、良かった。
「帰るか。」
「またさっきの道?休ませて……」
「もうあいつ、行ってるぞ。」
まあ、これで一件落着?
そして、その後は何事もなく一日が終わった。
【カラスのあじと】
「オイ! ウエカラスサマガ、フタリイナイゾ!」
「アノニンゲンモダ!」
【次の日】
今日は、カフェの定休日!
でも、暇すぎてカウンターに、転がってる。
「あ~~~、暇! カラス来ないかな?」
「暇なのは良いが、カウンターに転がらないでくれ。」
すると、ゆうがきた。
何か、用があるのだろうか?
でも、少し様子が変だ。
右眼を抑えている。
「やほ、何か右眼が痛くて……」
「僕ら何も出来ないよ?何故に来た?」
「話を繋げるため……」
「(・∀・)」
(・∀・)
メタイですねー。
すると、フラチスが降りてきた。
「あ、ゆう! 来てたんだね。どうしたの?右眼抑えて。」
「いや、ちょっと目が痛くて。」
そしたら、スカラがなんか衝撃的なことを言い出した。
「右眼から、何かのウイルスが入って来たみたいだな。カラスでは無い。」
「僕、ずっと言ってなかったけど、目が紫っぽいねー。」
いや、はよ言えよ!!!!
カラスでは無いなら、目が紫っぽいのは、何故だろうか。
人口カラス?
すると、ゆうの眼が充血し始めた。
右眼。
「眼が、充血し始めたねー。」
「いや、充血通り越して、目から血出てるぞ!? 後、何でそんな呑気なんだ!?」
うん。店長喋ってない。
いやいやいや、そこじゃ無くて、
「俺、適当に眼帯持ってくるな。」
「適当じゃだめじゃない?」
店長は、眼帯か何かを取りに行った。
数分経って、ゆうが何かを喋り始めた。
様子が変で、うまく喋れてない。
「いいい痛く、なくなったたたたたたた」
「何か、様子が変?しゃべれる?」
「ウウウうまく、しゃべべべべれないいいいいい。」
眼が、もう完全に紫だ。
行っちゃってるか?だめな意味で。
「お、やっと感染出来たな。」
「ん?ゆう?」
「俺はゆうじゃない。俺は……」
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