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第四章 王都防衛戦
126.推測
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「おれが勇者……?」
魔王の答えを聞いたエイシェルはわけがわからなかった。確かに勇者ならば勇者の魔法が使えるだろう。知りたいのはその先だ。なぜエイシェルが勇者になってしまったのか。
混乱する様子のエイシェルを見て魔王が捕捉した。
『落ち着いて、あくまで推測よ。正確なことは分からないって言ったでしょ?でもそれが一番しっくりくるのよ』
魔王は少し思案した後自論を展開する。
『憶測だけど、たぶん魂にはシリアルナンバーのような一意な情報があるんだと思う。そして、その情報に勇者がついてくる。という感じなのかなと。そして、ジェミニって双子じゃない?一卵性の双子は遺伝情報が同じなのよ。同じことが言えるんなら、つまりジェミニの魔法で魂がコピーされたものがあなたという存在なのかなと。それならあなたが現代の勇者なのと、あなたの中にあいつ、元勇者がいるのも納得ができるわ』
魔王は思いついたことをばっと話した。魔王としてもずっと考えていたことだ。なぜ魔王と勇者だけでなくアリスとエイシェルの魂もあるのか。考えたところで先程の仮説がとてもしっくりくる。ジェミニの魔法も全ての効果を知っているわけではない為、魂を複製するような隠れた効果だってあってもおかしくはない。魔王はそんなことを考えて整理しながら話していた為エイシェルのことを考える余裕がなかった。
「……えっと、しりある?いちい……?いちらんせい……?」
自身の存在についてという重要そうなワードが出てきたが、エイシェルは全くついていけなかった。
魔王はエイシェルが全く分かっていなさそうな事に気付き慌てて説明した。
『えーっと、そうね、分かりやすく言うとあなたは勇者の双子の弟のようなものなの。双子の弟だから勇者の魔法を使えるのよ』
かなり雑な説明になってしまったが仕方ない。エイシェルがどの程度理解出来るのかが分からない為、若干ニュアンスが異なるが子どもでも分かるような表現を取らざるを得なかった。
……と言うのも説明がめんどくさいのだ。恐らくエイシェルたちは根本的に"基礎"が足りていない。魔王が最初に話した内容を理解させるにはそれまでに説明しないといけないことが多すぎるのだ。
一方、エイシェルは魔王の説明によく分かっていない表情を浮かべるが、そういうものなのだろうと無理矢理納得するようにした。これ以上聞くとしつこいと言われるのではないかという不安が過ぎったからだ。エイシェルにとって質問を繰り返す行為は半ばトラウマになっていた。
しばらく無言で時間が経ったところでエイシェルはひとつ聞き忘れたことを思い出した。
「そういえば、勇者の魔法に弓が上手くなる魔法ってないのか?」
『弓?聞いたことないけど……たしかにあいつも弓の扱いが異常に上手だったわね……』
勇者と敵対していた頃を思い出した魔王。その腕前は素直に賞賛に値するレベルの腕前であった。どんな距離でも矢が届く距離であれば狙った的を射抜くのだ。その精度は百発百中と言ってもいい程である。
「そうか……でもそれならきっと何か関係があるんだろうな」
エイシェルは魔王の話を聞いて弓が急に上手くなったのは勇者の魔法のおかげなのだと確信する。考えてみればいままでいくつも勇者の魔法に助けられた。すぐに試すわけではないが他の魔法についてもきちんと調べて使いこなせるようになろうと密かに思うのだった。
そんなことを考えているエイシェルの顔はキリッとしており魔王からみてもとても頼もしく見えた。
(いい顔してるわね。あの子ちょろいけど人を見る目はあるってことかしら?)
魔王がそんなことを思っていると、ふといたずらをしたくなってきた。そこで、そうだと言わんばかりに魔王が話しかけてきた。
『そういえばエイシェルはあの子に言って欲しい言葉とかないの?』
「突然なんだ?質問の意図がよくわからないんだが……」
『だって私の声あの子と一緒でしょ?何か言って欲しいセリフとかないのかなって。今なら特別にどんな言葉でも言ってあげるわよ』
「そんなこと言われてもな……」
魔王の提案にパッとしない様子のエイシェル。アリスはアリスであり、魔王は魔王と割り切っている為そんなこと言われても何が良いのか分からなかったのだ。……この時までは。
『……別に、みんなに対して無防備なわけじゃないもん』
「そ、それは!?」
『エイシェルが後ろ向きたくないんならそれでも良いよ?』
少し前にアリスが暴走した時のセリフをまんま再現する魔王。エイシェルはアリスが暴走した為と割り切って、気にしないようにしていた。だが、アリスの声で、しかも口調までアリスに寄せて再現されると気にならないわけがない。
そんなわけでエイシェルは魔王の術中にハマるのだった。
『ねぇ、どうする?』
「ど、どうするも何もアリスがここにいるわけじゃないから……」
『あー!いたら見る気だったんだ!エイシェルのえっち!』
「ち、ちがっ!?そういうつもりで言ったんじゃない!」
『じゃあ見たくないの?……ふーん、私の身体に興味ないんだ……』
「いや、そんなことは……って何言ってんだおれは……」
『ふふふ……素直でよろしい!……見せるのはエイシェルだけだからね?』
「お、おぅ……(ごくり)」
「なにしてるのよおおおおおおお!!?」
魔王がノリノリで演じていると乱入者が現れた。お風呂上がりのアリスが顔を真っ赤にして部屋に飛び込んできた。
部屋に飛び込んできたアリスは浴衣を着ておりとても涼しげで……いるが慌てて入った為少し着崩れていた。その姿を見たエイシェルは目を見開いて驚く。先程の魔王との茶番もありかなり意識してしまっているのか、エイシェルにとってアリスの姿は視覚的暴力と化していた。
「っ!?み、みんなが戻ってきたならおれは風呂に行ってくる!!」
エイシェルはその視覚的暴力に耐えられず部屋を飛び出して行った。
「逃げたね」
「逃げたわね」
アリスの後ろから遅れて部屋に戻ってきたフラムとフルームが飛び出したエイシェルとすれ違う。ふたりは顔を真っ赤にして飛び出したエイシェルと着崩れて所々怪しいアリスの姿を見て納得するのだった。
肝心のアリスはそんなことを気にする余裕もなく魔王へ説教をしていた。
昨日、魔王が仲間になったばかりだというのにアリスと魔王の言い争いが何回あったか。アリスを除く3人は早くもこの状況に慣れているのだった。
「まったく……わたしの声を悪用しないでよ……ましてやわたしの声でエイシェルを誘惑するなんて…….」
『悪かったわよ。つい魔が刺したの。……ただ、誘惑うんぬんは自分の姿を見てからにしたら?』
「え?」
アリスは部屋に置かれていた鏡で自分を見た。そこには浴衣が着崩れており、いろいろあぶない姿のアリスがいた。
「なっ!?な……な……」
「走って行くから……」
「だ、だって……早く謝ろうって思ったから」
『エイシェル顔真っ赤にしてたわね』
「もしかして色々見えてた?」
「っ!!!?……もうお嫁に行けないよ……」
「……嫁ぎ先だから問題ないんじゃ」
「そういう問題じゃない!!というか嫁ぎ先って何よ!?」
結局、エイシェルが風呂から上がり戻ってくるまで騒ぐ女性陣。戻ってきたエイシェルにアリスが顔面ぶつけたことを謝ってその場を終わらせるのだった。
その後何事も無く男女で部屋を分かれて就寝する事になった。フラムとフルームが冗談で言っていたアリスをエイシェルの部屋へ送る話は自重された。
というのも魔王が悪ふざけをしたせいでアリスが凹んでいるのだ。ここで追い討ちをかけるのは流石に可哀想であるとフラムとフルームはアリスを元気付けることに専念するのだった。
魔王の答えを聞いたエイシェルはわけがわからなかった。確かに勇者ならば勇者の魔法が使えるだろう。知りたいのはその先だ。なぜエイシェルが勇者になってしまったのか。
混乱する様子のエイシェルを見て魔王が捕捉した。
『落ち着いて、あくまで推測よ。正確なことは分からないって言ったでしょ?でもそれが一番しっくりくるのよ』
魔王は少し思案した後自論を展開する。
『憶測だけど、たぶん魂にはシリアルナンバーのような一意な情報があるんだと思う。そして、その情報に勇者がついてくる。という感じなのかなと。そして、ジェミニって双子じゃない?一卵性の双子は遺伝情報が同じなのよ。同じことが言えるんなら、つまりジェミニの魔法で魂がコピーされたものがあなたという存在なのかなと。それならあなたが現代の勇者なのと、あなたの中にあいつ、元勇者がいるのも納得ができるわ』
魔王は思いついたことをばっと話した。魔王としてもずっと考えていたことだ。なぜ魔王と勇者だけでなくアリスとエイシェルの魂もあるのか。考えたところで先程の仮説がとてもしっくりくる。ジェミニの魔法も全ての効果を知っているわけではない為、魂を複製するような隠れた効果だってあってもおかしくはない。魔王はそんなことを考えて整理しながら話していた為エイシェルのことを考える余裕がなかった。
「……えっと、しりある?いちい……?いちらんせい……?」
自身の存在についてという重要そうなワードが出てきたが、エイシェルは全くついていけなかった。
魔王はエイシェルが全く分かっていなさそうな事に気付き慌てて説明した。
『えーっと、そうね、分かりやすく言うとあなたは勇者の双子の弟のようなものなの。双子の弟だから勇者の魔法を使えるのよ』
かなり雑な説明になってしまったが仕方ない。エイシェルがどの程度理解出来るのかが分からない為、若干ニュアンスが異なるが子どもでも分かるような表現を取らざるを得なかった。
……と言うのも説明がめんどくさいのだ。恐らくエイシェルたちは根本的に"基礎"が足りていない。魔王が最初に話した内容を理解させるにはそれまでに説明しないといけないことが多すぎるのだ。
一方、エイシェルは魔王の説明によく分かっていない表情を浮かべるが、そういうものなのだろうと無理矢理納得するようにした。これ以上聞くとしつこいと言われるのではないかという不安が過ぎったからだ。エイシェルにとって質問を繰り返す行為は半ばトラウマになっていた。
しばらく無言で時間が経ったところでエイシェルはひとつ聞き忘れたことを思い出した。
「そういえば、勇者の魔法に弓が上手くなる魔法ってないのか?」
『弓?聞いたことないけど……たしかにあいつも弓の扱いが異常に上手だったわね……』
勇者と敵対していた頃を思い出した魔王。その腕前は素直に賞賛に値するレベルの腕前であった。どんな距離でも矢が届く距離であれば狙った的を射抜くのだ。その精度は百発百中と言ってもいい程である。
「そうか……でもそれならきっと何か関係があるんだろうな」
エイシェルは魔王の話を聞いて弓が急に上手くなったのは勇者の魔法のおかげなのだと確信する。考えてみればいままでいくつも勇者の魔法に助けられた。すぐに試すわけではないが他の魔法についてもきちんと調べて使いこなせるようになろうと密かに思うのだった。
そんなことを考えているエイシェルの顔はキリッとしており魔王からみてもとても頼もしく見えた。
(いい顔してるわね。あの子ちょろいけど人を見る目はあるってことかしら?)
魔王がそんなことを思っていると、ふといたずらをしたくなってきた。そこで、そうだと言わんばかりに魔王が話しかけてきた。
『そういえばエイシェルはあの子に言って欲しい言葉とかないの?』
「突然なんだ?質問の意図がよくわからないんだが……」
『だって私の声あの子と一緒でしょ?何か言って欲しいセリフとかないのかなって。今なら特別にどんな言葉でも言ってあげるわよ』
「そんなこと言われてもな……」
魔王の提案にパッとしない様子のエイシェル。アリスはアリスであり、魔王は魔王と割り切っている為そんなこと言われても何が良いのか分からなかったのだ。……この時までは。
『……別に、みんなに対して無防備なわけじゃないもん』
「そ、それは!?」
『エイシェルが後ろ向きたくないんならそれでも良いよ?』
少し前にアリスが暴走した時のセリフをまんま再現する魔王。エイシェルはアリスが暴走した為と割り切って、気にしないようにしていた。だが、アリスの声で、しかも口調までアリスに寄せて再現されると気にならないわけがない。
そんなわけでエイシェルは魔王の術中にハマるのだった。
『ねぇ、どうする?』
「ど、どうするも何もアリスがここにいるわけじゃないから……」
『あー!いたら見る気だったんだ!エイシェルのえっち!』
「ち、ちがっ!?そういうつもりで言ったんじゃない!」
『じゃあ見たくないの?……ふーん、私の身体に興味ないんだ……』
「いや、そんなことは……って何言ってんだおれは……」
『ふふふ……素直でよろしい!……見せるのはエイシェルだけだからね?』
「お、おぅ……(ごくり)」
「なにしてるのよおおおおおおお!!?」
魔王がノリノリで演じていると乱入者が現れた。お風呂上がりのアリスが顔を真っ赤にして部屋に飛び込んできた。
部屋に飛び込んできたアリスは浴衣を着ておりとても涼しげで……いるが慌てて入った為少し着崩れていた。その姿を見たエイシェルは目を見開いて驚く。先程の魔王との茶番もありかなり意識してしまっているのか、エイシェルにとってアリスの姿は視覚的暴力と化していた。
「っ!?み、みんなが戻ってきたならおれは風呂に行ってくる!!」
エイシェルはその視覚的暴力に耐えられず部屋を飛び出して行った。
「逃げたね」
「逃げたわね」
アリスの後ろから遅れて部屋に戻ってきたフラムとフルームが飛び出したエイシェルとすれ違う。ふたりは顔を真っ赤にして飛び出したエイシェルと着崩れて所々怪しいアリスの姿を見て納得するのだった。
肝心のアリスはそんなことを気にする余裕もなく魔王へ説教をしていた。
昨日、魔王が仲間になったばかりだというのにアリスと魔王の言い争いが何回あったか。アリスを除く3人は早くもこの状況に慣れているのだった。
「まったく……わたしの声を悪用しないでよ……ましてやわたしの声でエイシェルを誘惑するなんて…….」
『悪かったわよ。つい魔が刺したの。……ただ、誘惑うんぬんは自分の姿を見てからにしたら?』
「え?」
アリスは部屋に置かれていた鏡で自分を見た。そこには浴衣が着崩れており、いろいろあぶない姿のアリスがいた。
「なっ!?な……な……」
「走って行くから……」
「だ、だって……早く謝ろうって思ったから」
『エイシェル顔真っ赤にしてたわね』
「もしかして色々見えてた?」
「っ!!!?……もうお嫁に行けないよ……」
「……嫁ぎ先だから問題ないんじゃ」
「そういう問題じゃない!!というか嫁ぎ先って何よ!?」
結局、エイシェルが風呂から上がり戻ってくるまで騒ぐ女性陣。戻ってきたエイシェルにアリスが顔面ぶつけたことを謝ってその場を終わらせるのだった。
その後何事も無く男女で部屋を分かれて就寝する事になった。フラムとフルームが冗談で言っていたアリスをエイシェルの部屋へ送る話は自重された。
というのも魔王が悪ふざけをしたせいでアリスが凹んでいるのだ。ここで追い討ちをかけるのは流石に可哀想であるとフラムとフルームはアリスを元気付けることに専念するのだった。
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