105 / 201
第三章 王都への旅
105.新しい港
しおりを挟む
結局、エイシェルはアリスが魔王にされた事がわからず仕舞いであった。
それどころかアリスを怒らせてしまい謝る始末。
アリスが魔王に体を乗っ取られる心配はないと言う事で無理矢理話しが終わってしまったのであった。
翌朝、目覚めたアリスは悩んでいた。
(バカバカバカーー!!わたしのバカー!!なんで怒るのよ!!……たしかにちょっとしつこいって思ったけど!思ったけどーー!!でも、それってエイシェルが本気で心配してくれてたって事じゃない……!それなのに!それなのにー!!……いきなり怒ったら嫌だよね……嫌われちゃったかな……)
そう、アリスはテンパった挙句エイシェルに怒ってしまったことを後悔していたのだ。
この後どんな顔をしてあえば良いのかとアリスはベッドの上でごろごろしながら悩んでいた。
(……ごろごろしててもしょうがないか。よし!謝りに行こう!)
アリスは決意し身支度を整え部屋を後にするのだった。
一方その頃エイシェルは……
(あー、やっちゃったな……。ちょっとしつこく聞きすぎたか。それだけ言い辛いことって事だよなー。それなのに聞こうとするって印象最悪だわ……どんな顔してあえば良いんだ……)
エイシェルはエイシェルで悩んでいた。
昨日も謝ってはいたがアリスに届いている様子はなかった。
それだけ嫌だったのだろうとエイシェルは自己嫌悪になる。
(よし!もう一度ちゃんと謝ろう!そして、アリスのことをちゃんと信じる!……ダメだった時はおれがなんとかしなきゃな!)
エイシェルも決意を固め集合場所へと向かうのだった。
エイシェルが集合場所に着くと既にアリスがいた。
目線を下にして何やらぶつぶつ言っているように見える。
(う、もしかしてまだ怒ってるのかな……でも謝らなきゃ……!)
エイシェルはそう思い近付いてアリスに声をかけた。
「アリス、おはよう」
「わ!?え、エイシェル?お、おはよぅ……」
「……フラムたちは……まだ来てないんだな……」
「……そ、そうね……」
「……」
「……」
((き、気まずい!!))
エイシェルとアリスはお互い謝るタイミングを失っていた。
アリスはエイシェルと会ったらどう謝るかをシミュレートしていたのだが、急に声をかけられた為に考えていたことが全て吹き飛んでしまった。
エイシェルは声をかけたところまでは良かったのだが、声をかける前にアリスがぶつぶつ言っていたのを見て、実はアリスがまだ怒っているのではないかと思い怖気付いてしまっていた。
その為、まずは他愛もない話題から入ることにしたが歯切れが悪く会話も続かず、お互いに気まずい空気を感じているのだ。
(いやいや!黙ってるってことはアリスは怒ってるんだよな!?やっぱりまだ怒ってるんだよな!?はやく謝らなきゃ……!!)
(うぅ……どうしよう……こういう時なんて話せば良いのかわからない……。黙っちゃったってことはもしかして……嫌われた!?やっぱり嫌われた!?あぅ……ちゃんと謝らなきゃ……!!)
2人とも考えることは似たようなことだった。
「「あのっ!!」」
「ぁ……エイシェルからどうぞ……」
2人は見事に出だしが被りお互いにまた止まってしまった。
これはまずいと思ったアリスはまずエイシェルから話してもらおうと話を促すことにしたが、何を言われるのだろうと不安になり少しか細い声になってしまった。
「お、おぅ……。昨日はごめん!」
「ぇ……?」
「話しずらいって言ってたのにしつこく聞いちゃってごめん!アリスのこと信じるから!もし、乗っ取られてもおれがなんとかするから……だからごめん!」
エイシェルからの謝罪を聞いてアリスはキョトンとしてしまった。
嫌われてしまったかもと思っていたのにエイシェルはまだアリスの事を気遣いっていたのだ。
そんなエイシェルの話を聞いたアリスは気が軽くなったの感じ、おかげで頭が回り始めた。
「……それ全然信じれてないわよ?エイシェルになんとかしてもらう状況にはなりませんー」
「あ、いや、そういうつもりじゃ……」
「ふふ……ねぇ、エイシェル?」
「……なんでしょう……?」
「……ごめんなさい!!」
「……へ?」
アリスはやっと本調子に戻ることができ、少しだけエイシェルをからかった後にようやく謝ることができた。
失言したとあたふたするエイシェルは突然の謝罪に気の抜けた声を出してしまう。
「エイシェルが心配してくれたのにわたし……ちょっとテンパっちゃって思わず怒っちゃった……。だからごめんなさい」
「……それじゃあ……もう怒ってない?」
「ないない!……エイシェルはわたしの事嫌いになった……?」
「そ、そんなことない!おれが悪かったんだからそんなことないよ」
「いやいや!エイシェルは……そう!ちょっとしか悪くないよ!わたしが怒ったのかいけないんだから……」
「お、おぅ……?あ、アリスは悪くないよ……」
後半のアリスの発言に少し引っかかるエイシェルだったが謝り合戦が続いていた。
そんな2人を遠くから眺める人影が……
「ねぇ、これってもう行ってもいいかな?」
「時間もあるし、いつまで続くのかもう少し待ってみない?」
実はアリスがぶつぶつ言いながらひとりで待っていたのを目撃したフルームとフラムはいつもと様子の違うアリスを遠くから観察していたのだ。
「ええー。あれはもう仲直りしたでしょ?私お腹すいたー」
「昨日の2人見たでしょ?気づいたらアリスがエイシェルに怒ってて、そのまま2人とも自分の部屋に帰っちゃうんだもの。びっくりしたわ。びっくりさせられた分あの状態でどれだけもつのか見せて貰うわ」
「あの時のエイシェルって浮気がバレて怒られてる旦那さんって感じだったよねー」
「……そうしたら浮気相手はフルーム、あなたね」
「まさかの関係者!?しかも原因じゃん!?」
図らずも真実に近づいたが、そんなことは夢にも思わないフラムとフルームであった。
それから5分ほど経ち、フルームのお腹が限界だった為フラムとフルームは合流して朝食をとることにした。
「ふぅ……美味しかった」
「フルーム……朝からデザート制覇するなんて……アリスもよ?」
「うっ……そこにあるんだから仕方がないことだと思うの……」
昨晩お祭り騒ぎだったこともあり、本来夜に出すはずだったデザート類が朝食にバイキング形式で並んでいたのだ。
それを見たアリスとフルームは用意されていたデザートを全種類食べたのだ。
「でも、あのプリンは美味しかったな。味にこだわって特別な卵を使っているんだろうか?あのカラメルソースも苦味がちょうどよくてプリンの甘さを引き立てて……」
エイシェルまでもがデザートの虜になっていた。
アリスとフルームだけでなく、フラムまでもエイシェルにデザートを与えて再現してもらおうとくる。
そうしているとエイシェルも期待に応えようと進んで甘いものを食べるようになっていたのだ。
4人が食事の話をしていると船内が慌ただしくなってきた。
何事かと思い周りの声を拾い聞くと、どうやら陸が見えたらしい。
その話を聞いた4人は急いで甲板に向かうのだった。
甲板に着くと船の前方に既に陸がみえており、乗組員が荷物をまとめているところだった。
「わぁ!あれが港町!?すごく大きい!!」
「おれたちがいた港町も大きいと思ったが、全然違うな……町並みもきれいだ」
「やっぱりこっち側は大きいねー」
「王都に色々なものが運び込まれるから大きいんだって聞いたことあるわ」
アリスとエイシェルは初めて見る町を見て興奮気味に話し、フルームとフラムはどこか懐かしく感じていた。
この港町を離れてたった1ヶ月と半分くらいのはずがそう感じたのだ。
それは姉妹がエイシェルとアリスの2人と出会い濃厚な日々を過ごしたからにほかならない。
そんな様子で4人は港町の事を話していたが、エイシェルがそういえばと本題に入った。
「そうだ、港町から王都までどのくらいのかかるんだ?」
「港町からなら馬車で朝出発してなんとかその日に着けるかなって距離ね。夜は遅くなっちゃうかもだから出来るだけ早く出発したほうがいいわ」
「そうか、それなら明日以降に王都に出発することになりそうだな」
エイシェルがすぐにでも出発するような話をすると、アリスがこれはまずいと言わんばかりに提案をしてきた。
「ねぇ、せっかくだから少しの間みて回りましょうよ!こんなに大きい町なら珍しいものとかたくさんありそう!」
「……アリス?それは食べ物のことか?」
「失礼ね!……たしかにちょっと気になったけど……服とか雑貨とか気になるの!」
「そういえばフルーム?前に食倒れツアーとか言って色々な店で食べ回ってたわね?」
「あれは修行だった。最後に行った店があんなに大盛りだとは……」
「なにそれ!?行ってみたい!」
「……やっぱり食べ物が一番反応いいな」
いつも通りのやり取りをする4人。
そんないつも通りがとても幸せな時間だった。
奇跡的に全員無事だったが誰が欠けてもおかしくはない状況だったのは間違いない。
その為、4人はこれからの旅はもっと気を引き締めなければと考えていたが、今はしゃぐくらいは許されるだろう。
最初はアリスが何者かに乗っ取られるかもしれないと思ったために急いだ旅だったが、今となっては急がなくて良くなった。
その為、旅を始めてから初めてゆったりとした気持ちになれたエイシェルとアリスは心から笑い合うのだった。
王都に着いてからより大きな事件に巻き込まれるとは誰も想像が出来なかった。
それどころかアリスを怒らせてしまい謝る始末。
アリスが魔王に体を乗っ取られる心配はないと言う事で無理矢理話しが終わってしまったのであった。
翌朝、目覚めたアリスは悩んでいた。
(バカバカバカーー!!わたしのバカー!!なんで怒るのよ!!……たしかにちょっとしつこいって思ったけど!思ったけどーー!!でも、それってエイシェルが本気で心配してくれてたって事じゃない……!それなのに!それなのにー!!……いきなり怒ったら嫌だよね……嫌われちゃったかな……)
そう、アリスはテンパった挙句エイシェルに怒ってしまったことを後悔していたのだ。
この後どんな顔をしてあえば良いのかとアリスはベッドの上でごろごろしながら悩んでいた。
(……ごろごろしててもしょうがないか。よし!謝りに行こう!)
アリスは決意し身支度を整え部屋を後にするのだった。
一方その頃エイシェルは……
(あー、やっちゃったな……。ちょっとしつこく聞きすぎたか。それだけ言い辛いことって事だよなー。それなのに聞こうとするって印象最悪だわ……どんな顔してあえば良いんだ……)
エイシェルはエイシェルで悩んでいた。
昨日も謝ってはいたがアリスに届いている様子はなかった。
それだけ嫌だったのだろうとエイシェルは自己嫌悪になる。
(よし!もう一度ちゃんと謝ろう!そして、アリスのことをちゃんと信じる!……ダメだった時はおれがなんとかしなきゃな!)
エイシェルも決意を固め集合場所へと向かうのだった。
エイシェルが集合場所に着くと既にアリスがいた。
目線を下にして何やらぶつぶつ言っているように見える。
(う、もしかしてまだ怒ってるのかな……でも謝らなきゃ……!)
エイシェルはそう思い近付いてアリスに声をかけた。
「アリス、おはよう」
「わ!?え、エイシェル?お、おはよぅ……」
「……フラムたちは……まだ来てないんだな……」
「……そ、そうね……」
「……」
「……」
((き、気まずい!!))
エイシェルとアリスはお互い謝るタイミングを失っていた。
アリスはエイシェルと会ったらどう謝るかをシミュレートしていたのだが、急に声をかけられた為に考えていたことが全て吹き飛んでしまった。
エイシェルは声をかけたところまでは良かったのだが、声をかける前にアリスがぶつぶつ言っていたのを見て、実はアリスがまだ怒っているのではないかと思い怖気付いてしまっていた。
その為、まずは他愛もない話題から入ることにしたが歯切れが悪く会話も続かず、お互いに気まずい空気を感じているのだ。
(いやいや!黙ってるってことはアリスは怒ってるんだよな!?やっぱりまだ怒ってるんだよな!?はやく謝らなきゃ……!!)
(うぅ……どうしよう……こういう時なんて話せば良いのかわからない……。黙っちゃったってことはもしかして……嫌われた!?やっぱり嫌われた!?あぅ……ちゃんと謝らなきゃ……!!)
2人とも考えることは似たようなことだった。
「「あのっ!!」」
「ぁ……エイシェルからどうぞ……」
2人は見事に出だしが被りお互いにまた止まってしまった。
これはまずいと思ったアリスはまずエイシェルから話してもらおうと話を促すことにしたが、何を言われるのだろうと不安になり少しか細い声になってしまった。
「お、おぅ……。昨日はごめん!」
「ぇ……?」
「話しずらいって言ってたのにしつこく聞いちゃってごめん!アリスのこと信じるから!もし、乗っ取られてもおれがなんとかするから……だからごめん!」
エイシェルからの謝罪を聞いてアリスはキョトンとしてしまった。
嫌われてしまったかもと思っていたのにエイシェルはまだアリスの事を気遣いっていたのだ。
そんなエイシェルの話を聞いたアリスは気が軽くなったの感じ、おかげで頭が回り始めた。
「……それ全然信じれてないわよ?エイシェルになんとかしてもらう状況にはなりませんー」
「あ、いや、そういうつもりじゃ……」
「ふふ……ねぇ、エイシェル?」
「……なんでしょう……?」
「……ごめんなさい!!」
「……へ?」
アリスはやっと本調子に戻ることができ、少しだけエイシェルをからかった後にようやく謝ることができた。
失言したとあたふたするエイシェルは突然の謝罪に気の抜けた声を出してしまう。
「エイシェルが心配してくれたのにわたし……ちょっとテンパっちゃって思わず怒っちゃった……。だからごめんなさい」
「……それじゃあ……もう怒ってない?」
「ないない!……エイシェルはわたしの事嫌いになった……?」
「そ、そんなことない!おれが悪かったんだからそんなことないよ」
「いやいや!エイシェルは……そう!ちょっとしか悪くないよ!わたしが怒ったのかいけないんだから……」
「お、おぅ……?あ、アリスは悪くないよ……」
後半のアリスの発言に少し引っかかるエイシェルだったが謝り合戦が続いていた。
そんな2人を遠くから眺める人影が……
「ねぇ、これってもう行ってもいいかな?」
「時間もあるし、いつまで続くのかもう少し待ってみない?」
実はアリスがぶつぶつ言いながらひとりで待っていたのを目撃したフルームとフラムはいつもと様子の違うアリスを遠くから観察していたのだ。
「ええー。あれはもう仲直りしたでしょ?私お腹すいたー」
「昨日の2人見たでしょ?気づいたらアリスがエイシェルに怒ってて、そのまま2人とも自分の部屋に帰っちゃうんだもの。びっくりしたわ。びっくりさせられた分あの状態でどれだけもつのか見せて貰うわ」
「あの時のエイシェルって浮気がバレて怒られてる旦那さんって感じだったよねー」
「……そうしたら浮気相手はフルーム、あなたね」
「まさかの関係者!?しかも原因じゃん!?」
図らずも真実に近づいたが、そんなことは夢にも思わないフラムとフルームであった。
それから5分ほど経ち、フルームのお腹が限界だった為フラムとフルームは合流して朝食をとることにした。
「ふぅ……美味しかった」
「フルーム……朝からデザート制覇するなんて……アリスもよ?」
「うっ……そこにあるんだから仕方がないことだと思うの……」
昨晩お祭り騒ぎだったこともあり、本来夜に出すはずだったデザート類が朝食にバイキング形式で並んでいたのだ。
それを見たアリスとフルームは用意されていたデザートを全種類食べたのだ。
「でも、あのプリンは美味しかったな。味にこだわって特別な卵を使っているんだろうか?あのカラメルソースも苦味がちょうどよくてプリンの甘さを引き立てて……」
エイシェルまでもがデザートの虜になっていた。
アリスとフルームだけでなく、フラムまでもエイシェルにデザートを与えて再現してもらおうとくる。
そうしているとエイシェルも期待に応えようと進んで甘いものを食べるようになっていたのだ。
4人が食事の話をしていると船内が慌ただしくなってきた。
何事かと思い周りの声を拾い聞くと、どうやら陸が見えたらしい。
その話を聞いた4人は急いで甲板に向かうのだった。
甲板に着くと船の前方に既に陸がみえており、乗組員が荷物をまとめているところだった。
「わぁ!あれが港町!?すごく大きい!!」
「おれたちがいた港町も大きいと思ったが、全然違うな……町並みもきれいだ」
「やっぱりこっち側は大きいねー」
「王都に色々なものが運び込まれるから大きいんだって聞いたことあるわ」
アリスとエイシェルは初めて見る町を見て興奮気味に話し、フルームとフラムはどこか懐かしく感じていた。
この港町を離れてたった1ヶ月と半分くらいのはずがそう感じたのだ。
それは姉妹がエイシェルとアリスの2人と出会い濃厚な日々を過ごしたからにほかならない。
そんな様子で4人は港町の事を話していたが、エイシェルがそういえばと本題に入った。
「そうだ、港町から王都までどのくらいのかかるんだ?」
「港町からなら馬車で朝出発してなんとかその日に着けるかなって距離ね。夜は遅くなっちゃうかもだから出来るだけ早く出発したほうがいいわ」
「そうか、それなら明日以降に王都に出発することになりそうだな」
エイシェルがすぐにでも出発するような話をすると、アリスがこれはまずいと言わんばかりに提案をしてきた。
「ねぇ、せっかくだから少しの間みて回りましょうよ!こんなに大きい町なら珍しいものとかたくさんありそう!」
「……アリス?それは食べ物のことか?」
「失礼ね!……たしかにちょっと気になったけど……服とか雑貨とか気になるの!」
「そういえばフルーム?前に食倒れツアーとか言って色々な店で食べ回ってたわね?」
「あれは修行だった。最後に行った店があんなに大盛りだとは……」
「なにそれ!?行ってみたい!」
「……やっぱり食べ物が一番反応いいな」
いつも通りのやり取りをする4人。
そんないつも通りがとても幸せな時間だった。
奇跡的に全員無事だったが誰が欠けてもおかしくはない状況だったのは間違いない。
その為、4人はこれからの旅はもっと気を引き締めなければと考えていたが、今はしゃぐくらいは許されるだろう。
最初はアリスが何者かに乗っ取られるかもしれないと思ったために急いだ旅だったが、今となっては急がなくて良くなった。
その為、旅を始めてから初めてゆったりとした気持ちになれたエイシェルとアリスは心から笑い合うのだった。
王都に着いてからより大きな事件に巻き込まれるとは誰も想像が出来なかった。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
神スキル『アイテム使用』で異世界を自由に過ごします
雪月花
ファンタジー
【書籍化決定!】
【旧題:アイテムを使用するだけのスキルで追い出されたけれど実はチートスキルと判明したので自由に過ごします】から【新タイトル:神スキル『アイテム使用』で異世界を自由に過ごします】となり、アルファポリス様より2020年3月19日より発売中!
【あらすじ】
異世界に転移したオレ、安代優樹は『アイテムを使用する』というクソの役にも立たないスキルを持ってしまう。そのため王様から捨てられてしまうのだが……実はこのスキル、とんでもないチートだった!?
『アイテムを使用する』
それだけのスキルでオレはメタルスライムを倒し、黒竜を倒し、あげく魔王を倒して勇者や魔王の称号を手に入れたり!?
とりあえず気づくとアイテム使ってるだけで最強になっていたのであとは自由気まま好きにこの異世界を堪能します。
あ、王様からなんか戻ってきてくれとかお願いが来てるけど、そこはまあ気分次第で自由気ままに行きたいと思いますんでよろしく。
名前が強いアテーシア
桃井すもも
恋愛
自邸の図書室で物語を読んでいたアテーシアは、至極納得がいってしまった。
道理で上手く行かなかった訳だ。仲良くなれなかった訳だ。
だって名前が強いもの。
アテーシア。これって神話に出てくる戦女神のアテーナだわ。
かち割られた父王の頭から甲冑纏って生まれ出た、女軍神アテーナだわ。
公爵令嬢アテーシアは、王国の王太子であるアンドリュー殿下の婚約者である。
十歳で婚約が結ばれて、二人は初見から上手く行かなかった。関係が発展せぬまま六年が経って、いよいよ二人は貴族学園に入学する。
アテーシアは思う。このまま進んで良いのだろうか。
女軍神の名を持つ名前が強いアテーシアの物語。
❇R15短編スタートです。長編なるかもしれません。R18なるかは微妙です。
❇登場人物のお名前が他作品とダダ被りしておりますが、皆様別人でございます。
❇相変わらずの100%妄想の産物です。史実とは異なっております。
❇外道要素を含みます。苦手な方はお逃げ下さい。
❇妄想遠泳の果てに波打ち際に打ち上げられた妄想スイマーによる寝物語です。
疲れたお心とお身体を妄想で癒やして頂けますと泳ぎ甲斐があります。
❇座右の銘は「知らないことは書けない」「嘘をつくなら最後まで」。
❇例の如く、鬼の誤字脱字を修復すべく公開後から激しい微修正が入ります。
「間を置いて二度美味しい」とご笑覧下さい。
魔術師セナリアンの憂いごと
野村にれ
ファンタジー
エメラルダ王国。優秀な魔術師が多く、大陸から少し離れた場所にある島国である。
偉大なる魔術師であったシャーロット・マクレガーが災い、争いを防ぎ、魔力による弊害を律し、国の礎を作ったとされている。
シャーロットは王家に忠誠を、王家はシャーロットに忠誠を誓い、この国は栄えていった。
現在は魔力が無い者でも、生活や移動するのに便利な魔道具もあり、移住したい国でも挙げられるほどになった。
ルージエ侯爵家の次女・セナリアンは恵まれた人生だと多くの人は言うだろう。
公爵家に嫁ぎ、あまり表舞台に出る質では無かったが、経営や商品開発にも尽力した。
魔術師としても優秀であったようだが、それはただの一端でしかなかったことは、没後に判明することになる。
厄介ごとに溜息を付き、憂鬱だと文句を言いながら、日々生きていたことをほとんど知ることのないままである。
夫婦で異世界召喚されたので魔王の味方をしたら小さな女の子でした~身体強化(極限)と全魔法反射でのんびり魔界を満喫~
龍央
ファンタジー
夫婦で一緒に異世界に召喚された宝角 勇弥(ほうすみ ゆうや)と宝角 香梨奈(ほうすみ かりな)は、召喚されている途中、神様と名乗る怪しい声に、身体強化(極限)と全魔法反射という能力を授けられた。
召喚された先では、召喚された勇弥と香梨奈を無視して、魔王討伐の真っ最中。
能力で魔王をぶっ飛ばした勇弥だが、幻魔法により姿を変えている魔王が、全魔法反射の効果で小さな女の子であると見抜いていた香梨奈により、魔王に味方する事になる。
魔王討伐のパーティを退けた後、魔王マリーと魔界の魔物達が暮らす街を見ていた時、寂しそうに親子を見るマリーの姿を勇弥達は見ることになる……。
寂しそうな姿を見るに見かねた香梨奈の思いつきにより、マリーの父親と母親になる事になった勇弥。
魔物達による大運動会も控え、一番の目玉、闘技大会に出場する事になった勇弥は、身体強化(極限)を使って生き延びる事ができるのか!?
理性を持った魔物と、それを従える魔王、そしてその魔王を娘として可愛がる夫婦のほのぼのとしたお話。
1話3000文字以上で投稿致します。
投稿スケジュールに関しては、近況ノートをご覧ください。
R15は念のためです。
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる