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第三章 王都への旅
58.全力ヒール
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受付証明書を受け取ったエイシェル達は依頼者の元へ向かった。
「すみませーん。依頼を受けてきましたー」
依頼者と行動を共にすることもあり、アリスが呼び出すことになった。
「はいはい……、おや?薬草取りのお手伝いさんかな?」
初老の学者風の男が現れどっちとも取れない聞き方をする。下手をすると有志の"手伝い"で終わってしまう恐れがあるため、アリスは全ての可能性を考慮して発言することに決めていた。
「えーっと……ギルドに薬草収集依頼されましたよね?その依頼に来たものです。詳細はこの受付証明書をご確認下さい」
「おぉ……そうかそうか。きっちり摘みたて1時間以内の物を頼むよ。依頼通り3kgほどあればいい」
「分かりました。念のため確認ですが、一般的に流通している薬草でいいんですよね?……摘みたての他に何か特別な条件が必要とか……そういうことはあります?」
依頼者が目的のものを端折って話す場合、認識齟齬が発生する場合がある。依頼者には薬草と書かれているがその種類まで書かれていない。もしかすると薬草にも種類があり、特定の種類の薬草じゃないとダメとかがあるかもしれない。
……普通考えないところだが、この依頼だ。何が起きても不思議ではないため、できる限り不確定要素は無くした状態にしたかったのだ。
「なに?…….おかしなことを聞く娘だな……。普通に薬草として流通しているもので頼むよ」
「分かりました。……というわけだから3人ともお願いね」
「了解」
「わかったわ」
「いってくるねー」
特に気になる点は無かったので3人はさっさと行動に移す。
3人が走って遠ざかるのを見届けると依頼人から声が上がる。
「おや?あんたは行かないのか?」
「わたしは足が遅いのでここで一緒に待たせてもらいますね?それに、少し聞きたいこともありますので……」
アリスはあらかじめ考えていた言葉を伝える。いくつか質問をして時間を稼ごうと考えたのだ。
「ほぅ、聞きたいこととはなんだね?」
「まず、差し支えなければ今回の薬草をどのように使われるのかをお聞きしたく……」
まずは無難なところから攻める。あまり関係ない話題だと不自然だからだ。
「……何故そんなことを聞く……?」
「えっと……摘んでから1時間以内というところに興味がありまして……この時間の制約によって何が違ってくるのかが気になったんです」
アリスの回答に依頼者の男は凄む。まるで何を企んでいるんだと言っているかのように鋭い目つきで質問を返す。
アリスはこの質問は想定内だと言わんばかりに回答をする。
……ただ、想定外なことがあるとすれば、アリスの心が折れそうになっていたことだろう
(めっちゃ怖いんですけどこの人!!!え?危ない人じゃないよね!?聞いた後に消されるとかないよね!!?)
アリスは内心泣きそうになっていたが依頼人になめられるわけにはいかない。その一心で耐えていた。
「……まぁいい。教えてやろうか……。俺は回復薬の研究をしているんだが、回復に効果のある成分が摘んでから1時間を境に急激に分解されることが分かったんだ。だから摘んでから回復薬に使う成分を抽出するまで1時間以内で出来れば、今世の中に流通している回復薬と比べて格段に効果が高い物が作れると推測している。……今回のはその検証用だな。……奥の隠し部屋にはすぐに作業に取り掛かれるように機材が用意してある。冒険者がいつくるかわからんからな……」
「そうなんですね!効果の高い回復薬が出来たら助かる人もたくさんいそうですからね!……ちなみに、どうして回復薬の研究をしようと思ったのですか?」
予想外にもちゃんとした回答をしてくれる依頼者の男。一見分からなかった隠し部屋まで教えてくれるとは思わなかった。案外悪い人ではないのかもしれないとほんの少しだけ考え直したアリスはその目的に対して素直に感心した。そして思わず根本的な話にまで踏み込んでしまったのだ。
「……あんたはなんでそんなことまで知りたいんだ?……まぁいい。俺が若い時に……あんた達と同じように冒険者をやっていた。そこでヘマをやっちまってな。足を怪我したんだ。そこで用意できたのが粗悪な回復薬でな、全く回復の効果がなかった。結局足の怪我が原因で化膿して左ヒザから下がなくなっちまったのさ。ほれ、こいつは義足だ」
「!?」
そういうと依頼者の男はズボンをめくり足を見せる。そこには確かに体を支えるための義足が目に入る。
アリスは思わず息を呑んだ。アリスは冒険者として何回も危険な場面に遭遇してきたがなんだかんだ無事で過ごしている。万が一のことがあった場合、自分や仲間が同じ目に遭うかもしれない。目の前の結果を見たことでアリスは冒険者というものが危険な職業なのだと現実味を感じた
「そんなことがあってな。もし、そこに高性能な回復薬が有れば俺の足は残っていたかもしれん。……こんな思いを他のやつがしなくていいように俺は回復薬の研究を始めたんだ。今流通している回復薬の品質が安定しているのも俺の研究の成果だ」
「……立派な目標ですね……!」
アリスは感動してしまった。普通、人というものは自分が大変な思いをしたくないから、自分を助けるために行動するのが普通で差かかある。
それなのに、自分が大変な思いをしたため、他の人には同じ経験をして欲しくない。そのために研究を始めたというのだ。
そこでアリスはある質問をする。あまりにもぶっ飛んだ内容であった。
「……もし、その足が元に戻るのであれば……元に戻したいですか?」
アリスの質問を受け、依頼者は少し考える素振りを見せながら回答する。
「……どうだろうな。この足だったから今の俺はいる。俺の生きる目標が見つけられたんだ。……ただ、確かに元に戻れば便利だし、もっと効率良く研究も進められるだろう。だから、俺の答えはこうだな。……足を失ったことは後悔していないし、無かったことにはしたくない。ただ、もしも今、足が治るのであれば治したい。と言ったところだ」
人生の方針が決まった出来事。それを無かったことにはしたくないが、その延長で今やりたいことをする為に治したいと言った具合だった。
その回答を受けてアリスは試してみることにする。
「……分かりました。では義足をはずして下さい。こちらも"検証"したいと思います。」
「検証…….か。何をしようとしているのかは知らんが、まぁ気休めにはちょうどいいな。付き合ってやろう」
そういうと、依頼者は義足を脱いだ。
それを確認したアリスは全力で魔力を込める。
「それでは……行きますね。……ヒール!!」
アリスはありったけ魔力を込めて依頼者の足に向けてヒールを放った。
……眩しい光が身体を包む。
光が落ち着いたところで依頼者は自分の足を見た。すると、もう何十年も前に失ったはずの足がそこにはあった。
「な!?なんだと!?足が……再生しておる……!」
「歩いてみて違和感はありませんか?」
「……多少の感覚のずれはあるが、問題なく歩けそうだ。あんたはいったい……いや、なんてお礼をすれば良いか……」
「……それなら、その効果の高い回復薬を完成させて下さい。冒険者のみんなが安心して依頼がこなせるように……」
「あぁ……!任せてくれ!」
アリスはそういうと少しふらつきながら椅子に腰をかける。少し無茶をしたようだ。
そのまま依頼者と一緒に3人の帰りを待つことにした。
「すみませーん。依頼を受けてきましたー」
依頼者と行動を共にすることもあり、アリスが呼び出すことになった。
「はいはい……、おや?薬草取りのお手伝いさんかな?」
初老の学者風の男が現れどっちとも取れない聞き方をする。下手をすると有志の"手伝い"で終わってしまう恐れがあるため、アリスは全ての可能性を考慮して発言することに決めていた。
「えーっと……ギルドに薬草収集依頼されましたよね?その依頼に来たものです。詳細はこの受付証明書をご確認下さい」
「おぉ……そうかそうか。きっちり摘みたて1時間以内の物を頼むよ。依頼通り3kgほどあればいい」
「分かりました。念のため確認ですが、一般的に流通している薬草でいいんですよね?……摘みたての他に何か特別な条件が必要とか……そういうことはあります?」
依頼者が目的のものを端折って話す場合、認識齟齬が発生する場合がある。依頼者には薬草と書かれているがその種類まで書かれていない。もしかすると薬草にも種類があり、特定の種類の薬草じゃないとダメとかがあるかもしれない。
……普通考えないところだが、この依頼だ。何が起きても不思議ではないため、できる限り不確定要素は無くした状態にしたかったのだ。
「なに?…….おかしなことを聞く娘だな……。普通に薬草として流通しているもので頼むよ」
「分かりました。……というわけだから3人ともお願いね」
「了解」
「わかったわ」
「いってくるねー」
特に気になる点は無かったので3人はさっさと行動に移す。
3人が走って遠ざかるのを見届けると依頼人から声が上がる。
「おや?あんたは行かないのか?」
「わたしは足が遅いのでここで一緒に待たせてもらいますね?それに、少し聞きたいこともありますので……」
アリスはあらかじめ考えていた言葉を伝える。いくつか質問をして時間を稼ごうと考えたのだ。
「ほぅ、聞きたいこととはなんだね?」
「まず、差し支えなければ今回の薬草をどのように使われるのかをお聞きしたく……」
まずは無難なところから攻める。あまり関係ない話題だと不自然だからだ。
「……何故そんなことを聞く……?」
「えっと……摘んでから1時間以内というところに興味がありまして……この時間の制約によって何が違ってくるのかが気になったんです」
アリスの回答に依頼者の男は凄む。まるで何を企んでいるんだと言っているかのように鋭い目つきで質問を返す。
アリスはこの質問は想定内だと言わんばかりに回答をする。
……ただ、想定外なことがあるとすれば、アリスの心が折れそうになっていたことだろう
(めっちゃ怖いんですけどこの人!!!え?危ない人じゃないよね!?聞いた後に消されるとかないよね!!?)
アリスは内心泣きそうになっていたが依頼人になめられるわけにはいかない。その一心で耐えていた。
「……まぁいい。教えてやろうか……。俺は回復薬の研究をしているんだが、回復に効果のある成分が摘んでから1時間を境に急激に分解されることが分かったんだ。だから摘んでから回復薬に使う成分を抽出するまで1時間以内で出来れば、今世の中に流通している回復薬と比べて格段に効果が高い物が作れると推測している。……今回のはその検証用だな。……奥の隠し部屋にはすぐに作業に取り掛かれるように機材が用意してある。冒険者がいつくるかわからんからな……」
「そうなんですね!効果の高い回復薬が出来たら助かる人もたくさんいそうですからね!……ちなみに、どうして回復薬の研究をしようと思ったのですか?」
予想外にもちゃんとした回答をしてくれる依頼者の男。一見分からなかった隠し部屋まで教えてくれるとは思わなかった。案外悪い人ではないのかもしれないとほんの少しだけ考え直したアリスはその目的に対して素直に感心した。そして思わず根本的な話にまで踏み込んでしまったのだ。
「……あんたはなんでそんなことまで知りたいんだ?……まぁいい。俺が若い時に……あんた達と同じように冒険者をやっていた。そこでヘマをやっちまってな。足を怪我したんだ。そこで用意できたのが粗悪な回復薬でな、全く回復の効果がなかった。結局足の怪我が原因で化膿して左ヒザから下がなくなっちまったのさ。ほれ、こいつは義足だ」
「!?」
そういうと依頼者の男はズボンをめくり足を見せる。そこには確かに体を支えるための義足が目に入る。
アリスは思わず息を呑んだ。アリスは冒険者として何回も危険な場面に遭遇してきたがなんだかんだ無事で過ごしている。万が一のことがあった場合、自分や仲間が同じ目に遭うかもしれない。目の前の結果を見たことでアリスは冒険者というものが危険な職業なのだと現実味を感じた
「そんなことがあってな。もし、そこに高性能な回復薬が有れば俺の足は残っていたかもしれん。……こんな思いを他のやつがしなくていいように俺は回復薬の研究を始めたんだ。今流通している回復薬の品質が安定しているのも俺の研究の成果だ」
「……立派な目標ですね……!」
アリスは感動してしまった。普通、人というものは自分が大変な思いをしたくないから、自分を助けるために行動するのが普通で差かかある。
それなのに、自分が大変な思いをしたため、他の人には同じ経験をして欲しくない。そのために研究を始めたというのだ。
そこでアリスはある質問をする。あまりにもぶっ飛んだ内容であった。
「……もし、その足が元に戻るのであれば……元に戻したいですか?」
アリスの質問を受け、依頼者は少し考える素振りを見せながら回答する。
「……どうだろうな。この足だったから今の俺はいる。俺の生きる目標が見つけられたんだ。……ただ、確かに元に戻れば便利だし、もっと効率良く研究も進められるだろう。だから、俺の答えはこうだな。……足を失ったことは後悔していないし、無かったことにはしたくない。ただ、もしも今、足が治るのであれば治したい。と言ったところだ」
人生の方針が決まった出来事。それを無かったことにはしたくないが、その延長で今やりたいことをする為に治したいと言った具合だった。
その回答を受けてアリスは試してみることにする。
「……分かりました。では義足をはずして下さい。こちらも"検証"したいと思います。」
「検証…….か。何をしようとしているのかは知らんが、まぁ気休めにはちょうどいいな。付き合ってやろう」
そういうと、依頼者は義足を脱いだ。
それを確認したアリスは全力で魔力を込める。
「それでは……行きますね。……ヒール!!」
アリスはありったけ魔力を込めて依頼者の足に向けてヒールを放った。
……眩しい光が身体を包む。
光が落ち着いたところで依頼者は自分の足を見た。すると、もう何十年も前に失ったはずの足がそこにはあった。
「な!?なんだと!?足が……再生しておる……!」
「歩いてみて違和感はありませんか?」
「……多少の感覚のずれはあるが、問題なく歩けそうだ。あんたはいったい……いや、なんてお礼をすれば良いか……」
「……それなら、その効果の高い回復薬を完成させて下さい。冒険者のみんなが安心して依頼がこなせるように……」
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